暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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宣言通り投稿します。番外編の時系列は高校生だと思ってください。だから少し進化しています(何がとは言わない)。

『七夕』

「七夕の夜。一年に一度しか会えない……か。いい話だよね」
「そーだねー」
「……興味なさそうだね」
「うーん~イチャついてばっかで仕事してなくて引き離されたって思うと自業自得じゃねって思えるよ~」
「そういうことは言わないの」
「はーい」
「でも、もし、私たちが引き離されて一年に一度しか会えないとしたら……どうする?」
「多分、ぶち壊すかな~」
「……何を?」
「その縛りを。一年に一度しか会えないルールを。とにかくぶち壊せばいいんでしょ~例えどんな障害があってもね~」
「ふふっ」
「どうしたの~壊れた~?」
「ううん。予想していたよりも嬉しい回答が帰ってきたからね。うんうん。そんなに私といたいんだね」
「…………うっさい」
「私もだよ」

(どうしよう。笑顔で障壁を壊して進む有鬼子が容易に想像できる。おかしいな?牽牛と織姫の話がゲーマーと鬼の話に変わっちゃうよ。ヤバい僕も逃げそう。あ、逃げたら地獄の果てまで……)

「大丈夫。君がどこに行こうと地獄の果てまで追いかけるからね(#´∀`)」

(あ、笑顔なのに目が笑ってない。思考を読まれたかな?あ、しゅーりょーのお知らせだ)

「そ、そんなことより~短冊にはどんなお願い事書いたの~?」
「うん?私はね……」

『ずっと風人君と一緒にいられますように』

「ふ~ん。じゃ、僕はこれで……」
「待って。風人君のお願いは?」
「……よし、笹につけて~っと。帰るよ~」
「ああもう。待ってよ。私は教えたのに何で教えてくれないの?」

(教えられるわけないじゃん。だって……)

『ずっと有希子と一緒にいられますように』

「そんなにおかしなこと書いたの?」

(だって、有希子と同じ事を書いたんだから……)

これは少し先のお話……(多分)
イトナ君のお話では神崎さんの出番は少ないかも……


イトナの時間

 イトナ君が殺せんせーを攻撃する中、シロさんがブツブツと長い独り言を言っている。

 

「君たちのを使わせてもらったよ」

 

 そして長い独り言が終わったと思ったらこっち向いて何か言ってくる。いや、だからパクりじゃん。

 

「シロ!全部テメェの計画か!」

「そういうこと。生徒の――」

「僕らの信頼が失いかければ~せんせーは必ず動くよね~で、こんな罠ですといったあからさまに怪しいやつでも飛び込んでしまうって思ったんでしょ~?」

「――――そういうことだ。まぁ、まぬけだったってことだな。生徒でも思いつくような簡単な計画にはまってしまうなんてね」

 

 シロさんがなんか言おうとしてたけどぶった切ってみました。まる。

 

「くそっ!俺らの獲物だぞ!」

「いっつもイヤらしいとこから手ぇ回してぇ!」

「そうだぞこの変態~!スケベ~!」

「……いや、そういう意味のイヤらしいじゃないと思うよ?」

「はっはっはっ。それが大人ってものさ。じゃあ、ここで君たちにも教えてあげよう。あのシーツに見せて囲っているのは対先生繊維の強化布だ。とても丈夫で戦車の突進でも破けない」

 

 え?マジ?

 

「それと、イトナの触手につけたのは刃先が対先生物質で出来たグローブ。これにより触手がぶつかる度じわじわとダメージを与えていく。そして、イトナの位置取り。常に上から攻撃し、奴を逃さない。どうだい?これで――――」

「仕留められたら楽だろーねぇ~」

 

 シロさんの説明を聞いてはみたがそれでせんせーが負けるとは微塵も思えない。

 

「俺の勝ちだ。兄さん」

 

 せんせーにとどめを刺そうとしているのか、触手で貫こうとするイトナ君。

 

「……!?」

 

 しかし、どこか驚いた表情を見せる。大方、攻撃を避けられたのであろう。

 

「ええ。見事ですイトナ君」

 

 そして、冷静な声が聞こえる。あーあ。やっぱりか。

 

「でもね。いくらテンパりやすい先生でも、3回目となればすぐに順応して見切ることはできます。先生だって日々学習するんですよ?」

 

 すると攻撃の嵐がやんだ。おそらく、せんせーがイトナ君の触手を受け止めたのであろう。

 

「イトナ君。先生が日々成長せずして、どうして生徒に教えることができるでしょうか……?」

 

 なるほど。せんせーが成長した分だけ僕らが殺しにくくなると。……それはそれでよろしくないなぁ。

 

「さて、せんせーも夏休みの完全防御形態の一件から一つ技を学習しました」

 

 おぉっ!もしかして必殺技?

 すると、シーツ内が光って明るくなる。

 

「触手の全部ではなく、一部だけを圧縮して力を得る方法」

「な、なんだ……!」

「覚えておきなさいイトナ君。せんせーに取って暗殺は教育。暗殺教室の先生は、教えるたびに強くなる!」

 

 そしてビームが発射された。

 天をも貫かんとするそのビームはたやすくシーツを弾き飛ばして、イトナ君の触手についていたグローブを破壊した。

 

「そういうことですシロさん。彼をE組に預け、おとなしく去りなさい。あと……」

 

 ……あと?

 

「私が下着ドロじゃないという正しい情報を広めてください!」

「絶対そっちが目的でしょアンタ」

「……わ、私の胸も正しくはび、Bだから!」

「いや、ししょーは永遠の0で合ってますよ?」

「ムかぁ!どうやら決着をつけないといけないようだね!」

「ほへぇ?なんのです?」

 

 と、僕らが阿呆なやりとりをしていると、

 

「あぁ!?がっ……!………頭がっ痛い!頭がっ……!脳みそが裂ける……!」

 

 イトナ君が頭を押さえ苦しみ始めた。

 

「度重なる敗北のショックで触手が精神を蝕み始めたか、ここいらがこの子の限界か。これだけ術策を授けても悉く失敗しているんだからね……イトナ。君の情がないわけじゃなんだか、次の素体を運用しなくてはならないからね。さよならだ。あとは1人でやりなさい」

 

 立ち去ろうとするシロさんを僕は止める。

 

「ねぇ~シロさん……アンタさぁ。それでも保護者?大体さぁ、イトナ君が失敗しているとか言ったけど~アンタの詰めが甘いだけじゃないの?」

「つくづく鬱陶しい子だね、君は。ただ、君には何の興味もない」

 

 すると、せんせーの方を見るシロさん。

 

「私は許さない。お前の存在のすべてを。どんな犠牲を払おうとお前さえ死んでくれればそれでいい」

 

 去って行くシロさん。

 そしてイトナ君は発狂しながら夜の闇に消えて行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。たまたま昨日、シロさんに雇われた人を見かけるとたんこぶができていた。

 どうやら烏間先生にやられたらしく、部下の人曰く『あの技は通称「殺人拳骨」直径4センチに渡って頭髪が消し飛び、頭皮が内出血で2センチ持ち上がる技』だそうだ。

 多分。僕の耐久力なら死ぬ。はっきり分かりました。

 で、教室に入ると、せんせーが唇(っぽいもの)をとがらせていた。

 

「先生のことはご心配なく、どーせ心も体もいやらしい生物ですから」

 

 対して皆がご機嫌を取ろうとしている。何でそんなこと……って、あ、昨日のことか。

 

「でも、そのとーりだよね~せんせー」

「か、風人!今それを言うと……!」

「ふーんだ。風人君の言うとおりですよーだ」

 

(((こいつめんどくせぇ……!)))

 

「だって、いやらしくないならさ――」

 

 と、僕は昨日撮影していたものを流す。

 

「こんな、洗濯物を見て息を荒げるわけないもんね~」

「にゅや!?い、いつの間にぃ!?」

「あはは~でもさ。せんせーがいやらしいのは置いといて~イトナ君はど-するの~?」

「そうですね。心配なのはイトナ君の方です。触手細胞は人間に植えて使うには危険すぎます」

 

 触手……細胞?まぁいいや。で、イトナ君……というか、今回の一件でシロさんの性格は大体分かった。

 あの人はコマとしか思ってない。イトナ君然り僕ら然り。だから、平然と見捨てられるし、平然と僕らを使ってくる。僕らのことなんて一切無視でせんせーの命を狙うヤバい相手だね。

 そして、次の日。イトナ君に関していそうな情報が入る。 

 

『皆さん。これを見てください』

 

 律が起動し、僕らにとあるニュースを見せる。

 簡単に言うと昨日の深夜、ケータイショップが連続で襲われて店を有り体に言えば更地にしているそうだ。まぁ、実際は無惨に破壊されてるだけで多少は店の存在も残ってるけどね。

 

「間違いありません……この破壊の仕方はまず触手でしか無理です」

「じゃあ犯人はイトナ君なの~?」

「えぇ。おそらく……」

「どうすんだよ殺せんせー?」

「担任として責任を持って彼を止めます」

 

 せんせーの言葉には皆言葉には出さなくとも否定的だ。クラスメイトとはいえ……ね。

 

「どんな時でも自分の生徒から触手()を放さない。先生はね。先生になる時にそう誓ったんです」

 

 教師バカって言うんだろうね。こーいうの。

 イトナ君の犯行時間は基本夜。仕方ないなぁ。クラスメートを助けに行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜になった。携帯ショップの付近では警備が強化されている。だが、そんな警備、触手持ちのイトナの前にはあまりにも無力だった。

 

「……キレイ事も遠回りもいらない…………!負け惜しみの強さなんてヘドがでる…………!勝ちたい……!勝てる強さが……欲しい…………!」

 

 イトナはフラつきながらケータイショップを去ろうとすると、目の前には殺せんせー。その後ろにはE組の生徒たちが。

 

「兄さん………」 

「殺せんせー、と呼んでください。私は君の担任ですから」

「スネて暴れてんじゃねーぞイトナ。てめーには色々んなことされたがよ、全部水に流してやるからおとなしくついてこいよ」

 

 寺坂が前に少し出て言うと、イトナは触手を動かし始める。

 

「うるさい……勝負だ……!今度は………勝つ……!」

「もちろん勝負してもいいですよ。ただ、お互い国家機密の身。どこかの空き地でやりませんか?勝負が終わったらバーベキューでもしながら、みんなで私の殺し方を勉強しましょう」

 

(それって自分が勝つって言ってね?)

 

 心の中でツッコミを入れる風人。ただ、彼にしてはまともなツッコミだ。

 

「その先生(タコ)しつこいよ?担任になったら地獄の果てまで教えに来るから」

「そうそう~一度捕まったらもう逃れられないよ~」

「ヌルフフフ。目の前に生徒がいるのだから……教えてたくなるのが先生の本能ですよ」

 

 その言葉にイトナがポカーンとしていると、壊れたケータイショップの入り口から何かが投げられた。

 店内に煙が充満する。よく見ると殺せんせーの触手は溶け始めていた。

 次の瞬間、煙の中から対先生弾が何発も発砲される。

 

「これが今回第二の矢、イトナを泳がせたのも予定の内さ」

 

 シロの声が店の中に響く。

 

「さあイトナ。最後の御奉公だ」

 

 銃声とは異なる音が聞こえたと思うと、シロの部下はイトナに向かってネットを放つ。ネットはイトナを包み込み、イトナは身動きが取れなくなっている。

 

「追って来るんだろう?担任の先生?」

 

 そして、そのネットごとトラックに引っ張られ何処かへ行ってしまう。

 

「殺せんせー……」 

「…………大丈夫ですかみなさん!?」

「まぁ、なんとか」 

「では先生はイトナ君を助けに行きます!」

 

 マッハでイトナの元へ殺せんせー。みんなは今のことにちょっと怒っている。

 

「俺らをかばって回避反応が遅れたな……」

「白やろう……とことん駒にしやがって……!」

「さて、じゃあ仕返しに行こっか」

「行こっかって言ってもよぉ。どこに行ったか分からねぇじゃ」

 

 そう。カルマは仕返しにいこうと言うも問題はどこに行ったかは分からない。

 

「大丈夫。今ここにいないバカが教えてくれるからさ」

 

 次の瞬間。既にいないバカの存在に気付いたE組の面々が驚き、あきれたのは言うまでもない。 

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