機動戦士ガンダム 一夏の一年戦争   作:赤バンブル

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ガルマ三部作って言う作品に刺激された。

序盤はあのナレーション風


一夏 ガンダムに駆ける

西暦200X年

 

若き女性科学者 篠ノ之束が開発した女性にしか反応しない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」の出現により、男女の社会的な立場が完全に一変。女尊男卑社会という歪んだ世界が誕生した。

 

だが、時は流れ西暦20XX年。

 

一人の少年がISを動かしたことにより世間は大きく動揺する。

 

少年の名は「織斑一夏」。

 

ISの世界大会「モンド・グロッソ」第一回において日本を優勝へ導いた織斑千冬の歳離れた弟である。

 

織斑一夏の出現により、男性でもISが使えるということを知った世界の各国家は彼に注目。

 

姉の千冬は彼を保護することも考え自分が教師を務めている「IS学園」へと半ば強引ではあるものの彼を入学させる。

 

ほぼ女子高として機能していたIS学園は一夏の入学により一時的に混乱を引き起こしたものの彼の人の好さもあってすぐに落ち着きを取り戻した。

 

今までISに触れることすらなかった一夏はIS学園において個性豊かな少女たちと出会うことになる。

 

イギリス代表候補性であり、自分の家を守るべくその情熱を燃やすセシリア・オルコット。

 

かつての親友で彼の入学を聞きつけ再会するべく転入してきた中国代表候補性 凰鈴音。

 

姉の教え子であり、自分から千冬を奪ったという恨みから挑戦してきたドイツのIS部隊の隊長であり、候補生であるラウラ・ボーデヴィッヒ。

 

様々な少女たちと衝突し、一夏は彼女たちと交流を深め、見えない絆で結ばれて行った。

 

だが、彼の学園生活は突如終わりを迎える。

 

一年目の夏。

 

篠ノ之束の突然の乱入などで荒れた臨海学校の最中、飛行試験テスト中だったIS「銀の福音」が謎のトラブルで暴走。

 

一夏と束の妹である篠ノ之箒は、それぞれの専用機「白式」「紅椿」で出撃したが福音の能力は二人の予想を遥かに上回っており、二人は必死の抵抗も虚しく同級生が到着する前に撃墜されてしまった。

 

しかし、二人が落下した海域を捜査したところ発見されなったのだ。

 

その後範囲を広げて捜索を続けたものの二人の痕跡は見つかることなく、捜査は打ち切り。束は愛する妹を失ったことに落胆しながら再び千冬の目の前から姿を消して行った・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここは別の世界。

 

宇宙世紀0079

 

行方を暗ませた一夏の物語はここから始まるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「機動戦士ガンダム 一夏の一年戦争」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・う・・・・・!?」

 

一夏は、まだ痛む体を起こしながら辺りを見る。

 

「俺は確か箒と一緒に・・・・・!そうだ、箒はどこなんだ!?」

 

一夏はISスーツのまま、周囲を歩き回る。先ほどまで自分は海の上を飛んでいたのにもかかわらず、目を覚ませば見覚えのない場所で倒れていた。これでは混乱しそうになる。

 

「くそ・・・・・・どこなんだここは・・・・・見た感じどこかの軍の施設みたいだけど・・・・!?」

 

建物の角から顔を出した一夏は目を丸くする。

 

 

そこには10メートルは裕に超えている巨大な緑色のロボットが手持ちのライフルを持って周囲を銃撃していた。

 

「なんなんだよ、あれ!?」

 

こんなロボットなど見たことがない。

 

そもそも巨大ロボットなどせいぜいアニメだけの話だ。それに今の女尊男卑の社会でこんなものを作れば何を入れるのかわかったもんじゃない。

 

「おい、お前!こんなところで何をしている!?」

 

「えっ?」

 

そこへジープに乗ったどこぞの軍人らしき人物が一夏の目の前に止まって慌ただしく言う。

 

「民間人は宇宙港へ避難しろと言われていただろう!」

 

「いや・・・その・・・・・・ここどこ!?」

 

「少尉、子供に付き合っている暇はありません。早く、Gパーツの搬入を。」

 

「しかし・・・・・あ~あ!!とにかくホワイトベースへ急げ!あっちの方から非常ルートで宇宙港へ直接行ける!急いで行け!!」

 

「あの福音は・・・・・・・」

 

「フクイン?そんなこと言っている暇があったら早く逃げろ!!」

 

そう言うと軍人?は、ジープを走らせて一夏から離れていく。

 

しかし、緑色の単眼のロボットはジープの方を向き、ライフルを発砲した。

 

「あ!ロボットに目を付け・・・・・」

 

一夏が叫ぼうとした直後、ジープは吹き飛び目の前にはさっき声をかけてくれた軍人の手が落ちてきた。

 

「!!」

 

目の前で人が呆気なく死んだ。

 

かつて学校で戦争の話を授業で欠伸をしながら聞いていたことがあったがその戦争が目の前で起こっていた。

 

「・・・・くう!」

 

不幸なことに白式が起動しないため、一夏はロボットに気づかれないようにとにかく走る。気づかれれば自分を撃ち殺すのかもしれない。その恐怖を背後に感じながらもとにかく必死に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「作業班!ガンダムのパーツはまだ運び終わらんのか!」

 

『申し訳ございません。プロトタイプとガンキャノンの積み込みはできたのですが・・・・・・』

 

「なら、プロトタイプを戦闘準備させるんだ!」

 

『し、しかし、レイ技術大尉。ガンダムの装備はプロトタイプと互換性が・・・・・・』

 

「仕様が異なってもハイパーバズーカくらいなら装備できるはずだ。ビームライフルでは威力が高すぎてサイド7を破壊しかねないからな。二号機に向かったウィリー・ケンプ中尉はまだ出れないのか?」

 

『ケンプ中尉と通信をしているのですが応答がありません!』

 

「・・・・・・わかった。私も準備し次第現場に向かう。引き続き、中尉に連絡を続けてくれ。」

 

『はっ!』

 

宇宙港に止められている地球連邦軍所属 ペガサス級強襲揚陸艦「ホワイトベース」ではジオンのMS「ザク」の攻撃により、民間人の収容。そして、このスペースコロニーで極秘に行われていたMS開発計画「V作戦」で開発された試作MSの運び出しを急いでいた。

 

「パオロ艦長、私も現場に行って運搬作業を急がせます。」

 

眼鏡をかけた技術将校テム・レイ技術大尉は、ブリッジで艦長であるパオロ・カシアスに言う。

 

「すまないな、レイ大尉。ホワイトベースがジオンにつけられたばかりに。」

 

「過ぎたことは仕方ありません。とにかくプロトタイプの戦闘準備が整い次第出撃させてください。」

 

そう言うとテム・レイはブリッジから去って行く。

 

「・・・・・戦闘員は全員出てしまったか?」

 

「はっ!ガンダムの積み込みのために全員降ろしました!」

 

「・・・・・2号機の回収は無理かもしれないな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハア、ハア・・・・ハア!!」

 

一夏は、無我夢中に走ってロボットからだいぶ離れた格納庫に逃げ込んだ。

 

「はあ・・・・はあ・・・・!」

 

だが、目の前にあるものを目にして更に恐怖を感じた。

 

「し・・・・・・死んでる・・・・・・・」

 

そこには落ちてきた鉄骨の下敷きになった人が倒れていた。すでに息をしている様子はなく鉄骨に貫かれた箇所から血が広がっている。

 

「・・・・・なんでだよ・・・・・・何でこんなことになっているんだよ!?」

 

 

ガイン、ガイン、ガイン・・・・・

 

 

「!?」

 

少し離れたところから巨大な足音が聞こえてくる。

 

先ほど見たロボットが確実にここに向かって来ている。

 

「こ・・・・・こんなところで・・・・・・」

 

逃げようにももうどこへ逃げればいいのかわからない。じきにロボットがここに来て自分を殺すだろう。そう思うと額から冷や汗が出始め体が震えだす。

 

『・・・・中尉・・・・・ケンプ中尉!聞こえるか?どうした?』

 

「はっ!?」

 

自分しかいないはずの格納庫から聞こえてきた声に一夏は顔を上げる。

 

『直ちにガンダムでジオンを迎撃してくれ!ケンプ中尉!』

 

「・・・・・・ガンダム?」

 

一夏は今まで恐怖で見れなかった上を見てみる。そこにはトリコロールカラーの白いロボットが体中にケーブルを繋げた状態で格納されていた。

 

「まさか・・・・・このロボットがガンダム?」

 

一夏はガンダムと思わしき機体を見るが格納庫の扉が何か強い力に打ち付けられたのか歪みだす。

 

「!あのロボットだ!」

 

迷っている暇はない。一夏は取り敢えずエレベーターの方へと行ってみる。

 

『中尉、応答してくれ中尉!ガンダムに何か異常でもあったのか?』

 

「すみません!!」

 

『ん?誰だ君は?』

 

通信機に映っている軍人は一夏の姿を見て動揺する。

 

『子供じゃないか・・・・・・・ケンプ中尉はどこにいるか知らないか?』

 

「・・・・・・・・そこで・・・・・・・・」

 

死んでいると言いかけたが今まで感じたことのない恐怖に押され一夏は口を止める。しかし、表情から察したのか軍人の方は特に何も言わなかった。

 

『・・・・・・そうか。中尉は・・・・』

 

『どうした?』

 

『あっ、レイ大尉。』

 

画面にもう一人の男が映る。ブリッジからガンダムの回収に向かおうとしていたテム・レイだ。

 

『子供!?一体どういうことなんだ!?』

 

『どうやら、逃げ遅れたようです。ケンプ中尉もおそらく戦死したと思われます。』

 

『子供がガンダムの所に・・・・・・・』

 

テム・レイは画面越しで頭を抱えるが一夏はミシミシと聞こえてくる音に焦っていた。

 

「あ・・・あの・・・・・・・・」

 

『・・・・・戦闘員は既にほとんど出て行ってしまった。仕方ない。君、私が指示を出すからガンダムに乗り込んでくれ。』

 

「えっ?」

 

『死にたくないだろ?コックピットのハッチは開いている。エレベーターを使って乗り込むんだ。』

 

「は、はい!」

 

一夏はエレベーターを操作してガンダムのコックピットへと向かう。乗り込む頃には格納庫の扉をこじ開けて先ほどのロボットが中へ入ってきた。

 

『よし、コックピットに乗り込んだな。』

 

「はい!」

 

『では、そこの赤いボタンを押してハッチを閉めるんだ。その後、前にある黄色いボタンを押してくれ。メインカメラからの映像が映るようになるはずだ。』

 

一夏は、テム・レイに言われるままに操作をする。一方緑色のロボット・・・・・・MS「ザク」の方ではガンダムの姿を捉えていた。

 

 

『曹長殿、連邦のMSをもう一機発見しました。白い奴です!』

 

『何っ!?ほとんどまだ未完成のものばかりだと思っておったが・・・・・・よし、ジーン。俺もそっちに向かう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

『操縦は教育型コンピューターがサポートしてくれる。』

 

「はい・・・・・・・」

 

一夏は慎重にシステムを操作する。ISの授業の時も武装や運用面で未だに苦労していたがこのガンダムのコンピューターはそれ以上に感じられた。

 

「システム良好・・・・・・・」

 

『よし、次は接続ケーブルの切断だ。』

 

ガンダムの手が少し動き出す。

 

 

『!敵のMSが動き出しました!』

 

『一旦退け!合流して二人で叩くんだ!』

 

『いや・・・・・まだうまく動けんようです。やります!』

 

『待て、ジーン!迂闊に動くんじゃない!!』

 

 

ザクがゆっくりとガンダムに向かってくる。

 

「!奴が来る!?」

 

『頭部のバルカン砲を使え!ザクでも十分効果はある!!』

 

「ザク?」

 

『目の前にいるMSだ!知っているだろ!早く撃つんだ!』

 

「わ、わかりました!」

 

一夏は急いでバルカン砲のボタンを押す。するとガンダムの頭部に搭載されているバルカン砲が火を噴く。

 

『!?バ、バルカンが!?』

 

急に撃たれたバルカンにザクは怯みだす。

 

『今だ!ケーブルをすべて切断するんだ!』

 

ガンダムは接続ケーブルをすべて排除し、動き出す。

 

『はっ!?て、敵のMSが・・・・・・・』

 

「うわあああああああああ!!!」

 

一夏はガンダムの拳でザクの頭部を思いっきり殴りつける。

 

『わああああああ!?』

 

予想以上の衝撃なのかザクの頭部は吹き飛び、格納庫の外へ飛ばされる。

 

『ジーン、どうしたジーン!!』

 

外では既にもう一機のザクが来ていたが頭部を失ったザクを見て思わず格納庫から倒れた機体の方へと向かって行く。

 

『今のうちに港へ向かうんだ。シールドを忘れるんじゃないぞ。』

 

「シールド・・・・・・あれか。」

 

一夏は壁に掛けられていた巨大なシールドを回収して外に出る。

 

『ジーン、大丈夫か?』

 

『自分は無事です!しかし、操縦系がさっきの攻撃でイカれたのかザクが動きません!』

 

『一撃でザクが・・・まずい!奴が格納庫から出てきた!ジーン、ブースターを装着しておけ。そのザクは捨てるぞ!』

 

そう言うと倒れたザクのコックピットが開き、パイロットが降りてくる。

 

『スレンダー、聞こえるか!?』

 

『はっ!曹長殿。』

 

『ジーンのザクがやられた。今、ジーンをそっちに行かせる。お前はジーンを回収した後、サイドから脱出しろ!』

 

『曹長殿!?』

 

『部下の不始末は俺がつける。お前はスレンダーと一緒に離脱しろ!』

 

『しかし・・・・・』

 

『これ以上命令違反を起こすつもりか!?いいからさっさと離脱しろ!』

 

『は、はい!』

 

そう言うとジーンはブースターを使ってザクの手から離れて行った。同時にデニム機は脇に装備されていた近接格闘兵装「ヒートホーク」を展開してガンダムに向かって行く。

 

「な、なんだ!?」

 

『部下の失態は俺の失態でもある!ならば、せめて貴様だけは!!』

 

ザクはヒートホークをガンダムに向かって振り下ろそうとする。

 

「まずい!」

 

一夏は瞬時にシールドを展開してヒートホークを防ぐ。

 

「何か・・・・・何か武器は!?」

 

調べると背中のランドセルに装備されている「ビームサーベル」に目が行く。

 

「こいつか!」

 

ガンダムがビームサーベルを取ろうとする一方、ザクはヒートホークを振り上げたまま向かって行く。

 

『シャア少佐、ジーンの命令違反を止めることができず申し訳ありません!!』

 

ザクはヒートホークをガンダムに振り下ろす。

 

「やらせるか!!」

 

一夏はビームサーベルを展開してザクの腕を斬り落とす。

 

『ビーム兵器だとっ!?』

 

「うおおおおおお!!!」

 

一夏はそのままザクに向かってビームサーベルを振り下ろし、胴体から切断する。

 

『こ、これが・・・・・・・連邦のMS・・・・・うわあああああ!!』

 

ザクの動力炉が暴走し、爆発を起こす。

 

 

一夏はガンダムのシールドで防御をするが爆発の衝撃はすさまじくコロニーの壁に穴が開きそのまま外へと流されてしまう。

 

「うわああああああああ!?」

 




次回予告(嘘)

突如見知らぬ世界に飛ばされた一夏。

訳が分かぬまま、ガンダムに乗る一夏であるがそこへ赤い彗星のシャアが迫る。

そこでシャアは赤い彗星としての本領を発揮する

これまでにないMS同士との戦い。


それは本当の戦争を知らない一夏にとって、シャアにとっても世にも恐ろしい戦いだった。


次回「機動戦士ガンダム 一夏の一年戦争」

「赤い彗星のシャア」


君は、生き残ることができるか?





「・・・・・・・これ続くのかよ?(汗)」
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