暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~ 作:黒ハム
後今後の為に一応残酷な描写タグを付けておきました。まぁ、保険ですしあったとしても少ないですけど。
「さぁ、始まりました!第一回椚ヶ丘中学三年E組『女装コンテスト』!司会はこの私!不破優月がお送りします!」
パチパチパチパチ
「解説は私、中村莉緒がやってくよ~よろしくね~」
パチパチパチパチ
「前回で暗殺旅行終了?いえいえ今回で終了ですよ!」
「終わる終わる詐欺ってやつ?」
「さぁ?コホン。では、まず何でこんなことになってるのか?という疑問をお持ちの皆様にお答えします。これは、風人君の女装が人気のため、もう一回見たいと言う厚い要望と!」
「ぶっちゃけ、これをネタに男子をからかおうという私の願いが重なっただけの企画です」
「というわけで始めさせていただきます!エントリーNo,1番!その風貌はさながらガキ大将。まさか、この男が女装するとは……寺坂竜馬君です!」
そうして現れたのは、
「俺にスカートが似合うわけねぇだろ!阿保か!」
スカートを履き、ちょっとメイクをした寺坂。
「もっと女らしい口調で喋れねぇのかよ」
「そうだぞー似合ってるから安心しろー」
「村松!吉田!テメェら女装を免れたからって調子に乗りやがって!」
「さぁ、最初から人選がネタ全開ですが」
「ネタ言うな!女装したくてしてるわけじゃねぇんだよこっちは!」
「さぁ、狭間さん!感想を」
「ククッ。似合ってるよ……ククッ」
「笑いが堪えられてねぇぞ!」
「さて、笑いも取れたところで、次に行きましょうか」
「ちょっと待ちやがれ!俺に着替えをさせろ!」
「えーっと、コンテストという名を打っている以上、エントリーした男子全員が出て来るまでそのままです」
「ふざけんなよ!」
「寺坂は晒しといて、さ、次いこっか」
寺坂の言及をさらっと受け流す中村。
「エントリーNo,2番!いつもはカメラを向けて撮る側!しかし、今回は撮られる側!変態大魔王岡島大河君です!」
現れた岡島。ウィッグをつけ、ワンピースを着ている。……しかし、何処となく変態臭が漂ってくる。
「ひでぇ言われようだ!」
パシャパシャパシャパシャ!
すると、何処からかシャッター音が聞こえてくる。
「と、撮るな!」
「えぇー?いつも私らを撮ってるよね?お返し」
「ま、まさか……俺の女装写真を盾に脅して俺を(ピーーーーーー)するつもりじゃ……!」
(((発想が汚らわしい……!)))
「読者の皆様。音声が乱れてすみません」
「誰に話してるの?」
「それはそうと!さて汚らわしい塊が二つ続いたので」
「俺を岡島と同レベルにするなよ!」
「ひでぇ!俺も寺坂と一緒なんてごめんだ!」
「アンタら団栗の背比べって知ってる?」
「それか五十歩百歩」
「「知ってるわ!」」
「エントリーNo,3番!」
「やべぇ!俺らを無視しやがった!」
「狙った獲物は逃さない!寡黙なスナイパーその瞳は何を映している……千葉龍之介君です!」
「「俺たちより説明が丁寧だ!」」
当然である。と、ここで千葉が出て来る。
「……何で俺まで……」
さすがに、ネタ二人が続いたが、千葉の女装は割と普通に似合ってたりする。
「おっと、目が隠れてるのは相変わらずですが中々、いかがでしょう速水さん」
「何で私に聞くのよ」
「仕様ですから」
「ま、まぁ、似合ってなくはないんじゃない?」
「おっと!ツンデレがデレたか!?」
「デレてないし!ツンデレでもない!」
(((いや、ツンデレでしょ)))
「……早く戻らせてくれ……コイツらと居たくない」
「「ひでぇ!」」
「とのことなので、続いてエントリーNo,4番!」
「また無視か!」
「……被害者増やしてどうする……」
「女たらしここに極まる。落としてきた女は幾人か……前原陽斗君!」
続いて現れたのは前原だ。
「あのさ……そこに見るに堪えがたいモザイクかかってそうな二人がいるんだけど……とても、女装とは思えない」
「さぁ、最初から辛辣な言葉を吐きました!さぁ、岡野さんどうでしょう?」
「ま、いいんじゃない」
「何もよくねぇよ!?てか何で俺まで女装させられてんの!?」
「ほ、ほら、女装して女子の気持ちが分かるんじゃない?」
「どういう理論だよ!」
そういう理論だよ。
「これからは女装してナンパすればいいんじゃないですか?」
「意味不明だよ!」
「……こっちにおいで……」
「ど、どうした千葉!あの汚染物質どもにやられたか!」
「「誰が汚染物質だ!」」
「さて、真面目な二人が続いたので、そろそろネタを」
「「「終始ネタだろうがぁ!」」」
「エントリーNo,5番!不良問題児!赤髪の悪魔ここに降臨だぁ!さぁ、弄り倒そう!赤羽業君!」
すると、現れたのは……
「「「プクッ……」」」
「今笑ったやつ……後で全員殺す」
フリフリのドレスを着たカルマである。
「ハハハッ!いい気味だぜ!似合ってるよカルマちゃブゴアァァア!?」
なお、大笑いした寺坂は一足早く沈んだ。
「さ、さぁ。気を取り直して……奥田さん。どうでしょう」
「は、はい!とっても似合ってると思います!」
「奥田さん……それ褒め言葉じゃないから」
「まぁ、カルマ君はピンクのエプロン姿を皆様に晒してますからねぇ。今さらですよね?女装なんて」
「普段から女装してるせんせーには言われたくねぇし……後で殺す」
「というか、私は不満です!」
と、ここで、司会の不破が声を荒げる。
「おーお。どうした?」
「皆さん!女装すれば何でもいいって思ってませんか!口調も仕草も男っぽいままじゃない!もっと!もっと!女の子らしさを追及しましょうよ!」
「「「誰がするかぁ!」」」
「仕方ありません。次の方に期待です。というわけで、エントリーNo,6番。貧乏なのが玉に瑕。しかし、それを超越するほどのイケメンさは誰もが認める我らが学級委員!磯貝悠馬君!」
「えーっと、お願いします?」
そういう女装した磯貝。しかし、
(((い、イケメンだ……女装してもイケメンだ!)))
今までの五人とは比べものにならないくらいの高評価だ。ロングのウィッグに、私服を思わせる服装。
「こ、これは予想外。二人以外にもここまで似合う人がいるなんて……」
「ありがとう……って言えばいいのかな」
「さて、片岡さん。何か一言」
「可愛いよ。磯貝君。とても似合ってる」
「ありがとう。でも、片岡には勝てないよ」
と、さらっと返したイケメン。その言葉に不意を付かれたもう一人のイケメンがいた。
「さぁ、ここまで半分くらいの人はネタ枠でしたが!」
「「誰がネタ枠だ!」」
(((自覚あったんだ……)))
「ここからは今大会優勝候補!まずはエントリーNo,7番!その可愛さはナンパされるほどとお墨付き!もはや女装してるだなんて誰が信じようか!潮田渚ちゃん!」
「何で僕だけちゃん付け!?」
そう言って登場したのは渚。服装はあのホテルでのと同じような感じだが。
(((男子なのかって疑いたくなるレベルよね……)))
「うぅ……何でこんなことに」
「諦めなよ渚ちゃん」
「カルマ君…………あ、うん」
カルマの方を見て何かを察した渚ちゃん。
「さぁ、渚ちゃん!スピーチタイムです!」
「スピーチタイム!?」
「何か一言どうぞ!」
「今までなかったよね!?そんなこと!?」
「なら、優勝に向けて一言どうぞー」
「中村さん!?僕優勝するつもりないんだけど!?」
「どうぞー」
「うぅ……えーっと、優勝目指して頑張ります」
「うーん。惜しいなぁ。文言がちょっと」
「さて、茅野さん!感想を!」
「バッチリだよ渚!」
「うぅ……泣けてくる……」
渚はそのまま磯貝に背中をさすってもらいながら、ステージ脇へ。
「さぁ!最後の一人!エントリーNo,8番!最強のマイペースゲーマー!予測不能なことしかしない。その上、鬼を目覚めさせることに長けてる男!和光風人君!」
そして現れた風人は……メイド服だった。
「エントリーNo,8番和光風人です♪今の私は風子ちゃんってお呼び下さい♪」
「「「風子ちゃーん!」」」
「はーい♪」
最初からギャラリーの心を鷲掴みにする男。
「なぁ、アイツだけレベル違くね?」
「何かヤバいスイッチ入ったんじゃ……」
「やバッ。女装だと分かってる筈なのに鼻血が……」
と、女装組も困惑中である。
「では、風子ちゃん!スピーチタイムです!どうぞ!」
「はーい。えーっと、何でもいいの?」
「はい。どうぞ」
「じゃあ……お帰りなさいませ。お嬢様♪」
(((な、何なんだこの威力……!)))
スカートの端を持ち上げるなど、所作まで完璧。
「ふむ。メイド喫茶に居てもおかしくないね」
しかも、竹林が認めるほどである。
「ほほう。これが噂の風子ちゃんですかぁ」
「はい♪莉緒お嬢様♪」
「……コレ本当にあの和光?中身が実は双子の妹とかそっくりさんとか並行世界の女版和光ってオチはないの?」
「ううん。紛れもない本人だよ。では、神崎さん。一言」
不破に振られた神崎は、もじもじした感じで、
「えーっと、私も一回お嬢様って……呼んでほしい……なんて」
「ふふっ。何時見ても可愛いですよ。有希子お嬢様♪」
「…………もう……満……足……」
「神崎さん!?」
あまりのことに昇天する神崎であった。
「ん……ここは……?」
「気付いた~?有鬼子」
「あれ?風人君……あ、ごめん。重くなかった?」
「いいよ~このままで」
頭を膝の上に乗せている。膝枕というやつだ。
女装コンテストは、磯貝君の優勝だった。渚は不公平(何がかは知らない)だから除外。僕は女装コンテストの優勝にはさせたくない(曰く女装と信じたくないとのこと)という理由でこれまた実質の除外。結果、磯貝君の優勝。ちなみに、最下位は寺坂、岡島の二人だった。
「でも、意外だったな」
「ん?」
「風人君が女装であそこまで完璧に演じられるなんて。私より女の子らしいんじゃない?」
「そんなことないよ~有鬼子の方が綺麗だし、女子力高いし、かわいいし」
とてもじゃないが、有鬼子には女の子らしさとかで勝てるわけがない。
「ありがと。あのさ……一つお願い」
「な~に?」
「頭……撫でてほしいな」
「うん~分かった」
こうしている間にも、船は進み、また日常へと帰るのだった……
ネタ全開の番外編でした。理由としては次回からこの作品において本当に数少ないシリアスな話が続くからです。
ということで、女装にちなんだ短編を。(有鬼子がキャラ崩壊……あ、いつものことですね)
『男女逆転』
「ねぇ、風人君知ってる?」
「何を~?」
「何か、自分が異性だった時の身長が計算できるって話」
「あ~何か昔?によく聞いたよ~」
「それだとさ、私男だった時には、172cmくらいなんだって」
「ほへぇ~」
「風人君は149cmくらいかな」
「わ~逆だったら20cm以上離れていたんだね~」
「でも、風人君が女の子か……」
『なぁ、風子。何度言えば分かるんだ?』
『ご、ごめんなさい。反省していますから……』
『本当に分かってるのか』
『心の底から分かりましたから……』
『怪しいなぁ。二度とそんなこと言わせないように身体に教え込んでやろうかぁ』
『そんな!私はしっかり反省を……んん!?』
『じっくり教えてやるからな……覚悟しておけよ』
「おーい。有鬼子~どうしたの~」
「…………はっ、いや、ちょっと考えてた」
「それを妄想って言わないの~?」
「……いいでしょ?妄想くらい」
「うん~いいと思うよ~でも、叶うことはなさそうだけど~」
「……でも、近いことはできると思うよ」
「近いこと~?」
「ううん。何でもないよ。こっちの話」
「そうだ~今度男装してみたら?」
「うーん。じゃあ、風人君は女装ね。その状態でデートしよっか」
「……それ、色々とおかしくね?」