暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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あとがきで大事な報告がございます。
察しのいい人は多分分かると思います。


バカの時間

 Broooooo!

 

 うーん。とりあえず、トラック止まってくれないと動けないから暇なんだよなぁ~。うーん。そうだ!

 

「律~」

『なんでしょう』

「僕の位置情報を皆に送っておいて~……後、ここの位置情報を僕にも教えて~」

『分かりました』

 

 シロの掌で踊らされて、ただ黙って終わる皆じゃないことくらい知ってる。だからきっと仕返しに僕らを追ってくるはず……と、思ってるとトラックがようやく止まった。

 止まった場所は一見するとただの道。左右に木が並んでいる……うーん。建物とかないし、かと言って地図を見ても信号もないみたいだし……罠だね。こんな場所で止まるなんて怪しすぎる。

 

「イトナ君!」

 

 と、ここで殺せんせー登場。イトナ君を解放すべくネットに触ると触手が解けた……さすがに対策はしていたみたいだ。こりゃあ厄介極まりないね。

 そして殺せんせーに向けて照らされる気味の悪いライト。あれ?どっかであんな感じの光を見たような……見てないような。

 

「思惑通りとは言え本当にバカだねぇ殺せんせー。撃て。狙いはイトナだ」

 

 放たれる弾。おそらく対殺せんせー物質のだろう。というか、着ている服もシロと同じで対殺せんせー物質でできているみたいだし。

 

「そう。お前は自分以外の者が標的となったときに弱い」

「なら、僕がやればいいんだね~」

 

 僕は人差し指で手錠をくるくると、両手合わせて計六個ほど回している。

 

「お前は……!…………なぜここにいる?」

「お前…………どうして」

 

 まるで計算外が起きたと言わんばかりの声色だ。

 

「え~勝手に乗り込んじゃったからかな~密航ってやつ~」

 

 そう言うと同時に僕は回していた六個の手錠を銃を打ってる奴らに向かって放つ。当然、木の上にいるため避けることはせず、撃ち落とそうとする。

 

「計算通り~っと」

 

 僕は更に手錠を取り出し投げつける。今度の狙いは人じゃない。ライトだ。ま、打ち落とされたんだけどね。

 

「風人君!後ろ!」

「あ~大丈夫だよ~」

 

 シロの部下全員が木の上にいる訳ではないことは分かってた。当然こんな動きしている僕の方に注目は集まる。というか、シロの指示だろうなぁ。奴を押さえろ的な。ま、僕を押さえて人質にでもすれば楽だろうけど~

 

「残念でした~」

 

 僕は振り向きざまに正面のやつに一発拳を叩き込み、左右から来ている二人の攻撃をしゃがんで交わして一人の脛を蹴る。そのままもう一人の足首に手錠を引っ掛け、反対側のわっかを一気に引き上げる。

 

「後シロ~僕やせんせーに意識向けすぎだよ~」

「どういうことだい」

「ま、意識向けさせるように動いたのは僕だけどさ~」

 

 次の瞬間。カルマが木の上にいた一人の男に両足で蹴りを食らわせ、地面に蹴り落とした。

 

「なんだ!?」

 

 続けざまに前原も木の上に登り白服を下に蹴り落とす。下ではシーツを拡げていたクラスメートがスタンバイしており、丁寧に簀巻きにした。他にも寺坂や岡野と言った運動神経がいい組が木の上にいた白服を全員落としていった。

 

「お前ら……なんで?」

「カン違いしないでよね。シロの奴にムカついてただけだけなんだから、殺せんせーや和光が行かなきゃ私たちだって放っといたし」

 

 速水さんのツンデレ発動。いやー大立ち回りってほどじゃないけど、注意をひきつけることには成功……

 

 ツンツン

 

「はーい~?」

「…………」

 

 振り返るとそこには無言の圧力を放っている有鬼子が。…………え?僕なんかした?

 

「こっち見ていていいの?シロ。撃つのやめたらネットなんて、根元から外されるよ?」

 

 うわぁ……本当に根元から外してるよ……すごい力だなぁ。というか……

 

「こ、今回は何もしてませんよ……?」

 

 ただ、ちょっと皆に黙ってトラックに密航して、ちょっと大立ち回りを演じて、ちょっとサポートに徹しただけだ。……何もしてなくはないけど、僕は悪くないはず……だよね?

 

「……無事でよかった」

 

 え?

 

「去りなさいシロさん。イトナ君はこちらで引き取ります。あなたはいつも周到な計画を練りますが、生徒たちを巻き込めばその計画は台無しになる。当たり前のことに早く気づいた方がいい」 

「………私の計画には大幅な見直しが必要なのは認めよう。イトナなんかくれてやるよ。どのみち二、三日の命。すぐに死ぬ。それまでみんなで楽しく仲良く過ごせばいい………」

 

 何かシロがどっか行ったけど、え?あの有鬼子が純粋に僕の心配を……?

 

「もう。一人で先に行かないでよ」

「え、えーっと……」

「でも、無事だったから許すよ。もし、怪我してたら……」

 

 言葉に出さなくとも言いたいことはよく分かった。死は免れなかっただろう。おそらく、怪我してたらお説教からのお仕置きだったに違いない。きっとそうだ。うん。間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえずネットを外し、イトナ君を解放する。

 

「せんせー。触手をとってあげたら~」

「そうしてあげたいのは山々ですが……触手というのは、使用者本人の意思の強さで動かすものです。イトナ君に力や勝利への病的執着がある限り触手細胞は強く癒着して離れません。そうこうしてる間に肉体は強い負荷を受け続け…………最終的には触手もろとも蒸発して死んでしまいます」

 

 マジか……とってあげれば終わりじゃない……というかそもそも取れないなんて……

 

「だからその病的執着する原因を知らなければなりません」

「原因か~」

「そう言われてもねぇ……」

「こいつが大人しく身の上話をするとも思えないし……」

「その事なんだけどさ」

 

 ここで不破さんが自身が律に頼んで調べてきてもらったことを言う。何故。イトナ君はケータイショップばかり襲ったのか。その疑問から調べを進めると、イトナ君。フルネームで堀部イトナは『堀部電子製作所』の社長の子供だった。そこは世界的にスマホの部品を提供してた町工場だったが、一昨年負債抱えて倒産。社長夫婦は息子を残して雲隠れだそうだ。

 

「けっ。つまんねぇな。それでグレただけかよ」

 

 その話を不破さんから聞いて、空気を読まないような発言をしたのは寺坂だった。

 

「抱えてるものなんざ皆それぞれあるっての。重い軽いは別にしてな」

「え?あのバカで脳なしの寺坂にもあるの……?」

「あるわ!」

 

 ……あーどうしたら頭よくなれるとか、僕やカルマに仕返しできるかとかかな?

 

「俺らんとこでこいつの面倒見させろや。そこで死んだらそれまでだ」

 

 寺坂組がイトナ君の面倒見ると言い始めた。

 もちろんここで解散……だったんだけどそりゃね。心配になりますわ。寺坂組、寺坂、村松、吉田と狭間さんの四人。どうやって、心開くんだろう?

 というわけで、みんな陰でこそこそ寺坂組の様子を伺ってる。

 

「寺坂の奴。どうやってイトナの心を開く気だ………?」

 

 磯貝君がそう言うが、いやあの寺坂だよ?

 

「さてお前ら…………」

「なんだ?寺坂」

「どーすっべ?これから」

「「「…………」」」

「何も考えてねーのかよ!」

「本当無計画だなお前は!」

「うるせー!4人もいれば考えの1つくらいあるだろ!」

 

 何も考えてないに決まってるじゃん。ここであの寺坂がまずはこうして次はとか語り始めたら、とりあえず壊れたか偽物って事で殴り飛ばしに行くよ?

 と、そんな中で狭間さんが提案をする。

 

「村松の家ラーメン屋でしょ?一杯食べたらこの子も気が楽になるんじゃない?」

「お………おお」

 

 というわけで寺坂組と僕らは村松の家、松来軒へ。

 そこでイトナ君はマズそうにラーメンを食べる。

 

「……マズイ、おまけに古い。手抜きの鶏ガラを化学調味料で誤魔化している。トッピングの中心には自慢気に置かれたナルト、4世代前の昭和のラーメンだ」

 

 ヤバい。なんてグルメリポートだ。僕ですらそんなことは言わないぞ。 

 

「じゃあ次はうち来いよ。こんな化石ラーメンとは比較になんねー現代の技術見せてやるからよ」

 

 ということで次は吉田の家。吉田モーターズについた。

 

「おぉー!」

 

 そこで、吉田はイトナ君を後ろに乗せてバイク走行をしていた!

 

「ねぇね!僕も運転したいって言ったら運転させてもらえるかな!(わくわく)」

 

(((いや……まずは中学生がバイク運転してることにつっこめよ)))

 

「ダーメ。風人君。あれはおもちゃじゃないんだよ?」

「うぅ……いいなぁ……」

 

 バイク運転……楽しそうだなぁ。

 

「よっしゃいくぜ!必殺!高速ブレーキターンだ!」

 

 かっこよくブレーキターン自体は成功した……イトナ君が近くの茂みに突き刺さったけど。

 

「本当に計画ゼロだね……」

「そりゃそうだろうね。あいつら基本バカだから」

「本当に何も考えてなくてお気楽だね~」

「風人君もね」

「あ、でも狭間さんなら」

 

 そっか。あの面子の中で唯一頼れそうな狭間さんなら、と思ったそんな中、イトナ君の前に何十冊かの本を置く。

 

「復讐したいでしょ、シロの奴に。だとしたら、名作復讐小説「モンテ・クリスト伯」全7巻2500ページ。これを読んで暗い感情を増幅しなさい?あ、最後の方は復讐やめるから読まなくていいわ」

 

 やべぇ。力への執着なくさせるはずなのに力への執着を助長させてどうするんだ……?やばい。僕が全く思考が読めない……だと?あ、いつものことだ。

 

「もっとねーのかよ!簡単にアガるやつ!だってこいつ頭悪そう……」

 

 そう寺坂が言った時、イトナ君は身体を振るわせている。そして、触手が現れる。

 

「あぁっ!寺坂がバカにしたからイトナ君がキレて触手が暴走した!」

「うるせぇーぞ風人!」

 

 僕らの方へと逃げる四人。そんな中寺坂が叫んでいた。……いや、事実じゃん。寺坂に馬鹿にされたら誰でも怒るって。

 

「俺は……適当にやってるお前らとは違う!今すぐあいつを殺して……勝利を………!」

 

 イトナ君の言葉に寺坂は逃げるのをやめて、イトナ君の方を向く。

 

「おぅ。奇遇だなイトナ。俺もあんなやつ今日にでも殺してぇって思ってるさ。でもよ、お前には今すぐあいつを殺すなんて無理なんだよ。そんなビジョン、捨てちまえ。そうすりゃ楽になるぜ?」

「うるさいっ!」

 

 寺坂の言葉にイトナ君は触手を寺坂にぶつける。

 

「2回目だし、弱ってるから捕まえやすいわ………」

 

 しかし、寺坂はそれを腹で受け止め抑え込む。 

 

「でも、吐きそうな位クソ痛いけどな………」

 

 あいつ……避ける素振りすら見せなかった。最初から受け止めるつもりだったのか……。

 

「吐きそうといえば村松の家のラーメン思い出した……」

「あぁ!?」

 

 可哀想だが、これが事実だね。

 

「あいつはタコから経営の勉強奨められてんだよ。今はまずくてもいい、()()()店を継ぐ時があれば、新しい味と身につけた経営手腕で繁盛させてやれってよってな。吉田も同じだったな。()()()役に立つかもしれないってな。…………なぁイトナ!」

 

 寺坂は拳を握り締めるとイトナ君の頭を殴りつけた。

 

「一度や二度負けた程度でグレてんじゃねーぞ!()()()勝てればいいじゃねーか!あのタコだってな。今殺れなくてもいい。100回失敗してもいい。3月までにたった1回でも殺せれば、それだけで勝ちだ。親の工場なんざその時のカネでなんとかすればいいだろーが!」

「でも……耐えられない……次の勝利のビジョンが出来るまでは……俺は何をすればいいんだ……?」

「アホか。さっきみたいにバカやって過ごすんだよ。そのために俺らがいるんだろ?」

 

 すげぇいいこと言ってる。明日は雨かな?

 

「さすが寺坂だ。こういう適当なことへーきで言ってくる」

「でもま、こういうときのバカの一言って堅苦しくなくていいよね~」

 

 触手から力が抜け、目から執着の色が消える。

 

「……俺は、焦っていたのか?」 

「おう。だと思うぜ」

「イトナ君、今なら君を苦しめる触手細胞を取り払えます。大きな力を失う代わりにら君は多くの仲間を得ます。殺しにしてくれますね?明日から」

「勝手にしろ……。もう、この力も兄弟設定も飽きた…………」

 

 こうして彼は真の仲間となったのだ。




『大事な報告』

「作者から『長らくお待たせしました』だって~うーん。誰を待たせたんだろうね~」
「もちろん。読者の皆様だよ」
「作者の投稿ペースは急激に遅くなったもんね~それに対する謝罪かな~」
「それもあるけど今日の報告は別のことです」
「別のこと?」
「遂に音速のノッブ様とのコラボ編が完成いたしました」
「おぉー(ぱちぱち)」
「前回の告知から約一ヶ月半。本当にお待たせしました」
「…………ぶっちゃけ遅すぎだよね~」
「…………うん。大声では言えないけど遅れた原因の大半はうちの()()()だよ」
「…………なんというか予想通りだね~」
「本当にごめんなさい。裏で駄作者にはオハナシしておきます」

(あ、これうちの作者死んだな。がっしょー)

「で~?いつ掲載なの~?」
「結果から行くと次の日程で掲載します」

8/22 18:00 『暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~』にて前編その1を投稿

8/23 同時刻 〃 前編その2を投稿

8/24 同時刻 音速のノッブ様の『結城 創真の暗殺教室』にて後編その1を投稿

8/25 同時刻 〃 後編その2を投稿

「四部構成なんだね~」
「四日間に渡って1話ずつ掲載って形ですね」
「あ、地味に明後日からだ~」
「まぁ、明日よりも一日空けた方がこの話を見てくれる人がその分増えて告知の効果が出ると思ったらしいよ」
「おぉーしっかりと考えているんだね~」
「ということでお待ちかねのコラボ編いよいよです」


「皆さん。楽しみにしてくださいね」


「「え……?」」


「では、報告は以上です。ここまでありがとうございました。またお会いしましょう」
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