暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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潜入の時間

 そして僕はあの後烏間先生、殺せんせーと合流。教室を見てきた烏間先生が言うには超体育着が僕以外全員分なくなっていたとのこと。後は花びらと花が落ちていただけだそうだ。

 

「生徒を人質に取ったか」

 

 で、あの後落ちていた花の匂いとか僕ら生徒の匂いを頼りにここまでやって来た僕ら三人。

 

「おそらくは」

「厄介な人たちに限ってそういうのやるよね~」

 

 夏休みの鷹岡だったり、後は少し違うけどこの前のシロだったり。厄介な人たちに限って殺せんせーを狙わずまず僕ら生徒を狙ってくる。本当に迷惑な話だ。

 

「行きますよ」

「ああ」

「うん~!」

 

 と言っても今日は手錠も何もないただの制服姿なんだよね……武器ゼロだけど大丈夫かな?まぁ、この人たちがいればよっぽど大丈夫だと思うけど。

 

「そうだ。潜入して何があるか分かりません。風人君。トランシーバーアプリをONにしておいてください」

「はーい」

 

 言われた通りONにしてズボンのポケットにしまっておく。

 先行するは烏間先生。銃を構えて警戒万全。その後を僕がついて行き、殺せんせーは僕らを守るように細かく移動しながら着いてくる。

 

 バタン!

 

 そして扉を開けて入ると急に扉が閉まった。そして、

 

「部屋が……下がってる?」

 

 部屋全体が動き出しているみたい。どうなってるんだろう?エレベーターみたいだね。

 そして、徐々に下に降りていくと何かが見えてきた。あれは……

 

「ビッチ先生!?」

「イリーナ!」

「イリーナ先生!」

 

 ビッチ先生と銃を持った男……

 

「アンタ誰?」

 

 誰この人?

 

「お前は!この前の花屋………!お前が首謀者か?」

 

 花屋さん? 

 

「そうだよ。聞いたことないかい?『死神』の名を」

 

 ヤバい。名前知らんけどこの人は今まで会った奴らと格が違う。というか不思議な感覚だ。気配がぼかされてこの男の全容が捉えられない。

 

「彼女と生徒全員の首に爆弾をつけた」

 

 僕らの方にビッチ先生がこちらへ押し出されて倒れ込む。ビッチ先生の首には首輪のようなもの。手には枷が……逃がすつもりはないてことか。

 

「僕の指示1つで直ぐに爆破できる」

「随分と強引な方法ですね……人質で脅せば、私が素直に死んでくれると?」

「さぁ?どうだろうね」 

 

 なんだこいつ。あの銃二つが怪しいけど……他に仲間は誰もいないのか?

 

 プシュッ!

 

 なにかが放たれた音が響く。は?こいつは何もしてないはず。一体誰が、

 

「な…………!」

 

 そう思ってビッチ先生の方を見る。彼女の手枷から小さな銃砲が見える。

 そして、僕らが動揺している間に彼女は何かのスイッチを押す。

 ビッチ先生によって撃たれた触手。スイッチが押されるのと同時に殺せんせーの立っている床が大きく開く。度重なる想定外(イレギュラー)に僕はもちろん。烏間先生も殺せんせーも反応が遅れた。

 

「殺せんせー!」

 

 落ちていくせんせーは必死に触手を伸ばし床をつかもうとするも、

 

 パァンッ!

 

 伸ばした触手ははじかれる。次々と伸ばしていく触手だが、全て、

 

 パァンッ!パァンッ!パァンッ!

 

 はじかれる。完全に見切ってる。見切った上で撃ってる。嘘だろこいつ……。いくら初速からマッハ20が出ないと言ってもこのスピードが見えてるのかよ。

 そして一番下に落ちたと思われるせんせー。そこから皆の声がする。

 

「僕らも行こうか。お別れの言葉を言いに」

 

 その言葉はビッチ先生だけでなく、僕や烏間先生に向けて言われた言葉でもあるだろう。死神に促されるがまま後をついて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは……?」

 

 僕らが降りていくとそこには殺せんせーと僕以外のE組のクラスメートたちが牢屋の中に入っていた。

 

「ここは洪水対策で作った国の放水通路さ……ひそかに僕のアジトとつなげておいたけどね。地上にある操作室を使えば、近くの川から毎秒で200tの水量がここを一杯にする」

 

 ……はぁ?ちょ、ちょっと待て!

 

「その水圧で対先生用に作ったこの牢屋の鉄格子でところてん状にするって寸法さ」

「それって、皆も巻き添えってこと!?」

「その通りだクソガキ」

 

 そう応えたのは、見張り役かは知らないけど死神の後ろに立つフードを被った男だった。

 

「まぁ仕方ねぇさ。こいつの策通りなんだからな。このガキどもは諦めろ」

 

 淡々とした口調で残酷なことを言いつけてくる。

 

「イリーナ!お前それを知ってる上で……!」

「プロとして結果優先で動いただけよ。カラスマ、あんたの望んでいた通りにしてあげただけよ」

「…………!」

 

 状況としては最悪……だね。

 

「さて、急ごうか。来いイリーナ、今から操作室を占拠して水を流す」

 

 でもどうする?僕一人でどうにかなる次元じゃない。こいつら二人ともヤバい。その上人質に放水路に……ああもう。

 と、ここで、水を流しに行こうとした死神の肩をつかんだ烏間先生。

 

「確かに多少手荒になってしまったことは認めよう。でも、この地球を救う、最大のチャンスをみすみす見逃せって言うのかな?」

 

 そして一息つくとともに、裏拳を死神にかました。

 

「日本政府の見解を告げる……この場にいる28人の生徒の命は地球より重い。それでもお前が彼らごと殺すというなら……俺が止める」

「「「烏間先生!」」」

「か、かっけぇ……!」

「ほう……」

 

 凄いなこの人。やべぇわ。

 

「それとイリーナ。プロってのはそんな気楽なもんじゃないぞ」

「……え?」

 

(なるほど。烏間を殺すには予定より時間がかかりそうだ。こいつはおそらく足止めしないしここは)

 

 次の瞬間、僕らに背を向けて逃げる死神。

 

「待て!」

「ま……!」

 

 とっさに殺気を感じ、飛んできた拳を腕をクロスさせガードする。くっ。痛いな。

 

「おっと、テメェは行かせねぇよ」

「ッチ。先生~ここは任せてください」

「烏間先生!トランシーバーをONに!」

 

 一瞬足を止めるもそのままダッシュで追いかけていく烏間先生。

 

「和光風人だな?」

「……そうだけど~何で知ってるの~?」

「何で知ってるか?クククッ。ハハハハッ!」

 

 急に笑い出す目の前の男。え?なにこいつ。壊れた?

 

「俺の顔を見てもそれは言えるか?なぁ――――風人君?」

 

 フードがとられ露わになるその顔。

 

「あ、アンタは……!」

 

 その顔には見覚えしかなかった。

 

「よう。約一ヶ月ぶりだな」

「な、なんでここにアンタがいるんだ!答えろ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――竹原先生!」

 

 僕の目の前にいるのはかつての担任。一体なんでここに……?

 

「せ、先生!?」

「ああ、そうだよ。俺は和光風人君の元担任。なぁ?」

「……口調も違うようだけど?」

「ああ。あれな。自分でも反吐が出る真面目さだろ?こっちが素だ」

 

 後頭部をかく竹原先生……。

 

「で?意味ない質問だろうが……なんで竹原先生(アンタ)がここにいる?」

「クククッ。ああ、和光風人。お前に最後の授業をしにきてやったよ」

「最後の……授業だと?」

「そうですよ?風人君」

 

 するといつも聞いてきた喋り方というか声の調子、トーンになって言う。

 

「さて、今日僕が行う授業は大きく二つです。『和泉千影の死の真相』と『和光風人のぶっ壊し方』の二つです。さぁ、君にとって最後の授業です。冥土の土産にしていってくださいね」

 

 だが、喋り方がきれいなだけで言ってることはふざけてやがる。

 てか、ちょっと待て…………

 

「千影の……死の真相だと?テメェ!何を知ってやがる!」

「授業に積極的でよろしい。じゃあ、最初の質問です。『和泉千影を殺した真犯人は誰でしょう?』」

 

 微笑みかけながらそんなふざけた質問をする。こんな状況でこの質問。その答えなんてたった一人に決まってんじゃねぇか。

 

「テメェか……!テメェがやったのかぁ!」

「はははっ。大正解だよクソガキ」

「テメェが……千影の人生を奪った……!」 

 

 

 

 

 

 ――――ドクン

 

 

 

 

 途端黒く染まっていく感覚が僕を支配する。

 

 

 

 

 

 ――――ドクン

 

 

 

 

 もうこの黒の浸食は止まらない。

 

 

 

 

 ――――ドクン

 

 

 

 

 もうこの黒さ以外に何もない。

 

 

 

 

 ――――ドクン

 

 

 

 

 …………あるのはこいつへの醜い復讐心だけだ。

今後のルートについて

  • 原作ルート
  • オリストルート
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