「ふたり」の「他愛のない」日々   作:刃波海苔

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前回投稿した作品の後書きに記載した巫師に関する設定をやや修正しました。
章設定をやめたほうが良いような気がする今日この頃。
ところで朝になって、そう言えば今日はクリスマスイブだ……と愕然としました。
急遽それっぽいのを追加したりして。
間に合って良かったです。
それと今回、後輩ちゃんの名前が出てしまっています。
ここはやらないほうが良かったかなと思いますが……遅かれ早かれ出してしまっていたでしょうから……ね?


今回は会話文のみとなります。
今回は過度の性的な仄めかしが含まれています。
今回ははミーム的な表現が含まれます。
この作品と二人の会話に意味を求めることはPOPTEAMEPICに意味を求めることと同義です。


先輩と変態な後輩ちゃんがイチャイチャラブラブ

◯クリスマス

 

「ローストビーフにグラタンにビーフシチュー! それにフライドチキンは普通のやつと衣がコーンフレークのやつで二種類か……!」

「ふふ、クリスマスケーキ以外は手作りです! あ、フレークのフライドチキンはですね、クリスピーチキンって言うんです。あとはこれ、赤と白の炭酸ぶどうジュースもどうぞ」

「すごい、すごいよ! 昔イメージしてたクリスマスそのまんまだ……! これ全部食ってもいいんだよな⁉」

「もちろんですよ。サラダもちゃんと食べてくださいね?」

「分かってるって! ……美味いっ!」

「ふふ、良かったです。――去年はいろいろごたごたしてて禄に食べれませんでしたからね……。三が日過ぎてからでしたよね、ここに戻れたの」

「ああ……。大変だったな、あの一週間……」

「大変でしたね……(でも、あれが有ったから今の私達が有る訳んですよね……)」

 

 

◯彼はずっと、待ってた

 

「ふう……食ったな」

「食べましたね……あの、先輩」

「なんだ?」

「その、クリスマスプレゼント……」

「ああ、用意してる」

「いえ、違うんです、そうじゃなくて……その、これ……」

「おお、でかいな……開けて良いか?」

「はい」

「……これって」

「あの、気に入らなかったら別のを……」

「いや、嬉しい」

「きゃっ」

「ありがとう……本当に。思わず抱きしめるぐらいには嬉しい……」

「はい……」

 

◯これはマッサージ、マッサージだから……!(大嘘)

 

「せんぱい、ひゃっ……あっ……! だめぇ……♡」

「なにがダメなんだ? ……言って、みろよ」

「あうう……い、言えませんよう……。ひうっ……♡」

「じゃあっ、やめられないな……! だって何がダメなのか分かんないだから、よっ!」

「あっっ! あ、はっ……♡」

 

◯割と幸せな葛藤

 

「うう……腰が……!」

「ん、んん……」

「……くうう!(……呑気にすうすうすうすう寝息立てて……! タオルが役目を果たせずにシーツはめちゃくちゃ……! こっちは腰がズキズキ、それに、ごにょごにょ……と、とにかくめっちゃヒリヒリするって言うのに……! ……あ、でもめっちゃ幸せそう……尊い……。でも腰が……!)うぬぬぬ……食らわしてやらねばならんッ! しかるべき報いを……!」

 

◯「貴様のような奴は額に肉と書いてバカにしてやるー!」

 

「ん……」

「ふう……これでよし、と」

「ん、ぐ……」

「……へ、屁のつっぱりはいらない人がマスクを脱いだときよりも、綺麗なお顔、が……ぷっ、ぶふぅ! ひっひ、やばい、やばい、腹筋が……ひひっ、いひ、えひひっ! やばいでふ、これはもう緊急避難的にごみ捨て行かなきゃ……! ひひ、あは、あーひゃっはっひゃっひゃっ……!」

 

◯後輩、綺麗なお姉さんと会う

 

「んしょ、んしょ、どっこいしょおっ! ふうーっ……(この腰じゃゴミ捨ても一苦労ですよ、まったく……)」

「あの、すみません、ちょっと良いですか?」

「は……い……?」

「どうかいたしましたか?」

「あ……い、いえ、なんでも! えっと……(やっべなにこの人綺麗過ぎるでしょやばいやばいやばい)」

「その、今から話す住所がどこか教えていただきたいのですが……」

「……ええ、大丈夫です。どうぞ仰ってください(あれ、さっきの見られてたかな見られてたよね猫被っても遅いよねうっわ恥ずかしー)」

 

◯後輩、親戚だと断定する

 

「ええと、いま仰った住所なんですが、その……(なんで……うちのじゅうしょなんでしってるの⁉ )」

「あ、知らないなら大丈夫です……ありがとうございました」

「い、いえ、知ってはいる、のですが……」

「! 本当ですか⁉」

「ええ。……その、どこでこの住所を?」

「マトウ、と言う方から教えて頂いたのですが……」

「はあ……(マトウ、まとう、間桐、それともマキリ……? もしかして麻灯⁉ 姉様の新しい姓……ってことはこの人、親戚の……)……大変失礼いたしました。その、ワタクシの住む家でしたから少々驚いてしまいまして……」

「それじゃ、貴方があの子の……?」

「ええ、その……はい。将来契りを結ぶことに……その、家まで案内させていただいてもよろしいですか?」

「ええ、よろしくお願いします」

「ではこちらへ……(やらかせば……やらかしちゃったなら先輩との婚約が危ないじゃあないですか……! なんとしてもリカバリーをしなくてはッ……!)」

 

◯後輩、家に上げる

 

「ええと……つまり千尋様は、あの方の御様子を見にいらっしゃった、ということですよね……?(アイエエエ……このタイミングで様子見、様子見ナンデ……? しゅごいピンチ……)」

「はい……その、元気にしていますか?」

「ええ……それはもう、すこぶる……まるで暴れ馬のようです(昨夜は特に)」

「そう…………良かった……。本当に、良かった……! うっ、うう……」

「……こちらティッシュとなります(……泣くほど気にかけてたんですね、先輩のこと……)」

「あ……ありがとう……う、うっ、うう……」

「……(そんなに気にかけてる人が傍に付けないって、やっぱ親戚の闇は深いですね、これは……)」

 

◯後輩、勘違いする

 

「ありがとうね、その……」

「……秋葉(あきは)です、姓はまだ音重(おとかさ)を名乗っています」

「ありがとう、秋葉さん……その、あの子の顔を見て行きたいのですけど……」

「え゛っ(あばばばばばば)」

「? その、何か……」

「い、いえいえ……その、昨日夜更かしなさったみたいでまだ就寝中でして(嘘はついてないです、嘘は! ただほんのちょっぴり事情を省いてるだけで!)」

「……そうなの」

「(う゛っ! び、美人さんがしゅんとしやがってぇ……! すごい罪悪感……)ええ、そうなのですよ。……では、紅茶を淹れ直して参りますので少々お待ちを……うぐっ!」

「どうしたの⁉」

「だ、大丈夫です……腰をちょっと……。とにかく大丈夫ですので……」

「……手伝います、秋葉さん」

「い、いえ、大丈夫ですから……」

「それに……あまり肩肘を張らないでください。その、貴女は娘のようなものですから、こうも堅苦しいと少し寂しくて……」

「は、はあ……?」

「あまりピンと来ませんか?」

「え、と……?(娘、ってこの人お母さんみたいな立場だったってことなの……? 乳母さんみたいな……でもあの変態と女の人が一緒にいて無事でいるとは思えないし、そもそも先輩の話には……はっ、そうか!)」

「秋葉さん? やっぱり腰が……?」

「その、千尋様は男性だったんですね?」

「へ?」

「へ? ……え、あのアレと一緒に居て何もされなかったんですか⁉」

「どういうことですか……?」

 

◯後輩、素が出る

 

「へえ……そうなんですか。あの子のお父さんはそんな……」

「ええ、そうなんですよ! あの人と血が繋がってるなんてまるで実感できない気持ち悪いドクズですよ、こんちくしょー!」

「そうなんですか……。うふふふ……」

「……はあ、はあ、し、失礼しました」

「うふふ……もう今更ですよ、それ。素で話していただいても構いません。……私は別に婚約をどうこうすることはできませんから」

「え、そうなんですか? じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」

「……ところで、あの子と会うことは……?」

「え゛っ……!」

「ダメ、なんですね……」

「……その、どこかに告げ口とかしないなら……」

「私にそんな相手はいません。だから安心してくださいな」

「あと、その…………怒らないでくれませうか?」

「秋葉さんは涙目になるような何かをやったのですか……?」

 

◯後輩、親戚(?)に事後の現場を見られて死ぬ

 

「これは……油性……?」

「……一応、水性です。起きる前に証拠隠滅できるように。……その、事情が有るんです、事情が……あっ、お布団はめくらないでくださいね、ってフリじゃないですよぉっ!」

「えと……事情はだいたい理解しました……」

「い、いやぁぁぁぁぁぁー!」

「……避妊はしっかりしてくださいね?」

 

◯恥ずかし乙女

 

「う、うう……」

「ごめんなさい……。でも、仲良いんですね……」

「は、はひ……。大好きです……」

「そうですか……。とっても安心しました……あの、あの子のお話を聞かせてもらっても良いですか?」

「はい……あ、あうう……!」

「もうちょっと待ってからの方が良いみたいですね……」

 

◯秘密です。作劇的にも

 

「いろいろ聞かせてくれてありがとう、秋葉さん」

「いえ……私の方こそありがとうございます! ……その、父と母は私が彼といることに反対していて、こういう惚気と愚痴も話させてくれないんです。周りにも秘密ですから、なかなか話せなくて……」

「……それは」

「ですから、千尋さんに話せて良かったです。……幸せだって実感できたし……先輩に謝らなきゃいけないことが有るって気付けましたから。……先輩が起きるのは待たなくてもいいんですか?」

「……いいんです。私は、本当は来るべきじゃなかったんです……」

「どうしてですか?」

「それは……秘密です」

「秘密ですか」

「秘密です」

 

◯オタッシャデー!

 

「だから、顔を見るだけのほうが却って良かったんです。……落書きまみれでしたけどね」

「うぐっ……!」

「……でも、近いうちに落書きの無い顔を見ることになると思います。きっと」

「っ、それって……!」

「では、私は行きますね……あの子には私のことは言わないでおいてください」

「……千尋さん、またいつかー!」

 

◯先輩、血の罪業が出てた

 

「先輩、先輩」

「んん……。いま何時だ……」

「十二時ちょうどですよ。ところで先輩……」

「あっ、き、昨日は……悪かった。ほんっとに悪かった」

「……ま、一週間もお預けでしたから、くどくど言うのは無しです」

「……いい事有ったのか?」

「いいえ? ……私、すごく幸せなんだなーって。ね、明日は公園とかでサッカーしてみませんか? プレゼントしたやつで!」

「本当か⁉ ……でもなんで今日じゃ、ってそうか……」

「腰がですね……」

「ごめん、四時までやってて……」

「……それについては後で詳しく聞かせてもらいますね」

「藪蛇だったか……!」

 

◯人の顔に向かってボールを蹴るやつは最低だこんちくしょー!

 

「行きますよぉ、まずは軽ーく……死ねえっ!」

「うおっとぉ⁉ どこ蹴ってんだよ……」

「お、追い付いてるんだから良いじゃないですかっ……」

「たくっ、慣れてないんだから軽い感じからならせって……ほいっと」

「おととっ。ほら、先輩の手腕ってものを信じて蹴ったんです!」

「あ、そう? そう?」

「そうです」

「よっしゃ、どんどん来い!」

「へいパース!(ちょろかわいい……)」

 

◯先輩、素が出る。後輩、欲情する。

 

「ふう……体育以外でやったの、久しぶりだ……でも運動あんま好きじゃないだろ、お前。なんで付き合ってくれたんだ?」

「んと、先輩って私に合わせてばっかりじゃないですか。それに、自分から何したいどうしたいって言うこと、少ないですもん」

「……そうかな?」

「そうですよ。……だから私がやりたいことを汲み取らなきゃなのに、なにも言わないのに甘えてたんです。……本当に、ごめんなさい……っむ⁉」

「んっ……俺、たぶんお前と一緒にいたり、触れたり、触れてもらったりすることが、一番やりたいことなんだ……だから謝んならないで。俺が一番以外を言ってないだけなんだから……」

「じゃあ、今日のサッカーは?」

「それは一番ってわけじゃ無いけど、やりたいことだった。ずっとやりたかった……。だから、ありがとう。俺のしたいこと、考えてくれて、本当にありがとう」

「……先輩の私好き。――大好きです」

「俺も好きだ……秋葉」

「……っ! せ、先輩っ、名前呼びは、耳元で囁くのっ、ダメ、です……その気に、なっちゃう……から……」

「あ……、ごめん……」

「っ〜〜⁉ (さっきから素が割と出てるなーって思ってたけど、思ってたけどぉぉぉぉ!)」

「その、家に帰ろう。じゃないと大変なんだよな?」

「う゛っ(小動物、おっきい小動物がいるぅ……! 鼻血出たぁ……うう、〈素〉の先輩、破壊力が……!)」

「歩くのがキツいならおぶるから……おいで、秋葉」

「……無理(秋葉って、その言い方、言い方なんですよぉ! 綺麗な感情を目一杯詰め込んだ呼びかけを好きな人にされて……)」

「っ! 大丈夫か、ごめん……」

「う、ううう……!(お姫様抱っこまでされてエッチな気分にならなきゃ人間じゃねえ!)降ろしてください……ここでしましょ?」

「…………え? ここ、外だぞ」

「でもしましょ、そうしましょ……家まで我慢できませんからっ……はむっ!」

「……ん、ぐ……ん……だ、駄目だって……今のキスも、あんな舌絡めてるのも誰かに見られたら……」

「じゃトイレ行きましょうよ、共用のやつ。……大丈夫ですよ天井のシミ数えてる間に終わりますから」

「ひっ……!」

 

◯ある意味催眠シチュ(違う)

 

「あ゛ー……やばいです。心臓がまだバクバク言ってます……」

「なんだろうな、何かに目覚めそうだった……」

「目覚めなくていいです。目覚めないでください。目覚めるんじゃねーです」

「……その、ごめんな」

「……私の方こそ謝らなきゃですよ」

「なんでだ?」

「……私が先輩にお願いしてるのって、先輩が辛かったときに自分でやってたことと同じですもん。本当に……ごめんなさい」

「……そんなんじゃないだろ。今は口調だけだし、やむを得ない事情が有るんだし……」

「……先輩に呼ばれるあの日を思い出しちゃって、催眠術にかかったみたいにぞくぞくーって、発情、しちゃいますから……でも、そうならないようにしないと頑張らないといけないんです、本当は」

「そんなに気負わなくても……」

「だからたまに呼んでくれると慣れるかなって……」

「……分かった。その、ありがとうな」

「絶対に先輩がありのままで居れるようにしますからね。絶対……」

 

◯ヒロインを巻き込まないために人知れず戦う系ヒーロー

 

「(寝てるよな……)」

「ん……先輩、だめですよぉう……えへへへ……」

「(……寝てるな)ごめん、秋葉……行ってくる」

「んっ、せんぱぁい……」

 

◯秘密その二

 

「ん……(間違いじゃない、残り香だ……奴等の、妖の残り香……!)」

『あら、お兄さん、においふぇちってやつなん?』

「……お前は」

『うちは……そやね、むっちゃんとでもお呼び』

「……っ!(妖に関わることなのに六刀も持たずに出た……なんて間抜けなんだよ、俺は!)」

『ああ、そないに緊張せいで……今はなにもせんわ……今は』

「……信じろって言うのか」

『うん』

「断る」

『秋葉ちゃん殺すで。呪いでころっとな』

「お前っ……!」

『ま、お互い見なかったことに……な? そうしてくれれば細やかな贈り物やるわ。一日遅れやけど、クリスマスプレゼント? っちゅう奴を』

「……何が目的なんだ」

『ふふ、秘密や』

「秘密か」

「秘密や」

 

◯天候操作

 

「先輩、先輩! 起きてくださいよ!」

「ん、どうした……」

「ゆき! 雪ですよ、先輩! 今は止んでますけど、そこそこ積もってます!」

「おお、すごいな……」

「ねね、やろうと思えばすぐに除雪できますけど……カマクラ作りましょうよ!」

「でもこんくらいの量で作れるのか?」

「経験者の目からするといけます。よゆーです」

「……じゃ、やるか」

「やったあ!」

「……(尻尾が六本、むっちゃん、狐……もしかして秋葉が好きなゲームとかそのへんに出てくる九尾、なのか)」

「先輩、行きましょうよ!」

「ん……ああ、行くか」

「ふふーんちょっと早いけどお餅とか食べましょうねー!」

「ああ(……どんなに相手でも関係ない。秋葉は絶対に守る、絶対に……)」

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。
クリスマスが今年もやってまいりましたね。
まあ私にはあまり縁のないことですが、先輩くんと後輩ちゃんはエンジョイしたようですね。めでたい。
ところで、ぶっちゃけ各シーンのタイトル要らないような気がしてきました。ほら、センスが無いからね……。

以下どうでもいい設定

「後輩ちゃん、改め音重秋葉ちゃん」
くろひーとおっきーが悪魔合体してしまった系スレンダー美少女。
今回名前を出してしまった人。裏設定的に決まってたけど公開することは無いだろうと思ってたら書いてた。
境遇に同情して先輩を気遣おうと色々頑張ってる。頑張ってるけどまだ子供だからか『大人っぽくて我慢強い』先輩に色んな意味で甘え気味だった。
先輩に恋心を持ち始めたのは去年のクリスマスだったり。
〈素〉の先輩に名前を呼ばれると急激に昂ぶってしまう。いつからかそんな体質になってた。理由? ……なんででしょうね(ニッコリ)。
避妊はぶっちゃけしっかりしてない、というよりやや知識不足。

「性欲と精力が強い先輩くん」
でも自分からはあまり望まない。あまり、ってところがミソ。
討妖の鍛冶士としては力はでかいが制御が微妙。
普通の鍛冶士としては放置されて見様見真似でやってもかなり優秀に育った天才。
精神的には基本的に後輩ちゃんのほうが大人。
戦闘能力に関しては血縁上の父方の祖父と祖母が一級の討妖の剣士だったのでその血を受け継いでいるので実際ヤバイ。
秋葉ちゃんは彼にとって神様みたい、というかそれ以上の存在なので素でいると名前で呼ばずにはいられないらしい。
しかも好意的な感情が溢れんばかりに籠もっているので名前を呼んでいるだけなのになんか凄い。
我慢ばかりしてきたので自分からアレをしたい、コレをしたいとはあまり言わない。言えない。
慰めたり、喜ばせるためなら言ったりするが、自分の願望を押し出すことはあんまり無い。性的なことは別として。
――彼が今まで過ごしてきたクリスマスは酷く質素なものと絶望か、虚無そのものだった。

「素」
口調的な意味での先輩の素。全体的に血縁上の父親の口調を真似してるときより優しげ。

真似時「そんなに気負うんじゃねえよ……」
素時「そんなに気負わなくてもいいんだ……」

「破魔の気いろいろ(鍛冶中心)」
人の生命の炎とも言えるもの。だからみんな持っているし、人が触れると温かい。治癒にも使える。
討妖の剣士と巫女はこれを戦闘に使い、巫女と鍛冶士はこれを素材に練り込み強い武具を作り上げる。
鍛冶士による気の練り込みは、古い言い方では身分け、俗世に染まった者はエンチャントと呼ぶ。
気を練り込まれた素材は特殊な性質を得る。
例えばあり得ないほど頑強になったり、軽くなったり、異常な切れ味を手に入れたり……持ち主に呼応して様々な超常現象を引き起こしたりする。
ただしそれらの効果から特定のものを選んで与えるには高い制御能力が必要。
ちなみに身分けは生き物にも可能(気を使った治癒とは別)で、未熟な鍛冶士はうっかり握手の拍子に身分けしてしまったり、それに気付かなかった例も多々有る。
生き物に見分けされても当然影響が出るので、元の持ち主の「強いプラスの感情」に呼応して身分けされた側を「強制的に発情」させても不思議ではない。
力の強い者が身分けしたなら尚更である。

「祝福」
巫女の浄化の力を練り込むこと。浄弱い妖相手なら割と持つが強い相手だとすぐに無くなる。
浄化は消しゴムみたいなものなので。

「千尋さん」
親戚っぽい人。すごい美人。先輩くんを気にかけてたっぽい。
こんな人が傍にいて面倒見てあげられないなんて不思議だなー。
闇が深いなー。

「六尾」
すごい美人。しかし先輩は全く興味なかった。
クリスマスプレゼントに雪を降らせた。つまりは天候をある程度いじれるということ。
飛べる。
どうやって倒すんだよこの化け物……(フラグ)

「あの日」
秘密。ただおぞましいとだけ。

「サッカーボール」
先輩くんの宝物。一代目はいつもはお菓子を置いていくサンタさんが珍しくプレゼントしてくれた安物。友達でもあったが、血縁上の父に引き取られて程無くして捨てられた。
二代目は秋葉からプレゼントしてもらった高級品。
庭が広いので公園に行かなくても遊べたり。
サッカーボールで遊ぶ姿はどことなく犬っぽい。つまり年甲斐なくはしゃいでいる。

「公園」
なんの変哲もない公園。不自然に人気(ひとけ)が少なかったりするけど至って普通の公園。
啓蒙は別に高めなくてもいい。いいから……やめろ、やめろって言ってるんだ!
そんなことしてなんになる……。いいか、ここには何もいない、そう……なにも。
それでいいじゃないか、それで……いひっ、ひひひひ、いひひひひひひ……!
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