家庭教師ヒットマンリボーン[二度目の人生]   作:ツナさん

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少し短めです。


6話『課題』

「今日はこの前のテストを返す」

 

え、テスト?開口一番言われた言葉に固まる俺。俺が中学に戻ってからテストをした記憶がない。というか返却の時に俺とばされてるんですけど...。

 

「あの先生。俺のテストだけ返ってきて無いんですが」

 

「当然じゃないか。君はその日授業をサボっていたんだから」

 

冷たく言い放たれたこの言葉で何時テストがあったのか分かった。ランボを追いかけていた時だ。あの後結局ランボをあやしていたら一時間過ぎてたんだよな...。というか誰も教えてくれなかったんですけど。

獄寺君に顔を向けると凄い勢いで頭を下げていた。元はと言えば自分のせいだし何も言えないけどね。

 

「今回赤点だった奴と沢田には課題をやってきてもらう。そして全部正解出来なかった生徒は落第だ」

 

その言葉とクラスの一部からの悲鳴により授業どころでは無くなった。

 

プリントを配られた俺は問題である問7を見ていた。中学生が解けるレベルじゃない証明問題を課題にするとかどうかと思うけど。そもそもこの問題は誰が作ってるんだ?ひょっとしたら雲雀さん?...そんな筈無いよね?ははは...。

 

「なあツナ。今回の課題一緒にやらね?二人でやった方が解けるかもしれねーしさ」

 

「勿論だよ!一緒にやろう山本!」

 

今の俺に解けないはずもなく、ただ山本の誘いが嬉しくて声高らかに返事をする。

 

「はは、よろしな!」

 

「あんた達二人で大丈夫なの?」

 

「黒川と京子ちゃん?」

 

心配してくれたのか二人とも今からうちに来て勉強を手伝ってくれるという。記憶では二人からそんな提案は無かったから少し驚いてしまう。

 

「私も京子も数学は得意だから教えてあげられるし、京子が言ってきたもんね」

 

「花!それは言わないでって」

 

「良いじゃない。心配だったんでしょ?」

 

やばい、凄く嬉しい。昔の俺だったら嬉しすぎて泣いてたかも。

 

「二人ともありがとう!ぜひお願いするよ!山本も良いよね?」

 

「ああ勿論だぜ。二人がいてくれれば心強いのな」

 

今日うちには、山本と京子と花が来ることになった。リボーンの事だから獄寺君も誘うと思うけど。やっぱり皆いた方が楽しいよね。

 

「ごめんねツナ君。いきなりで迷惑じゃなかった?」

 

京子は昔から気にし過ぎるところがある。そこが可愛いんだけど、そんな表情はしてほしくないな...。

 

「そんなことないよ!むしろ来てくれて助かるよ、俺と山本だけじゃ解けない問題もあるだろうし」

 

「そう?良かった♪」

 

途中まで皆で帰り、着替えてからうちに集合になった。ここにいる全員住んでる場所近いよね。山本が少し遠いくらいで京子と花の家なんて徒歩15分かからないところにあるし。

 

「ただいま」

 

「ツっ君。お帰り、リボーンちゃんが後で獄寺君が遊びに来るって言ってたわよ。ツナのお友達?」

 

「うん。とっても頼りになるんだ!」

 

「そう。良いお友達が出来たわね」

 

「うん、それと。獄寺君以外にも三人来るんだけど大丈夫?」

 

「大丈夫よ、ふふ。ツっ君が家にお友達を連れてくるなんてね」

 

そう言えばリボーンが来るまでは友達なんて呼べる人いなかったっけ。カオスだな...なんてね。

 

「ツナ帰ったな」

 

部屋に向かうと無駄に高そうな小さい椅子にリボーンが座っている。記憶なんて曖昧だけど記憶の中でもこういう椅子に座っていたような気がする。

 

「今回の課題を皆でやることに口を挟む気はねーぞ。ただし、この程度の問題解けなくちゃ困るからな。先に全部答やがれ」

 

レオンが変身したマシンガンを此方に向けながら言ってくるリボーン。俺がいう前にリボーンは分かっていたみたいだ。俺が皆の前で真面目に解かないことを。いきなり出来過ぎても皆疑問に思うはずだ。京子と山本だけならマグレが通じるけど今日は花もいる。出来る限り疑われることは避けたい。

 

「因みに解けなかったらお前の隠している事を全部話して貰うぞ」

 

一瞬背中に拳銃を押し付けられたような感触が襲う。一歩でも動けば死ぬ。そう直感させられるような殺気が俺を襲う。

 

「...解けなかったらな」

 

俺のその言葉で殺気は散り緊張もほぐれる。やっぱりリボーンに隠し事は無理みたいだ。でも本当の事を話すのは今じゃない。

 

「正解だぞ。それにちょうど全員来たみたいだぞ」

 

呼鈴を合図に獄寺君も入ってくる。ボスになってからは、守護者以外の人とは中々会えないから遊びに来てくれるなんて本当に久しぶりで、嬉しいな。

 

「10代目!問題なら俺に任せてください!」

 

「よおツナ。これ親父が皆で食べろってさ。後で食べようぜ!」

 

「ツナ君お邪魔します」

 

「獄寺も来るなんて聞いてなんだけど?」

 

「皆いらっしゃい!」

 

平穏な時間に幸せな時間。

今の俺は気付いていなかった。

俺が変えてしまった過去の影響で未来も少しずつ変わってきていることに。

 

 

 

 

 

「クフフフ...あれがボンゴレ10代目沢田綱吉ですか。聞いていた姿と少々異なりますが、僕の入る体としては合格ですね」

 

 

 

 

 

 

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