カードファイト!!ヴァンガードG 再結成!世界に挑戦する3人 作:リー・D
こんなトンデモナイイベントは、ある人物からのアドバイスで実行に移されたことを今はまだ、誰も知らない。
あ~、書くの遅くなったあ!!
少し不調です。
次も遅くなるでしょうが、頑張って書き続けます。
『さあ、VF世界大会日本本予選、セカンドステージ。ウォールトライメイズは波乱の幕開けだ!』
ザワメク会場の中、ミヤの実況が続けられる。
『ステージでは、いきなりのサーヤの脱落! これでラミーラビリンスwithサーヤは、残り2人で勝ち進まなければならないぞ! 生き残りを賭けたウォールトライメイズ! ここから、どんな展開を見せてくれるのか!』
迷宮内では、参加している16チームの面々が走り、課題を解き、ファイトを行っていた。
その中の1人であるクロノもまた、ファイトを行っているところだった。
「ヴァンガードでアタック!」
丁度、終わったところだったようだ。
デッキを片付け、相手と握手をしたクロノは、勝者が進むべき道を進んだ。
「長いなぁ、この迷路」
ボヤキながらも走っていると、また開けた場所に出た。
「それにしても、この迷路どっかで見たことあるような気がするんだよなぁ。何処だっけ?」
真ん中に設置されたファイトテーブルに近づき、相手を待っていると突然笑い声が響いた。
「誰だ!?」
周りを見渡しても誰も居ない。
クロノの警戒心は高くなる。
「誰だと言われても答える者はそうはいない。しかし、貴様には分かるはずだ。闇の儀式を乗り越えた貴様には」
先ほどの声がまた響く。
その言葉にクロノは困惑し始めた。
「闇の、儀式?」
「そう! 貴様を試練へと導いた儀式だ! 確か、5年ほど前だったか?」
その言葉を聞いてもクロノは頭を悩ませる。
「ええい! 忘れたのか! ならば、答えを見せてやる!」
バサァと大きな音が響く。
その音のほうを振り向くと、マントらしきものが舞い上がっており、その下には人影があった。
クロノはその人影を見て、驚きながら指を差した。
「ぶ、ブラド三世!?」
そして大きな声で相手の名を叫んだ。
その答えに満足したのか、その男、ブラド三世は高らかに笑った。
「あっはっはっはっは。久しぶりだな、ブラド四世」
クロノは頭からズッコケた。
「誰がブラド四世だ! それは断っただろ!」
顔を上げながらクロノは5年前に初めてブラド三世に出会った日のことを思い出していた。
ブラド三世。
本名、山田一郎はドラエン地区にて自身の家を改造したアトラクションのようなものを使ってクエストを発注している、闇の使徒を自称している人物だ。
ようするに厨二病を患ったまま大人になってしまったいt……ゲフンゲフン、残念な大人である。
そんな彼のクエストは高難易度で知られており、当時高いポイントを求めていたクロノが挑戦したことで知り合ったのである。
ちなみに、クロノはそのクエストを1人では苦戦してしまい、シオンとトコハの協力の下、クリアすることができたことで、傷心のクロノが2人と和解することができた経緯がある。
「何を言う! 我が闇の試練を突破し、このわたしを倒した君こそ、ブラド四世に相応しいではないか!」
要するに、そのクエストをクリアしたクロノを気に入り、後継者と称して、自分が自称する名を継承させようとしたのだ。
その時はクロノが断ったうえで逃げ出したため事なきを得たが、今回は逃げられそうに無い。
「さあ、私とファイトだ! 今度こそ君にブラド四世の名を継いでもらう!」
既にブラド三世は臨戦態勢だが、ここでクロノは疑問に気づく。
「それよりも、ブラド三世出場してたんだな。俺2日目見てたけど気づかなかったぞ」
ファーストステージではクリアした時点でそのチームを紹介するため、外から見ていたクロノはブラド三世がチーム紹介の際にいなかったことを知っているのだ。
……喧嘩していたときを除いて。
「それはな、丁度2日目のときに実家で仕事をしなければならなかったのだ。2日目にはチームの予備メンバーを出撃させていた。だから気づかなかったのだろうな」
「予備メンバー!?」
補足すると、この大会のチームは3人1チームだが、なんらかの事情により予定が合わない人が出た時のために補欠メンバーを2人まで登録していいのだ。
社会人となると果たさなければならない責任があるため、このルールが適応されたのだ。
クロノが気づかなかったのも仕方が無いだろう。
「しかも仕事って……」
「実はな、このステージは、我のアイデアなのだ!」
「なっ! なんだってーぇ!」
ブラド三世の実家のクエストは、カムイが知っていたようにドラエン地区内では有名なので、マモルが直々に以来しに行ったらしい。
それで最終的に完成したのが、このステージなのだ。
事実に驚くクロノをよそに、ブラド三世は高笑いをした。
「つまりだ、このステージの突破者は、我が闇の儀式を突破したも同然! そして、この私に出会えたのは、君が初めてだ! やはり君こそブラド四世の名にふさわしい!」
参加者側にも関わらず勝手なことを堂々と言うブラド三世にクロノは何も言えずに絶句してしまう。
「はっはっは! さあ、真の闇の儀式の開幕だ! ファイトだ! ブラド四世!」
「ええい! こうなったら自棄だ! 俺が勝ったら、ブラド四世の名は返上させて貰うからな! 2度とそう呼ぶなよ!」
「「スタンドアップ! ヴァンガード!!」」
自然な流れでファイトが始まった。
「《ヴァーミリオン・ゲートキーパー》!」
「《クロノ・ドラン・Z》!」
クロノはドランに憑依してブラド三世のダークイレギュラーズを迎え撃つ。
ブラド三世はニヤリと笑いながらカードを引いた。
「我がターン。ライド、《キリング・ドールマスター》。ヴァーミリオン・ゲートキーパーのスキル。ソウルチャージ(以下SC)1」
一郎手札:5→6→5枚
一郎デッキ:44→43→42枚
キリングソウル:1→2
SC:ヴェアティーゲル・プリュンダーラー
FV(ファーストヴァンガード)候補カードの多くは先駆と呼ばれるライドされるとソウルからR(リアガード)にコールできるスキルを持つが、例外もある。
ヴァーミリオン・ゲートキーパーは逆にソウルに止まり、ソウルを増やすスキルを持つ。
ダークイレギュラーズのスキルの発動をサポートするためのカードなのだ。
「キリング・ドールマスターをコール」
一郎手札:5→4枚
「ターンエンドだ」
一郎ダメージ:0
一郎手札:4枚
キリングソウル:2
一郎デッキ:42枚
一郎ドロップ:0
〈 〉〈キ〉〈 〉
〈キ〉〈 〉〈 〉
ブラド三世は次のターンの布石を打ちながらクロノにターンを渡した。
「俺のターン、ドロー! ライド、《刻獣 リボルバー・ドラコキッド》! ドランは先駆で移動!」
クロノ手札:5→6→5枚
クロノデッキ:44→43枚
リボルバーソウル:1→0
〈 〉〈リ〉〈 〉
〈 〉〈ド〉〈 〉
クロノもブラド三世の実力を知っているからこそ、強く警戒しながらも堅実な手を取った。
「バトルに入るぞ! リボルバー・ドラコキッドでヴァンガードにアタック!」
リボルバー+ドランパワー:7000+5000=12000
「ノーガードだ」
序盤からガードする必要はないと、ブラド三世は笑いながら宣言した。
「ドライブチェック」
クロノジェット・ドラゴン・G(なし)
クロノデッキ:43→42枚
クロノ手札:5→6枚
「わはははは! ダメージチェックだ!」
悪夢の国のモノクローム(醒)
一郎デッキ:42→41枚
一郎ダメージ:0→1
ブラド三世は無駄トリガーが出たにも関わらず、顔色1つ変えることなくダメージゾーンに置いた。
そんな様子にクロノは引いてしまう。
「……ターンエンド」
一郎ダメージ:1
一郎手札:4枚
キリングソウル:2
一郎デッキ:41枚
一郎ドロップ:0
〈 〉〈キ〉〈 〉
〈キ〉〈 〉〈 〉
クロノダメージ:0
クロノ手札:6枚
リボルバーソウル:0
クロノデッキ:42枚
クロノドロップ:0
〈 〉〈リ〉〈 〉
〈 〉〈ド〉〈 〉
そんなクロノの様子に気づくことなく、ブラド三世はファイトを続ける。
「我がターン、ドロー! ライド、《トラジック・クロー》!」
一郎手札:4→5→4枚
一郎デッキ:41→40枚
「メインフェイズ開始時に、キリング・ドールマスターのスキル発動! このカードをソウルに送り、SC2!」
トラジックソウル:3→4→6
一郎デッキ:40→38枚
SC:ヒステリック・シャーリー、夜明けへと進む者 シャルハロート
「《ヴェアティーゲル・プリュンダーラー》をコール。ここでトラジック・クローのスキルが発動する。同じ縦列に他のカードがコールされた時、SC1だ」
一郎手札:4→3枚
一郎デッキ:38→37枚
トラジックソウル:6→7
SC:純愛のサキュバス
〈 〉〈ト〉〈 〉
〈 〉〈ヴ〉〈 〉
場と手札のカードを消費させながらも、3ターン目で一気にソウルを溜めるブラド三世。
ダークイレギュラーズの特性を理解し、ソウルを溜めることに特化している彼のデッキだからこそできることだ。
「ではこのままバトルだ! ヴェアティーゲル・プリュンダーラーでブーストしたトラジック・クローでヴァンガードにアタック!」
トラジック+プリュンダーラーパワー:9000+7000=16000
「ノーガード」
「ドライブチェック!」
夜明けへと進む者 シャルハロート(なし)
一郎デッキ:37→36枚
一郎手札:3→4枚
「ダメージチェック」
スチームテイマー アルカ(なし)
クロノデッキ:42→41枚
クロノダメージ:0→1
攻撃こそ平凡だが、ファイトはまだ始まったばかり。
警戒心を高めながらも、クロノは自分のファイトを進めていく。
クロノダメージ:1
クロノ手札:6枚
リボルバーソウル:0
クロノデッキ:41枚
クロノドロップ:0
〈 〉〈リ〉〈 〉
〈 〉〈ド〉〈 〉
一郎ダメージ:1
一郎手札:4枚
トラジックソウル:7
一郎デッキ:36枚
一郎ドロップ:0
〈 〉〈ト〉〈 〉
〈 〉〈ヴ〉〈 〉
「俺のターン、スタンド&ドロー! ライド! 《刻獣 メタルパーティ・ドラゴン》! ドランのスキル! バインドして、山札の上5枚を確認。G3かG1を手札に! 俺は《クロノジェット・ドラゴン・Z》を手札に!」
クロノ手札:6→7→6→7枚
クロノデッキ:41→40→39枚
クロノバインド:0→1
クロノのFV、ドラン・Zは仲間を呼び集める能力を持ったカードだ。
これにより、クロノの手札にはクロノジェットが2枚あることになる。
次のターン、クロノは問題なく超越が行えることを意味する。
「このままバトル! メタルパーティでヴァンガードにアタック!」
メタルパーティパワー:10000
ブラド三世と違い、クロノは大きく動くことなく、メインフェイズを終えた。
ジェネレーションブレイク(GB)が要求されるギアクロニクルが動き出すのは次のターンからだ。
「ノーガード!」
「ドライブチェック」
ドキドキ・ワーカー(☆)
クロノデッキ:39→38枚
クロノ手札:7→8枚
「ゲット! クリティカルトリガー! 効果は全て、ヴァンガードだ!」
メタルパーティパワー:10000→15000/☆2
「なんと! ダメージチェック」
ベイルファル・リプレッサー(なし)
独眼のサキュバス(☆)
一郎デッキ:36→34枚
一郎ダメージ:1→3
「ぬう!」
クリティカルによる2ダメージの上に、2度目の無駄トリガー。
流石にこれにはブラド三世も顔をゆがめて残念がる。
「ターンエンドだ」
一郎ダメージ:3
一郎手札:4枚
トラジックソウル:7
一郎デッキ:34枚
一郎ドロップ:0
〈 〉〈ト〉〈 〉
〈 〉〈ヴ〉〈 〉
クロノダメージ:1
クロノ手札:8枚
メタルパーティソウル:1
クロノデッキ:38枚
クロノドロップ:0
クロノバインド:1
〈 〉〈メ〉〈 〉
〈 〉〈 〉〈 〉
「スタンド&ドロー! ライド、《夜明けへと進む者 シャルハロート》!」
一郎手札:4→5→4枚
一郎デッキ:34→33枚
ブラド三世がG3ユニットにライドした。
だからこそできる動きにブラド三世は入る。
「トラジック・クローと《独眼のサキュバス》を同じ列にコール! トラジック・クローでSC1!」
一郎手札:4→2枚
一郎デッキ:33→32枚
シャルハロートソウル:8→9
SC:フライング・ライブラリアン
〈 〉〈シ〉〈ト〉
〈 〉〈ヴ〉〈サ〉
「さあ、バトルだ! 独眼のサキュバスのブースト、トラジック・クローでヴァンガードにアタック!」
トラジック+サキュバスパワー:9000+4000=13000
ブラド三世のブーストしたカードはシャルハロート専用のクリティカルトリガー。
よくある攻撃方法に対し、クロノは冷静に判断した。
「《刻獣 メリーブロック・ドラゴン》でガード!」
メタルパーティ+メリーブロックシールド:10000+5000=15000
クロノ手札:8→7枚
クロノドロップ:0→1
ガードされたことを見たブラド三世は、次の攻撃に移った。
「ヴェアティーゲル・プリュンダーラーでブーストしたシャルハロートでアタック! 独眼のサキュバスのスキル発動! ソウルに送り、1枚ドロー。シャルハロートのパワー+5000!」
シャルハロートソウル:9→10
一郎デッキ:32→31枚
一郎手札:2→3枚
シャルハロートパワー:11000→16000
シャルハロート+プリュンダーラーパワー:16000+7000=23000
独眼のサキュバスによる攻撃力と手札とソウルの補強。
5ターン目からこれが行えるのは独眼のサキュバスとその互換カードの最大の長所だ。
「ノーガード」
ダメージに余裕のあるクロノは、ここでコスト確保のノーガード宣言。
「ツインドライブ」
絶縁の堕天使 アクラシエル(なし)
アモンの眷族 アビズム・ラスト(治)
一郎デッキ:31→29枚
一郎手札:3→5枚
「ゲット、ヒールトリガー! ダメージ1回復するぞ!」
一郎ダメージ:3→2
一郎ドロップ:0→1
攻撃力アップは無駄なので処理せずに、クロノ側のダメージステップに移行させた。
「ダメージチェック」
クロノスピン・サーペント(なし)
クロノデッキ:38→37枚
クロノダメージ:1→2
「ターンエンドだ」
クロノダメージ:2
クロノ手札:7枚
メタルパーティソウル:1
クロノデッキ:37枚
クロノドロップ:1
クロノバインド:1
〈 〉〈メ〉〈 〉
〈 〉〈 〉〈 〉
一郎ダメージ:2
一郎手札:5枚
シャルハロートソウル:10
一郎デッキ:29枚
一郎ドロップ:1
〈 〉〈シ〉〈ト〉
〈 〉〈ヴ〉〈 〉
「スタンド&ドロー! 掴みたい未来のために、魂を震わせろ! ライド! 《クロノジェット・ドラゴン・Z》!」
クロノ手札:7→8→7枚
クロノデッキ:37→36枚
6ターン目、クロノは愛用のクロノジェットにライドした。
ここから超越が可能となる。
「クロノジェットZのスキル! 超越コストを、ドロップゾーンのG3十二支刻獣をバインドするに変更する! ドロップゾーンでG3扱いのメリーブロックをバインド! ストライド・ジェネレーション! 《超刻獣 スプリット・ペガサス》!」
クロノドロップ:1→0
クロノバインド:1→2
クロノGB:0→1
「超越スキル! SB(ソウルブラスト)1で、ヴェアティーゲル・プリュンダーラーを山札に戻して、そのカードよりもグレードが1つ高い十二支刻獣をコールする! 俺は2体目のメタルパーティをS(スペリオル)コール!」
スプリットソウル:2→1
SB:刻獣 リボルバー・ドラコキッド
クロノドロップ:0→1
一郎デッキ:29→30枚
クロノデッキ:36→35枚
手札を消費することなく、相手のカードを除去し、自分は展開する、クロノのお決まりパターンが決まった。
当然、彼の展開はまだ終わっていない。
「スプリット・ペガサスのスキルをCB(カウンターブラスト)1とGゾーンのカードを表にして発動! メタルパーティを山札に戻し、このカードより、グレードが1つ低いカードを2体コールする! 《刻獣 トランジット・ドラゴン》2体をSコールだ!」
クロノダメージ:2(裏0→1)
クロノGB:1→2
クロノデッキ:35→36→34枚
〈 〉〈ス〉〈 〉
〈ト〉〈 〉〈ト〉
クロノはここで先ほど表にしたGユニットを指差した。
「Gゾーンの表のスプリット・ペガサスの永続スキルで、前列の十二支刻獣のパワー+1000!」
スプリットパワー:26000→27000
「さらに、《クロノジェット・ドラゴン・G》、《ドキドキ・ワーカー》をコール!」
クロノ手札:7→5枚
クロノジェットGパワー:11000→12000
〈ド〉〈ス〉〈G〉
〈ト〉〈 〉〈ト〉
展開が終わったクロノは、すかさずバトルフェイズに入った。
「バトルだ! ドキドキ・ワーカーでトラジック・クローにアタック!」
ドキドキ+トランジットパワー:4000+7000=11000
Rのトラジック・クローを狙われたことにブラド三世は頭を抱える。
ノーコストでSCを行えるトラジック・クローは、ブラド三世にとって残しておきたいカードだったからだ。
「だが、ここはノーガード!」
一郎ドロップ:1→2
あえて手札を切る必要も無いと言わんばかりにこの攻撃は通った。
ドロップゾーンにカードが置かれるのを見たクロノは、次の行動に移った。
「トランジットのスキル。アタック終了時に、ソウルに送り、1枚ドロー!」
スプリットソウル:1→2
クロノデッキ:34→33枚
クロノ手札:5→6枚
「スプリット・ペガサスで、ヴァンガードにアタック! ドキドキ・ワーカーをソウルに送り、1枚ドロー! スプリット・ペガサスのパワー+5000!」
スプリットソウル:2→3
クロノデッキ:33→32枚
クロノ手札:6→7枚
スプリットパワー:27000→32000
前のターン、ブラド三世が使った独眼のサキュバスと全く同じ効果をクロノも使用する。
「ノーガード」
「トリプルドライブ!」
刻獣 スピアヘッド・ユニコーン(なし)
スチームテイマー アルカ(なし)
刻獣 ボンバード・ホッグ(☆)
クロノデッキ:32→29枚
クロノ手札:7→10枚
「ゲット! クリティカルトリガー! パワーはクロノジェットG、クリティカルは、ヴァンガード!」
クロノジェットGパワー:12000→17000
スプリット:☆2
「ダメージチェック」
フライング・ライブラリアン
ヒステリック・シャーリー(引)
一郎デッキ:30→28枚
一郎ダメージ:2→4
「ドロートリガーだ。1枚ドローし、ヴァンガードにパワーを与える!」
一郎デッキ:28→27枚
一郎手札:5→6枚
シャルハロートパワー:11000→16000
ブラド三世は2度目のクリティカルトリガーによる2ダメージを受けたが、ドロートリガーを引いたことで攻撃を防ぎやすくなった。
「クロノジェットGでヴァンガードにアタック!」
クロノジェットG+トランジットパワー:17000+7000=24000
トリガーのおかげで、1万で防げる攻撃だが、ブラド三世はあえて手札を切った。
「Gガーディアン! 《偽りの闇翼 アグラド・バト・マラト》! SC2、ソウルが6枚以上なためシールド+5000だ!」
一郎手札:6→5枚
一郎ドロップ:2→3
一郎GB:0→1
一郎デッキ:27→25枚
シャルハロートソウル:10→12
SC:アモンの眷族 アビズム・ラスト、悪夢の国のモノクローム
アグラドシールド:15000→20000
シャルハロート+アグラドシールド:16000+20000=36000
ソウルも、GB(ジェネレーションブレイク)も増えた。
ブラド三世の反撃の準備はこれで整ったことになる。
「……トランジットのスキルで1枚ドロー」
スプリットソウル:3→4
クロノデッキ:29→28枚
クロノ手札:10→11枚
対するクロノも最後のトランジットで手札を整え、防御の布陣をしいた。
「ターンエンド」
一郎ダメージ:4
一郎手札:5枚
シャルハロートソウル:12
一郎デッキ:25枚
一郎ドロップ:3
一郎GB:1
〈 〉〈シ〉〈 〉
〈 〉〈 〉〈 〉
クロノダメージ:2(裏1)
クロノ手札:11枚
クロノジェットソウル:4
クロノデッキ:28枚
クロノドロップ:1
クロノバインド:2
クロノGB:2
〈 〉〈Z〉〈G〉
〈 〉〈 〉〈 〉
「我がターン! スタンド&ドロー! 《純愛のサキュバス》を自信のスキルで超越コストとして、Gゾーン、解放! 光をも飲み込む闇があると知れ! ストライドジェネレーション! 《魂を狩る者 バラム》!」
一郎手札:5→6→5枚
一郎デッキ:25→24枚
一郎ドロップ:3→4
一郎GB:1→2
「げっ!」
ブラド三世は、前回使用した忌まわしき者 ジル・ド・レイと近い能力を持つカードであるバラムだった。
ちなみにクロノは知らないが、伊吹がガスティールと戦った際に使われたカードでもある。
ただ、効果は知っているので、クロノは顔を青くしてしまう。
「まずは超越スキルにより、SC2し、ソウルの深闇持ちを手札に加え、手札1枚をソウルに置く。私は《絶縁の堕天使 アクラシエル》を手札に戻す」
一郎デッキ:24→22枚
バラムソウル:12→14→13→14
SC:フロスティ・スティープル、絶縁の堕天使 アクラシエル
一郎手札:5→6→5枚
これでブラド三世の手札にはこれで完全ガードが2枚。
手札の数にもよるが、クロノは4回以上攻撃しなければ、ブラド三世にとどめをさせなくなってしまった。
「トラジック・クローをコール。さらに、同列に《悪夢の国のモノクローム》をコール。トラジック・クローでSC1。深闇でパワー+2000だ」
一郎手札:5→3枚
一郎デッキ:22→21枚
バラムソウル:14→15
SC:夜明けへと進む者 シャルハロート
〈ト〉〈バ〉〈 〉
〈モ〉〈 〉〈 〉
トラジックパワー:9000→11000
「バラムのスキルをCB1とGゾーンの同名カードを表にして発動。相手のR。今回はクロノジェットGを選択し、そのパワーを得る。さらにドライブ+1し、選択したユニットは退却だ。そして、Gゾーンの表のカード1枚につきSC2、合計SC6できるが、今回はしない」
一郎ダメージ:4(裏0→1)
一郎GB:2→3
バラムパワー:26000→37000
クロノドロップ:1→2
バラムのSCは任意効果。
ブラド三世は、既にソウルが十分にあると判断し、デッキの枯渇を防ぐためにSCを行わない選択をしたのだ。
「モノクロームのスキル発動。このカードを山札の上に置いてシャッフル。SC1、CC(カウンターチャージ)1。ソウルが10枚以上のため、1枚ドロー」
一郎デッキ:21→22→21→20枚
バラムソウル:15→16
SC:ヴェアティーゲル・プリュンダーラー
一郎ダメージ:4(裏1→0)
一郎手札:3→4枚
「さらに、《ベイルファル・リプレッサー》をコール」
一郎手札:4→3枚
〈ト〉〈バ〉〈ベ〉
〈 〉〈 〉〈 〉
クロノはブラド三世が出したカードに見覚えがあり、一層警戒心を強くした。
「さあ、バトルだ! バラムのGB3! ソウルが13枚以上あるため、このターンお前はG1をコールすることができない!」
これでクロノの手札の完全ガードは全てのバトルで使用不可能になった。
「トラジック・クローでヴァンガードにアタック!」
トラジックパワー:11000
「《刻獣 スピアヘッド・ユニコーン》でガード!」
クロノ手札:11→10枚
クロノドロップ:2→3
クロノジェット+スピアヘッドシールド:11000+5000=16000
クロノは攻撃性能が高いG2をガードに出した。
ターン指定のガード制限は、相手に余計なカードの消費すらも防ぐ、非常に強力な効果なのだ。
「では、バラムでアタックだ!」
バラムパワー:37000
通常ならば、ヴァンガードの攻撃は完全ガードで防ぎたいところだ。
しかし、クロノはガード制限によって、それができない。
ここでクロノが取った行動は――
「ノーガード」
3回クリティカルトリガーが出る可能性も考えながらもガードしないことだった。
「クアドラプルドライブ!」
独眼のサキュバス(☆)
一郎デッキ:20→19枚
一郎手札:3→4枚
「ゲット! クリティカルトリガー! パワーはベイルファル・リプレッサーに。クリティカルはヴァンガードだ!」
ベイルファルパワー:9000→14000
バラム:☆2
「セカンドチェック」
ヒステリック・シャーリー(引)
一郎デッキ:19→18枚
一郎手札:4→5枚
「ゲット、ドロートリガー! パワーはベイルファル・リプレッサーに、1枚ドロー!」
ベイルファルパワー:14000→19000
一郎デッキ:18→17枚
一郎手札:5→6枚
「サードチェック!」
フライング・ライブラリアン(なし)
一郎デッキ:17→16枚
一郎手札:6→7枚
「ファイナルチェック!」
純愛のサキュバス(なし)
一郎デッキ:16→15枚
一郎手札:7→8枚
トリガーは4枚中2枚。
クリティカルトリガーが出たため、クロノはダメージを2つ受けた。
「ダメージチェック!」
クロノスピン・サーペント(なし)
刻獣 リボルバー・ドラコキッド(なし)
クロノデッキ:28→26枚
クロノダメージ:2→4(裏1)
「ベイルファル・リプレッサーでヴァンガードにアタック! ソウルが8枚以上なため、スキルにより、パワー+10000! G0でガードできない!」
ベイルファルパワー:19000→29000
これでクロノは手札からのコールを実質封じられたことになる。
「だけど! 手札以外のコールは封じてない! Gガード! 《刻獣守護 イリシュ》! SB1でスキル発動! バインドゾーンが1枚以上あるため、シールド+5000!」
クロノ手札:10→9枚
クロノドロップ:3→4→5
クロノGB:2→3
クロノジェットソウル:4→3
SB:ドキドキ・ワーカー
イリシュシールド:15000→20000
クロノジェット+イリシュシールド:11000+20000=31000
バラムとベイルファル・リプレッサーのスキルの穴をついて、クロノは攻撃を防ぎきった。
これでブラド三世の攻撃は全て終了したことになる。
「ターンエンドだ」
クロノダメージ:4(裏1)
クロノ手札:9枚
クロノジェットソウル:3
クロノデッキ:26枚
クロノドロップ:5
クロノバインド:2
クロノGB:3
〈 〉〈Z〉〈 〉
〈 〉〈 〉〈 〉
一郎ダメージ:4
一郎手札:8枚
シャルハロートソウル:16
一郎デッキ:15枚
一郎ドロップ:4
一郎GB:3
〈ト〉〈バ〉〈ベ〉
〈 〉〈 〉〈 〉
「俺のターン! スタンド&ドロー! (ここでギアネクストを出すのがセオリーだけど。あの人の手札には完全ガードが2枚あるんだよな~。ドライブ5回で突破できるかな?)」
クロノ手札:9→10枚
クロノデッキ:26→25枚
クロノは迷っていた。
ブラド三世の手札には、クロノが知らないカードが2枚あり、これがヒールトリガーならこのターンの攻撃を防ぎきられる可能性が高いからだ。
「(確実性は無いが、ここは……)クロノジェットGをバインド! ストライド・ジェネレーション! 《超刻龍 ミステリーフリーズ・ドラゴン》! Gゾーンのスプリット・ペガサスのスキルにより、パワー+2000だ!」
クロノドロップ:5→4
クロノバインド:2→3
クロノGB:3→4
ミステリーフリーズパワー:26000→28000
ここでクロノが選んだのは、確実性こそ無いが複数枚のガード制限が行えるミステリーフリーズだった。
これで確実にヴァンガードの攻撃を通す作戦なのだろう。
「超越スキルでベイルファル・リプレッサーを山札の下に! 《刻獣 オビュラシー・オックス》をSコール!」
ミステリーフリーズソウル:3→2
SB:刻獣 トランジット・ドラゴン
クロノドロップ:4→5
一郎デッキ:15→16枚
クロノデッキ:25→24枚
オックスパワー:11000→13000
「オビュラシー・オックスはGゾーンの表のカード1枚につき、パワー+1000される。さらに、《刻獣 ボンバード・ホッグ》をコール」
オックスパワー:13000→16000
クロノ手札:10→9枚
〈 〉〈ミ〉〈オ〉
〈ボ〉〈 〉〈 〉
「ミステリーフリーズのスキルをCB2で発動! 山札をシャッフルして、上4枚をバインド。バインドされたグレートのカードを相手はこのカードのアタック時にコールできない!」
クロノダメージ:4(裏1→3)
クロノデッキ:24→20枚
刻獣 クルージング・ドラゴン(G2)、スチームテイマー アルカ(G1)、刻獣 スピアヘッド・ユニコーン(G2)、ドキドキ・ワーカー(G0)
クロノバインド:3→7
クロノのデッキからバインドされたのは、G2が2枚とG1とG0が1枚ずつ。
これでブラド三世は、ミステリーフリーズの攻撃をGガーディアンとインターセプトで防がなければならなくなった。
追加効果もあるのだが、今回は不発である。
「ここで、ボンバード・ホッグのスキル発動。このユニットをバインドして、CC1」
クロノバインド:7→8
クロノダメージ:4(裏3→2)
「メタルパーティ、メリーブロック、《刻獣 ヒュプノシス・シープ》をコール!」
クロノ手札:9→6枚
〈メ〉〈ミ〉〈オ〉
〈メ〉〈 〉〈ヒ〉
メタルパーティパワー:10000→12000
「オビュラシー・オックスのスキル。CB1で永続効果と同じ分だけ、パワーを上げる」
クロノダメージ:4(裏2→3)
オックスパワー:16000→19000
これでメインフェイズを終えたクロノは、バトルフェイズへと移行した。
「メタルパーティでヴァンガードにアタック。メリーブロックのスキル。他の十二支刻獣1枚につき、パワー+2000。合計+8000!」
メリーブロックパワー:7000→15000
メタルパーティ+メリーブロックパワー:12000+15000=27000
攻撃後のデメリットはあるものの、強力な効果によりガードが難しい数値になった。
「アクラシエルで完全ガード! コストはソウルに送られる」
一郎手札:8→6枚
シャルハロートソウル:16→17
一郎ドロップ:4→5
ここでブラド三世は完全ガードを切った。
ヴァンガードの攻撃をトリガーなしで受けるつもりなのだろう。
「アタック終了時、メタルパーティのスキル。CB1を払い、自身をバインドすることで、バインドゾーンからG3とG1のカードを同じ縦列にコールする。俺は、クロノジェットGとメリーブロックをSコール! 残ったメリーブロックは上書きされる!」
クロノダメージ:4(裏3→4)
クロノバインド:8→9→7
クロノドロップ:5→6
〈G〉〈ミ〉〈オ〉
〈メ〉〈 〉〈ヒ〉
クロノジェットGパワー:11000→13000
「オビュラシー・オックスでヴァンガードにアタック!」
オックス+ヒュプノシスパワー:19000+4000=23000
「独眼と純愛のサキュバスでガードだ!」
一郎手札:6→4枚
一郎ドロップ:5→7
シャルハロート+独眼+純愛シールド:11000+10000+5000=26000
続く攻撃も防がれてしまう。
しかし、これでブラド三世の手札は半分になってしまった。
「ミステリーフリーズでヴァンガードにアタック!」
ミステリーフリーズパワー:28000
ガード制限が行われている攻撃がブラド三世を襲う。
ここでノーガードを行っても、クリティカルトリガーが1枚でも出れば彼の負けとなる。
「Gガード! 《断絶の医学 ヴィンセント》! Gゾーンの裏のカードを表にし、SC1! ソウル5枚につき、シールド+5000となる!」
一郎手札:4→3枚
一郎ドロップ:7→8
一郎GB:3→4→5
一郎デッキ:16→15枚
シャルハロートソウル:17→18
SC:フロスティ・スティープル
ヴィンセントシールド:15000→30000
シャルハロート+ヴィンセントシールド:11000+30000=41000
ブラド三世は、持っていたヒールトリガーがGガーディアンを呼び出した。
ソウルが18枚であったため、上昇したシールド値は15000。
トリガー3枚で貫通する数値である。
「さらにトラジック・クローでインターセプトだ!」
一郎ドロップ:8→9
シャルハロート+ヴィンセント+トラジックシールド:11000+30000+5000=46000
「防がれたか。トリプルドライブ!」
刻獣 クルージング・ドラゴン(なし)
刻獣 ヒュプノシス・シープ(醒)
クロノデッキ:20→18枚
クロノ手札:6→8枚
「ゲット! スタンドトリガー! 効果は全て、オビュラシー・オックスへ!」
オックスパワー:19000→24000
ドキドキ・ワーカー(☆)
クロノデッキ:18→17枚
クロノ手札:8→9枚
「ゲット! クリティカルトリガー! 効果は全て、オビュラシー・オックスへ!」
オックスパワー:24000→29000/☆2
攻撃終了の処理を行った後、クロノはスタンドトリガーとクリティカルトリガーの組み合わせにより、高い攻撃力を得たオビュラシー・オックスで再びヴァンガードに攻撃を行った。
オックスパワー:29000/☆2
「くっ。もう1度完全ガードだ!」
一郎手札:3→1枚
シャルハロートソウル:18→19
一郎ドロップ:9→10
「クロノジェットGでアタック!」
メリーブロックパワー:7000→15000
クロノジェットG+メリーブロックパワー:13000+15000=28000
「これで終わりか……。ノーガード! ダメージチェックを行う!」
絶縁の堕天使 アクラシエル(なし)
一郎デッキ:15→14枚
一郎ダメージ:4→5
残念ながらトリガーは無く、ただダメージが増えるだけだった。
それでも安心しているブラド三世にクロノは笑いながら話しかけた。
「俺の攻撃は、まだ終わってないぞ。メリーブロックはバトル終了時にバインドゾーンに送られるけど、その前にヒュプノシス・シープのスキル。このカードをソウルに送り、メリーブロックを山札の下に送ることで、ユニット1枚をスタンドさせる!」
「なっ!」
ブラド三世が驚くなか、その効果は処理される。
クロノがスタンド対象に選んだのは、オビュラシー・オックスだった。
ミステリーフリーズソウル:2→3
クロノデッキ:17→18枚
「オビュラシー・オックスで3度アタック!」
オックスパワー:29000/☆2
オビュラシー・オックスの3度目の攻撃がシャルハロートに襲い掛かる。
要求されるシールドの数値は2万。
つまりブラド三世の手札にヒールトリガーがあれば防がれることになる。
この最後の攻撃に対してブラド三世は――
「……ここまでか……ノーガードだ! 来い! 新導クロノ!」
高らかに宣言し、攻撃を受け、デッキをめくった。
夜明けへと進む者 シャルハロート(なし)
一郎デッキ:14→13枚
一郎ダメージ:5→6
クロノWIN
ヒールトリガーが出ることも無く、ファイトはクロノの勝利で終わった。
しかし、そこに悲惨な空気はなかった。
「はっはっはっはっ! 流石だな! この私を倒すとは!」
むしろ嬉しそうに笑うブラド三世の姿があった。
「はぁ。通ってよかったぜ。やっぱアンタ強いよ。ブラド三世」
対してクロノは、無事に勝てたことに安堵し、項垂れていた。
端から見ると、どちらが勝ったのか分からない光景である。
「う~む。やはり、そなたこそ闇の後継者に相応しい。どうだ? ブラド四世、継いでみないか?」
「断る!」
再びの勧誘に、クロノは今度こそはとハッキリとその勧誘を蹴った。
「しかし! そなたはソウルを巧みに操っていたではないか!」
「SCはやってないからな! 大体ギアクロはダークゾーン組の中でも異色だろ!」
それでもと勧誘を続けるが、クロノもユニット設定も生かして断り続ける。
このままでは平行線だ。
「ぬぬぬぬ。仕方が無い。今回は私の負けだ。おとなしく引き下がろう」
扉が開く音が鳴り響いたところで、悔しそうにブラド三世は引き下がる。
その反応に、クロノはホッとしてしまう。
しかし――
「私の後を継ぎたいのであれば、我が屋敷の門を開けると良い! 私はいつでも待っているぞ!」
そう言ってブラド三世は自信のルートに戻っていった。
「……諦めてねぇ」
その姿を見たクロノは、そう呟いて項垂れ、ため息を吐くだけだった。
その頃、別の場所では。
「カムイさん……」
「よお。次はトコハちゃんが相手か」
別の部屋では、トコハとカムイが対峙していた。
ファイトテーブルもあるため、2人がファイトするのだろう。
現にトコハは、デッキを取り出して臨戦態勢だ。
「どうしたんですか、カムイさん? 早くファイトしましょうよ」
しかし、カムイは動かない。
「まあ、待てよ。トコハちゃん。あれ、よく見てみな」
そう言ってファイトテーブルを指さすため、トコハも改めてファイトテーブルを見る。
「なっ。あれって」
「そういうこと」
そこに有ったのは、2つ並んだファイトテーブルだった。
「つまりここで行われるのは……」
「タッグファイト」
トコハの呟きに答えるようにカムイは言った。
タッグファイトとは、2人1組で行う特殊ファイトだ。
合計4人いるため、カムイは対戦相手2名と相方の1人を待っていたのだ。
トコハが来たことで、相手チームはトライスリーで、さらにクロノかシオンがくることになる。
「それにしても、タッグファイトか~」
カムイがため息を吐くように呟いた。
「どうかしたのですか?」
「いや~。ちょっと苦い思い出があってな」
ははは、と笑うカムイの姿にトコハは首をかしげる。
その姿に哀愁が漂っているように見えるのは気のせいだろうか?
そんなとき、トコハの後ろから人の気配が来た。
2人が振り返るとそこには。
「か……櫂!」
櫂トシキ。
チームQ4、カムイのチームメイトがそこに立っていた。
続く。
「ふむ。次は安城が葛木と櫂に挑むのか」
「那嘉神さん。急にメタ発言しないでください。貴方僕に負けましたよね」
「綺場か……。ふっ、貴様も瞳を持つ者だったか」
「意味が分からないことを言わないでください。僕は行きますからね」
次回、第19ターン:不協和音
「行くのなら、1つアドバイスだ。同情と情けは別物だぞ」
「え?」
「行けば分かるさ。行けばな……」