カードファイト!!ヴァンガードG 再結成!世界に挑戦する3人   作:リー・D

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チームQ4のカムイと櫂を相手にタッグファイトを挑むことになったトコハ。
相方がいるとはいえ、恐ろしい強敵を相手にすることは変わりない。
しかし、彼女は、いや、彼女たちは知らなかった。
2人に流れる不穏な空気を。




いや~、とうとう1ヶ月に1度の更新も途切れてしまいました。
2ヶ月ぶりの投稿ですね。
完成が遅れて申し訳ありません。
なんかやる気でないんですよね~。
それでもできるだけ頑張って書いていきます。
でもライフポイントは減り続けているので、回復用に応援してくださると助かります。


第19ターン:不協和音

「……」

 

「……」

 

「……」(゚-゚;)

 

「…………」

 

「…………」

 

「「………………………………………」」

 

「……クロノ。助けて」(´;ω;`)

 

VF世界大会日本本予選、セカンドステージ。

ウォールトライメイズの1室では、2人の男の睨み合いが半泣き状態の女性が見守る中続けられていた。

いや、正確には睨んでいるのは1人だけ。

もう1人は何も言わずに壁に寄りかかっているだけだった。

 

「「…………」」

 

しかし、その沈黙が女性、トコハにとってはとても重く、耐えられそうに無かった。

 

「」(´;ω;`)

 

「……なんでお前がパートナーなんだよ」

 

そんな沈黙を終わらせたのは、カムイの方だった。

 

「あ~あ。アイチお兄さんが良かったな~」

 

「……」

 

カムイの言葉を櫂は何も言わずに聞き流していた。

そんな2人の態度の理由がトコハには理解できなかった。

 

(どうしてこうなったの?)

 

カムイと櫂は本来なら同じチームメンバーであり、ギーゼを始めとした強敵や犯罪者との戦いでは力を合わせて情報を集めてくれたりしてくれた頼れる人たちと言うのがトコハの印象だった。

しかし、今目の前にいる2人には、そんな雰囲気が微塵も感じられない。

むしろ険悪な関係に見えた。

 

「……櫂」

 

カムイが今にも殴りかかりそうな顔で櫂に近づく。

トコハはその光景を、息を呑みながら見つめる。

 

「何とか言えよ、櫂! お前と……」

 

ついにカムイが櫂の胸元を掴み睨みつける。

そんな時、3人が居る部屋の扉が開いた。

 

「あれ? どうかしたんですか?」

 

扉から出てきたのは、シオンだった。

 

「し、シオ~ン!!」

 

やっとやって来たチームメイト兼親友にトコハは恥ずかしげも無く泣きついた。

よっぽど恐かったらしい。

 

「えっ!? トコハどうしたの!? 僕はクロノじゃないよ」

 

「そんなことどうでもいいの! とにかく、あの2人を止めて!」

 

シオンは服の袖を掴むトコハを引き離そうとするが、トコハの凄い剣幕で指さした方向を見せられ、その理由に納得した。

シオンが見た先に居るカムイは、未だに櫂の胸元を掴んだままだった。

 

「……ちっ」

 

シオンが来たことに気づいたカムイは櫂から手を離して距離を置いた。

 

(さて、状況を見る限り、カムイさんと櫂さんが何かの理由で喧嘩している。で、それが終わっていない状態でこの部屋に辿り着いてしまった、と言ったところか)

 

シオンは冷静に分析しながら自分の後ろに隠れているトコハを見る。

彼女は、いまだにシオンの服の裾を持って震えていた。

 

(裾か。僕がクロノだったら間違いなく抱きついていただろうね。いや、岡崎さんやルーナ、アムでも抱きついていただろうから、男で抱きつくほど自然に体を預けられるのがクロノだけってことか)

 

どこか納得した表情でシオンはトコハから目を離した。

誰かさんの嫉妬に燃えて怒った顔を想像しながら。

 

(それより、この状況をどうするか……)

 

険悪な空気の部屋に頭を悩ませるシオンをよそに、カムイがファイトテーブルの前に立った。

 

「……シオン。トコハちゃん。櫂。さっさと始めようぜ」

 

どう見ても櫂への敵意を隠せていないが、大会を進めるためにもファイトは必須である。

仕方が無いと言わんばかりの態度で3人はファイトテーブルに集まった。

トコハは、シオンが来てくれたおかげか、大分落ち着きを取り戻していた。

 

「シオン。カムイさんをお願いできない? 私はまだちょっと」

 

タッグファイトでは、先攻後攻のみならず、4人中2人が向かい合い、バトルや効果の対象が正面の相手で固定されるルールがある。

多少落ち着いたとはいえ、今のトコハにはカムイと対峙することができなかったのだろう。

 

「分かった。櫂さんの攻撃は激しいと思うけど。頑張って」

 

トコハの願いを承諾したシオンは、カムイの前に。

トコハは櫂の前に立ち、それぞれの手札を構えた。

 

「葛木。やるからには全力だぞ」

 

櫂も手札を整え、カムイの隣りに立つ。

 

「……いくぜ」

 

カムイもまだ気にしているようだが、櫂に対して特に何も答えず、シオンと向き合った。

 

「「「「スタンドアップ!」」」」

 

「「THE!」」

 

「「「「ヴァンガード!!」」」」

 

「《メチャバトラー ビクトヘッド》!」

 

「《瞬きの騎士 ミーリウス》!」

 

「《リザードソルジャー コンロー》!」

 

「《栽植の乙女 オズ》!」

 

4人が一斉にFVを開いた。

最初は、カムイのターンだ。

 

「ドロー。ライド、《メチャバトラー ジェロホーク》! ビクトヘッドは先駆で移動する」

 

カムイ手札:5→6→5枚

カムイデッキ:44→43枚

ジェロホークソウル:1→0

 

「このままターンエンド!」

 

カムイダメージ:0

カムイ手札:5枚

ジェロホークソウル:0

カムイデッキ:43枚

カムイドロップ:0

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

最初のターンを終えたカムイの次は、シオンのターンだ。

 

「僕のターン、ドロー。ライド、《月牙の騎士 フェレックス》。ミーリウスを先駆で移動させる」

 

シオン手札:5→6→5枚

シオンデッキ:44→43枚

フェレックスソウル:1→0

 

「ターンエンド」

 

カムイダメージ:0

カムイ手札:5枚

ジェロホークソウル:0

カムイデッキ:43枚

カムイドロップ:0

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

シオンダメージ:0

シオン手札:5枚

フェレックスソウル:0

シオンデッキ:43枚

シオンドロップ:0

〈 〉〈フ〉〈 〉

〈 〉〈ミ〉〈 〉

 

タッグファイトでは、2ターン目でも攻撃ができないため、シオンも特にやることはなくターンを終えた。

次はカムイの隣に立つ櫂の番だ。

 

「俺のターン! ライド! 《リザードジェネラル コンロー》! リザードソルジャー コンローを先駆で移動させて、ターンエンドだ」

 

櫂手札:5→6→5枚

櫂デッキ:44→43枚

コンローソウル:1→0

 

櫂ダメージ:0

櫂手札:5枚

コンローソウル:0

櫂デッキ:43枚

櫂ドロップ:0

〈 〉〈コ〉〈 〉

〈コ〉〈 〉〈 〉

 

櫂もまた、攻撃ができないため、このままターンを終えた。

 

「私のターン、ドロー。ライド、《開墾の戦乙女 パドミニ》! オズを先駆で移動」

 

トコハ手札:5→6→5枚

トコハデッキ:44→43枚

パドミニソウル:1→0

〈 〉〈パ〉〈 〉

〈 〉〈オ〉〈 〉

 

タッグファイトでは、攻撃が可能となるのは4ターン目。

つまり、このトコハのターンが最初の攻撃だ。

 

「オズでブースト、パドミニでアタック!」

 

パドミニ+オズパワー:7000+5000=12000

 

最初の攻撃が櫂のヴァンガードに向かった。

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック」

 

幻蒼のラナンキュラス アーシャ(なし)

トコハデッキ:43→42枚

トコハ手札:5→6枚

 

攻撃が通ったことで、櫂がダメージステップを処理した。

 

「ダメージチェック」

 

プロテクトオーブ・ドラゴン(なし)

櫂デッキ:43→42枚

櫂ダメージ:0→1

 

「ターンエンドです」

 

櫂ダメージ:1

櫂手札:5枚

コンローソウル:0

櫂デッキ:42枚

櫂ドロップ:0

〈 〉〈コ〉〈 〉

〈コ〉〈 〉〈 〉

 

カムイダメージ:0

カムイ手札:5枚

ジェロホークソウル:0

カムイデッキ:43枚

カムイドロップ:0

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:1

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

パドミニソウル:0

トコハデッキ:42枚

トコハドロップ:0

〈 〉〈パ〉〈 〉

〈 〉〈オ〉〈 〉

 

シオンダメージ:0

シオン手札:5枚

フェレックスソウル:0

シオンデッキ:43枚

シオンドロップ:0

〈 〉〈フ〉〈 〉

〈 〉〈ミ〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:0

 

これで全員が一通りターンを重ねたことになる。

タッグファイトはこれを繰り返し、ダメージが2人合わせて9ポイントになった方が負けとなる。

 

「俺のターン! ライド! 《メチャバトラー ニンジャード》!」

 

カムイ手札:5→6→5枚

カムイデッキ:43→42枚

 

続くカムイのターン。

G2カードを出したカムイもこのターンから攻撃が可能だ。

 

「このままバトル! ニンジャードでアタック!」

 

ニンジャード+ビクトヘッドパワー:9000+5000=14000

 

「ノーガード」

 

シオンは向かってきた攻撃を受けとめた。

 

「ドライブチェック」

 

メチャバトラー ゴルシャーチ(なし)

カムイデッキ:42→41枚

カムイ手札:5→6枚

 

「ダメージチェック」

 

夢の運び手 ベレヌス(☆)

シオンデッキ:43→42枚

シオンダメージ:0→1

 

「ターンエンドだ」

 

シオンダメージ:1

シオン手札:5枚

フェレックスソウル:0

シオンデッキ:42枚

シオンドロップ:0

〈 〉〈フ〉〈 〉

〈 〉〈ミ〉〈 〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

パドミニソウル:0

トコハデッキ:42枚

トコハドロップ:0

〈 〉〈パ〉〈 〉

〈 〉〈オ〉〈 〉

 

カムイダメージ:0

カムイ手札:6枚

ニンジャードソウル:1

カムイデッキ:41枚

カムイドロップ:0

〈 〉〈ニ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:1

 

櫂ダメージ:1

櫂手札:5枚

コンローソウル:0

櫂デッキ:42枚

櫂ドロップ:0

〈 〉〈コ〉〈 〉

〈コ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:1

 

「僕のターン、ドロー。ライド、《せぷとがる》」

 

シオン手札:5→6→5枚

シオンデッキ:42→41枚

 

続くシオンはせぷとがるにライド。

さらに手札に手を出した。

 

「せぷとがるのスキル発動。SB1と《神明の騎士 アルトマイル》を公開し、山札からパワー7000の勇敢持ちをコールします。フェレックスをSコール」

 

せぷとがるソウル:1→0

SB:月牙の騎士 フェレックス

シオンドロップ:0→1

シオンデッキ:41→40枚

〈 〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈ミ〉〈 〉

 

「さらに《督励の騎士 アルビオン》をコール」

 

シオン手札:5→4枚

〈ア〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈ミ〉〈 〉

 

(アルビオン?)

 

(ファーストステージでは確認できなかったカードだな)

 

ここでシオンは前回では投入していなかったカードを出した。

これにカムイは疑問を持ち、櫂は警戒心を露わにした。

 

「バトルです。せぷとがるでアタック!」

 

せぷとがる+ミーリウスパワー:9000+5000=14000

 

「ノーガード!」

 

比較的強力な効果を持つミーリウスだが、カムイはあえてノーガード宣言した。

相手のカードが増えることよりも、自分の手札を温存することを選んだのだ。

 

「ドライブチェック」

 

さるーがる(醒)

シオンデッキ:40→39枚

シオン手札:4→5枚

 

「スタンドトリガーゲット。パワーをアルビオンに。スタンドするユニットはいません」

 

アルビオンパワー:9000→14000

 

片方の効果が無駄に終わったものの、アルビオンのパワーが上がり、次の攻撃も通りやすくなった。

 

「ダメージチェック」

 

メガマンマーレディ(引)

カムイデッキ:41→40枚

カムイダメージ:0→1

 

「よっしゃ! ドロートリガーだ。パワーはニンジャードに。1枚引くぜ」

 

カムイデッキ:40→39枚

カムイ手札:5→6枚

ニンジャードパワー:9000→14000

 

「僕も、ここでミーリウスのスキルを発動します。勇敢持ちをブーストしたバトルでダメージを与えたため、自身をソウルに送って、山札の上10枚を確認します。その中にあるアルトマイルを2枚まで選び、1枚を手札に、もう1枚をソウルに送ります。神明の騎士が2枚あったので、それぞれを手札とソウルに」

 

せぷとがるソウル:0→1→2

シオンデッキ:39→37枚

シオン手札:5→6枚

 

互いの手札とパワーが上昇したことで、今回の攻防は痛み分けの結果に終わった。

 

「アルビオンでアタック!」

 

アルビオン+フェレックスパワー:14000+7000=21000

 

「《ザール・ブラウグランツ》でガード!」

 

カムイ手札:7→6枚

カムイドロップ:0→1

ニンジャード+ブラウグランツシールド:14000+10000=24000

 

2度目の攻撃も防がれ、シオンのバトルは終了した。

 

「ターンエンド」

 

カムイダメージ:1

カムイ手札:6枚

ニンジャードソウル:1

カムイデッキ:39枚

カムイドロップ:1

〈 〉〈ニ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1

櫂手札:5枚

コンローソウル:0

櫂デッキ:42枚

櫂ドロップ:0

〈 〉〈コ〉〈 〉

〈コ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:2

 

シオンダメージ:1

シオン手札:5枚

せぷとがるソウル:2

シオンデッキ:38枚

シオンドロップ:1

〈ア〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

パドミニソウル:0

トコハデッキ:42枚

トコハドロップ:0

〈 〉〈パ〉〈 〉

〈 〉〈オ〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:1

 

「俺のターン。ライド・ザ・ヴァンガード! 《皇竜騎士 ネハーレン》!」

 

櫂手札:5→6→5枚

櫂デッキ:42→41枚

 

「リザードソルジャー コンローのスキル。CB1でこのユニットを退却。山札からG1以下1枚を手札に加える。《ガトリングクロー・ドラゴン》を手札に」

 

カムイ・櫂ダメージ:2(裏0→1)

櫂ドロップ:0→1

櫂デッキ:41→40枚

櫂手札:5→6枚

 

「ガトリングクロー・ドラゴンをコール。スキルを発動する。葛木、お前のダメージを使わせてもらうぞ」

 

「ちっ」

 

櫂手札:6→5枚

 

櫂の言葉にカムイは全力で舌打ちしながら自身のダメージゾーンのカードを裏にした。

 

カムイ・櫂ダメージ:2(裏1→2)

 

「……葛木。ファイトに集中しろ」

 

カムイの態度に流石に櫂も苦情を発するが、無視されてしまう。

仕方が無いので、櫂はそのままファイトを続行した。

 

「CB1とガトリングクロー・ドラゴンをソウルに送り、相手のG0ユニットを退却させる。オズは退却だ」

 

トコハはまた顔を青くしながらも、オズを退却させた。

 

ネハーレンソウル:1→2

トコハドロップ:0→1

 

「リザードジェネラル コンローをコール。スキル発動。手札のG3カード、《ドラゴニック・オーバーロード》を公開。山札からオーバーロードカードを手札に加え、1枚捨てる。《ドラゴニック・オーバーロード “The Destiny”》を手札に加え、オーバーロードを捨てる」

 

櫂手札:5→4→5→4枚

櫂デッキ:40→39枚

櫂ドロップ:1→2

〈コ〉〈ネ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

「《インスパイアエール・ドラゴン》をコール。そして、バトルだ!」

 

櫂手札:4→3枚

〈コ〉〈ネ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

追加でトリガーユニットをコールしたことで、櫂の攻撃ラインは整った。

 

「ネハーレンでヴァンガードにアタック!」

 

ネハーレンパワー:9000

 

「《メイデン・オブ・ゼフィランサス》でガード!」

 

トコハ手札:6→5枚

トコハドロップ:1→2

パドミニ+ゼフィランサスシールド:7000+10000=17000

 

櫂のヴァンガードにブーストが居ないため、トコハはトリガー1枚で防ぎきることができた。

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー」

 

ドゥームブリンガー・ハイフレイム(なし)

櫂デッキ:39→38枚

櫂手札:3→4枚

 

「インスパイアエールでブースト、コンローでアタック!」

 

コンロー+インスパイアエールパワー:7000+4000=11000

 

「《純潔の乙女 カトリーナ》でガード!」

 

トコハ手札:5→4枚

トコハドロップ:2→3

パドミニ+カトリーナシールド:7000+5000=12000

 

結局、このターン櫂は1ダメージも与えることができなかった。

 

「おい、櫂! 何やってんだ!」

 

ここでカムイが櫂に怒鳴った。

何時もなら激励のようなものだが……

 

「さっき俺にファイトに集中しろとか言ったが、お前こそ、やる気あんのか!?」

 

「「!?」」

 

今日のカムイは攻撃的だった。

これにはシオンもトコハも驚いてしまう。

 

「なんだと……」

 

これには櫂も黙っていない。

 

「何が不満だ。言って見ろ」

 

「ああ!?」

 

まるで煽るようなセリフにカムイもついに本格的にキレてしまう。

 

「……お前のことは……前から気に入らなかったが、今回は許せねえんだよ。お前が……お前が……」

 

なにやら顔を伏せながら震えている。

 

「お前がエミさんに告白されてるにも関わらず、返事を保留にしてることが許せねえんだよ!!!!」

 

「「……えぇ」」

 

ついに出たカムイの本音にシオンもトコハも何とも言えなくなってしまう。

要するに呆れているのだ。

 

「あっ、そう言えばクロノがそんなこと言っていたような」

 

シオンは今更ながらクロノがファーストステージで手に入れた情報を思い出していた。

そんなシオンを無視してカムイは話を続ける。

 

「俺は聞いたからな。さっき、お前がエミさんとファイトした時に邪険にあしらったことを!」

 

カムイが言うには、この部屋に辿り着く前に、たまたま壁の向こう側の声が聞こえたらしい。

数10分前。

 

「櫂さん。ちゃんと寝てます?」

 

「ああ」

 

「公園で寝ないでくださいね」

 

「何故公園なんだ?」

 

「何か困ったことがあれば何時でも相談に乗りますから」

 

「少なくとも今は無いな」

 

カムイはこんな感じにしばらく続いた会話を聞いたのだった。

そして――

 

「櫂さん。私、櫂さんのこと好きですよ」

 

「……そうか」

 

それだけ言って櫂は先に進んだようだ。

回想終了。

 

「許せねえ。エミさんがお前を好きなのもそうだが、それ以上にお前の態度が許せねえ。そんな冷たい態度取るならさっさと振っちまえ!」

 

そんなカムイの語りを聞いたシオンはやはり何とも言えない気持ちでカムイを見ていた。

 

「ふん。お前には関係無い」

 

櫂はやっぱり櫂だった。

この反応に再びカムイが反応しそうになったその時……

 

ドンッ!

 

「「「!?」」」

 

と大きな音が鳴り響いた。

男3人がその音源の場所に振り返ると……そこには、テーブルを叩いたと分かる姿勢のトコハが居た。

 

「カムイさん」

 

「はいっ!」

 

ゆらりと振り向いたトコハに呼ばれ、カムイは思わず姿勢を正して返事をしてしまう。

その姿をシオンと櫂は冷や汗をかきながら見ていた。

 

「嫉妬するのは分かりますが、引っ張りすぎです。ファイトにまで持ち込まないでください」

 

「いや、それは……」

 

そもそも! と有無を言わせずトコハは続ける。

 

「櫂さんに当たるのはお門違いです! 櫂さんがエミさんのことを好きなのかは個人の自由ですが、エミさんが櫂さんのことを好きなのは確かなんですからね! そんなにエミさんが好きなら玉砕覚悟で本気で告白してきてください!」

 

トコハの言葉にカムイは何も言えなかった。

 

「分かりましたか!?」

 

「はい! すみませんでした!!」

 

トコハの迫力にカムイが土下座する勢いで頭を下げて謝った。

 

(トコハは怒ると凄いって、クロノが言ってたけどこういう事なんだ)

 

親友から聞いていたチームメイトの一面を直接見たシオンは戦慄していた。

ファーストステージの時にもライブに対して見せたと聞いていたが、直接見ると予想以上に迫力があったため処理が追いつかなかったらしい。

 

「それと、櫂さん」

 

やっぱり周りを気にせず、トコハは次のターゲットに視線を向けた。

 

「な、なんだ?」

 

櫂さえも深く動揺させるほどトコハの威圧感は凄かった。

櫂がトコハから視線を外しているのは気のせいでは無いだろう。

 

「櫂さんも悪いんですよ。エミさんに対して冷たい態度ばっかり取ってるから、こんな大会にまで態々追いかけて来てしまったんですよ。しかもクミちゃんやナギサさんを巻き込んで。反省してください。カムイさんじゃないですけど、中途半端は駄目ですよぉ」

 

「す、すまん」

 

(櫂さんも飲まれたか)

 

他人事のようにシオンは3人を見ていた。

シオンの目にはトコハからゴゴゴゴゴと言うオーラが見えるのはきっと気のせいでは無い。

 

「櫂さん。謝るのは私ではないですよね?」

 

ニッコリと笑うトコハの背後には、先ほどのオーラが機械仕掛けの竜となっていることが見える。

流石の櫂もトコハの気迫に押されるしかなかった。

 

「か、カムイ。すまなかった」

 

今の櫂に威厳など無い。

 

「い、いや。俺こそ悪かった」

 

謝り返すカムイにも先輩としての威厳は無い。

この場は完全にトコハの支配化だ。

 

「さて櫂さん。そろそろターンを進めてください」

 

笑顔のトコハに櫂は引きつった顔で答え、エンド宣言をするしかなかった。

 

シオンダメージ:1

シオン手札:5枚

せぷとがるソウル:2

シオンデッキ:38枚

シオンドロップ:1

〈ア〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:4枚

パドミニソウル:0

トコハデッキ:42枚

トコハドロップ:3

〈 〉〈パ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:1

 

カムイダメージ:1(裏1)

カムイ手札:6枚

ニンジャードソウル:1

カムイデッキ:39枚

カムイドロップ:1

〈 〉〈ニ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1(裏1)

櫂手札:4枚

ネハーレンソウル:2

櫂デッキ:38枚

櫂ドロップ:2

〈コ〉〈ネ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:2(裏2)

 

「私のターン。スタンド&ドロー! ライド、《プルメリアの花乙女 シャルル》!」

 

トコハ手札:4→5→4枚

トコハデッキ:42→41枚

 

「(私のデッキじゃあ、これ以上の展開は無意味か)バトルです。シャルルで、Rのコンローにアタック!」

 

シャルルパワー:9000

 

「なに!?」

 

「えっ!?」

 

「あっ、そっち?」

 

この展開から攻撃対象がR側だったことに3人がそれぞれ反応を示す。

ちなみに、上から櫂、カムイ、シオンである。

トコハはこれ以上櫂からの反応もなさそうなので、ターンを進めた。

 

「ドライブチェック」

 

モンキーポッド・ドラゴン(引)

トコハデッキ:41→40枚

トコハ手札:4→5枚

 

「ドロートリガー。効果は全て、ヴァンガードへ。1枚ドロー」

 

シャルルパワー:9000→14000

トコハデッキ:40→39枚

トコハ手札:5→6枚

 

先ほどの威圧感からヴァンガードを攻撃すると予想していた櫂にとっては完全に虚をつかれた形になってしまい、少し悔しそうにコンローを墓地に置いた。

ダメージが欲しかった櫂にとっては残念な結果だったらしい。

 

櫂ドロップ:2→3

 

「ターンエンドです」

 

カムイダメージ:1(裏1)

カムイ手札:6枚

ニンジャードソウル:1

カムイデッキ:39枚

カムイドロップ:1

〈 〉〈ニ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1(裏1)

櫂手札:4枚

ネハーレンソウル:2

櫂デッキ:38枚

櫂ドロップ:3

〈 〉〈ネ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:2(裏2)

 

シオンダメージ:1

シオン手札:5枚

せぷとがるソウル:2

シオンデッキ:38枚

シオンドロップ:1

〈ア〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

シャルルソウル:1

トコハデッキ:39枚

トコハドロップ:3

〈 〉〈シ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:1

 

「俺のターン! スタンド&ドロー! (……トコハちゃん、こええな。でも、ビシッと言ってくれたおかげで目が覚めた)闘魂炸裂! リミット解除! 俺様ウォリアー! 《ズバットバトラー ビクトール》に、俺様ライド!」

 

カムイ手札:6→7→6枚

カムイデッキ:39→38枚

 

カムイは現在の愛用カテゴリー、ビクトールの最新型に乗り込んだ。

 

「(そうだよな。今までずっと、エミさんに思いを伝えてきたつもりになっていて、本気で告白したことなんてなかったもんな。俺も、半端モンだったわけか……)コール!」

 

カムイは独想しながら《メチャバトラー ゴルシャーチ》をコールした。

 

カムイ手札:6→5枚

〈ゴ〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

「(櫂に嫉妬する前に、やることが有ったはずなのに……俺は、情けねえ)ビクトールでヴァンガードにアタックだ!」

 

ビクトール+ビクトヘッドパワー:11000+5000=16000

 

「ノーガードです!」

 

「ツインドライブ!」

 

メチャバトラー アラシード(なし)

メチャバトラー ブチヌーク(☆)

カムイデッキ:38→36枚

カムイ手札:5→7枚

 

「クリティカルトリガーゲットだ。パワーはゴルシャーチに、クリティカルは、ヴァンガードだ!」

 

ゴルシャーチパワー:9000→14000

ビクトール:☆2

 

カムイの渾身の一撃がこれまで大してダメージを負っていなかったシオンたちに突き刺さる。

シオンもダメージの確認に入った。

 

せぷとがる(なし)

厳戒の騎士 レギウス(なし)

シオンデッキ:38→36枚

シオンダメージ:1→3

 

「続いて、ゴルシャーチでアタックだ!」

 

ゴルシャーチパワー:14000

 

「ガード! 《壮気の騎士 リルディス》!」

 

シオン手札:5→4枚

シオンドロップ:1→2

せぷとがる+リルディスシールド:9000+10000=19000

 

「ガードされちまったか。ターン終了時、ズバットバトラーのスキルが発動する。ダメージゾーンの表のカードが1枚以下のため、CC1だ」

 

カムイダメージ:1(裏1→0)

 

「(もう俺は迷わない。どんな結果になろうとも、前を向いて進むだけだ)ターンエンド!」

 

シオンダメージ:3

シオン手札:4枚

せぷとがるソウル:2

シオンデッキ:36枚

シオンドロップ:2

〈ア〉〈せ〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

シャルルソウル:1

トコハデッキ:39枚

トコハドロップ:3

〈 〉〈シ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:3

 

カムイダメージ:1

カムイ手札:7枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:36枚

カムイドロップ:1

〈ゴ〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1(裏1)

櫂手札:4枚

ネハーレンソウル:2

櫂デッキ:38枚

櫂ドロップ:3

〈 〉〈ネ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:2(裏1)

 

「スタンド&ドロー。(トコハのおかげで、櫂さんとカムイさんの空気が変わった。まったく、流石だよ、トコハは)我が誇りは君の剣と共に! ライド! 神明の騎士 アルトマイル!」

 

シオン手札:4→5→4枚

シオンデッキ:36→35枚

 

「アルトマイルのライド時スキル! 勇敢持ちをSB1することで、山札から勇敢持ちをコールできる! 僕は、《ぎゅーんみー》をSコール!」

 

アルトマイルソウル:3→2

SB:神明の騎士 アルトマイル

シオンドロップ:2→3

シオンデッキ:35→34枚

〈ア〉〈ア〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈ぎ〉

 

通常のファイトならば、ここで超越が行えるのだが、これはタッグファイト、超越のルールも違う。

最初のターンの攻撃同様、このターンの超越はできない。

互いのVがG3以上と言うルールが全てのプレイヤーのVに切り替わったのだ。

 

「《夢の運び手 ベレヌス》をコール」

 

シオン手札:4→3枚

〈ア〉〈ア〉〈ベ〉

〈フ〉〈 〉〈ぎ〉

 

シオンはこのままバトルに入り、まずはベレヌスでゴルシャーチに攻撃を行った。

 

ベレヌス+ぎゅーんみーパワー:4000+7000=11000

 

「くっ、ノーガード」

 

カムイドロップ:1→2

 

カムイは手札を見比べながら、少し悔しそうにカードを墓地に送った。

 

「(手札を温存して、ダメージを稼ぎにきましたか。集中してますね)アルトマイル!」

 

シオンはアルトマイルの攻撃時にベレヌスをソウルに送り、その効果によって1枚の手札とアルトマイルのソウル、パワーを補給した。

 

アルトマイルソウル:2→3

シオンデッキ:34→33枚

シオン手札:3→4枚

アルトマイルパワー:11000→16000

 

カムイはこの攻撃に対してノーガードを宣言。

 

「ツインドライブ!」

 

ダマスカスの支援術士(なし)

壮気の騎士 リルディス(☆)

シオンデッキ:33→31枚

シオン手札:4→6枚

 

「ゲット! クリティカルトリガー! パワーはアルビオンへ! クリティカルは、ヴァンガード!」

 

アルビオンパワー:9000→14000

アルトマイル:☆2

 

「やるな、シオン。ダメージチェック」

 

メチャバトラー バリオン(なし)

メチャバトラー ガンズドン(なし)

カムイデッキ:36→34枚

カムイダメージ:1→3

 

「(よし。トリガー無し。トコハに一括された2人が勢いづく前にダメージを稼げるのは大きい)……」

 

シオンはトコハを見た。

自分の額に冷や汗が出ていることに気づかないまま。

 

(冷たい空気の理由が分かった途端、カムイさんと櫂さんを説得してしまうなんて……新導家最強の名は伊達じゃないね)

 

親友が冗談めいたように語ったファーストステージの夜にあったことを思い出しながら、シオンはトコハへの視線を外さなかった。

そんなシオンの視線に気づいたトコハは首を傾げるだけだった。

 

「? シオン?」

 

「いや、なんでもないよ。アルビオンでヴァンガードにアタック!」

 

アルビオン+フェレックスパワー:14000+7000=21000

 

「《メガハンマーレディ》と《メチャバトラー ブチヌーク》でガード!」

 

カムイ手札:7→5枚

カムイドロップ:2→4

ビクトール+メガハンマーレディ+ブチヌークシールド:11000+5000+10000=21000

 

誤魔化しながら行った攻撃をカムイは防いだ。

 

(1万5千ガードって、結構難しいな~)

 

(旧環境だから仕方が無い)

 

(こいつ、直接脳内へ!!)

 

(ファ○チキください)

 

(遊んでないで話進める!)

 

(今回人が多いからネタも多いな~)

 

謎の沈黙が場を支配したが、いったいなんだったのだろう?

ともかく、シオンのターンは終了した。

 

カムイダメージ:3

カムイ手札:5枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:34枚

カムイドロップ:4

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1(裏1)

櫂手札:4枚

ネハーレンソウル:2

櫂デッキ:38枚

櫂ドロップ:3

〈 〉〈ネ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:4(裏1)

 

シオンダメージ:3

シオン手札:6枚

アルトマイルソウル:3

シオンデッキ:31枚

シオンドロップ:3

〈ア〉〈ア〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈ぎ〉

 

トコハダメージ:0

トコハ手札:6枚

シャルルソウル:1

トコハデッキ:39枚

トコハドロップ:3

〈 〉〈シ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:3

 

「スタンド&ドロー。この世の全てを焼き尽くす、黙示録の炎! ドラゴニック・オーバーロード “The Destiny”! ライド・ザ! ヴァンガード!」

 

櫂手札:4→5→4枚

櫂デッキ:38→37枚

 

「スキル発動。SB1。綺場シオン。お前のアルビオンは退却してもらう」

 

オーバーロードソウル:3→2

SB:皇竜騎士 ネハーレン

櫂ドロップ:3→4

シオンドロップ:3→4

 

Destinyの破壊効果は相手を指定していないタイプだ。

自分のカードも選択できる特性を活かし、タッグファイトでも正面の相手以外のカードを破壊できる。

これにより、シオンは大きな痛手を負うことになった。

ちなみにこの効果は対象を取らない効果であるため、フェレックスも問題なく破壊できるのは余談だ。

 

「さらに、《グロウヒーター・ドラゴン》をコール。グロウヒーター・ドラゴンは手札かVにオーバーロードが居なければパワーが5000マイナスされるが、俺のVはThe Destinyだ。問題ない」

 

櫂手札:4→3枚

〈グ〉〈オ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

グロウヒーターはVがオーバーロードでない時は、手札公開をする必要があるカードだが、その代わりに元々の攻撃力が1万と、他のカードよりも高いデメリット効果カードだ。

手札の少なく、GBも使えない櫂にとっては貴重な戦力だ。

 

「バトル! The Destinyでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ。ファーストチェック」

 

ガトリングクロー・ドラゴン(引)

櫂デッキ:37→36枚

櫂手札:3→4枚

 

「ゲット、ドロートリガー。パワーはグロウヒーター・ドラゴンへ。1枚ドロー」

 

櫂デッキ:36→35枚

櫂手札:4→5枚

グロウヒーターパワー:10000→15000

 

「セカンドチェック」

 

ファイヤーチェイス・ドラゴン(☆)

櫂デッキ:35→34枚

櫂手札:5→6枚

 

「ゲット、クリティカルトリガー。パワーはグロウヒーター・ドラゴンへ。クリティカルはヴァンガード!」

 

グロウヒーターパワー:15000→20000

オーバーロード:☆2

 

「安城、礼を言う。俺も、覚悟が足りなかったようだ。愛と言う気持ちをどんな形でも受け入れる覚悟が」

 

そう語る櫂を見て、トコハは嬉しそうに笑いながらデッキを捲った。

 

理想の乙女 トゥーリア(なし)

開墾の戦乙女 パドミニ(なし)

トコハデッキ:39→37枚

トコハダメージ:0→2

 

「その覚悟を今ここで掴む! これは……そのための戦いだ! グロウヒーター・ドラゴンでアタック!」

 

グロウヒーター+インスパイアエールパワー:20000+4000=24000

 

この攻撃に対して、トコハは手札を見ながら迷ってしまった。

防げる手札がないのだろうか?

そんなトコハを見たシオンは――

 

「ガード! リルディス! 《さるーがる》!」

 

シオン手札:6→4枚

シオンドロップ:4→6

シャルル+リルディス+さるーがるシールド:9000+10000+10000=29000

 

タッグファイト最大の特徴、それはパートナーが攻撃された際にカーディアンの召喚が可能となる、通称タッグガードだ。

このタッグガードでシオンはトコハを守ったのだ。

 

「ありがとう。シオン」

 

「このくらい当然だよ」

 

そう言って笑い合う2人には、チームメイトとして、友としての絆が確かに感じられた。

 

「ターンエンド」

 

シオンダメージ:3

シオン手札:4枚

アルトマイルソウル:3

シオンデッキ:31枚

シオンドロップ:6

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈ぎ〉

 

トコハダメージ:2

トコハ手札:6枚

シャルルソウル:1

トコハデッキ:37枚

トコハドロップ:3

〈 〉〈シ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:5

 

カムイダメージ:3

カムイ手札:5枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:34枚

カムイドロップ:4

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:1(裏1)

櫂手札:6枚

オーバーロードソウル:2

櫂デッキ:34枚

櫂ドロップ:4

〈グ〉〈オ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:4(裏1)

 

「私のターン! スタンド&ドロー! 櫂さん、カムイさん。……行きます! 全ての蕾よ、今こそ花開け! ライド! 《幻蒼のラナンキュラス アーシャ》!」

 

トコハ手札:6→7→6枚

トコハデッキ:37→36枚

 

これで全プレイヤーがG3にライドしたことになった。

つまり……

 

「パドミニをG3扱いで捨てて、ストライド、ジェネレーション! 《四季の花乙姫 ヴェルヘミーナ》!」

 

トコハ手札:6→5枚

トコハドロップ:3→4

トコハGB:0→1

 

超越が可能となったということだ。

さっそくトコハは超越時効果を発動した。

 

「アーシャのスキル! CB1で、山札から開花持ちをコールできる! 私は、《共に咲く乙女 ケラ》をSコール!」

 

トコハダメージ:2(裏0→1)

トコハデッキ:36→35枚

 

「ケラのスキル! アーシャが居るため、抵抗を得て、パワー+1000!」

 

ケラパワー:9000→10000

 

抵抗は前述通りDestinyには無意味だが、それ以外の破壊効果に対しては問題なく発揮する。

これで櫂はかげろうの効果を使いづらくなってしまったわけだ。

 

「《花園の乙女 マイリス》、《盛運の乙女 ディアン》をコール。ディアンもケラと同じスキルを持っているわ」

 

トコハ手札:5→3枚

ディアンパワー:7000→8000

〈ケ〉〈ヴ〉〈マ〉

〈 〉〈 〉〈デ〉

 

「バトル! ディアンでブースト、マイリスでヴァンガードにアタック!」

 

マイリス+ディアンパワー:4000+8000=12000

 

「グロウヒーター・ドラゴンでインターセプト!」

 

櫂ドロップ:4→5

オーバーロード+グロウヒーターシールド:11000+5000=16000

 

櫂はトコハの攻撃をインターセプトで防いだ。

これは前のターンにパワーが上がった攻撃をRにされたことでコスト不足に陥っていまい、カムイがろくに攻撃できなかったことの反省から来た行動だ。

前列にカードを残さないことで、攻撃をヴァンガードに集中させる作戦だ。

 

「ヴェルヘミーナでヴァンガードにアタック! マイリスのスキルで1枚ドロー! パワー+5000!」

 

ヴェルヘミーナソウル:2→3

トコハデッキ:35→34枚

トコハ手札:3→4枚

ヴェルヘミーナパワー:26000→31000

 

「ヴェルヘミーナのスキル発動! アタック時、CB1とGゾーンの裏のカード1枚を表にすることで、山札から開花持ちのカードを2枚前列と後列にコール! ケラ2体をSコール!」

 

トコハダメージ:2(裏1→2)

トコハGB:1→2

トコハデッキ:34→32枚

〈ケ〉〈ヴ〉〈ケ〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

 

「ケラの開花! 自身のパワー+10000! ブーストを得る!」

 

ケラパワー:10000→20000

ケラパワー:9000→10000→20000

ケラパワー:9000→10000→20000

 

これでトコハは後2回攻撃が可能となった。

だが、まだヴァンガードの攻撃は終わっていない。

 

「ノーガード!」

 

櫂はこれをノーガード宣言。

タッグファイトではダメージ9で敗北であるため、また余裕があるのだ。

 

「トリプルドライブ!」

 

矢車菊の花乙女 イーネス(なし)

盛運の乙女 ディアン(なし)

アンスリムの銃士 ニクラ(治)

トコハデッキ:32→29枚

トコハ手札:4→7枚

 

「ゲット! ヒールトリガー! パワーは左のケラに! ダメージ1、回復!」

 

トコハダメージ:2→1(裏2→1)

トコハドロップ:4→5

ケラパワー:20000→25000

 

ヒールトリガーもチームの合計数を参照とすることになる。

今回は5対4とトライスリー側の方が多いため、問題なく効果が適応される。

 

「ダメージチェック」

 

ラーヴァフロウ・ドラゴン(なし)

櫂デッキ:34→33枚

櫂ダメージ:1→2(裏1)

 

「続けて、右のケラでアタック!」

 

ケラパワー:20000

 

「ガード! 《ファイヤーチェイス・ドラゴン》!」

 

櫂手札:6→5枚

櫂ドロップ:5→6

オーバーロード+ファイヤーチェイスシールド:11000+10000=21000

 

「ケラでブーストしたケラでアタック!」

 

ケラ+ケラパワー:25000+20000=45000

 

「櫂! ここはっ……」

 

「ノーガード!」

 

「ガードしろ! って、おい!」

 

カムイの呼びかけと被る形で櫂はガードを放棄した。

そのことに気づいて怒るカムイを無視して櫂はデッキを捲る。

 

ドラゴンダンサー ターラ(治)

櫂デッキ:33→32枚

櫂ダメージ:2→3(裏1)

 

「ゲット、ヒールトリガー。ダメージ1回復」

 

櫂ダメージ:3→2(裏1→0)

櫂ドロップ:6→7

 

結局、櫂がヒールトリガーを引いたことでダメージは増えることはなく攻撃は終わった。

そんな結果を見て、カムイはため息を吐いた。

 

「お前、トップヒールだって分かってたのか?」

 

「そんなわけが無いだろ。ただ、あそこはガードするべきではないと思っただけだ」

 

櫂がそう答えたのを聞いて、カムイは笑ってしまった。

そんなカムイを3人は首をかしげて見つめる。

 

「あははははww。ああ、悪い。ちょっとした事実に気づいちまってなww。あ、トコハちゃん、ターン進めても良いよ」

 

「あ、はい。ターンエンドです」

 

カムイダメージ:3

カムイ手札:5枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:34枚

カムイドロップ:4

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

櫂ダメージ:2

櫂手札:5枚

オーバーロードソウル:2

櫂デッキ:32枚

櫂ドロップ:7

〈 〉〈オ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:5

 

シオンダメージ:3

シオン手札:4枚

アルトマイルソウル:3

シオンデッキ:31枚

シオンドロップ:6

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈ぎ〉

 

トコハダメージ:1(裏1)

トコハ手札:7枚

アーシャソウル:3

トコハデッキ:29枚

トコハドロップ:5

トコハGB:2

〈ケ〉〈ア〉〈ケ〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

 

シオン・トコハダメージ:4(裏1)

シオン・トコハGB:2

 

未だに笑うカムイに困惑しながらも、トコハはヴェルヘミーナをGゾーンに戻した。

 

「あ~あ。たっく、俺たちってホント、足並み揃わないよな。トライスリーとは大違いだぜ」

 

少し落ち着いたカムイが櫂に語りかける。

 

「当然だろ。俺たちはアイチの元に集って生まれたチームだ。違う道を歩みながらも、心は同じトライスリーとは別物だ。俺たちにあいつ等のような阿吽の呼吸を期待するな」

 

櫂はそんなカムイの言葉を呆れたようにが……

 

「だが、俺たちは、メイトだ。俺たちには俺たちなりの絆がある。カムイ……俺はお前を信じているぞ」

 

カムイに顔を向け、笑いかける。

カムイはこそばゆそうに鼻をかいた。

 

「へっ……口下手なお前にそんなこと言われちゃあ……やる気出すしかねぇなぁ! スタンド&ドロー! 《メチャバトラー アラシード》をG3扱いで捨てる! ストライドジェネレーション! 《ウイニングチャンプ ビクトール》!」

 

カムイ手札:5→6→5枚

カムイデッキ:34→33枚

カムイドロップ:4→5

カムイGB:0→1

 

「ズバットバトラーの超越スキル! CB1で1枚ドロー! 手札から1枚コール! 俺はニンジャードをSコール! さらに、ユニット1枚を選び、『アタックした時に他のRをスタンドする』能力を与える! 俺はウイニングチャンプ ビクトールにこのスキルを与える!」

 

カムイダメージ:3(裏0→1)

カムイデッキ:33→32枚

カムイ手札:5→6→5枚

〈 〉〈ビ〉〈ニ〉

〈 〉〈ビ〉〈 〉

 

怒涛の効果の連鎖により、カムイはこのターン4回以上の攻撃が可能となった。

しかもカードの上書きをせずにである。

だが当然ながら、カムイのメインフェイズはこれからである。

 

「さらにジェロホーク、ゴルシャーチ。そしてブチヌークを、コール!」

 

カムイ手札:5→2枚

〈ゴ〉〈ビ〉〈ニ〉

〈ジ〉〈ビ〉〈ブ〉

 

先のターンにブチヌークがガーディアンとして使われているので、これは2枚目である。

間違いなくこのターン中に素引きしたのだろう。

デッキ内のトリガー率が下がっていることを意図的ばらしてしまったことに気がついた櫂が憐れみの目でカムイを見ているのは、きっと気のせいではない。

 

「? 櫂、何見てるんだ?」

 

幸いだったのは、カムイがそのことに気がついていないことだろう。

 

「いや、なんでもない」

 

「? まあいいや。ニンジャードでヴァンガードにアタック!」

 

ニンジャード+ブチヌークパワー:9000+4000=13000

 

「《モンキーポッド・ドラゴン》でガード!」

 

トコハ手札:7→6枚

トコハドロップ:5→6

アルトマイル+モンキーポッドシールド:11000+5000=16000

 

この攻撃はトコハがタッグガードで防いだ。

 

「ゴルシャーチでアタック! ゴルシャーチのスキル! アタック時、CB1で他のRをスタンドさせる! ニンジャードをスタンド!」

 

カムイダメージ:3(裏1→2)

ゴルシャーチ+ジェロホークパワー:9000+7000=16000

 

「ここで、ウイニングチャンプ ビクトールのスキルが発動する! Rがスタンドした時、Gゾーンのカードを1枚表にして、SB1でスタンドしたユニットのパワー+5000だ!」

 

カムイGB:1→2

ビクトールソウル:2→1

SB:メチャバトラー ジェロホーク

カムイドロップ:5→6

ニンジャードパワー:9000→14000

 

ウイニングチャンプの効果にターン制限は無い。

ソウルがある限り、スタンドする度にパワーが上がっていく、恐ろしい連続攻撃の嵐だ。

 

「《孔雀草の銃士 ラケーレ》でガード!」

 

トコハ手札:6→5枚

トコハドロップ:6→7

アルトマイル+ラケーレシールド:11000+10000=21000

 

「ジェロホークのスキル! このユニットをソウルに送り、CB1! 今ブーストしたユニットをスタンドだ! さらにパワー+2000し、1枚ドロー!」

 

カムイダメージ:3(裏2→3)

ビクトールソウル:1→2

ゴルシャーチパワー:9000→11000

カムイデッキ:32→31枚

カムイ手札:2→3枚

 

「ここで、ウイニングチャンプ ビクトールのスキルとゴルシャーチの闘魂が同時に発動! ゴルシャーチの闘魂でパワーが+7000されるため、合計+12000だ!」

 

ビクトールソウル:2→1

SB:メチャバトラー ジェロホーク

カムイドロップ:6→7

カムイGB:2→3

ゴルシャーチパワー:11000→16000→23000

 

コンボによってゴルシャーチのパワーが先ほどとは比べ物にならないほどアップした。

カムイはこのままゴルシャーチで連続して攻撃を行った。

 

ゴルシャーチパワー:23000

 

「ノーガード! ダメージチェック!」

 

さるーがる(醒)

シオンデッキ:31→30枚

シオンダメージ:3→4

 

「スタンドトリガーゲット。パワーはアルトマイルに。フェレックスをスタンドさせる」

 

アルトマイルパワー:11000→16000

 

ダメージトリガーのおかげでシオンとトコハはガードがしやすくなった。

しかし、カムイは怯えない。

 

「ウイニングチャンプ ビクトールでアタック! この瞬間、ブチヌークのスキルを発動させる! ブチヌークはお前らのマイリスやベレヌスと同じスキルを持っている!」

 

ビクトールソウル:1→2

ビクトールパワー:26000→31000

カムイデッキ:31→30枚

カムイ手札:3→4枚

ビクトール+ビクトヘッドパワー:31000+5000=36000

 

「さらに、超越スキルで獲得したスキルで、ゴルシャーチをスタンド! 三度、ウイニングチャンプ ビクトールのスキルが発動する!」

 

ビクトールソウル:2→1

SB:メチャバトラー ブチヌーク

カムイドロップ:7→8

カムイGB:3→4

ゴルシャーチパワー:23000→28000

 

「ノーガード!」

 

「トリプルドライブ!」

 

メッチャバトラー ビクトール(なし)

メチャバトラー アバレール(なし)

メチャバトラー バリオン(なし)

カムイデッキ:30→27枚

カムイ手札:4→7枚

 

今回は1枚もトリガーが出ることはなかった。

シオンは内心ガッツポーズを取りながらダメージの確認に入った。

 

レメディ・エンジェル(治)

シオンデッキ:30→29枚

シオンダメージ:4→5

 

「ゲット、ヒールトリガー! パワーはアルトマイルに! ダメージ1回復!」

 

シオンダメージ:5→4

シオンドロップ:6→7

アルトマイルパワー:16000→21000

 

結果としてダメージは相殺され、相手のヴァンガードのパワーが上がっただけのバトルとなってしまったが、カムイは焦ることなく、次の処理に移った。

 

「ウイニングチャンプ ビクトールのGB3! バトル終了時、相手のユニット1体を退却させ、1枚ドローだ。俺はぎゅーんみーを指定させてもらう」

 

カムイデッキ:27→26枚

カムイ手札:7→8枚

シオンドロップ:7→8

 

毎回ぎゅーんみーが破壊されているのは気のせいでは無い。

それだけ強力な効果なのだ。

……だからと言って囮に使われるぎゅーんみーがいい顔しないのも確かだろうが。

 

「3度目だ。ゴルシャーチでアタック!」

 

ゴルシャーチパワー:28000

 

ゴルシャーチの攻撃力が下手なGユニットよりも高い数値となってシオンに襲いかかる。

 

「ガード! さるーがる!」

 

シオン手札:4→3枚

シオンドロップ:8→9

アルトマイル+さるーがるシールド:21000+10000=31000

 

しかし、2回のトリガーによって攻撃力が上がったアルトマイルが相手では、1枚のガードで防がれてしまう。

だが、これもカムイは承諾していた。

 

「ニンジャードでアタック! CB1! ニンジャードのスキルでゴルシャーチをスタンド! ニンジャードとゴルシャーチは、Gゾーンの表のカード1枚につき、パワー+2000、合計6000アップだ! さらにゴルシャーチはウイニングチャンプ ビクトールのスキルでパワーアップ!」

 

櫂ダメージ:2(裏0→1)

ニンジャードパワー:14000→20000

ゴルシャーチパワー:28000→34000

ビクトールソウル:1→0

SB:メチャバトラー ニンジャード

カムイドロップ:8→9

カムイGB:4→5

ゴルシャーチパワー:34000→39000

 

「まだまだ! ゴルシャーチがスタンドしたため、ビクトヘッドのスキルも発動! こいつをソウルに送って、CB1! 1枚ドロー! ゴルシャーチのパワー+2000! 俺のダメージゾーンに表のカードが無いため、CC1!」

 

櫂ダメージ:2(裏1→2)

ビクトールソウル:0→1

カムイデッキ:26→25枚

カムイ手札:8→9枚

ゴルシャーチパワー:39000→41000

カムイダメージ:3(裏3→2)

 

複数回の効果と複数の効果を積み重ねることでゴルシャーチは単機でとんでもない攻撃力を得た。

ニンジャードの攻撃は力及ばず届かなかったが、その役割は十分に果たしたと言えるだろう。

 

「これで最後だ! ゴルシャーチで、ヴァンガードに、アタック!」

 

ゴルシャーチパワー:41000

 

櫂のダメージゾーンのカード、ビクトールのソウル、カムイの場のカード。

様々な物を犠牲にして得た力でゴルシャーチは自慢の薙刀をアルトマイルに振るった。

 

「ノーガード!」

 

しかし、シオンはこの攻撃をただ受けただけだった。

冷静に考えればこの攻撃を受けても負けることは無いのだ。

無理して防ぐ必要もない。

それが分かっているからこそ、シオンはダメージを受けること選択したのだ。

 

天命の騎士 アルトマイル(なし)

シオンデッキ:29→28枚

シオンダメージ:4→5

 

全ての攻撃が終了して、ウイニングチャンプがGゾーンに戻ったところで、カムイは最後の効果処理に移った。

 

「ズバットバトラー ビクトールのスキルで、ダメージゾーンのカードが1枚以下だからCC1。ソウルも1枚以下だからSC1。両方行ったので、1枚ドローだ」

 

カムイダメージ:3(裏2→1)

カムイデッキ:25→24→23枚

SC:メチャバトラー アラシード

ビクトールソウル:1→2

カムイ手札:9→10枚

 

カムイはこのターンだけで5枚ドローしたことになる。

これはターン開始時と同じ枚数だ。

ノヴァグラップラーの底力を見た気分になってしまった。

 

「ターンエンド」

 

シオンダメージ:5

シオン手札:3枚

アルトマイルソウル:3

シオンデッキ:28枚

シオンドロップ:9

〈 〉〈ア〉〈 〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

トコハダメージ:1(裏1)

トコハ手札:5枚

アーシャソウル:3

トコハデッキ:29枚

トコハドロップ:7

トコハGB:2

〈ケ〉〈ア〉〈ケ〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

 

シオン・トコハダメージ:6(裏1)

シオン・トコハGB:2

 

カムイダメージ:3(裏1)

カムイ手札:10枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:23枚

カムイドロップ:9

カムイGB:5

〈ゴ〉〈ビ〉〈ニ〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

櫂ダメージ:2(裏2)

櫂手札:5枚

オーバーロードソウル:2

櫂デッキ:32枚

櫂ドロップ:7

〈 〉〈オ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:5(裏3)

カムイ・櫂GB:5

 

シオンは自身の手札、場のカード、相手の手札を見ながら思考を重ねた。

決意がついたのか、彼は目を開く。

 

「ドロー! 神明の騎士を捨て、ストライド・ザ・ジェネレーション! 《双絶の聖騎士 セイント・オブ・ツインソード》!」

 

シオン手札:3→4→3枚

シオンデッキ:28→27枚

シオンドロップ:9→10

シオンGB:0→1

 

ここでシオンが超越したのはロイパラの新カードであり、シオンが過去使用していたツインソードの強化版、セイント・オブ・ツインソードだ。

 

「超越スキルは、ライド時と同じスキルです。山札から《反攻の騎士 スレイマン》をSコール!」

 

ツインソードソウル:3→2

SB:せぷとがる

シオンドロップ:10→11

シオンデッキ:27→26枚

〈 〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈 〉〈 〉

 

シオンの手札が3枚以下のため、スレイマンは自身の永続効果で攻撃力が3000ポイントアップした。

 

スレイマンパワー:9000→12000

 

「さらに、セイント・オブ・ツインソードのスキル! 山札からコールしたユニットのパワーをGゾーンの表のカード1枚につき、+5000する!」

 

シオンは今回が初超越。

Gガーディアンも出していないため、本来ならここでスレイマンのパワーが上がることはない。

 

「僕のGゾーンの表は無いけど、タッグファイトでは、パートナーのGゾーンのカードの数も数えるため、スレイマンのパワー+10000!」

 

スレイマンパワー:12000→22000

 

「リルディスと《ダマスカスの支援術士》をコール」

 

シオン手札:3→1枚

〈 〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈リ〉

 

「リルディスの勇敢。ソウルに送り、他のユニットのパワー+5000。僕はフェレックスを選択」

 

ツインソードソウル:2→3

フェレックスパワー:7000→12000

〈 〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈 〉

 

態々手札を減らしたが、これには意味がある。

 

(これでシオンは、次のターンも超越スキルが使えるようになった)

 

神明の騎士のスキルにはソウルの勇敢持ちをSBしなくてはならない。

しかし、このターンの最初にソウルの勇敢持ちを使いきってしまったのだ。

リルディスは意図的にソウルに入ることができる数少ないカード。

カムイが心で考えたように、シオンは次のターンのことを考えてこの効果を使ったのだ。

 

「さらに、フェレックスの勇敢も同時に発動。前列に抵抗を与え、パワー+2000」

 

ツインソードパワー:26000→28000

スレイマンパワー:22000→24000

 

ツインソードは勇敢持ちではないため、フェレックスの前半の効果は発揮しないが、後半のGB2はアルトマイル指定のため問題なく発動できる。

永続効果なので手札が増えれば発揮しないし、相手ターン中は駄目だが、条件さえ満たしてしまえば前列に抵抗を与え続ける優秀な効果だ。

 

「スレイマンでアタック! スレイマンのスキル! 手札1枚を捨て、CB1! 山札からG2をコールする! 僕はせぷとがるをパワー+2000してSコール!」

 

シオン手札:1→0枚

シオンドロップ:11→12

シオンダメージ:5(裏0→1)

シオンデッキ:26→25枚

せぷとがるパワー:9000→11000→21000

〈せ〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈 〉

スレイマンパワー:24000

 

3枚目のせぷとがるも、セイント・オブ・ツインソードで大きく攻撃力が上昇した。

 

「また面倒いパワーだな。ノーガード! ダメージチェック」

 

ザール・ブラウグランツ(☆)

カムイデッキ:23→22枚

カムイダメージ:3→4(裏1)

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て、ヴァンガードに」

 

ビクトールパワー:11000→16000/☆2

 

「せぷとがるで、ゴルシャーチにアタック! せぷとがるの勇敢! パワー+2000!」

 

せぷとがるパワー:21000→23000

 

破壊効果を持つカードが少ないシオンは、カムイの負担を増やすために、Rへの攻撃を優先した。

今回はぎりぎり1万5千を越えない数値での攻撃であるため、トリガー1枚とインターセプトで防げる数値だ。

カムイの判断が試される。

 

「これもノーガード。ゴルシャーチは退却だ」

 

カムイドロップ:9→10

 

カムイは次の攻撃を警戒してか、守らない選択をした。

 

「なら、ダマスカスの支援術士でブーストしたセイント・オブ・ツインソードでヴァンガードにアタック!」

 

ツインソード+ダマスカスパワー:28000+7000=35000

 

「セイント・オブ・ツインソードのスキル! ブーストしたアタック時、Gゾーンのカードを表にし、CB1で山札からG2を2体コールする! 僕は、アルビオンとスレイマンをSコール! それぞれパワーが上がりますが、Gゾーンの表のカードが増えたことで、パワーはさらに上昇!」

 

シオンダメージ:5(裏1→2)

シオンGB:1→2

シオンデッキ:25→23枚

〈ア〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈 〉

シオンドロップ:12→14

アルビオンパワー:9000→11000→26000

スレイマンパワー:9000→12000→14000→29000

 

「完全ガード! 《メチャバトラー バリオン》! CB1で1枚ドロー!」

 

カムイ手札:10→8枚

カムイドロップ:10→11→12

カムイダメージ:4(裏1→2)

カムイデッキ:22→21枚

カムイ手札:8→9枚

 

バリオンはビクトールモンスター専用の完全ガードだが、代わりにその場で手札補給ができる効果を持っている。

その点だけを見ればトコハのティアニーに近いが、ティアニーとの違いとして、ドローなので表のダメージさえあれば何時でも発動できることが大きいだろう。

ティアニーはティアニーで確実にガード用のカードを手元に加えることができる強みがあるのだが、墓地に同名カードがなければならないので、戻す手段がなければ3回しか使えない。

対して、バリオンはコストさえあれば4枚すべてで使用できるのだ。

弱いわけが無い。

とまあ、カード評価はここまでにしよう。

 

「トリプルドライブ!」

 

レメディ・エンジェル(治)

シオンデッキ:23→22枚

シオン手札:0→1枚

 

「ゲット、ヒールトリガー。パワーはアルビオンに。ダメージ1回復」

 

シオンダメージ:5→4(裏2→1)

シオンドロップ:14→15

アルビオンパワー:26000→31000

 

厳戒の騎士 レギウス(なし)

ぎゅーんみー(なし)

シオンデッキ:22→20枚

シオン手札:1→3枚

 

シオンが捲った残り2枚のカードはトリガーではなかった。

攻撃も防がれたため、そのまま手札に加えたシオンは、次の行動に移った。

 

「アルビオンでヴァンガードにアタック! アルビオンのスキル! CB1とSB1で山札から勇敢持ちをコールできる! 僕は、《逆風の騎士 セリム》をSコール!」

 

シオンダメージ:4(裏1→2)

ツインソードソウル:3→2

SB:夢の運び手 ベレヌス

シオンドロップ:15→16

シオンデッキ:20→19枚

〈ア〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈セ〉

セリムパワー:7000→22000

アルビオン+フェレックスパワー:31000+7000=38000

 

「セリムの勇敢! パワー+3000!」

 

セリムパワー:22000→25000

 

「くっ、Gガード! 《メテオカイザー ドガンティタン》! 俺のRの方がシオンよりも少ないため、シールド+10000!」

 

カムイ手札:9→8枚

カムイドロップ:12→13

ドガンティタンシールド:15000→25000

ビクトール+ドガンティタンシールド:16000+25000=41000

カムイGB:5→6

 

「続いて、スレイマンでアタック! 勇敢で、《要撃の騎士 レドン》をSコール!」

 

シオンダメージ:4(2→3)

シオン手札:3→2枚

シオンドロップ:16→17

シオンデッキ:19→18枚

〈レ〉〈セ〉〈ス〉

〈フ〉〈ダ〉〈セ〉

シオンドロップ:17→18

レドンパワー:9000→11000→13000→16000→31000

 

「レドンの勇敢! 他の前列のユニットのパワー+3000!」

 

スレイマンパワー:29000→32000

スレイマン+セリムパワー:32000+27000=59000

 

シオンはブースト込みとはいえ、カムイよりも巨大なパワーをたたき出した。

しかし、この攻撃は逆にいえば。

 

「(決めきれないと判断したか)ノーガード! ダメージチェック」

 

メチャバトラー ブチヌーク(☆)

カムイデッキ:21→20枚

カムイダメージ:4→5(裏2)

 

「クリティカルトリガーだ。効果は全てヴァンガード!」

 

ビクトールパワー:16000/☆2→21000/☆3

 

これで2枚目のダメージトリガー。

次のシオンの攻撃が最後のため、カムイ達にとってはありがたいだろう。

 

「レドンでアタック!」

 

レドンパワー:31000

 

「インスパイアエール・ドラゴンでガード」

 

櫂手札:5→4枚

櫂ドロップ:7→8

ビクトール+インスパイアエールシールド:21000+10000=31000

 

櫂がトリガーでガードをしたが、これでは足りない。

 

「ナイスだ、櫂。ニンジャードでインターセプト!」

 

カムイドロップ:13→14

ビクトール+インスパイアエール+ニンジャードシールド:21000+10000+5000=36000

 

Q4は見事なタッグガードでシオンの攻撃を防ぎきった。

阿吽の呼吸とまでは言えないが、チームとしての絆が確かに見えた瞬間だった。

 

「ここで、ダマスカスの支援術士の勇敢が発動します。このユニットを退却させ、CC2をして1枚ドロー」

 

シオンドロップ:18→19

シオンダメージ:4(裏3→1)

シオンデッキ:18→17枚

シオン手札:2→3枚

 

「これでターンエンドです」

 

カムイダメージ:5(裏2)

カムイ手札:8枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:20枚

カムイドロップ:14

カムイGB:6

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

櫂ダメージ:2(裏2)

櫂手札:4枚

オーバーロードソウル:2

櫂デッキ:32枚

櫂ドロップ:8

〈 〉〈オ〉〈 〉

〈イ〉〈 〉〈 〉

 

カムイ・櫂ダメージ:7(裏4)

カムイ・櫂GB:6

 

シオンダメージ:4(裏1)

シオン手札:3枚

アルトマイルソウル:2

シオンデッキ:17枚

シオンドロップ:19

シオンGB:2

〈レ〉〈ア〉〈ス〉

〈フ〉〈 〉〈セ〉

 

トコハダメージ:1(裏1)

トコハ手札:5枚

アーシャソウル:3

トコハデッキ:29枚

トコハドロップ:7

トコハGB:2

〈ケ〉〈ア〉〈ケ〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

 

シオン・トコハダメージ:5(裏2)

シオン・トコハGB:4

 

ダメージは7体5。

Q4の方が不利だが、まだ2点差。

いくらでも覆すことが可能だ。

しかも、次は櫂のターンなのだから、油断などできない。

 

「スタンド&ドロー。ライドステップ、The Destinyの炎は再びフィールドを焼き尽くす。フェレックスを退却だ。カムイソウルを借りるぞ」

 

「あいよ」

 

櫂手札:4→5枚

櫂デッキ:32→31枚

ビクトールソウル:2→1

SB:メチャバトラー アラシード

カムイドロップ:14→15

シオンドロップ:19→20

 

カムイのソウルからSB1を行い、シオンのカードが再び破壊された。

前のカムイのターンの時といい、よほど説教が効いたようだ。

 

「2枚目のThe Destinyを捨てる。Gゾーン解放。終わりなき探求の果て、辿り着きし更なる進化。荒ぶる魂を昇華させ、今こそその姿を現せ! ストライド・ザ・ジェネレーション! 《覇天皇竜 ドラゴニック・オーバーロード “The Ace”》!」

 

櫂手札:5→4枚

櫂ドロップ:8→9

櫂GB:0→1

 

超越して出てきたのは、2種存在する櫂の分身オーバーロードのGユニットの1枚、The Aceだ。

これよりも強力なカードはあると言ってはいけない。

使用者の心情の問題なのだから。

どの道トコハの場のカードが抵抗持ちだけなのだから竜炎持ちは使いづらいし。

 

「超越スキル。CB1、相手のR1枚を退却させ、山札の上7枚を確認し、オーバーロードを手札に加えることができる。安城のRは全て抵抗状態のため退却はできないが、山札からドラゴニック・オーバーロードを手札に加えさせてもらう」

 

カムイダメージ:5(裏2→3)

櫂デッキ:31→30枚

櫂手札:4→5枚

 

「The Aceのスキル。CB2、GゾーンのThe Aceを表に。Gゾーンの表のカードが2枚以上のため、The Aceはスキルを獲得し、ドライブマイナス1」

 

カムイダメージ:5(3→5)

櫂GB:1→2

 

先ほどのシオンのターン同様、カムイのGゾーンのカードを数えることでThe Aceは自身の力を解放した。

 

「グロウヒーター・ドラゴン、ネハーレン、《ドゥームブリンガー・ハイフレイム》をコール。ドゥームブリンガー・ハイフレイムのスキル。ドロップゾーンのオーバーロードを2枚まで山札に戻し、シャッフルする。2枚戻したため、1枚ドロー」

 

櫂手札:5→2枚

〈ネ〉〈オ〉〈グ〉

〈イ〉〈 〉〈ド〉

櫂ドロップ:9→7枚

櫂デッキ:30→32→31枚

櫂手札:2→3枚

 

「グロウヒーター・ドラゴンはG4のオーバーロードがいるため、相手、すなわち安城のダメージゾーン1枚につきパワー+2000。ネハーレンはオーバーロードがいれば+2000、同条件ならアタック時にさらに+5000される」

 

ネハーレンパワー:9000→11000

グロウヒーター:10000→12000

 

「カムイのドガンティタンのスキル発動。GゾーンこのカードはSB1することで裏に戻り、CC1できる。今度もカムイのソウルを使い、俺のダメージを表にする」

 

カムイGB:6→5

ビクトールソウル:1→0

SB:メチャバトラー ビクトヘッド

カムイドロップ:15→16

櫂ダメージ:2(裏2→1)

 

自身のヴァンガードにも十分にソウルがあるにも関わらず、徹底してカムイのソウルを消費する櫂。

シオンもトコハも必ず何かがあると踏み、カムイが使ったカードを考えて警戒心を強めていく。

さらに櫂は、もう1枚のドガンティタンの効果も発動し、自信のダメージを全て表にした。

 

カムイGB:5→4

オーバーロードソウル:2→1

SB:ガトリングクロー・ドラゴン

櫂ドロップ:7→8

櫂ダメージ:2(裏1→0)

 

そして、櫂のバトルフェイズが始まった。

 

「ネハーレンで右のケラに、アタック!」

 

ネハーレンパワー:11000→16000

ネハーレン+インスパイアエールパワー:16000+4000=20000

 

トコハはこれをノーガード。

ケラを墓地へと送った。

 

トコハドロップ:7→8

 

「The Aceでヴァンガードにアタック! インスパイアエールのスキルにより、ヴァンガードは竜炎状態に! インスパイアエールのスキルも誘発して発動! 山札の下に置き、1枚ドロー。ユニット1体のパワー+5000。俺はThe Aceを選択!」

 

櫂デッキ:31→32→31枚

櫂手札:3→4枚

オーバーロードパワー:26000→31000

 

先の攻撃によりトコハの場のカードが櫂よりも少なくなったため、竜炎の発動条件が整ったのだ。

エースの名を持つ帝国の大指令が攻撃力を上げてその炎をトコハに向けて打ち出した。

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ」

 

ドラゴニック・オーバーロード(なし)

ドラゴニック・オーバーロード(なし)

櫂デッキ:31→29枚

櫂手札:4→6枚

 

「「「「……」」」」

 

一瞬謎の沈黙が流れた。

 

「ダメージチェック」

 

矢車菊の花乙女 イーネス(なし)

トコハデッキ:29→28枚

トコハダメージ:1→2(裏1)

 

「The Aceのスキル発動。手札のオーバーロードともう1枚を捨てることで、スタンド、パワー+5000。さらに、安城のダメージが増えたため、グロウヒーター・ドラゴンのパワーも上がる!」

 

櫂手札:6→4枚

櫂ドロップ:8→10

オーバーロードパワー:31000→36000

グロウヒーターパワー:12000→14000

 

先ほど手札に加えたオーバーロード2枚をコストにし、The Aceはもう1度攻撃が可能になった。

 

「The Aceよ! 再び立ち上がれ! その荒ぶる炎で全てを焼き尽くせ! The Aceでヴァンガードにアタック!」

 

オーバーロードパワー:36000

 

「完全ガード! 《播種の乙女 ティアニー》!」

 

トコハ手札:5→4→3枚

トコハドロップ:8→10

 

「ツインドライブ!」

 

皇竜騎士 ネハーレン(なし)

ガトリングクロー・ドラゴン(引)

櫂デッキ:29→27枚

櫂手札:4→6枚

 

「ゲット、ドロートリガー! パワーはグロウヒーター・ドラゴンに! 1枚ドロー」

 

櫂デッキ:27→26枚

櫂手札:6→7枚

グロウヒーターパワー:14000→19000

 

「グロウヒーター・ドラゴンで、アタック!」

 

グロウヒーター+ドゥームブリンガーパワー:19000+7000=26000

 

「Gガード! 《秋景の花乙姫 ヴェルナ》! スキルでケラを選択。他のケラ1枚につき、シールド+5000!」

 

トコハ手札:3→2枚

トコハドロップ:10→11

トコハGB:2→3

ヴェルナシールド:15000→20000

アーシャ+ヴェルナシールド:11000+20000=31000

 

「ターンエンド」

 

シオンダメージ:4(裏1)

シオン手札:3枚

アルトマイルソウル:2

シオンデッキ:17枚

シオンドロップ:20

シオンGB:2

〈レ〉〈ア〉〈ス〉

〈 〉〈 〉〈セ〉

 

トコハダメージ:2(裏1)

トコハ手札:2枚

アーシャソウル:3

トコハデッキ:28枚

トコハドロップ:11

トコハGB:3

〈ケ〉〈ア〉〈 〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

 

シオン・トコハダメージ:6(裏2)

シオン・トコハGB:5

 

カムイダメージ:5(裏5)

カムイ手札:8枚

ビクトールソウル:0

カムイデッキ:20枚

カムイドロップ:16

カムイGB:4

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

櫂ダメージ:2

櫂手札:7枚

オーバーロードソウル:1

櫂デッキ:26枚

櫂ドロップ:10

櫂GB:2

〈ネ〉〈オ〉〈グ〉

〈 〉〈 〉〈ド〉

 

カムイ・櫂ダメージ:7(裏5)

カムイ・櫂GB:7

 

櫂のターンが終了し、次はトコハのターンだ。

 

「私のターン! スタンド&ドロー! ライドステップ開始時、アーシャのスキル! サークルのケラとドロップのケラを山札の下に戻し、1枚ドロー。今回はコールしません」

 

トコハ手札:2→3枚

トコハデッキ:28→27枚

トコハドロップ:11→10

トコハデッキ:27→29→28枚

トコハ手札:3→4枚

 

前のターンに破壊されたケラを戻して、トコハは手札を整えた。

そして、この場で前回の解釈違いを謝罪したい。

2話前のトコハのファイトにて、私はアーシャのコール効果が強制効果だと明言してしまったが、実際には任意効果であった。

本当に申し訳ない。

今後はこのようなことがないよう進めていくことを肝に免じよう。

閑話休題。

 

「《矢車菊の花乙女 イーネス》を捨てて、Gゾーン解放! 今こそ咲き誇れ、我が輝ける未来に! ストライドジェネレーション! ヴェルヘミーナ!」

 

トコハ手札:4→3枚

トコハドロップ:10→11

トコハGB:3→4

 

「超越スキル! ディアンをSコール! フィールドに他のディアンが既にいるため、CC1、SC1!」

 

トコハダメージ:2(裏1→2)

トコハデッキ:28→27→26枚

SC:幻蒼のラナンキュラス アーシャ

ヴェルヘミーナソウル:3→4

トコハダメージ:2(裏2→1)

〈デ〉〈ヴ〉〈 〉

〈ケ〉〈 〉〈デ〉

ディアンパワー:7000→8000

 

 

「ディアンの開花、パワー+10000!」

 

ディアンパワー:8000→18000

 

「ケラとディアンを入れ替え、左のディアンを前列に、ヴェルヘミーナのGB4! 前列Rのパワー+5000、クリティカル+1!」

 

〈ケ〉〈ヴ〉〈デ〉

〈デ〉〈 〉〈 〉

ケラパワー:10000→15000/☆2

ディアンパワー:18000→23000/☆2

 

トコハのRが強化されたことで、櫂たちはどちらの攻撃も受けることができなくなった。

現在のQ4側のダメージは7。

ダメージ9点で敗北なので、受ければヒールトリガーを捲らないかぎりゲームオーバーになってしまうからだ。

 

「ディアンでヴァンガードにアタック!」

 

ディアンパワー:23000/☆2

 

「ガード! ネハーレン、ガトリングクロー・ドラゴン! さらに、ネハーレンでインターセプト!」

 

櫂手札:7→5枚

櫂ドロップ:10→13

オーバーロード+ネハーレン+ガトリングクロー+ネハーレンシールド:11000+5000+5000+5000=26000

 

「ヴェルヘミーナでヴァンガードにアタック! スキル発動! ケラ2体をSコール! そして開花!」

 

トコハダメージ:2(裏1→2)

トコハGB:4→5

トコハデッキ:26→24枚

〈ケ〉〈ヴ〉〈ケ〉

〈デ〉〈 〉〈ケ〉

トコハドロップ:11→12

ケラパワー:15000/☆2→25000/☆2

ケラパワー:9000→10000→20000→25000/☆2

ケラパワー:9000→10000→20000

ヴェルヘミーナパワー:26000

 

相変わらず一瞬で強大なパワーをたたき出す開花は凄まじい。

こんなパワーを出せるのは他にバミューダ△ぐらいだろう。

だがトコハは忘れていた。

櫂の使うオーバーロードには、他のかげろうデッキには無い強みがあることを。

 

「Gガード! 来い、《覇天皇竜 ディフィートフレア・ドラゴン》!」

 

櫂手札:5→4枚

櫂ドロップ:13→14

 

「ディフィートフレア・ドラゴンのスキル発動。ヴァンガードのアタック時、CB1とドロップゾーンのG3フレイムドラゴンを2枚山札の下に置くことで、相手の後列全てを焼き払う! 燃やし尽くせ!」

 

櫂ダメージ:2(裏0→1)

櫂ドロップ:14→12

櫂デッキ:26→28枚

トコハドロップ:12→14

〈ケ〉〈ヴ〉〈ケ〉

〈 〉〈 〉〈 〉

櫂GB:2→3

オーバーロード+ディフィートフレアシールド:11000+15000=26000

 

ディフィートフレアはオーバーロード専用のカード。

条件は厳しいが、相手の後列全てを破壊する効果であるため、抵抗が意味をなさないで攻撃力を一気に削ぐことができる恐るべきカードだ。

ただ、もう1つ欠点が在り、それは、自信の守備力が上がらないため、Gユニット相手では1枚だとガードしきれないところだ。

 

「ガード。ファイヤーチェイス・ドラゴン」

 

「もういっちょ! ザール・ブラウグランツ!」

 

櫂手札:4→3枚

櫂ドロップ:12→13

カムイ手札:8→7枚

カムイドロップ:16→17

オーバーロード+ディフィートフレア+ファイヤーチェイス+ブラウグランツシールド:11000+15000+10000+10000=46000

 

タッグガードにより、3枚全てがトリガーであっても貫通することができない数値となったため、ガードが成功したことになった。

これ以上カードが出されることがなくなったため、トリガーステップへの移行が行われた。

 

「トリプルドライブ」

 

播種の乙女 ティアニー(なし)

孔雀草の銃士 ラケーレ(☆)

トコハデッキ:24→22枚

トコハ手札:3→5枚

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て、左のケラに!」

 

ケラパワー:25000/☆2→30000/☆3

 

孔雀草の銃士 ラケーレ(☆)

トコハデッキ:22→21枚

トコハ手札:5→6枚

 

「クリティカルトリガーゲット。こちらは全て右のケラに!」

 

ケラパワー:25000/☆2→30000/☆3

 

「ダブルトリガーかよ」

 

カムイの言うとおり、この重要な場面で2度のトリガーは大きい。

たとえ決めきれなくとも上がったパワーで手札が減らされることは返しのターンに大きく影響するからだ。

しかも、2人は先ほどのアタック時に手札を多く削っている。

いくらブーストがいないとはいえ、Gガーディアンを使わなければ防げない攻撃を2回防ぐのは大変だ。

 

「左のケラで、ヴァンガードにアタック!」

 

ケラパワー:30000/☆3

 

「完全ガード! 《プロテクトオーブ・ドラゴン》! プロテクトオーブ・ドラゴンはドロップゾーンに同名カードが存在してる時、CC1ができる」

 

櫂手札:3→2→1枚

櫂ドロップ:13→15

櫂ダメージ:2(裏1→0)

 

櫂はプロテクトオーブ・ドラゴンを2枚も使っていないが、1枚はヒールトリガーでダメージゾーンから墓地に送ったカードだ。

ダメージとして捲られた時からこのように使うことを想定していたのだろう。

これのおかげで、次のターンのコストを確保しながら手札消費を抑えることができたことになる。

 

「なら、右のケラでヴァンガードにアタック!」

 

ケラパワー:30000/☆3

 

今度はカムイが動いた。

 

「Gガード! 《メテオカイザー ユニオール》! 俺のダメージゾーンに表のカードが無いため、スキル発動! CC2、シールド+5000! ソウルも無いため、SC2! さらにシールド+5000!」

 

カムイ手札:7→6枚

カムイドロップ:17→18

カムイダメージ:5(裏5→3)

ユニオールシールド:15000→20000

カムイデッキ:20→18枚

SC:メチャバトラー アバレール、アラゴ・ブラウエナギー

ビクトールソウル:0→2

ユニオールシールド:20000→25000

カムイGB:4→5

オーバーロード+ユニオールシールド:11000+25000=36000

 

ガード成功。

さらにはコストまで回復してしまった。

1つ前のターンで櫂がカムイのソウルやダメージを消費していたのはこれが狙いだったのだ。

 

「そして、捨てた《アラゴ・ブラウエナギー》のスキル! 自信とドロップのヒールトリガーをバインドし、CC1!」

 

カムイドロップ:18→16

カムイバインド:0→2

カムイダメージ:5(裏3→2)

 

全ての攻撃が防がれ、ダメージを与えることができなかったトコハはターンを終了するしかなかった。

 

カムイダメージ:5(裏2)

カムイ手札:6枚

ビクトールソウル:2

カムイデッキ:18枚

カムイドロップ:16

カムイバインド:2

カムイGB:5

〈 〉〈ビ〉〈 〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

櫂ダメージ:2

櫂手札:1枚

オーバーロードソウル:1

櫂デッキ:28枚

櫂ドロップ:15

櫂GB:3

〈 〉〈オ〉〈グ〉

〈 〉〈 〉〈ド〉

 

カムイ・櫂ダメージ:7(裏2)

カムイ・櫂GB:8

 

シオンダメージ:4(裏1)

シオン手札:3枚

アルトマイルソウル:2

シオンデッキ:17枚

シオンドロップ:20

シオンGB:2

〈レ〉〈ア〉〈ス〉

〈 〉〈 〉〈セ〉

 

トコハダメージ:2(裏2)

トコハ手札:6枚

アーシャソウル:4

トコハデッキ:21枚

トコハドロップ:14

トコハGB:5

〈ケ〉〈ア〉〈ケ〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:6(裏3)

シオン・トコハGB:7

 

「俺のターン! スタンド&ドロー! 切り裂け世界! 掴め、今こそ! 守るべき未来のために! ストライドジェネレーション! 《メテオカイザー バスタード》!」

 

カムイ手札:6→7→6枚

カムイデッキ:18→17枚

カムイドロップ:16→17

カムイGB:5→6

 

手札のメッチャバトラー ビクトールを捨てて現れたのは、かつて大舞台で師弟対決を行った際にカムイが使用したGユニット、メテオカイザー バスタード。

その連続攻撃能力でトドメを差しに来たのだ。

 

「超越スキル! 《メチャバトラー アバレール》をSコール! アバレールにスキルを与える!」

 

カムイダメージ:5(裏2→3)

カムイデッキ:17→16枚

カムイ手札:6→7→6枚

〈 〉〈バ〉〈ア〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

「アバレールは登場時、CB1とSB1でスキル獲得! さらに、パワー+2000!」

 

カムイダメージ:5(裏3→4)

バスタードソウル:2→1

SB:アラゴ・ブラウエナギー

カムイドロップ:17→18

アバレールパワー:9000→11000

 

再び、カムイお得意の連続攻撃の準備がなされていく。

これを防ぎきらないと、トライスリーの負けだ。

 

「ゴルシャーチ、アラシード2体、《メチャバトラー ガンズドン》をコール!」

 

カムイ手札:6→2枚

〈ゴ〉〈バ〉〈ア〉

〈ガ〉〈ア〉〈ア〉

 

「ガンズドンのスキル! レストして、ユニット5枚までに抵抗を与える。俺はゴルシャーチ以外に与えるぜ」

 

通常ならばレストしたガンズドンは攻撃ができないが、そこはノヴァグラップラー、スタンドさせるのはお手の物だ。

 

「さらに、Gゾーンのドガンティタンのスキル発動!」

 

バスタードソウル:1→0

SB:メチャバトラー アバレール

カムイドロップ:18→19

カムイGB:6→5

カムイダメージ:5(裏4→3)

 

これでカムイの攻撃準備は整ったことになる。

 

「まずは、アバレール1体でレドンにアタック! アバレールが得たアバレールのスキルでガンズドンをパワー+5000してスタンド! ガンズドンの闘魂で、Gゾーンの表のカード1枚につきパワー+4000! 合計28000だ!」

 

ガンズドンパワー:7000→12000→40000

アバレールパワー:11000

 

とんでもないパワーがガンズドンに追加されてしまった。

ちなみに使うタイミングは自由なので、バスタードの攻撃後に使えばさらに4千アップするのだが、トリガー1枚分以下のパワーよりも、連続攻撃時の高攻撃力を優先したのだろう。

レドンを優先したのは、単純にインターセプト封じだろう。

 

「ノーガード。レドンは退却させます」

 

シオンドロップ:20→21

 

「ガンズドンでブーストしたゴルシャーチでヴァンガードにアタック! スキルで、アバレールをスタンド!」

 

カムイダメージ:5(裏3→4)

ゴルシャーチ+ガンズドンパワー:9000+40000=49000

 

単体とはいえ開花並みのパワーがシオンを襲う。

 

「ノーガード!」

 

シオンはこれをノーガードで受ける。

ダメージチェックに入った。

 

夢の運び手 ベレヌス(☆)

シオンデッキ:17→16枚

シオンダメージ:4→5(裏1)

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て、ヴァンガードへ」

 

アルトマイルパワー:11000→16000/☆2

 

この重要な場面でダメージトリガーが出たのは大きい。

カムイは攻めにくくなってしまった。

 

「なら、アラシードでブーストしたアバレールでヴァンガードにアタック! アバレールが得たビクトールのスキルで、ガンズドンをスタンド!」

 

アバレール+アラシードパワー:11000+7000=18000

 

「トコハ!」

 

「任せて! カトリーナでガード!」

 

トコハ手札:6→5枚

トコハドロップ:14→15

アルトマイル+カトリーナシールド:16000+5000=21000

 

ダメージトリガーとタッグガードの組み合わせにより、見事に攻撃を防いでみせた。

 

「続けて行くぞ! バスタードでアタック! スキル発動! CB1、Gゾーンの裏のカードを表に! Gゾーンの表のバスタードの数だけ他のユニットをスタンドさせる!」

 

櫂ダメージ:2(裏0→1)

カムイGB:5→6

バスタード+アラシードパワー:26000+7000=33000

 

カムイのGゾーンには、ウイニングチャンプの効果によって表になっていたバスタードが2枚、たった今表になったバスタードが1枚の合計3枚がある。

これにより、アバレールによってスタンドしていたガンズドン以外の左右の列が全てスタンドした。

 

「ゴルシャーチの闘魂でパワー+7000!」

 

ゴルシャーチパワー:9000→16000

 

ゴルシャーチの攻撃力が上がったことで、左列の攻撃力はさらに凄まじいことになった。

そんな攻撃に対してシオンは――

 

「Gガード! 《神聖竜 ディフェンドホールド・ドラゴン》! 勇敢! 攻撃を無効にする!」

 

シオン手札:3→2枚

シオンドロップ:21→22

シオンGB:2→3

 

完全ガードのGガーディアン、ディフェンドホールド・ドラゴンで防いだ。

だが、シオンはまだ油断していない。

 

「トリプルドライブ! ファーストチェック!」

 

メチャバトラー ブチヌーク(☆)

カムイデッキ:16→15枚

カムイ手札:2→3枚

 

「ゲット、クリティカルトリガー! 効果は全て、アバレールへ!」

 

アバレールパワー:11000→16000/☆2

 

「セカンドチェック!」

 

メチャバトラー ブチヌーク(☆)

カムイデッキ:15→14枚

カムイ手札:3→4枚

 

「ゲット、クリティカルトリガー! 効果は全て、ゴルシャーチ!」

 

ゴルシャーチパワー:16000→21000/☆2

 

「サードチェック!」

 

ザール・ブラウグランツ(☆)

カムイデッキ:14→13枚

カムイ手札:4→5枚

 

「ゲット、クリティカルトリガー! 効果は全て、ヴァンガード!」

 

バスタードパワー:26000→31000/☆2

 

全てのカードがクリティカルトリガー。

一見ヴァンガードへのものは無駄のように見えるが。

 

「分かっているな。バスタードのスキル! アタック時のスキルで、2体以上スタンドし、Rが4体以上なら、CB1、手札2枚を捨てて、バスタード自信をスタンド! ドライブ-2!」

 

櫂ダメージ:2(裏1→2)

カムイ手札:5→3枚

カムイドロップ:19→21

 

バスタードにもスタンド能力があるのだ。

これでシオンたちも、全ての攻撃を防がなければ敗北してしまう状況になった。

 

「もう1度、バスタードでアタック!」

 

バスタードパワー:31000/☆2

 

バスタードがメテオの名の通り、大気圏からその剣を振り下ろす。

 

「完全ガード! ティアニー!」

 

トコハ手札:5→4→3枚

トコハドロップ:15→17

 

その衝撃は、トコハの完全ガードによって防がれた。

まるでクロノとの戦いを再現するように。

 

「ティアニーの開花! ドロップゾーンのティアニーをバインドすることで、ドロップゾーンの開花持ち1枚を手札に加える! 私は、カトリーナを手札に!」

 

トコハドロップ:17→16

トコハバインド:0→1

トコハドロップ:16→15

トコハ手札:3→4枚

 

カードを手札に加えたところでティアニーの効果処理は終了だ。

だが、攻撃はまだ終わっていない。

 

「ドライブチェック!」

 

メチャバトラー バリオン(なし)

カムイデッキ:13→12枚

カムイ手札:3→4枚

 

トリガーは無かった。

それでも、カムイは焦らず、バトルフェイズを進めた。

 

「アラシードでブーストしたアバレールでヴァンガードにアタック!」

 

アバレール+アラシードパワー:16000+7000=23000/☆2

 

「ガード! ラケーレ!」

 

トコハ手札:4→3枚

トコハドロップ:15→16

アルトマイル+ラケーレシールド:16000+10000=26000

 

「ゴルシャーチでアタック!」

 

ゴルシャーチ+ガンズドンパワー:21000+40000=61000/☆2

 

トリガーを含めて、完全に開花と同等の攻撃力となったゴルシャーチがトドメと言わんばかりに襲い掛かる。

 

「ガード! 《厳戒の騎士 レギウス》! アルトマイルがVのため勇敢でSC1! さらに、手札が1枚以下のため攻撃を無効にする!」

 

シオン手札:2→1枚

シオンドロップ:22→23

シオンデッキ:16→15枚

SC:ぎゅーんみー

アルトマイルソウル:2→3

 

条件下ではノーコストの完全ガードとなるシオンお得意の攻防一体の超速攻戦術を形にしたようなカードがカムイの最後の攻撃を防いでみせた。

カムイの攻撃が終了したため、3度ビクトールのスキルが発動する。

 

カムイダメージ:5(裏4→3)

カムイデッキ:12→11枚

SC:メチャバトラー ゴルシャーチ

ビクトールソウル:0→1

カムイデッキ:11→10枚

カムイ手札:4→5枚

 

「ターンエンド」

 

シオンダメージ:5(裏1)

シオン手札:1枚

アルトマイルソウル:3

シオンデッキ:15枚

シオンドロップ:23

シオンGB:3

〈 〉〈ア〉〈ス〉

〈 〉〈 〉〈セ〉

 

トコハダメージ:2(裏2)

トコハ手札:3枚

アーシャソウル:4

トコハデッキ:21枚

トコハドロップ:16

トコハバインド:1

トコハGB:5

〈ケ〉〈ア〉〈ケ〉

〈 〉〈 〉〈 〉

 

シオン・トコハダメージ:7(裏3)

シオン・トコハGB:8

 

カムイダメージ:5(裏3)

カムイ手札:5枚

ビクトールソウル:1

カムイデッキ:10枚

カムイドロップ:21

カムイバインド:2

カムイGB:6

〈ゴ〉〈ビ〉〈ア〉

〈ガ〉〈ア〉〈ア〉

 

櫂ダメージ:2(裏2)

櫂手札:1枚

オーバーロードソウル:1

櫂デッキ:28枚

櫂ドロップ:15

櫂GB:3

〈 〉〈オ〉〈グ〉

〈 〉〈 〉〈ド〉

 

カムイ・櫂ダメージ:7(裏5)

カムイ・櫂GB:8

 

「僕のターン。スタンド&ドロー!」

 

シオン手札:1→2枚

シオンデッキ:15→14枚

 

2度のカムイの猛攻を防いで迎えたシオンのターン。

 

「ファイナルターン!」

 

ドローしたカードを見て、シオンはハッキリと宣言した。

そしてそのまま、手札のアルトマイルを捨てた。

 

「Gゾーン解放! 天昇連激、無限の未来をこの手に! ストライド・THE・ジェネレーション! セイント・オブ・ツインソード!」

 

シオン手札:2→1枚

シオンドロップ:23→24

シオンGB:3→4

 

「超越スキル! フェレックスをSコール!」

 

ツインソードソウル:3→2

SB:壮気の騎士 リルディス

シオンドロップ:24→25

シオンデッキ:14→13枚

〈 〉〈セ〉〈ス〉

〈 〉〈フ〉〈セ〉

ツインソードパワー:26000→28000

フェレックスパワー:7000→47000

スレイマンパワー:9000→12000→14000

セリムパワー:7000→10000

 

各カードが勇敢により攻撃力が上がっていく。

フェレックスは自身の強化はできないが、セイント・オブ・ツインソードの効果により、シオンとトコハのGゾーンの表のカード、合計8枚により4万と言う恐るべき数値を得た。

ちなみに通常のファイトでも理論上は15×5千で7万5千も攻撃力が上がるのだが、そんな数値が出る前に決着が着くので要らない情報だ。

閑話休題。

 

「セイント・オブ・ツインソードでヴァンガードにアタック! スキル発動! 山札から、レドンとアルビオンをSコール! レドンの勇敢! 手札を1枚捨てて、ブーストを得る!」

 

シオンダメージ:5(裏1→2)

シオンGB:4→5

シオンデッキ:13→11枚

〈ア〉〈セ〉〈ス〉

〈レ〉〈フ〉〈セ〉

シオン手札:1→0枚

シオンドロップ:24→25

アルビオンパワー:9000→54000→57000→59000

レドンパワー:9000→12000→57000

ツインソードパワー:28000→31000

スレイマンパワー:14000→17000

ツインソード+フェレックスパワー:31000+47000=78000

 

…………本気で開花と同じくらいのパワーが出てるんだけど、どうしようこれ。

まあ、次からはこんな数値出ないしいいか。

 

「もう1度バリオンで完全ガード!」

 

カムイ手札:5→4→3枚

カムイドロップ:21→23

カムイダメージ:5(裏3→4)

カムイデッキ:10→9枚

カムイ手札:3→4枚

 

この攻撃を防ぎ、手札も確保したが、カムイはヒシヒシと迫り来る敗北と言う結果を感じ始めていた。

 

「トリプルドライブ!」

 

厳戒の騎士 レギウス(なし)

ダマスカスの支援術士(なし)

月牙の騎士 フェレックス(なし)

シオンデッキ:11→8枚

シオン手札:0→3枚

 

デッキが残り10枚以下ととても薄くなったが、残念ながらトリガーはなかった。

だが、そんなものは必要ないぐらいの力がシオンの場には整っていた。

 

「スレイマンでアタック! スレイマンのスキルは使いません!」

 

スレイマン+セリムパワー:17000+10000=27000

 

「くっ、ガード!」

 

カムイはメチャバトラー ブチヌーク2枚をガーディアンサークルに出した。

 

カムイ手札:4→2枚

カムイドロップ:23→25

ビクトール+ブチヌーク+ブチヌークシールド:11000+10000+10000=31000

 

これでカムイの手札は2枚。

櫂の分はあるが、彼の手札も1枚。

もはや完全ガード以外ではガードなどできない。

 

「アルビオンでアタック! スキル発動! 2枚目のスレイマンをSコール!」

 

シオンダメージ:5(裏2→3)

ツインソードソウル:2→1

SB:瞬きの騎士 ミーリウス

シオンドロップ:25→26

シオンデッキ:8→7枚

スレイマンパワー:9000→12000→14000→17000→62000

アルビオン+レドンパワー:59000+57000=116000

 

ガードが出来ないカムイはノーガード宣言をしてダメージを確認するしかなかった。

 

ズバットバトラー ビクトール(なし)

カムイデッキ:9→8枚

カムイダメージ:5→6(裏5)

 

「スレイマンでアタック! スキルにより、最後のアルビオンをSコール!」

 

シオンダメージ:5(裏3→4)

シオン手札:3→2枚

シオンドロップ:26→27

シオンデッキ:7→6枚

シオンドロップ:27→28

アルビオンパワー:9000→11000→13000→16000→61000

スレイマンパワー:62000

 

何度も何度も行われる特殊召喚祭りにも打ち止めがなされようとしていた。

コスト的にも、デッキ的にも次の特殊召喚が最後となるだろう。

カムイたちが防ぎきれていればだが。

 

「ダメージチェック!」

 

アラゴ・ブラウエナギー(治)

カムイデッキ:8→7枚

カムイダメージ:6→7(裏4)

 

「よっしゃあぁ! ヒールトリガー! ダメージ1回復! パワーは当然、ヴァンガードだ! 俺はまだ負けてないぞ!」

 

カムイダメージ:7→6(裏4→3)

カムイドロップ:25→26

ビクトールパワー:11000→16000

 

奇跡が起きたようなトップヒールにカムイは本気で大声を上げて喜ぶ。

だが、櫂の表情は険しい。

 

「まだです! アルビオンでアタック! スキルで、スレイマンをSコール!」

 

シオンダメージ:5(4→5)

ツインソードソウル:1→0

SB:ぎゅーんみー

シオンドロップ:28→29

シオンデッキ:6→5枚

シオンドロップ:29→30

スレイマンパワー:9000→12000→14000→17000→62000

アルビオンパワー:61000

 

シオンの攻撃は2度残っていた。

 

「これもノーガード! まだヒールトリガーを引けば!」

 

いやっ、と櫂が呼び止める。

 

「カムイ……お前のドロップとダメージ、バインドを良く見てみろ……」

 

そう言った櫂の言葉に耳を傾け、カムイは自身の墓地と除外ゾーンのカードを確認する。

この時点で、勘の良い人は気がついただろう。

 

「……ドロップゾーンにヒールトリガーが……3、枚……」

 

そう、すでに、カムイのデッキにヒールトリガーは残っていなかった。

つまり……

 

「もう……ヒールトリガーは出ない。俺の……負け……」

 

気づいてしまったカムイは、顔を伏せて、震える手でデッキを捲った。

捲られたカードはメガマンマーレディ。

望んでいたものとは、別のトリガーだった。

 

カムイダメージ:6→7

カムイ・櫂ダメージ:9

シオン・トコハWIN

 

長い……長い戦いに終止符が付いた。

敗北したカムイは顔を高く上げて、天井を見上げた。

 

「くっそおおーーーーぉ!」

 

本気で悔しがるカムイの目には、何か光るものが見えたような気がした。

 

「負けちまったか」

 

顔をトコハたちに向けたカムイの顔はもう笑顔に戻っていた。

そんなカムイを見た櫂は密かに笑っていた。

 

「このファイト、俺たちの惨敗だ」

 

「ああ。前半での喧嘩がまずかったか?」

 

櫂の一言から始まった考察で、カムイは自虐を口にした。

 

「いや、安城が上手かった」

 

そんな自虐を櫂は否定する。

櫂の言うとおり、このファイトの勝因は、トコハに入ったダメージが少なかったからだ。

もしも、櫂の超越時にトコハのダメージが3以上だったのなら、櫂は迷わず別のGユニットを使っていただろう。

そうなれば、櫂の攻撃はもっと激しかったはずだ。

櫂と向き合うトコハのダメージを抑え、カムイの連続攻撃でシオンがダメージコストを稼ぐ。

この作戦が成功したからこそ、最後のカムイのターンを軽症で済ませて勝利することができた、文字通りの作戦勝ちだ。

 

「そうだな」

 

カムイは肯定しながら櫂に笑いかけた。

そして、よしっ、と両手で自分の頬を叩き、気合を入れなおす。

 

「じゃあ行くか。まだまだセカンドステージは終わってねえからな」

 

そう言ってカムイは歩き出した。

次の戦いに向かって。

 

「とっ、そうだ」

 

と思ったら急にカムイは足を止め、2人のほうを向いた。

 

「トコハちゃん。説教、効いたよ。ありがとな」

 

笑いながらそう告げたカムイは、そのまま次のステージに向けて歩き出した。

その笑顔は、何時も以上に良い笑顔だった。

 

「カムイさん達も頑張ってください!」

 

「決勝で会いましょう!」

 

シオンとトコハはそう答え、自分たちが進むべき扉に向かって走って行った。

2人の後姿をカムイは嬉しそうに見ていた。

 

「ところでカムイ。最後の手札は何だったんだ?」

 

空気を読まない櫂が空気を読まない問いかけをしてきた。

 

「おまっ、此処でそういうこと言う!?」

 

櫂のKYっぷりにカムイもご立腹だ。

 

「だいたい櫂が序盤から積極的に攻めていかなかったのが敗因だろうが!」

 

「ふざけるな。超越タイミングが1度しかなかったのにPurgeなど使える訳ないだろ!」

 

「シオンの場ばっか退却させる必要はなかっただろ! それに最初のライドは素のオバロで攻めれば良かっただろ! なんでDestinyやねん!」

 

「俺がDestinyで綺場のサークルを退却させていなければもっと激しいアタックが来たはずだ! 感謝こそされど、文句を言われる筋合いは無い!」

 

「頼んでねえし! お前は全部見えてますって態度取ってるくせに何にも見えてねえんだよ! エミさんの件だってな!」

 

「それに関しては、お前の一方的な嫉妬から始まったことだ!」

 

「なにお~~~~~!!!」

 

顔を真っ赤にして怒るカムイを無視して櫂は続ける。

 

「ふっ、安城に怒られたにも関わらず、まだ俺にキレるか。成長しないな、カムイ」

 

「お前が挑発してきたんだろうが! あ~もう、やっぱお前なんか~~~」

 

嫌いだーーーーー!!!

 

続く




「綺場、安城のあの恐ろしさはいったいなんなんだ?」

「彼女は、新導家のヒエラルキーのトップですから。ちなみに同率1位がミクルさんです」

「最下位がライブさんで、クロノは真ん中だって言ってたな。クロノよ、それで良いのか?」

「戸倉に頭が上がらないお前が言っても説得力はないぞ。カムイは懐が狭いな。そう、まるでゴールドパラディンデッキがあるのに一切使わないアイチのように」

「なんだとゴラァ! それに、なぜにアイチお兄さん!?」

「エイゼルさんは、泣いていい」

「何言ってるんですか?」

次回、第20ターン:約束

「俺と戸倉は別クランをちゃんと使っているのに何故アイチは使わないんだ?」

「そう言えばクロノもネオネクデッキ持っていたような。強いの、トコハ?」

「うん。強いよ。私やシオンを始め、いろんな人とファイトしてきたからね」

「そうか。文字通り、過去が今に繋がっているんだね」
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