カードファイト!!ヴァンガードG 再結成!世界に挑戦する3人 作:リー・D
己と仲間たちへの激励。
次の目的地は、どこ?
平成最後の作品になりました。
令和になっても続けて投稿するのでこれからもよろしくお願いします。
VF世界大会日本本予選。ファーストステージ、クレイスクランブルが終了した次の休みの日。
クロノ「おっ。来たな」
シオン「やあ、2人とも」
トコハ「これで揃ったわね。それじゃあ、行きましょうか」
トライスリーの3人は、ファーストステージを突破し、セカンドステージに向けて壮行会を行うために集まった。
トコハ「そういえば、最近新しいGユニット出たわよね」
目的地に向かう途中、3人は雑談を始めた。
クロノ「そうだな。ロイヤルパラディンの新規なんて、かなり強力だよな。勇敢無いけど」
シオン「そのぶん色んなデッキに入れられるから、汎用性は高いから問題ないよ。ただ、僕のデッキの場合、リヴァーロが攻撃できなくなるのが痛いけどね」
トコハ「いっそのこと抜いたら? 他にもリクルートカード居るでしょ」
シオン「勇敢能力捨てる戦術か。考えておくよ」
※これは2019年4月4日の時点で判明しているカードの話題です。
クロノ「まっ、折角新しいカードが出るんだ。使う使わないはともかく、検討してみるのは、悪くない」
シオン「そうだね」
トコハ「ヒストリーメーカーやカトリーナがGユニットとして登場する、『プレミアムコレクション2019』は5月17日にヴァンガード公認店舗限定で発売よ」
クロノ「おう、そうだな。お疲れ」
シオン「こう言うのを宣伝乙って言うのかな。ところでトコハ、目的地はまだかい?」
トコハ「もう着くわよ。ほら、此処」
クロノ・シオン「「此処って……」」
トコハが指さし、2人が見たその先には……
クロノ・シオン「「ゲームセンター!?」」
トコハ「そう♪」
驚いた2人を見て、トコハはとても嬉しそうに笑った。
まるで、してやったりと言うように。
クロノ「で、何でゲームセンターなんだ?」
シオンがシューティングゲームで苦戦している間に、クロノはトコハに質問した。
トコハは少し悩むように人差し指で頬を叩いた。
トコハ「ん~。ヴァンガードも楽しいけど、今日ぐらい、大会のことも何にも考えないで、純粋に3人で楽しむのも有りかなって。男も女も関係なくね」
クロノ「それなら、遊園地とかでもよかったんじゃね?」
シオン「そこはほら、カップルで行ったほうが楽しいんじゃないかな」
話し込んでいるとゲームが終わったのか、シオンも会話に加わった。
良く見てみると、シオンの後ろにあるゲーム機には、シオンが惨敗したことが写っていた。
シオン「ほら、遊園地のジェットコースターとか、2人が並んで1人があぶれることがあるじゃないか。トコハは、今日は『3人』で遊びたいって言ってたじゃないか」
クロノ「なるほどな。確かにゲームセンターなら、観戦側も楽しめるからな」
トコハ「そう言うこと♪ 次は、何にする?」
ハイメ「じゃあ、みんなで写真撮ろうよぉ。アミーゴ♪」
クロノ「プリクラか。まあ、いいかなって……」
トライスリー「「「ハイメ!?」」」
ハイメ「ハァーイ! 久しぶりだね~」
3人が振り返った先には、ユーロリーグのハイメが何時もの笑顔でそこにいた。
クロノ「ハイメ!? なんで此処に!?」
ハイメ「遊びに来たよ!」
シオン「いや、向こうのファイトは!?」
ハイメ「そんなことは気にしn」
この瞬間、ハイメの顔の横を何かが通り過ぎていった。
自信の頬をかすめたその何かをハイメは、青い顔で振り返って確認した。
そこには、飛ばされたしおりのような物が地面に落ちていた。
ハイメ「」
シオン「……」
青い顔のハイメとシオンは、それを投げた人物に目を向ける。
そこには、座っていない目をしたトコハと、呆れた表情で恋人を見つめるクロノがいた。
クロノ「はぁ。トコハ」
トコハ「……ハイメ。何でいるの?」
とても冷たい目線がハイメを睨みつける。
まるで蛇に睨まれた蛙のようにハイメは震え上がった。
ハイメ「いや、だから、本当に遊びに来ただけだよ!」
トコハ「ふ~ん。じゃあ東海林君とかタイヨウ君とか江西さんとかのところに行ったら? 私たちは『3人』で遊びたいの」
ハイメ「あの」
シオン「トコハ落ち着いて」
睨むのをやめないトコハを見て、シオンが肩を掴んで止めに入る。
そんなシオンもトコハに睨みつけられ、震えてしまう。
今のトコハを止められるのは1人だけだ。
クロノ「トコハ。落ち着けって。そんなに威嚇してちゃ、話なんてできないだろ」
その人物……クロノがトコハの頭を撫でながら仲介に入る。
撫でられたトコハはやっぱりムッとしながら別の方向に指を差す。
指差された方向には、ベンチがあった。
全てを悟ったクロノは、そのベンチに座り、トコハはクロノの膝の上に座り、2人をもう1度睨みつけた。
トコハ「……」
シオン・ハイメ「「あのっ」」
トコハ「2人とも、正座」
シオン・ハイメ「「えっ?」」
トコハ「正座」
シオン・ハイメ「「アッハイ」」
おとなしく正座する2人を見て、クロノは溜め息を吐きながら少しでも穏便に事を済ませるために、トコハの頭を撫でた。
トコハ「さてハイメ。なんで私が怒ってるのか、貴方分かっているのかしら?」
ハイメ「はい。皆さんの楽しいひと時を邪魔してしまって申し訳ありません」
クロノ「ハイメ。口調おかしいぞ」
シオン「恐怖のあまり口調が丁寧語に変わるのは、よくあることだよ」
ちなみに、シオンもハイメも顔は青いままだ。
トコハ「分かっているなら言うことがあるんじゃない?」
ハイメ「すみませんでした!」
正座していたハイメがとても綺麗に土下座をした。
トコハがさらに深いため息を吐いたのを見て、さすがにクロノも口を出すことにした。
クロノ「ハイメ、ヨーロッパの予選はどうなってるんだ?」
ハイメ「えっ? ああぁ。それもう、すごく盛り上がってるよ。俺のチームも大変苦戦さ」
トコハ「ハイメの日本語の間違いは突っ込まないけど、ハイメのチームメンバーって誰なの?」
ハイメ「俺のチームは、ネーブとガイヤールだよ。2人とも俺のアミーゴだからね」
想像していなかったメンバーの名前に、3人は思わず驚いてしまう。
特にパリで何度もその2人と会っているトコハの驚きは大きい。
トコハ「あのガイヤールさんとネーブさんが!? まっ、強豪チームなのは確かね。ハイメも強いし。それでも苦戦したんだ」
ハイメ「うん。俺たちが最初のステージをクリアしたのは、真ん中ぐらいだったかな。3人は凄いよね。天辺クリアしたなんて」
クロノ「突破したタイミングなんて関係ねえよ。俺なんて3年前のU-20のファーストステージ最後に突破したけど、結果的には優勝したぜ」
トコハ・シオン「「う~ん。この説得力」」
クロノの実績を思い出したハイメは笑って納得した。
トコハ「でも、たとえハイメのチームが強力だからって、優勝するのは私たちよ。ねぇ、クロノ~ 」
クロノ「え? ふあっふ!?」
突然、トコハがクロノを押し倒した。
2人はそのままベンチに横向きで倒れ、ちょうどトコハの胸元にクロノの顔が入り込むような体勢となった。
クロノ「!?!?!?///」
トコハ「えへへ トコハぶとん~ 」
シオン・ハイメ「「あ~あ」」
イチャつきだしたクロトコの姿を見る、正座していた2人の目はまるでもっと遠いところを見ているようだった。
ハイメ「シオン、あの2人のあんな日常を見続けるなんて、大変じゃない?」
シオン「もう慣れましたよ。それに、ああやってクロノとトコハが自然体でいられるのは互いのおかげですから。それを横目で見たりからかったりするのも楽しいですよ」
この一瞬、ハイメにはシオンがドヤ顔しているように見えたのはきっと気のせいだろう。
事実少し目を逸らしたあとにもう1度見直すと、シオンは何時もの顔に戻っていたのだから。
クロノ「トコハ! 放せ!」
トコハ「 」
その後しばらくの間、トコハはクロノを押し倒したままだった。
トコハ「ふっふ、ふ~ん♪」
シオン「トコハ元気だね」
クロノ「……ああ」
クロノを解放し、遊ぶことを再開したトコハが某太鼓ゲームを楽しんでいる。
その横では、ハイメが大苦戦をしていて、顔を歪ませる。
シオンは元気の無いクロノを支えながらトコハの姿を呆れながら見ていた。
対して、クロノは優しい目でトコハを見守る。
シオン(さすがだよ)
そんなクロノをシオンが尊敬するような目で見るのも仕方が無いことだろう。
ハイメ「トコハ少し良い?」
ゲームを終えたとき、ハイメが3人の許しを得て、トコハと2人だけで話を始めた。
ハイメ「前から聞きたかったんだけど、トコハは今後の予定とかって決めてるの?」
トコハ「今後の予定?」
ハイメ「来期には、第1リーグが始まるとして、それ以外のリーグに参加するとかさ。ガイヤールが、別のリーグにも挑戦するって決めてたから、俺も弁上しようと思ってね。トコハにも聞きたかったんだ」
トコハ「とりあえず、弁上じゃなくて、便乗ね。そうね……」
トコハはハイメから伝えられた話に驚きながら考えた。
プロとして進むのなら、アメリカを始めとした各国のリーグに参加するのは理にかなっている。
トコハもそれは理解しているのだが――
トコハ「ごめんね。私、行かない」
ハッキリとした答えに、ハイメは少し顔を曇らせながら、話を続けた。
ハイメ「理由。聞いて良いかな?」
トコハ「私ね。第1リーグを優勝したら、そのままプロを引退する予定なの。その後のことはまだ具体的には決めてないけど、とりあえず日本に戻るつもり」
ハイメ「……そっか」
強い決意がこもった言葉を聞いたハイメは、ただ笑うだけだった。
ハイメ「やっぱり、クロノのこと?」
トコハ「うん。あの人の傍に居たいから。それにね」
続く言葉にハイメは驚く。
トコハ「ユーロリーグで優勝する目標を達成した次の目標がね、『此処』でなら見つかると思うの。まだハッキリとしてる訳じゃないけどね」
ハイメ「次の、目標、か。それがトコハの新しいドリームなんだね」
トコハ「うん」
ハイメ「分かった。それをガイヤールに伝えるよ。今日は邪魔しちゃって本当にソゥリーだよ。それじゃあまた」
そう言って、ハイメは去っていった。
トコハは、ハイメの姿が見えなくなるまで見送った。
ハイメ(次の目標か。俺も見つけるべきなのかな。……久しぶりに会いに行こうかな)
トコハ「待たせてごめんね~」
ハイメを見送ったトコハが戻ってきたので、2人は立ち上がって今度こそ某写真撮り器に3人で入り、子どものようにはしゃぎながら写真を撮った。
その写真は、3人の思い出として大切に使われるのだった。
クロノ「ヴァンガードにアタック」
シオン「ガード」
その後、3人はキャピタルに移動し、次の戦いに向けて練習を重ねていた。
シオン「次のセカンドステージは、間違いなく激戦になるよね」
トコハ「そうね。Q4やヴィクトリーズ、ニューオーガ。ラミラビにNIPPON。強敵ぞろいだもんね」
セカンドステージにコマを進めた強豪チームたちに思いを馳せながら、クロノは目を瞑った。
クロノ「望むところだ。それぐらいじゃなきゃ、出たかいが無い。だって俺たちは……」
目を開けたクロノに同意するように、シオンもトコハも肯きながら声を重ねた。
トライスリー「「「トライスリー(挑戦する3人)だから!」」」
3人は固い決意を旨に特訓を続けた。
自分たちの挑戦の限界を知るために、彼らの戦いはまだまだ続く。
その頃。
サオリ「……ねえ。ヒロキ君」
ヒロキ「……なんだよ」
サオリ「毎度のことながら、タイヨウ君って物好きだよね」
ヒロキ「そうだな……」
ジャスティス・ヴィクトリーズの3人はとある食事処の前にいた。
その店の扉には、『制限時間1時間で食べ尽くせば豪華商品をプレゼント!』と書かれており、それを見たサオリとヒロキはゲンナリとした表情を浮かべていた。
タイヨウ「さあ、2人とも! ここの料理を食べきろう! これを乗り越えて気合を入れれば絶対に優勝できる!」
ヒロキ・サオリ「「それ何回も聞いたよ(ぞ)ぉ」」
タイヨウ「今回は特に意味が有るよ! 強敵ばかりなんだから! これで活を入れるんだ!」
勢いそのまま店の中に入っていったタイヨウを尻目で見る2人は、深い溜め息を吐きながら同じく店の中に入っていった。
出された料理の量には絶望しかなかったが。
ヒロキ「タイヨウ……頼むから……勘弁してくれ……」
サオリ「これ以上は……もう……胃袋もたないよぉ」
タイヨウ「が……頑張るんだ。こ……これを乗り切った……先に……しょ、勝利が……」
そんな彼らの戦いもまだまだ続く。
続くったら、続く。
次回予告
「強力なGユニットと引き換えにフェレックスとリヴァーロが使いづらくなった……」
「リヴァーロはともかく、フェレックスは採用圏内だろ」
「そもそもPスタンだと私たちのユニットは趣味以外で採用する人居ないわよ」
「「1番使い辛いアーシャ使いは言うことが違うな(よね)~」」
「2人ともうるさい。まぁ。2つ目のデッキを作っても良いと思うわよ」
「そうだね。この先何が起きるのか、分からないしね」
次回、第17ターン:開始! セカンドステージ!
「それより、俺としてはスタンダートで十二支刻獣使いたい」
「「公式さん、新規早く!」」
(10月以降まで待ち確定なんですよね……)