とりあえず書いた作品集   作:通りすがりの錬金術師

7 / 10
メインで更新してる作品が2000文字近くまでは書けたけど途中でちょっと詰まったから息抜きに時折夢等で頭にちらつくこれを書いてみた。

……大丈夫なのだろうか?自分の頭の中が心配になってきた。


王の配下となりて(以下略)2

何処かの世界の何処かに存在するとある名も無き研究所。そこで二人の男女が何かを作成していた。作業台の上には本らしきものが置いてあり、それにコードが多数繋がれ機器からデータを入力していた。

 

「よし、後はここをこうして……完成だ!」

 

「やっと完成したのね!これで……」

 

「ああ、これで……」

 

「「ついに私たちの悲願が叶う!」」

 

 

 

完成の喜びからか、他に誰もいないのをいいことにこの二人は大声をあげて叫び始めた。そして、二人の壮大なる計画の内容が今、明らかに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「そう、完成した万能デバイスが私たちの生活の世話をしてくれることでようやくまともな生活が送れる!!!」」

 

 

そこまでどころか全く壮大ではなかった。

 

 

「いやぁ、これが完成して助かるよ。本当に」

 

「そうねぇ、私たち趣味が合うからって勢いで結婚したのはいいけどまさかお互いに家事がからっきしだったなんて……」

 

 

研究所の床を見るとゴミやら廃材やら食材やら汚れた服やら……etc. が散らばっていてよく研究出来たなレベルで汚い。

 

 

「うんうん。作ってるものに違法スレスレのものもある以上人を雇って家事をしてもらう訳にもいかないしね」

 

「ええ、お腹の中のこの子の為になんとか必要最低限の栄養はとってきたけど……」

 

「それも発明品の特別製栄養サプリがほとんどだったからね」

 

 

この言葉から分かるように女性の方はお腹が膨らんでいた。それも後数週間もすれば産まれそうな感じだ。

 

 

「まあ、それは置いといて早く起動しましょう!このままじゃ確実に私たち、人間としての尊厳を失うわ!」

 

「それもそうだね!」

 

 

そして二人は作業台の上に置いてある本を手に取り告げた。

 

 

「「王魔の書、起動!!」」

 

『System Boot』

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

――システム起動要請確認――

 

――システムチェック開始……オールグリーン――

 

――プログラム内容確認――

 

――家事プログラム……正常起動確認――

 

――防衛プログラム……正常起動確認――

 

――管制人格プログラム【()()()】……正常起動確認――

 

――緊急時自爆プログラム……正常起動……人格プログラムにより否定、停止を確認。削除開始……削除完了――

 

――――――

 

――――――

 

 

 

――プログラム正常起動。王魔の書、起動します――

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

緊急時自爆プログラム……正常起動

 

 

私の意識が浮上したとき、一番最初に聞こえたのがこれだった。体の感覚は感じられなかったがそれどころではなかった。

 

マイスターは私に何を組み込んどるんじゃー!?そんなのいらないから即座に消去して!

 

とか、心の中で叫ぶと通じたのか削除された。うん、確かにデバイスの人格として転生させてくれって頼んだの私だけど、ロボットとかの自爆はロマンだけど!自分には付けられたくないよね……

 

そんなこんなで意識だけだった私の体に次第に感覚が蘇ってくる。恐らく現実世界での体の用意が出来たのだろう。現実世界に出ると目を開けずに目の前にいるであろうマスターに向け礼をしつつ告げた。

 

 

「王魔の書、管制人格プログラム【ウィズ】。正常起動完了しました。あなたが私のマスターですか?」

 

 

なお、現実世界での私は何処にでもいそうな黒髪ロングの16~20歳くらいの日本人女性で服装は仮面ライダージオウに出てくる黒い方のウォズだ。ちなみに胸はそこそこあると言っておこう。なんで分かるかって?そう元からプログラミングされていたデータがあったからだ……まあ、転生特典の影響ですよ。

 

 

「いいや、私たちは君を作った者だ」

 

「貴女のマスターとなるのは、今私のお腹の中にいるこの子よ」

 

 

まさかのマスターがまだ産まれていない。それに軽く驚きつつ目を開けて情報を得ようとして更に驚くこととなった。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()なんで!?)

 

 

私自信がデバイスであるゆえの並列思考(マルチタスク)のお陰で顔には出さずに内心だけで驚けた。

少しだけ若いがあのマッドで最高評議会に造られたリリなの三期のラスボス……のはずだよね?

というか、女性の方はお腹の中に子どもいるってことは、父親はスカリエッティ!?え、結婚してたの!?まさかのいきなり原作ブレイク!?……まあ、そこはどうでもいいか。ウォズみたいなこと出来ればいいし。

あ、私の作成者覧にジェイル・スカリエッティ&常磐 蘭って名前が。

 

 

「マスターである私たちの子が産まれてないのに君を起動したのには理由がある。君にしか頼めない役割があるのだよ」

 

 

そうマイスター・ジェイルは悪どい(?)笑みを浮かべて言った。よく見るとマイスター・蘭も似た笑みを浮かべている。何をやらされるかは知らないけど、サポート用に作られた(はずの)デバイスである私は従うのみだけど。

 

 

「なんでしょうか、マイスター」

 

 

 

 

 

 

「「今から掃除と私たちの食事を頼む!正直言って死にそう!」」

 

「畏まりました」

 

 

………プログラムがあったお陰で体が即座に反応して行動に移すことは出来たが頭は少しフリーズした。理由はわからないけど何があった!?色々と拍子抜けなんだけど!?

第二の人生に若干の不安を感じつつも、マイスター・蘭に死なれるとマスターがいなくなってしまうのでとりあえずは着々とお願いされたことをこなしていくのだった。

 




●ジェイル・スカリエッティ&常磐 蘭
お馴染みマッドな無限の欲望とオリキャラ。蘭さんもジェイルと同じくらいマッドな資質持ち。趣味があったことからいつのまにか勢いで結婚。子どもも出来た。
だが、その後互いに家事が出来ないことが発覚。このままでは子どもの命が危ないと感じ、約9ヵ月かけて(まだ産まれていない)子どもの為に王魔の書を作った。
このジェイル、マッドだが綺麗である。作った作品の中に違法スレスレなものや完全に違法なものが時たま混ざるが綺麗である。


●王魔の書
本型のデバイスだが、特に何も書かれていない。サポート用に作られた為、必要最低限の戦闘能力(防御、治癒、転移程度)しか持たないが家事などの面は完璧。ジェイルたちによって謎のロマンを追及したプログラムが多数組み込まれているが、管制人格であり転生者でもあるウィズのお陰でほとんどは陽の目を見ることはないだろう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。