暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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三学期編スタートです。


終幕の三学期
分裂の時間


 三学期のスタート……しかし、そのスタートは重かった。

 テンションは皆低い。お陰で空気も重い。

 そのまま突入した放課後。渚が皆を裏山に招集した。

 

「で、テメェが招集かけるなんて珍しいじゃねーか。なぁ?渚」

 

 寺坂がいかにもな感じで問うと、渚は一呼吸置き、

 

「……殺せんせーを、助ける方法を探したいんだ」

「それはつまり、3月に爆発させない方法を見つけるってこと?」

 

 なるほど。助ける方法……かぁ。

 

「今はまだアテはない。だけど、先生は僕たちに色々と教えてくれた。だから、殺すより助けたいって思ったんだ」

「わたしさんせー!まだまだ殺せんせーと色々生き物探したいもん!」

「私も賛成。殺せんせーに恩返しもしたいしね」

 

 倉橋さんや片岡さんをはじめとして多くの人が渚の意見を支持する。だが――悲しいと言うべきか当然と言うべきか。これだけの人数がいるんだ。全員が同じ思いであるとは限らない。

 

「こんな状況で言うのもアレだけど、私は反対」

 

 賛成ばかりだったこの空気の中、反対の意を示す中村さん。

 

「暗殺者と標的が私たちの絆。私はそれを本当に大切に感じている。だからこそ…………殺さなくちゃいけない」

 

 今までもそうしてきた。確かにそうだ。僕らはただの生徒と担任って関係じゃない。暗殺者と標的。それが僕らの関係だ。

 気付けば、中村さんの後ろには寺坂組の面々が付いていた。

 

「助けると言っても具体的にどうするんだ?」

 

 反対派の面々も別に助ける方法を考えなかったわけではない。ただ、最悪の形を想定しているのだ。助けると言って助ける方法が見つからず時間切れ。何もかもを中途半端にこの教室を終わらせてしまうことを。

 

「で、でも!考えるのは無駄じゃ――」

「才能があるやつってさぁ。何でも自分の思い通りになると勘違いするよね。ねぇ渚君。随分調子に乗ってない?」

 

 ここで口を開いたのはカルマ。ただいつもと違って若干不機嫌さを感じる。

 

「E組で一番暗殺力あるの……渚君だよね?そのトップの君が暗殺をやめて助ける道を探そうって言ってるんだよ?それってさぁ、今まで才能がないなりに頑張って暗殺しようとしてきた奴らのことを考えているわけ?」

「それは……でも!もっと正直な気持ちだよ!殺せんせーは今まで僕らを見守り助けてくれた!だから今度は僕らが助けたいんだよ!カルマ君は殺せんせーのこと嫌いなの!?」

「だから!この教室は殺意で成り立ってきた!殺意が鈍ったらこの教室は成り立たないんだよ!その努力もわかんねぇのかよ!身体だけじゃなくて頭まで小学生かよ!」

「ちょっとカルマ。それは言い過ぎじゃ……」

 

 僕が代わりに言おうとする……が、渚のカルマを見る目が変わった。そしてその目を見たカルマの目の色も変わった。

 

「え?何その目。小動物の分際で人間に逆らうの?」

 

 完全に頭に血が上ってるカルマ。

 そのまま渚の肩を数発強く押す。

 

「ホラ!ホラ!文句があるなら言ってみろよ!」

 

 そして渚のネクタイを掴もうとするカルマ。そんなカルマの差し出した右手をつかみ、渚は足をカルマの首に巻き付かせ、そのまま地面に膝を付かせ首を絞める。

 

「僕だって半端な気持ちで言ってない!」

 

 そんな渚の締め付けもカルマの前では無力。そのまま立ち上がり、

 

「こいつ……!」

 

 空いていた左手を握りしめて殴りかかろうとする。

 

「まぁまぁ落ち着いてよ。渚にカルマ。喧嘩してどうするんだよ」

 

 僕はカルマの左手を右手で押さえ、残った左手で渚を軽く突き飛ばす。

 というか痛いなこの野郎。何というバカ力だよ。

 

「どけよ風人!」

「うるさいなぁ。頭冷やしてよカルマ」

 

 渚の方は杉野に捕まってる……いや、渚……お前力なさ過ぎだろ……。

 空いた右手でストレートを放つカルマ。それもしっかりと見極めて躱して手錠をかける。

 

「…………っ!」

「悪いけど僕は止めるためだから……卑怯とか言うなよ」

 

 すぐさま捕らえていた左手にも手錠をかける。これで両腕を封じた。後は……

 

「まだ収まらねぇのかよ……!」

 

 その両手を押さえようとするが、マジでキレてるせいで力がすごい。クッ……このバカ力……こうなりゃ気絶させるしか……!

 

「中学生の喧嘩、大いに結構!ですが、暗殺で始まったこの教室。これで決めてはどうでしょう?」

 

 殺せんせーがなんか最高司令官のようなそんな感じの格好で僕らの間に割って入った。手に持ってるのは二丁の銃。

 あまりのことに動きが止まる僕とカルマ。…………いやーその何というか……ねぇ。

 

(((事の張本人が仲裁案を出してきた!!)))

 

 何というか……え?アンタが言うの?何で今喧嘩が起きてたか知ってる?ねぇ誰のせいだと思う?

 で、そんな僕らのツッコミをお構いなしに置いたのは赤と青の箱。

 

「先生を殺すべきと思う人は赤。殺すべきでないと思う人は青。それぞれのチームに分かれ、この赤と青のインクがついた武器で、この山を戦場に戦ってもらいます。相手のチームのインクをつけられたら死亡。つまりは退場です。相手チームを全滅させるか、相手チームの旗を奪ったチームの勝利。そのチームの意見がクラス全員の総意とします。これでどうでしょうか?」

 

 な、なるほど……。

 

「先生はね。大事な生徒たちが全力で決めた意見なら全力で尊重します。でもね、最も嫌なのはクラスが分裂したまま終わること。先生の事を思ってくれるなら、それはしないと約束してくださいね」

 

 これで遺恨を残さず白黒はっきりしようって訳か。

 

「……………どうする?」

 

 磯貝君が確認するが……もう僕らの心は決まっていた。

 

「……よし。これで決めよう」

 

 殺すか殺さないか。…………ん?そう言えば……

 

「せんせー質問~」

「はい。何でしょう?」

「インクのついてない武器を使うのはあんまりよろしくないよね~?」

「そうですね……でも君の力を最大限発揮するにはいつもの武器が必要では?」

「うーん……でもなんかふこーへーな気がするからいいや。風呂敷とかそういうの貸して~」

「分かりました。これで足りますか?」

「ありがと~」

 

 というわけで、僕は常に持ち歩いている手錠たちを置いていく。

 数個置くときには皆、無反応。

 十数個置くときにはちょっと待てと思い始める。

 数十個になっていくと……

 

「「「いやどんだけ持ち歩いてるんだよ!」」」

「あれ~?多かった?ごめん。まだあるんだけど……」

 

 いやね。僕の暗殺のスタイル上いかにして多くの武器を隠し持っておけるかっていう点に尽きるからね。

 

「…………そういやコイツ。茅野ちゃんに向かって大量に手錠投げつけていたな……」

「まさかその量を常備していただなんて……」

「……ただのバカじゃねぇのか?」

「しかも普通に本物の手錠も混ざってるし……」

「というかコイツの何処にそんなに隠し持っていたんだよ……」

 

 と、遂に山のように積み上げられた手錠が。あ、カルマの手錠を外して~っと。

 

「後はワイヤーをちょこんと、はい。これで全部だよ~」

「「「………………」」」

 

 あれ?何だろう……皆固まっちゃったんだけど?どうしたの?さっきまでの張り詰めた空気はどこに?というかせんせーも引いてるんだけど……あり?多かった?

 

「それにしても大分身軽になったなぁ~なんだか不思議な感じ」

 

 別に最初からこんな量を持っていたわけじゃない。ただ、段々と増えていっただけだ。そう段々と。

 

「あれ~?皆選ばないの~?じゃあ、僕から選ぶね~」

 

 というわけで僕は箱に入った武器たちを眺める。もう僕が入る派閥は決まっているのだ。

 

「僕はね~」




というわけでさぁ、風人君はどうするのでしょうか?

「あれれぇ~?アンケート的なのはしないの~?」

うん。しないかな。もう決めて書き上げたし。

「ほへぇ~(……ん?書き上げた?)」

大方の読者の予想した陣営になるはず(多分)。

「どーしてそう思うの?」

想像してみてください。風人君と有鬼子の共闘を見たいか激突を見たいかを。

「あぁー……でもウチの駄作者の感性ズレにズレてるからなぁ」

…………いや普通だよ?うん。

「去年、大学の講義中に急に大爆笑して友人たちからこいつ意味分からんとか言われたくせに?」

……あれはツボに入ったからね。仕方ないね(尚友人たち曰く、笑いのツボがおかしいとのこと)

「アニメとかの推しが時々訳分からんと言われるくせに?」

出番が少ないことが割とあって涙が止まらない(尚友人たち曰く法則性が見当たらないとのこと)

「というか駄作者、友人いたんだね」

いるよ!?

「へぇー」

あ、信じてないな。

「ただいま来ました……」
「あ、有鬼子~遅かったね」
「ちょっとね。で?今何話してたの」
「作者に友人がいるかいないかって話」
「あー……架空の友達(エアフレンズ)?それとも心の友達(ソウルフレンズ)?」

((うわぁ……一瞬で危ない領域に片足突っ込んでいる人になった……))

「まぁ作者の妄想フレンズは置いといて」

待ってくれメインヒロイン。さっきから酷すぎない?

「で?次の話はできあがってるんでしょ?いつ投稿するの?」

気分次第。

「……ふーん。私としては具体的な期限を設定してほしいのだけど」

じゃあ令和が終わるま……(ポキッ)……み、右腕がぁぁっ!?

「一本ね。後九本折られる前に真面目に答えて」
「ちょっと待って。後九本って何?」
「え?駄作者の左腕と両足、そして最後は駄作者の首」
「……えーっと後五本はどこにあるの?」
「風人君の両腕両脚そして首」
「だ、駄作者!真面目に答えるんだ!さもないと僕の命に関わる!」

なるほど……後八回までなら間違えられるのか。

「違うよね!?何で自分を犠牲に主人公を殺そうとしてるの!?」

自分を犠牲にして巨悪を倒す……アリか?

「なしだよ!」
「次回から本編の主人公は私に変わるのか……」
「待って待って!あとがきだけじゃなくて本編からも消されるの!?」

……ふむ。主人公がこのタイミングで消えるのか……誰も考えてない展開……アリか?

「なしだよ!」

じゃあ、来年が終わるまで。

「あっ……( ▽|||)サー」
「ふっふっふ……じゃあ、まずは何処からにしようかな」
「ぼ、僕はまだ生きるんだぁ!εεεεεヾ(;´・з・`)/ニゲロォオオオ!!」
「待ってよ風人君。≡≡≡ ̄Д)バビューーン!」

こうして二人の鬼ごっこは始まったとさ。
風人君。君の犠牲は忘れない。





















「6月中には投稿しますと駄作者が言っていました。え?何で私が最後に告知してるかって?さぁ……?」
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