暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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あとがきで重大発表があります。


鬼ごっこの時間

 体育の時間になった。いつもの様に烏間先生の下に集まる僕らに先生は新たな技術について語り始めた。

 

「二学期から教える応用暗殺訓練。火薬に続き、君たちにはフリーランニングを覚えてもらう」

「フリー……ランニング?」

 

 何それ面白そう!と思ってると先生は崖下に生える一本松を指差した。

 

「では三村君、あの一本松にたどり着くのにおよそでいいからどのくらいかかると思う?」

「崖をおりて、あの小川の狭いところを飛び越えて、岩場をよじ登るから……一分でいければ上出来ですかね?」

 

 その答えに数人の生徒は頷いたけど、そんなにかかるかな?

 

「では俺が行ってみよう。時間を計っておいてくれ」

 

 そう言うと、崖の前に立つ。そして言った。

 

「これは一学期でやったクライミングやアスレチックの応用。フリーランニングで養われるのは自身の身体能力の把握、受身の技術、目の前の足場の距離と危険さを測れる力……これが出来ればどんなところでも暗殺が可能なフィールドになる」

 

 するとヒュン!と崖を飛び降りた。地面に着地と同時にに小川を壁を伝って越え、岩場も壁と木を足場にして飛び上がり、一本杉の枝へと掴まった。

 

「タイムは?」

「じゅ……10秒です」

 

 三村君が震え声で呟くと烏間は服に付いた土埃をはらいつつ言った。おぉっ!面白そう!

 

「道なき道で行動する技術。熟練し、極めれば、ビルからビルへと忍者のように踏破することも可能だろう……しかし、これは火薬と同じく初心者がやるには危険な技術……」

「先生!僕も今のやりたいです!」

「……分かった。ただ、無理だと思うなら途中でやめても――」

「三村君タイムよろしく~」

 

 そう言いながら崖に向かって後ろ向きに身を投げる。えーっと、烏間先生と僕では体格が違うから全く同じルート、タイミングで行くと失敗する。かといってこの勢いを殺しすぎると遅くなる。だから……!

 

「こことここ~」

 

 自分にあった最適なルートを思い浮かべ後はそこを通っていくだけ。

 

「到着~タイムは~?」

「18秒……」

「ありゃ?遅すぎたかな」

 

(恐怖心も感じず一発で無駄のないルートと動き。やはり彼はこういうことに長けているな……)

 

「ただ、最初からは同じようにやるのは危険だ。ここの土は柔らかい。しっかり基礎からやるように。また、ここの裏山以外ではこの技術を使わないように」

 

 と、最後の方は僕を見ながら話す先生。やだなぁ~

 

「無事でよかった……」

 

 僕よりも僕の身を案じてる彼女の監視があるからね。悪用できないですよ~あはは~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とまぁ、こんな感じで数日後の朝。

 

「風人君」

 

 いつも通り教室に登校してきた僕と有鬼子。そしてなぜか警官のコスプレをしていた殺せんせー。いや、あんたはどっちかというと泥棒でしょ。

 

「な~に~せんせー」 

「手錠を貸してもらえませんかね。買うのを忘れてしまって」

「ほ~い」

 

 と、貸しておこう。

 

「いつも持ち歩いてるの?」

「まぁね~当たり前じゃないか」

 

 だって僕の主武器(メインウェポン)だもん。

 とまぁ、朝のHR的なのも終わったとき、

 

「はぁ……ジャンプがどこもかしこも売り切れで遅刻しちゃった……」

 

 不破さんがそんなこと言いながら教室に入ってくる。すると、不破さんの両手にいきなり手錠がはめられた。ちなみに僕の貸したやつね。

 

「遅刻ですねぇ……逮捕する」

「はい?」

 

 何罪だろう?遅刻罪? 

 

「というか。せんせー、朝っぱらからなんだよその悪徳警官みたいな格好は……」

「そーだよ。何その格好?似合ってないよ~」

 

 僕らの疑問にせんせーは手錠をクルクルと回しつつ答えた。あ、ちなみに触手が溶けないよう手袋越しに回している。

 

「ヌルフフフ。最近、体育の授業でフリーランニングを習ってるみたいですねぇ。そこで、その技術を使った遊びをしませんか?」

 

 遊び?と思ってると寺坂の頭に風呂敷を巻いたせんせー。

 

「そう!それはケイドロ!」

 

 ケイドロかぁ……懐かしい響きだなぁ。

 すると、せんせーは説明を始めた。

 

「皆さんは泥棒役になってもらい身につけた技術を使い逃げてもらいます。そして先生と烏間先生が警察役として追いかけます。1時間目を逃げ切れば君たちの勝ちとし、烏間先生の財布で皆さんに甘いものを買ってきます。ただし、もし全員が捕まったら宿題二倍です。さらに私はラスト一分まで校庭の牢屋スペースで動きません。これなら君たちにも勝つ見込みはあるでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、とりあえず始まった。僕はいつもの面子といる。

 うーん。一見するとこのルール。僕らが有利に思えるんだけど……

 

「どうしたの?風人君」

「いや、圧倒的に警官役有利だよね~」

「え?なんで?」

「だって、追いかけてくるのあの超人だよ?」

『岡島さん、速水さん、千葉さん、不破さん。アウトー』

 

 と、まだ向こうが追いかけ始めて一分経ってないはずなのに既に四人の逮捕宣言。

 

「こっちのいる場所が見つかればもう逃げられないよ~あはは~宿題二倍まっしぐら~」

「ってそんな軽いものなのか!?」

「そうだよ風人君!スイーツがかかってるんだよ!」

「はっ!さすがカエデししょー!スイーツがかかった以上負けられないね!」

 

(かかってるのはスイーツより宿題だと思うのだけど……)

 

『菅谷さん。アウトー』

 

 再びアウト宣言。ヤバいどんどん泥棒が減っているぞ。

 

「あ、誰か烏間先生抑えこみゃいけんじゃない~?」

「で、誰があの怪物先生を一時間抑えこめるんだ?」

「……あ」

「それにラスト一分で殺せんせーがやって来たらゲームオーバーだよ」

 

 ふむふむ……無りげーだ。

 

「いや、諦めるのは早いよ~。今回、何故かビッチ先生が泥棒側として参加している」

「あぁ、一人だけ仲間外れは嫌だとか言ってな」

「あの人ならきっと烏間先生の足止めを――」

『ビッチ先生。アウトー』

「ビッチ先生が、何だって?」

「そもそも烏間先生に色仕掛け効かないよ」

「……使えねぇ~」

 

 なんなんだあの人。

 

「というか、ヤバい!どんどんやられていく!」

「殺戮の裏山ですね」

「死んでないよ」

「あ、でもこれケイドロですよね?」

 

 まぁ、ケイドロだね。うん。

 

「だったら――」

「そっか!タッチすれば解放できる!」

 

 と牢屋に向かって走る杉野。

 

「馬鹿だねぇ杉野は」

「だよね~誰が見張りしてると思ってんだろぉ~」

「そうそう。あの音速タコの目を盗んでタッチできると思ってんの」

「出来るならとっくに殺し終えてるもんねぇ~」

 

 と思ってついて行くと。

 

「ヌルフフフ。悔しそうな囚人の顔ですねぇ」

 

 刑務作業という名の数学のドリルをやらされている牢屋組。それの監視をする悪徳警官ことせんせー。

 

「これムリゲーじゃね?」

 

 やっぱり?と思ってると、杉野が岡島にジェスチャーでせんせーをなんとかするように頼む。すると、岡島はこちらに気付いて何かをひらめき、

 

 スッ

 

 1枚の写真らしきものを殺せんせーに渡した。

 

 スッ

 

 それを警官の服の胸ポケットにそっと忍ばせるせんせー。そして一回だけ見逃してやる雰囲気に……おい。あの警官買収されたんだけど。やっぱ悪徳警官か。

 

『五名脱走……』

 

 スマホの律からの言葉。……脱走というか……何というか……

 

「これって、せんせー買収すれば勝ちじゃないの~?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、全員一回は最低でも烏間先生に捕まっていたが割と早く解放された。ただ、解放された時に烏間先生から逃げるためのアドバイスをもらった。なるほど。わざと取り逃がしているんだな。というか、それでも烏間先生やばくね?あの人一人で僕たち何回捕まえるつもりなんだろ?でも最初に比べたら捕まるペースは落ちた。それだけ僕らの逃走能力が短時間で向上したのだろう。

 で、殺せんせーはどう取り逃がしたのかと言うと例えば、矢田さんの嘘泣き演技で取り逃がしたり、騙されてどっか行ったり、賄賂を渡されたり、そば食いに行ったりとまぁ、世界中で取り逃がしブームが巻き起こりました。はい。いや、何してんだよ。

 現在。残り時間も少なくなってきた頃、僕は何しているかと聞かれますと、

 

「ほぅ……機動力に優れた五人か」

 

 木村君、前原君、片岡さん、岡野さんの四人とともに、烏間先生の目の前で仁王立ちし、

 

「ふふん!勝負だよ~先生」

 

 烏間先生と真っ向から向き合っていた。

 いやーみんなも挑発しようと頑張ってるがどこかぎこちない。まぁ、この人怖いもんね。本気の有鬼子よりはそこまでだけど……この人の本気見たことないからなぁ。

 

「左前方の崖には立ち入るな。そこ以外で勝負だ」

「「「「はい!」」」」 

「は~い」

 

 そう言って、打ち合わせ通りに分散する。ま、一カ所に固まったら一瞬で捕まるからね。

 

「おっと」

 

 と思ってたら気付けば僕以外の四人が捕まって一騎打ちに。会話で少し時間が稼げるとはいえもう少し引きつけておきたい。

 

「捕まらなければいいですからね~」

 

 木の上に立つと見せかけ木の幹を足場に飛んだり、急に横に回転回避してみたり、まるで意味の分からん動きで翻弄する。いや、僕も意味分からんけど……

 

「そこだ」

 

 と頑張ってやってもスピードでは勝てなかったので時間稼ぎはできても捕まってしまった。

 

「ふぅ……かなり翻弄され時間を使ってしまったな。……しかし、まもなくラスト1分だ。奴が動けば君らの負けが決まる」 

「ふははははは。それは違うよ~先生。今回は僕たちの勝ちだよ~」

「何を言ってる。やつのスピードに一分間も逃げ切れるはずが……」

「裏山のプールですよ~水中では殺せんせーは捕まえることができないよ~」

「……っ!」

「あの烏間先生をもってしても裏山のプールまでは1分でいけませんもんね~?あ~しかも会話で稼いでますからね~あはは~」

 

 これが作戦なのだ。僕らの作戦としては機動力の高い面子が烏間先生を時間ギリギリまで引きつけなるべくプールから遠ざける。残り一分の時に武器を持った三人。渚、カルマ、杉野が水中の底まで沈んでそれぞれの得物を構える。これで捕まえようとしても殺せるはずだ。さてと、後は戻りますか。

 

『タイムアップ!泥棒側の勝利です』

 

 律のコールが響いた。よし、作戦通りだね!で皆が喜ぶのを見て、烏間先生はやられたって感じで苦笑してた。

  

「なんか不思議ー。教える時だけは息がぴったりなんて~」

 

 倉橋さんの疑問に殺せんせーはいつものように笑って答える。

 

「当然です。目の前に生徒が居たら伸ばしたくなる。それが教師というものですから」

 

 その言葉に寺坂は舌打ち混じりに言った。

 

「ちっ……よく言うぜ汚職警官。教師より、泥棒の方が向いてんじゃねえか?」

「にゃあ!?何を言いますか聖職者に向かって!」

 

 まぁ、せんせーは聖職者じゃないよねぇ~あはは~




『重大発表』

「突然ですが……」
「どうしたの~?そんな神妙な面持ちになって~」
「とある作品とコラボすることが決定しました」
「おぉー!(ぱちぱちぱち)」
「作者様のお名前は『水澄』様、コラボする作品は『ゲーム好き男子と暗殺教室』です」
「すごいよね~この作品とコラボしてくれるなんて~」
「現在、構想を詰めていっています。だから、いつ頃に掲載かは言い切れません」
「でもそう遠くないうちにはやるんでしょ~?」
「まぁ、遠くないうちにね」
「ならいいや~で、何で投稿間隔こんなに開いたの~?コラボについてそんなに詰めてたの~?」
「ううん。そうじゃないらしいよ。作者曰く『なんかいろいろ重なって気付いたら月日が流れてた』らしいよ」
「うわぁ~でもこれから投稿ペース戻るの~?」
「それがそうじゃないみたい。駄作者曰く『6月で車校終わるような鬼のようなスケジュール組まされてマジで執筆時間ねぇ』らしいよ」
「不定期更新タグフル活用だね~…………でも、そんなんでコラボ大丈夫なの?」
「まぁ、大丈夫だと思うよ。別に執筆時間ゼロじゃないし。無理なら無理って言ってるし」
「というわけで皆さん。心配しないでください~」
「一応お知らせでした。お知らせした理由はお相手の作品の方で告知があったので、こちらも告知しておこうと」
「向こうの作品も面白いから読んでみてね~」
「「以上お知らせでした」」








はい。というわけでコラボします。
こんな告知で心配になる人が大勢いるかもしれませんが安心してください。
コラボ前にお相手の作品をお読みになった方がコラボの話を何倍も楽しめると思うので是非見に行ってください。
七夕には必ず投稿しますので(ただし、普通の話かコラボかは不問とする。多分、普通の方)ではまた。
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