暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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新章開始です。
それと匿名表示をやめました。一応お伝えしておきます。
後、今日はエイプリルフールですね。
では、短編を(今までの中で一番狂気的な有鬼子が登場します。下手したら他作品様の有鬼子の中でもダントツでヤバいかもしれません。あ、それは前からでしたね。いえ、でも今回ばかりはヤバいです。嘘ではなくマジな方です。心の準備をして下さい)。




『嘘』

「今日は何の日か知ってる~?」
「エイプリルフールでしょ?それがどうしたの?」
「つまり人を騙しても怒られないし、許される日なのだ!」

(それは多分違うかな……)

「あ、風人君。あんなところにプリンが」
「え!?どこどこ!?」
「……嘘だよ」
「そんな!騙すなんて酷いよ有鬼子!」

(さっき騙してもどうのこうの言ってたの誰だっけ?)

「ぶーぶーそんな嘘つきな有鬼子なんて嫌いだーぶーぶー」
「……え?私のことが……嫌い?」
「うん~」
「そんな……私……嫌われた……」
「まぁもちろん嘘だけ…………有鬼子?」
「…………嫌われた……あはは…………」
「有鬼子さん?」

(どうしよう。何か狂ったように笑い出して凄い怖いんだけど。え?何?どうなってるの?何かブツブツ言ってるんだけど……)

「あはは……嫌われた……いや、嘘だ」
「うん。嘘だけど……」
「そうだ。こんな風人君は偽りだ」
「あれぇ?僕の存在全否定?」
「あはは。だったら私が本当の姿を取り戻せばいいんだ」
「……本当の姿?」
「あはは。まずは監禁してじっくり調教しよう。そして二度とそんな口開かせないようにしよう」

(あ、あれぇ……?凄い恐ろしいこと言ってね?震えが止まらないんだけど……)

「じゃ、じゃあ僕は先に――」
「ねぇ」
「ひぃぃっ!」
「……今、時間ある?あるよね?私より大切な用事なんてないよね?ねぇ――」



















「イマカラチョットツキアッテヨ」
















この後風人がどうなったのか……それは誰も知らない。ただ一人。




「フフフッ」





有鬼子を除いては……


因縁の二学期
始業式の時間


 濃かった夏休みも終わり、今日からは二学期。

 殺せんせーの暗殺期限も近づきつつあるこの頃。今日は二学期の始業式ということで私たちは体育館に整列しています。出鼻から金魚の糞……金魚の糞たちは私たちを見て気色悪い笑みを浮かべていましたが何かあったのでしょうか?

 風人君とお付き合いすることになった私ですが、彼氏彼女の関係になったから急にベタベタしたりイチャついたりそういうのはありません。良くも悪くも前とそう変わらないです。千影さんの件も私から何か追及するとか過度な心配もかけない。あくまで私からは普通に、彼が何か言いたい時は言ってもらう。それでいいです。今までとほとんど変わらない。……まぁ、何か変わったかと言われたら、手を繋いで登校が出来たからそこは進歩でしょう。

 退屈な始業式も終盤。昨日は嬉しくて少し夜寝るのが遅かったので欠伸をこらえながら話を聞いています。

 

「では最後にお知らせがあります。今日から3年A組に新しい仲間が加わります」

 

 どうやら転入らしい。私には関係ないかな?

 

「昨日まで彼らはE組にいました。しかし、たゆまぬ努力の末に好成績を取り、本校舎に戻ることを許可されました……では彼らに喜びの言葉を聞いてみましょう」

 

 ……え?そして同時に壇上に現れる二人の男子生徒。私はその二人を見て驚きます。

 

「僕は4ヶ月余りをE組で過ごしました。その環境を一言で言うなら……地獄でした」

 

 竹林君は紙を見てスピーチしていますが、私の頭に入ってきません。

 

「やる気のない生徒……先生方にもサジを投げられ、怠けた自分の代償を思い知り、もう一度本校舎へと戻りたい一心で勉強しました。こうして戻ってこれた事を心底嬉しく思うとともに二度とE組に落ちる事のないように頑張ります。以上です」

 

 一礼をし、壇上から戻ろうとする竹林君。そして入れ替わるように出てきた彼は――

 

「どうも。本校舎の皆さん。新たに三年A組に転入する和光風人です」

 

 ――風人君でした。そんな……私には何も言わなかったのに……

 風人君は辺りを見渡して、

 

「本校舎の皆さん。どいつもこいつもモブ中のモブですね~。学園もののゲームの背景にいても不思議じゃないね!」

 

 ……さらっと爆弾を落とした。

 

「えーコホン。三年E組という環境は地獄でした。よく雷を落とされ、よく正座を強制され、よく説教をされました」

 

 すると、E組の皆が私の方を見てきます。……もしかしなくとも、全部私に関することではないかな……。

 

「ところで、本校舎のゴミど……皆さん僕に言いたい事がありそうな顔してますね~でも、掃き溜めのゴミさん。この学校では学力の上の人に下の人間は逆らえないそうですね?あのA組の五英傑さん(笑)たちが言ってたんですから間違いないでしょう?ねぇ?バカにされても口を開けないなんて惨めだね~」

 

 あはは……

 

「さて、僕が言いたいのは、僕らのことを格下と思ってる蒙昧諸君に告ぐ。僕らに何一つ勝ててねぇこと自覚したら?強者(笑)ども?以上です~」

「おい和光風人!今すぐ謝罪をしろ!さっきまでの発言を訂正しろ!」

 

 と、隣から浅野君が出てきて風人君に謝るように言う。いや、あの風人君が素直に謝るわけ、

 

「分かったよ。あやまればいいんでしょ~?あやまれば」

 

 え?

 

「ごめんなさい」

 

 頭を下げる風人君。そして、あからさまに見下すような目をして、

 

「そもそも君たちのような格上を格下と思い込んでしまう残念な脳みそを持つ君たちが、僕の使った言語を理解出来るわけないよね?ぷふっ。難しいこと言ってごめんなさーい」

 

 確かにあやまったね。…………ただ完全に……誤ったね。これは。

 

「お詫びに僕はE組に戻りますね~ではこれで~」

 

 その後、本校舎からのブーイングの嵐が吹き荒れたが、風人君は一度手を銃のように組みどこかに向けて狙いを決め撃ったかと思うと、どこ吹く風でE組に戻って来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、現在!

 

「風人君。どうして……」

 

 目の前にいる有鬼子が僕を見てきます。

 

「どうしてあんなことしたのかなぁ?(ニッコリ)」

 

 ただし、怖いです。脚を組み、机に肘をついて手に頬を乗せ……何だろう。ヤンキーに絡まれて金を請求されてみたいです。あ、でも笑顔ですよ?……眼以外は。

 僕は現在。お察しの通り正座させられています。僕の首からぶら下げさせられているプラカードには『僕はバカです。反省してます』と書かれています。酷いです。あ、それより怖いです。

 

「なんだよあいつ!100億のチャンスを捨ててまで抜けるなんて信じらんねえよ」

「しかもE組の事を地獄とかほざきやがった!そこのバカもだけど!」

「言わされたにしたってアレはないよね…………そこのバカもだけど」

 

 おかしいな。そんなにバカなことをしたかな?

 

「竹林君の成績が急上昇したのは事実だけど……それってこのクラスで殺せんせーに教えてもらっただからこそだと思う。それさえ忘れちゃったなら私は彼を軽蔑するな」

 

 ふむふむ。

 

「というか、そもそも竹林君が自分からE組を抜けたいって言ったのかな?」

「どういうことだ?」

「島に行った時にはそんなE組を抜ける素振りとか見せなかったなぁ……って」

「確かにね。そこの反省中のバカ。思い当たる節はないの?」

「思い当たる節~?うーん。あるにはあるよ~」

 

 どう考えてもあれしかないだろう。

 

「どんなの?」

「えー教えようかなどうしよう……あ、はい。教えるのでその手を納めて下さい」

 

 気が変わったのは決して有鬼子が笑顔でグーを作ったことに恐怖を感じたからではない。

 

「あれは~島から帰ってきて数日した頃にね~呼ばれてたの~」

「へぇ、誰に?」

「理事長先生~」

「……あの理事長が一枚噛んでたか」

「うん~なんか~A組に入らないかって聞かれた~」

「和光君はなんて答えたの?」

「色々話してその時は考えさせてくださいって言ったね~」

 

 そういうと、ひそひそと話し始めるクラスメート。

 

「あの和光が揺れる程の話術だと?」

「ということは、理事長が原因?」

「くそ、やられた」

 

 いや~僕も後少しでコロっと行くところだったよ~有鬼子があの時居なかったらどうなってたことやら。あはははは~まぁ、

 

「ふーん」

 

 まぁ、その助けてくれた人(ただし、本人は無自覚)は相変わらず怖いのですが。マジで誰か助けて下さいお願いします。ほら、代わりたい人いるでしょ?美少女中学生に正座を強制させられ蔑まれるなんてシチュエーションそんなにないよ?ねぇ、今なら代わってあげるよ。だから代わってください!この通りです!というか誰か助けてぇ!

 

「彼女がE組に居る中一人A組に行こうか考えていたんだぁ……相談一回もなかったよねぇ……へぇ~」

「あ、あの~その話が出たのは付き合う前だから……あ、何でもないです。揺らいだ僕の心が弱かっただけです。この通りです許して下さい」

「もっと誠意を見せてくれないとなぁ~」

「…………絶対楽しんでるよこの鬼

「何か言ったかなぁ?(ニッコリ)」

「あ、脚を踏みにじらないで……」

「そう?頭を踏まれたかった?」

「……それだとパンツ見えるんじゃ……あ、アイアンクローは反則れす……」

 

(((さっき凄い引っかかる言葉が聞こえたけど、問いただそうに問いただせる雰囲気じゃない……!)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして放課後。本校舎前に僕らE組は居た。

 

「おい竹林」

 

 前原君の呼びかけに竹林君は立ち止まった。

 

「説明してくれ。何で一言も相談しなかったんだよ」

「きっと、何か事情があるんですよね?」

 

 磯貝君と奥田さんの2人の質問に竹林君は黙っていた。すると、カルマは少しだけ挑発気味に言った。

 

「賞金100億」

 

 てか、お前も来てたんだ。

 

「やりようによっちゃもっと上乗せされるらしいよ。分け前要らないんだ。無欲だねぇ竹林」

 

 その言葉を聞き、竹林君は眼鏡を上げつつ答えた。

 

「せいぜい10億……」

 

 ん?

 

「僕単独で100億は無理だ。だから、仮に集団での暗殺に成功した時の分配さ。僕の力で担える力なんてないからよくて10億。僕の家はね……病院を経営している。僕の上に兄が2人居る。2人とも揃って東大医学部。10億なんて額は、働いて稼げるんだよ」

「ふぁぁああ。で~?」

「出来て当たり前の家族なんだよ。うちはね。出来ない僕は家族として認められない。仮に10億貰ったとして僕が家族として認められることはないだろうね。……やっと親に成績を報告できたよ……トップクラスの成績取ってE組を抜けられることを。そしたら、父はこう言ったよ。『頑張ったじゃないか、これで首の皮一枚繋がったな』って一言。その一言をもらうだけにどれだけ血を吐く思いで勉強したか……」

「あーあ。つまんね」

 

 僕は思ったことを正直に言った。皆が何か敵意を込めたような酷いって感じで見てくるけど知らね。

 

「君には分からないさ、和光。君のような全ての才能に恵まれた君にはね。僕は、地球の終わりより100億より家族に認められることの方が大切なんだよ」

「まぁ、僕は才能とかどうでもいい。……こんな誰かを守ることのできなかった才能なんてクソくれぇだよ」

「風人君……」

「けどさ。竹林。お前は捕らわれすぎだ。呪いだろうが鎖だろうが知らんけどさ。そんなのに捕らわれていて……竹林孝太郎。お前という存在はどこにある。今のお前は一体何なんだ」

「……恩知らずといわれても仕方ないだろう。裏切りと言われてもそれだけのことをしている。君たちの暗殺がうまくいくことを祈ってるよ」

 

 去っていく竹林。

 

「待ってよ竹林君」

「やめろ渚。これはアイツ自身の問題だ。アイツ自身が決めなきゃならねぇんだ」

「風人君……」

「僕は帰るよ~じゃあね~」

「待ってよ風人君」

 

 僕もまた去っていく。さてさて、どうなることやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、風人君」

 

 帰り道、二人きりとなった時に有鬼子が声をかけてくる。

 

「さっきの話って、自分に向けて言ったことでもあるんでしょ?」

「……そうだね~」

 

 竹林に向かってあんな風に言ったが実際、和光風人という存在が何処にいるのか。僕自身分かっていない。そもそもいるのかすら分からない。この心はまだ捕らわれているのかそれとも……

 

「私は……神崎有希子はここにいるよ」

「……???何を当たり前なこと言ってるの~?」

 

 僕の正面に回って立ち止まり、言ってくる。急にどうしたんだろう?頭わいたのかな?

 

「神崎有希子は和光風人の隣にいるよ。ずっと君を支え、君に支えられながら存在するよ。だから大丈夫。安心していいよ。和光風人はしっかり存在しているよ。ここにね」

 

 その目は真剣だ。

 

「……面白いこと言うね~」

「面白いことって……」

「……ありがと」

「……へ?」

「ちょっと楽になったからありがとね~」

 

 僕は彼女の手を掴み歩き出す。きっと大丈夫。何だかそんな気がして来た。我ながら単純だ。うんうん。

 

「でも、今の台詞言ってて恥ずかしくないの~?

 

 いやぁ。まるでプロポーズみたいだったなぁ。よくあんな恥ずかしい台詞をスラスラと言えるよ。いやぁ、本当に凄いね。僕なんかじゃとてもできないよ。……でも、言うのやめとこ。何となく恥ずかしがる未来が見え……」

「か、風人君…………全部声に出してるからこれ以上はやめて……」

 

 …………あ。隣に恐ろしく顔を紅く染めた有鬼子が……あ。

 

「顔を紅くして林檎みたい~」

「うぅ……風人君のばかぁ……」

 

 何だろう。若干涙目プラス上目遣いでこっちを頬を紅くしながら見てくる有鬼子可愛い。超可愛い。これがギャップ萌えなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方……

 

「なぁ、渚。さっきの和光って」

「うん。何か別人みたいだった……」

「神崎さんにボコられて説教されて洗脳されたんじゃないの?」

「まぁ、あっちの方がいいか。面倒事減るし」

「にしても似合わねぇくらい真面目なこと言ってたな」

「本当にそれね」

 

 僕らはこんな会話があったことを知らない。




本作品は風人君がシリアスにならないとシリアスになりません。
神崎さんがデレないとイチャつきません。
はっきりわかるんだね。
後、エイプリルフールだからと言って取り返しの付かないような嘘はやめましょう。
……ヤンデレタグ必要かな……いや短編だし……
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