暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~ 作:黒ハム
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※予定外の時間におかしな場所に投稿されていたので消して投稿し直しました。
ちなみに作者はTSが割と苦手な方です(ならなんで書いた)
《風人TS編》
朝。小鳥のさえずりと共に目を覚ます。
「んん~!」
今日も清々しい朝だ。腕を目一杯上に伸ばす……?あれ?いつもより声が高いような……
「まぁいいか~」
そう思いながら僕はベッドから起き上がり洗面台へ。心なしか胸が重いような……まぁいいか。きっと、疲労が肩にたまってそのまま胸に行ったのだろう。そうだな。そうに違いない。
洗面台の鏡の前に立つ僕。何か妙に胸の部分が膨らんでいる……?
モミモミ
…………?
モミモミ
「む、胸があるんですけどぉっ!?」
な、何だこの弾力……!はっ!
「な、ない!?僕の息子がいない!?」
慌てて下半身を確認すると僕の息子が消えていた……う、嘘だろ!?今度は女性の身体になった!?声は高いし胸はあるし、というか……
「僕ってこんな顔だっけ?」
ぺたぺたと触って確認する。前々から中性的な見た目とは言われるが、心なしか少し女の人っぽくなってる。なるほど顔も女性に近くなったと……って違う!
「くそぉ……!とりあえず有鬼子召喚だぁ!」
幼児化したときもそうだがこういうときは誰かが近くにいないと何か別の問題が起きる可能性がある!知らんけど!
『再び緊急事態発生です(ーー;)』
メッセージを飛ばす僕。そして、
『ごめん。今日用事あるから夕方まで行けない』
「(・ー・) オワッタナ」
僕は遠い目をする。あ、終わった……
「いや頼れるのは有鬼子だけじゃない!」
そうだ!僕にはまだ頼れる親友たちがいるんだ!頼む!応えてくれ我が友たちよ!
雷蔵……バイト!涼香……バイト!あおいちゃん……模試!渚……用事!カルマ……論外!
「……終わったぁ…………っ!」
頭を抱えて地に頭をつける僕。
その後何人かの候補を考えたが全滅した。
「もうダメだ……!僕に救いは……救いはないのかぁ…………!」
『えーっと風人さん。茅野さんからメッセージが来ました』
「ししょーから?どうしたんだろう?」
ししょーは役者業が忙しいからあんまり当てにしていない。まぁ、ちょくちょく会ってはいるけど……。
『風人君ヒマー?渚が何か用事らしくてさーそれ終わるまでの時間つぶしに付き合ってくれない?』
「ナイスタイミングししょー!」
あなたは女神ですか?もうこうしちゃいられない!
『ししょー!僕を助けてください!<(_ _)>』
『また有希子ちゃんを怒らせたの?┐(´~`)┌』
『二言目にそれですか!?違いますよ会って直接話しますが……!』
『じゃあ、いつものとこねー時間は……まぁ、三十分後で』
『了━d(*´ェ`*)━解☆』
僕は颯爽と着替えることにする……うぅ。胸が苦しい感じがする……ああ、ブラは……有鬼子のないし、合ってもどうせサイズ合わないから適当になんか巻いとこ。サラシ的なの……ないからタオルでいっか。しょうがない。こんな自体想定して女物の下着とか買ってない。
そんな感じで準備を済ませて慌てて出掛ける。チャリで爆走し、ししょーとよく駄弁る何時ものカフェへ。
「お待たせしました!ししょー!」
「あーうん。私も今来たと…………えぇぇえええっ!?」
僕の方を見るや否や驚きの声をあげる。いやーうん。それは知ってた。
「風人君!いつの間に性転換手術受けたの!?」
「受けてないですよ!?朝起きたらこうなってたんです!」
「あれ?少し……というか10cmくらい縮んだ?今私と目線変わらないんだけど……」
「あー衝撃的なことが多すぎて気付かなかった……ってそれどころじゃないんですよ!」
「と、とりあえず店入ろ?変装しているとはいえ流石に目立っちゃうから」
「それもそうですね……」
ししょーはあれから役者業に復帰して、人気になりつつある。いわゆる有名人ってやつだ。だから変な噂が立たないよう会うときは簡単ではあるが変装している。
そして事情を説明する。無論今日だけじゃなく今までのことも軽く。
「……なるほど。朝起きたら美女になっていたと」
「そうです……ん?美女?」
「いや、今の風人君普通に美女だよ」
「そうなのか……」
「前は子供になったこともあると」
「その通りです」
「……まぁ、今の風人君見て信じないわけにはいかないよね……」
「恩に切ります!」
うんうん。持つべきものは話の分かるししょーだね。
「それはいいんだけど……」
するとししょーの目が僕のある一点に集中する。
「ムカー!その胸は私への当てつけか!」
「ふふん。起きたらまさかの巨乳に」
「くぅ……!羨ましい!妬ましい!」
「でもししょー。おっぱいって結構重いんですね。肩がこりそうですよ……」
「ムカァ!まさか男の人にそんなこと言われる日が来るとは思わなかったよ!」
「僕もまさかこんなこと言う日が来るとは思わなかったよ!」
「…………ちょっと触らせて」
すると立って僕の方へと来たししょー。その目は怪しく光らせていて恐怖さえ感じる。
ぽよんぽよん
そして、自分の方へと手を持ってきて、
ぺたぺた
「し、ししょー……?」
「巨乳は皆敵だぁ……!」
「うわぁ……ガチ泣きしてる。…………な、何かおごりますから……ね?」
涙を流すししょー。……何だろう。実は僕、相談する相手を間違えたかもしれない。
「うぅぅ……!」
「ごめんししょー。泣きたいの僕の方なんだけど……」
「でも私だって成長したもん!ゼロじゃないもん!」
「それでいいじゃん!渚は胸で人を判断しないでしょ!」
「そういうことじゃないんだよ……!」
ガンっ!と拳をテーブルに当てている。どうしよう。本当に収集が付かなくなっちゃった。誰か助けて。
とりあえず、おそるおそるやって来た店員が運んでくれたプリンを献上する。
「……私をプリン1個で釣られるような安い女だと思ってる?(¬_¬)ジトー」
「あはは~……(;・3・)~♪」
思ってます。超思ってます。…………完全にすねてるなこりゃ。渚。マジで助けて。
「……そういや最近の役者業は順調なの?」
「露骨に話題を変えようとしているよね?」
ダンっ!
「えぇそうですよ!だからいい加減その怨嗟を込めた眼で僕の胸を見ないでください!」
ダンっ!
「見たくなくても視界に入るんだよ!当てつけかぁ!私への当てつけかあぁっ!」
「当てつけなわけがないでしょう!起きたら巨乳ですよ!?」
「それを当てつけと言わずに何と言うのさ!いいじゃん!少しくらい分けてよ!」
「分けるどころか全部あげたいよ!僕には不要だよ!」
その後も話題を変えようとする→胸の話になる→口論。こんなサイクルができ、そろそろ僕らのお互いのメンタルが傷つきまくったころ。
「か、茅野!?急いで来て、助けてって言うから急いできたんだけど……」
救世主が現れた。
「えーっと……どういう状況?」
しかも二人だ。二人いる。
「渚ぁ……有希子ちゃん……風人君が……風人君が苛めてくるの……」
「泣きたいのはこっちですよししょー……」
「茅野のことをししょーって……まさか風人君!?」
「えーっと……あぁ、そういうことかぁ……」
驚く渚。何かを察する有希子。
とりあえず二人を座らせ、ドリンクを注文する。そして僕の事情(ってほどでもない)を軽く説明して……
「「ところで何で一緒にいたの?」」
僕とししょーの疑問が重なる。そりゃそうだろう。二人とも用事って事で余り物の僕らが一緒にいたのだから。
「うーん、ちょっと秘密かな」
「そうだね」
はぐらかす二人。
「ししょー。これってあれですか(ヒソヒソ)」
「えぇ。間違いなくあれですよ風人君(ヒソヒソ)」
「なるほど……これが浮気現場ってやつですか(ヒソヒソ)」
「その通りだよ……まぁ、私は付き合っていないけど(ヒソヒソ)」
「こういう時って僕はどう反応すればいいと思う?(ヒソヒソ)」
「え?うーん……」
二人で頭を使って考える。
「何か誤解しているようだけど……」
「はぁ。私からすれば二人の方が浮気現場に近いと思うのだけど?」
「「え?どうして?」」
「僕はししょーのことししょーとしか思ってないよ?」
「私も風人君のことは恋愛対象としては見れないかなー」
「僕らは清く正しい関係だよ~」
「親友以上恋人未満かな」
「「ねー」」
「「そういうところだよ」」
僕とししょーの言葉に二人が何処か怪訝そうな眼で見てくる。嫌だなぁ。僕らにそんな気持ち微塵もないのに。
と疑いの目はあるも、大体僕は事前に有鬼子に言ってる場合多いし、渚は……うん。疑うならはよ付き合えって感じだし。何年ししょーが片思いしてその不満というかのろけというかのはけ口になってると思ってるのさ。
「……こうして見るとさ。何だか女子会みたいだよね」
「あ、それは分かるかも」
「「僕、男だけど!?」」
「いや、今の風人君は女の子でしょ」
「それに渚だって女子でもいける!」
「まぁ、渚はしょうがない。でも僕は本来男だからなぁー」
「僕はしょうがないってどういうこと!?」
「あ、風人君。風子ちゃんになればいいんじゃない?そうすれば違和感ないよ」
「えぇーいや、あれは女装したときにしかなれないから……」
何か女装すると気分が変わるというか人が変わるというか……ん?今の僕って何なんだ?心は男、身体は今は女、服装は男……ふむ。どちらかと言うと男装?
とそんな感じで女子会(尚参加者の半数は男とする)は進み時間もいい感じに経った頃。
「じゃあ。後、風人君の面倒は私が見るから、お開きにしましょうか」
「だねー……そろそろ私のメンタルが持たない。渚ぁ慰めて」
「あはは……分かったよ」
「じゃあ、僕は会計に行ってきまーす」
全員分のお支払い(尚僕のおごりだったりする)を済ませ店を出た4人。ししょーと渚は2人で出かけていった。さっさと付き合えばいいのに。いつまで焦らすんだろうか。
で、僕は自転車を引きながら有鬼子と帰路につく。
「風人君は私が渚君と会っていたことについて聞かないんだね」
「そうだね~……」
別に僕らに会う前に何をしていたか気にならない訳でもないけど、特に問いただす気もない。
「別にいいんじゃない?言いたくないのに無理に言わせるのは違うよ~」
「そう」
「疾しい気持ちはないんでしょ?」
「全く。だってあの頃から風人君一筋だもん」
こういうことはごく自然と言ってくるよなぁ……まぁいっか。
「僕もだよ」
とそんな会話している間に家に着いた。
「はぁー」
とりあえず服を脱ぎ捨てジャージ姿に、いやーとっさとは言えタオルじゃダメだったかぁー。
「…………」
すると有希子が笑顔のまま固まっている。そして、
「……私も少しは大きくなったんだけどなぁ…………」
自分の胸に手を当ててししょーと同じ事を言っている。あら何でしょう?嫌な予感がしますわ。
「揉んでいい?」
「ドストレートだね~。嫌だよ」
「いつも私の揉んでいるでしょ?」
「…………それ言われると反論できないじゃん……!」
仕方なく揉まれることに……というかちょっと激しく――
「――んんっ!」
――手を口に当て抑える。ちょ、思わず変な声が出ちゃったんだけど!?
「…………っ!」
その反応に対して顔を紅くする有希子。すると……
「どうしよう風人君……今凄くしたくなってきた」
「…………あ、僕の部屋貸すからお一人でどう――」
ガシッ
「ねぇ風人君」
「……あはは~…………そんな目で見ないでくださいよ……」
「普段断らないくせに、どうして今日だけ断るのかな?」
「断るでしょ!?…………はっ!キスすれば元に戻る!」
僕は彼女の意識を一瞬逸らしてキスをする。しかし……
「も、戻らない……だと!」
一向に戻る気配がない。二度あることは三度あるじゃないのか?え?三度目の正直?ふざけんなよおい。
対して有希子は……
「ふふっ……よかったぁ……風人君も乗り気なんだね……」
「い、いや……今のは違――」
キスして強引に唇を塞いでくる彼女。そして抵抗して逃げようとする僕を捕らえベットに押し倒す。
「ふふっ……そう言えば少し前。私がこれ以上はやめてって言ってもずーっと続けていたよね?」
「いや……あの時はその……ね?…………マジですみませんでしたぁ……!」
「謝らなくていいよ?私も気持ちよかったし……だから――」
差し込む夕陽が僕らを照らす。
「――たっぷりとお返ししてあげる♥」
あぁ……その顔の時の有希子はやばいやつだ……。
この日僕は開いてはいけない扉を開きかけた。