暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~ 作:黒ハム
コラボ後編ということで、前編を見ていない方は水澄様の『ゲーム好き男子と暗殺教室』へGO!
準備はよろしいですか?ちなみにお察しですが前編に合わせ、後編も二部構成です。
では、後編のスタートです!
「到着~」
「そうだな」
風人と東野は神崎に教えられたカフェに到着した。
「でも、有鬼子と奥田さんどうしたんだろうね~急に『ちょっと用事があるから先に行ってて』なんてね~」
「さぁな。ただ、深くは聞かない方がいいとは思うぞ」
「どうして~?」
「…………はぁ。こりゃあ神崎が苦労するわけだ」
頭にクエッションマークを浮かべる風人に対し呆れる東野。しかし、内心では東野も似たようなことを考えていた。
(神崎は風人の奴がこう言うって分かっていてカフェの場所を調べておいたのだろう。ただ、神崎と愛美がまるで図ったかのように一緒に消えたのは少し謎……っていうのは考えすぎか。どうやら、俺もさっきの大会で疲れたんだろうな)
少々の疑念が浮かんだがそれはないと首を振る東野。
その様子を見たが特に何でもないと思い、カフェの扉を開ける風人。
「ごめんくだ――」
ドアを開けた瞬間に固まる風人。
「おい風人。なに入らず入り口で固まって――」
――いるんだ。と言おうと思った東野。だが次の言葉は続かなかった。
なぜなら……
「お待ちしておりました!」
二人ともこんな場所で会うとは全く想定していなかった人物(?)と出会ってしまったからだ。
風人と東野はお互いに顔を合わせてこくりと頷く。
そして、何も見なかったことにして回れ右をして、一歩踏み出そうとする。だが、それを、
「ま、待ってください二人とも!」
黄色い触手が二人を絡め取り身動きを封じた。
「何するんだよ~せんせー!」
「ちょっと待てよ!アンタ一応国家機密だろ!?何で堂々とカフェにいるんだよ!」
「まずは控室でお話を……!」
と、殺せんせーに(無理矢理)連れて行かれる風人と東野。
そして、控室で解放された。
「えーコホン。まずは何でここにいるかをお話ししましょう。そう。あれはある春の晴れた日のことで――」
「要点だけまとめて話せ。長々と話すつもりなら帰る」
語ろうとした矢先に東野の厳しいお言葉。帰られては困るので殺せんせーも言われた通り要点だけ話す。
「ズバリ。今日だけでいいのでお二人にここで働いてほしいのです」
「えぇ~めんどー」
「いや、何も疑問に思わないのかよ」
風人の返事に、東野は大事な過程がすっ飛ばされたことに何もないのかとツッコミを入れる。
「え~何か疑問をもつとこあった~?」
「いや、何でここにいるのかとか、何で俺たちにそんなこと頼むのかとかいろいろあるだろ……」
「どーせ、そんなの聞いても無駄だよ~聞いたところで時間の無駄無駄~」
この風人の言葉に東野はなるほどと思う。
確かにそうなのだ。殺せんせーが求めていることはさっき言った。そこに至るまでの過程を根掘り葉掘り聞こうがすっ飛ばそうが、結局殺せんせーの求めていることに変わりはない。なら、聞くだけ時間の無駄ではないかと。
(何も考えていないで発言したと思ったら、意外と考えているんだな……)
と、東野が風人に対し関心する一方で。
(早く帰ってゲームしよ~)
全く関係ないことを考えている風人だった。
「東野君まで来てくれるのは嬉しい誤算でしたが――」
「あれ~?僕は計算内だったの~?」
「はい。そうですよ?」
「なら、風人だけ働かせろ。俺は帰る」
「まぁまぁ、折角いらしたのですからご一緒に……」
埒が明かないなぁと思った二人。するとここで風人があることに気付く。
「もしかして、有鬼子の仕業~?」
「…………ああ、そういうこと」
そして同時に東野も気付く。
「アンタ。神崎とグルだったんだな」
「(ギクッ!)そ、そんなこと――」
「ないとは言わせないぞ」
(そもそも、このカフェに誰が行きたいと言い出したか?風人がだだをこねていたから。だがここを提案したのは神崎だ。そして今何故か、愛美と共に姿を消している。俺と風人は先に行っててと言われて来ている以上、カフェからは動けない。おそらく、携帯電話も繋がっても向こうは出ないだろう。それに出たとしても風人がいるから目を光らせていないとどこに行くか分からない。そうなればやっかいごとが起こるリスクがある。……つまり、状況としては完全に詰んでいる)
しくじったと東野が思う中、
「えぇ!そうですよ!神崎さんに頼んでいましたよ!」
せんせーは白状した。
「でも、風人君。君は断れないはずですよね?」
「どーして~?」
「君。神崎さんからクッキーを貰って全部食べましたよね?」
「それがどうかし――」
その瞬間風人は気付いた。あれが神崎の罠であることに。
(し、しまった!あのクッキーはそういうことだったのか!なんで珍しくクッキーを作って持って来たかを深く考えていなかった!あの鬼の有鬼子が善意で持ってくるわけがない!(酷い偏見である)この瞬間に僕の退路を断つためだ!)
「気付いたようですね……」
「僕の負けだ……」
項垂れる風人。その様子を見て二人はなんともいえない表情になる。
(本当によくこんな荒技が使えますね……流石の私でも恐怖を感じますよ……)
(普通、彼女が彼氏にやっていい手じゃねぇだろ……やばいな。まさか神崎があそこまで黒いとは想像もしていなかった)
(報酬を先に渡して僕が断れないようにするとは……!でも、僕もただじゃ起きないぞ!)
三者三様の思いが交錯する中、風人が立ち上がった。
「分かったよ~やるよ」
「本当ですか!?」
「うん~でもさ……」
風人は東野の肩に手を置く。
「佑斗~。僕らって
「まぁ、間違ってはいないな」
「佑斗は
「いや、俺は帰るぞ。めんどいし」
「そんな!」
風人が大袈裟に驚く。そしてうつむいて――
「ああ……奥田さんはこんな
「そうですよ!東野君がそんな最低な人だと知ったら奥田さんがどれだけ悲しむと思っているんですか!」
多少泣く演技をしながら言葉を残し、殺せんせーも風人の味方をする。
「あぁもう!やりゃいいんだろやりゃ!」
「さっすが佑斗~僕は信じてたよ~」
「後で覚えていろよ……!」
「ほへぇ~?」
東野が怒りを含めて風人を見るが風人は特に何も思わずスルーする。
「さてと。話もまとまった事ですし」
そう言いながらせんせーが出したのはよくあるウエイトレスの制服。
「ちょっとまて」「ちょっとまって~」
「「何これ?」」
後編は1時間後に投稿します。