マクロスで登場するブリタイ・クリダニクは、ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)所属の第67グリマル級分岐艦隊司令で、エキセドル・フォルモはゼントラーディ軍のゼム一級記録参謀でブリタイ・クリダニクの補佐官的存在。この二人に共通している事はTV版と映画版では外見が大きく違うことである。
この二人にあってみると映画版のグロテスクの外見でした。そもそも原作でもゼントラーディの設定変更があったからこうなったのでしょうね。話を聞く限りではボドル基幹艦隊総旗艦も劇場版で登場したボドル機動要塞みたいです。まったくマクロスみたいに設定変更が行われたりすると、私みたいなトリッパーは原作知識があやふやになってしまって大変なんですよ。
まあ、それはいいですけど、原作でこの二人がいたブリタイ艦隊はマクロスに度々戦いを仕掛けて苦しめていたが、未だにマクロスには何もしていなかった。それ所ではなくなったからだ。
「みんな、今日も私のライブに来てくれてありがとうー」
「うおー!」
「ルカちゃんー!」
「じゃあ、今日の最初の曲は<善き少女のためのパヴァーヌ>です」
前奏が開始されて私は歌を歌いだした。
あの熱狂の戦場ライブから三日。あのライブでは10曲も歌って、熱狂の中で終わりましたよ。
それとライブ終了後はルリにシステム掌握を解除してもらいました。元々ライブを聞かせるためにシステム掌握しただけなので、もう十分だったのです。
その後、私はブリタイ艦隊旗艦ノプティ・バガニス5631に乗り込んで、ゼントラーディの方々と交流を持つようになりました。これは危険な賭けでしたが、ライブで私のファンになったという方が多かったので、問題なくいけましたね。
こうして、ノプティ・バガニス5631でライブをやっていますよ。私のライブはゼントラーディの方々からすごく好評で、これだけ喜ばれると歌手として歌いがいがありますね。
ちなみに私の衣装のデザインは『劇場版ハヤテのごとく!』の水蓮寺ルカの衣装と同じです。どうみてもアイドルのステージ衣装にしか見えませんが、これが私のISです。
これを着用することでルシファーの遠隔操作(といってもある程度の範囲)が可能となる。この機能を使ってルシファーのフォールド・スピーカーから歌のカラオケを流して、更に私のマイク(歌エネルギー変換システム)から伝わった歌声を周囲に聞こえさせています。
今の私は全身に水色の光を纏っているが、これは歌エネルギー変換システムの効果です。さて、じゃんじゃん歌うよ。
ブリタイside
ブリタイ・クリダニクは水蓮寺ルカのライブ(何でも歌手が生で歌を人に聞かせるのをそういうらしい)とやらに参加している部下達が歌に熱中している様子を見ていた。
「エキセドル、お前はどう思う?」
「そうですな。幻の反応兵器に、地球人とかいうマイクローンが住む惑星。これは最早我らだけで何とかできる状況ではないでしょう」
「そうか、やはりボドルザー閣下の指示を聞く必要があるな」
「その通りですな。しかし、ボドルザー閣下は慎重なお方です。通信だけで済ませるよりも直接行ってはどうでしょうか?」
「うむ、確かにあの艦を使っているのが敵ではなく地球人ならば判断が難しいな」
ブリタイは敵艦があの星に降下したことを突き止めたために、あの星に敵が潜伏していると判断していたのだ。しかし、ルカが言うには実際にはあの艦は無人で落下しており、その後地球人がそれを修復して使っていたらしいが、敵があの艦に仕掛けていた自動防衛システムの所為であの艦が勝手に動いて我が艦隊に主砲を撃ってきたらしい。
ちなみに二人はノプティ・バガニス5631に乗り込んで来たマイクローン”水蓮寺ルカ”に当然ながら様々な尋問をしたが、帰ってきた答えは「戦争をしない民間人」とか「歌手」とか訳の分からない事ばかりだった。詳しく聞こうにも「貴方達ゼントラーディと私達地球人では価値観や考え方がまるで違うから理解できるように説明するのが難しい」と言われた。
かろうじて理解できたのが、戦わない民間人とやらの中には歌を歌う歌手という仕事をしている者がいて、ルカがその歌手をしているという事ぐらいだろう。
何でそれが理解できたかというと、ルカがこの三日間というものブリタイ艦隊あちこちでライブをやっていたからだ。ルカはノプティ・バガニス5631だけでなく他の艦にも乗り込んでライブをやっていた。
「しかし、あのマイクローンは何を考えているのでしょうか?」
「さっぱりわからん。そもそも歌手という民間人は戦艦に乗り込んでいくものなのか?」(違います)
「そうですな。艦隊の制御を乗っ取って強制的に歌を流していましたから、歌手というのはそこまでやるのですかな?」(違います)
二人は色々と誤解をしながら、頭を悩ませていた。
ルカside
「今日のライブも盛り上がったね」
ライブを無事に終えて私は大満足です。今は少々疲れた体を休ませています。
「そうだね。ルカちゃん」
「そう、そう」
「今日のライブも最高だったよ」
そんな、私に三人のゼントラーディ人が話しかけてきた。ワレラ・ナンテス、ロリー・ドセル、コンダ・ブロムコ、この三人は原作ではマイクローンスパイになってマクロスに進入した者たちです。原作ではリン・ミンメイのファンだったのですが、この世界では私のファンになっています。原作でも思ったけど、この三人は地球の文化にちゃんと馴染んでいたから順応性は高いようです。
「ところで先ほどボドル基幹艦隊と合流すると聞きましたが?」
「うん、急な話だけどそうなったみたいだね」
やはり、そうなりましたか。ブリタイやエキセドルの性格からして対処不可能な事態になるとボドルザーの指示を仰ぐ事は原作からも予想されました。しかし、そうなると私も動きづらくなる。ここは先手を打っておくべきでしょう。
「そういえば、ライブの記録は取れましたか?」
「うん、ばっちりだよ!」
「そうですか。ありがとうございます。ではボドル基幹艦隊と合流した後でその記録を複製して他の艦隊の人たちにも広めて下さい」
「それはかまわないけど、何故だい?」
「だって私の歌を知らないなんてもったいないじゃないですか。他のみんなにも教えて差し上げたいのです」
「うん、わかったよ。ルカちゃんの頼みならやってみる」
私の表向きは他のみんなを思う言葉に三人は力強く頷いた。彼らはそれが何を意味するのかまるでわかっていないのだろう。
私は事前にこの三人に私のライブ映像を記録して欲しいと頼んでいた。恐らくボドル基幹艦隊と合流すればボドルザーは私を捕虜として尋問して閉じ込めておくだろう。そうなると当然ながら他の艦隊でライブなどできない筈だ。
しかし、この三人がライブ映像を他の艦隊にばら撒きまくれば、あっという間にボドル基幹艦隊全体に私の歌が広がり、多くのゼントラーディ人が文化に目覚めるというわけです。
原作のように一部の限られた者だけが文化の影響を受けるという状況ではなく、一気にボドル基幹艦隊全体にカルチャーショックを与える。それが一番いい方法です。
解説
■善き少女のためのパヴァーヌ
第三期アニメ版『ハヤテのごとく!』のエンディング曲。
■戦争をしない民間人
ゼントラーディは戦うことがすべてなので戦わない者など存在しない。そのため彼らには民間人という概念自体が存在しなかった。