暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~   作:黒ハム

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学園祭の時間 

 三者面談の日の夜。渚のお母さんが渚と共にE組校舎を燃やしかける事件が起きたが殺せんせーの活躍により無事解決。渚も親子の関係が少しは改善されたようで結果オーライってやつだ。……まぁ、烏間先生カツラ説が渚のお母さんの中で流れていることを除けば。多分、誰にも言ってない……というか言えないだろう。息子の担任が若いのにカツラだなんて。本物の烏間先生は知ったらどんな反応するんだろうか?

 

『もしもし?聞いてる?』

「あーうん~聞いてるよ~」

 

 僕は今電話中である。相手?そんなの……

 

『でさぁお兄ちゃん。椚ヶ丘の学園祭だけど……』

 

 僕をお兄ちゃんと呼ぶのは涼香しかいない。

 

『私たち行くつもりだからよろしくね』

「学園祭デートってやつ~?」

『そうなの!椚ヶ丘の学園祭って結構本格的じゃん。しかもここでのクラスの収益の結果が大学とか社会に出ても響いてくるくらいなんでしょ?』

 

 そう。うちの中学……というか中高の学園祭は本格的すぎるのだ。まさか、楽しくわいわいやればいいはずの学園祭がそんな裏事情を抱えている(公に知られている時点で裏ではない気がする)。

 まぁ、すごい話なんだけど、あの理事長の開く学園祭だからなぁって思うと納得してしまう自分がいる。

 

『うーん。でもお兄ちゃんたちは一緒にまわれないんでしょ?』

「まぁ、利益勝負で云々ってのもあるけど、多分ずっとE組にいるかな~」

 

 まぁ、居るだけで僕個人としては動く気も働く気もない。いや、面倒じゃん。

 

『絶対E組のところに行くからね』

「まだ何やるか話し合ってないけどね~」

『何でもだよ。あ、ステージ系だったら時間を教えてね。まぁ、決まり次第報告ってことで!』

「えぇ……そういうの有鬼子に頼んでよ……」

『いや、お姉ちゃんの勉強を妨げるわけにはいかないじゃん』

「僕ならいいの!?」

『まぁ息抜きがてらでいいんじゃない?』

 

 酷い話だ。

 

「で~?用件はそれだけ~?」

『そういや怪我は治った?』

「うん~もう完治したよ~」

 

 まぁ、何故かまだ野山を駆けまわることは禁止されているが時間の問題だろう。

 

『そう。よかった。じゃ、頑張ってね。学園祭』

「そこそこはやるよ~」

 

 こうして切れる電話。

 一つ思うのは頑張るのは学園祭より勉強ではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本校舎では、E組がまた何かやるのではないかと大きな盛り上がりを見せているそうだ。

 

「浅野の奴。スポンサー契約したそうだ」

 

 A組の浅野君はなんと、飲食店と契約するっていうもう学園祭の域を超える荒業を見せる。

 いや、超えすぎだし荒業すぎだし。

 

「今までもA組をライバルに勝負する事で君たちは成長してきました」

 

 テストや体育祭とかかな?

 

「この対決は暗殺と勉強以外の一つの集大成になりそうです」

「集大成?」

 

 渚が首を傾げる。僕もよく意味が分かってない。

 

「そう!君たちがここでやってきた事が正しければ。必ず勝機は見えてきますよ」

 

 とは言え出店とかそういうのは300円、イベント系は600円までと上限がある。どんなにA組との対決で賑わってるとしてもE組は本校舎を使えないだろう。だから、こんな山道をわざわざ登ってまで金を落としたくなる。そんな出し物……………………無理じゃね?

 圧倒的に不利な戦い。皆頭を使うが一向に改善案は出てこない。だが、殺せんせー僕らのそんな様子を見ても焦ることはしない。

 

「確かに浅野君は正しい。必要なのはお得感です。安い予算でそれ以上の価値を生み出せれば客は来ますから」

 

 確かにそうだね。低い支出(ローリスク)大きなものが手に入れる(ハイリターン)。これが重要だろう……となると、E組はお金以外に山登りという支出(マイナス)がある。うーん。それで莫大なリターンを感じさせるのかぁ……。

 A組には浅野君の人脈がある。なら、E組には何があるのだろう?

 

「E組におけるその価値とは……例えばこれ」

 

 そう言って見せてきたのは…… 

 

「……どんぐり?」

「ええ。これは裏山にいくらでも落ちているどんぐりです。種類は色々ありますが……実が大きくアクの少ないこのマテバシイが最適ですかね。皆で拾ってきてください、君たちの機動力なら1時間程度で山中から集めてこれるはずですから」

「わぁーい」

「あ、風人君は待機でお願いしますね」

「えぇっ!?何でさ!」

「君のことですから野山を駆け回り傷が開く恐れがあります。まだ激しい運動は禁止されているでしょう?」

「うっ……」

 

 確かにその通りだ。僕は比較的安静にしているのに()()()そうやって危険視されている。医者からも、「君のことだからあと一週間は激しい運動禁止ね」と昨日言われたばかりだ。

 

「……でも、僕だってどんぐり拾いしたいもん!ついでに山の中の面白そうなもの拾いたいもん!」

 

(((絶対碌な物拾ってこなさそう……)))

 

「それ以上我が儘言うと神崎さんを見張りにつけますよ」

「おとなしくしてまーす」

 

(((まさかの即決!?)))

 

 決して(彼女)の監視を恐れたわけじゃありません。ただ、僕一人ではなく有鬼子まで減ってしまえばその分どんぐり集めの効率が落ちてしまいます。それに医者からも言われているしね。断じて(彼女)による見張りが嫌だったわけじゃないよ?ほんとだよ?

 

「暇そうな風人君にも仕事をしっかり与えますよ」

「え?ゲームしろって話じゃなかった?僕は大人しくゲームしてるから皆頑張って~」

「神崎さんを――――」

「……と思ったけど皆頑張ってるのに僕だけゲームもダメだよね~で?何すればいいの~?」

 

(((神崎さんって風人の彼女だよね?明らかに反応がおかしいような……)))

 

 最近、有鬼子の名前出せば僕がへこへこ従うみたいになってる。むー。そんなつもりはないんだけど…………怒らせると怖いし。なんかさっきから何故か有鬼子がどんどん笑顔になってるし……

 

「とりあえずメモしたことをやっておいてください。じゃあ、皆さん。山へ行きますよ」

「「「はーい」」」

 

 やれやれ。

 

「眠たいし寝ようかなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 寝ようと思ったけど律に『サボってたら神崎さんに報告しますね♪』と脅され(心の中で)大号泣しながら一、二時間程頑張りました。

 

「これを使ってラーメンを作りましょう!」

「ラーメン……だと?」

「らーめん?」

 

 ラーメンという単語に反応したのは村松と僕。

 と、気付けば話は進んで目の前にあるのは粉。話によると集めたどんぐりを水につけて浮いたものを捨て、沈んだやつの殻を割って渋皮を除き中身を粗めに砕き流水(川の水)につけてアク抜き。そこから天日干しをしてひいたものが目の前にある粉の正体だ。

 で、無害なので僕は通称どんぐり粉を指に軽くとり少し舐めてみる…………ふむふむ。

 とりあえず、僕はプリンの時に律に作ってもらった伊達眼鏡をかける。

 

「うーん。味と香りは中々面白そうだけど粘りが足りないね。つなぎに卵を使おうと思うとその分経費がかさみ、スープにお金をかけられなくなる。そうなると利益という面を考えたときにどうしてもプラスが生み出しにくい。何より卵を多く使うためにこのどんぐり粉の独特の味わいが失われるかもしれない。活かそうと思うと中々難しい粉だ」

「「「……………………」」」

 

 すると何故か皆が固まった。え?どうかしたの?

 

「そういやお前……料理もできたんだな」

「久々にハイスペックさを感じた……」

「ヤバい……普段と違いすぎて凄い違和感」

「こいつ……出来る!」

「???」

 

 なんだこの反応。失敬だなぁ。

 

「ふっふっふっ。ですが風人君。これを使えば解決するのでは?」

 

 そう言って出してきたのは……自然薯?

 

「ふむ……確かに自然薯ならつなぎに申し分はないかな。でも自然薯って卵より高くない?」

「ご心配なく。この自然薯はE組の裏山に生えてますから」

「ならOKかな。後は混ぜてみてどんな麺が出来るかっていうことと、スープの開発だね。ラーメンというよりつけ麺の方にシフトチェンジしたらいいんじゃないかな?そうすれば麺が時間による変化でのびたりすることもないし、何よりつけ麺の方がラーメンよりもスープそのものの量は一食当たりで少なく押さえられる。そうすれば利益を考えたときにつけ麺の方が確実に儲かるね。少なくとも僕はそう思うけど村松はどう思う?」

「お、おう……何一つ反論するところが見当たらないな」

「ただ、つけ麺主軸で行くのが確定だとしてもそれでは一人当たり一食が精々。サイドメニューもある程度は豊富にしておかないと、どんなにおいしくとも一品しか売ってないでは飲食店を出す上では確実にアウトだ。裏山になら探せば他にも食材が出て来ると思う。幸い裏山なら食材とかの費用はゼロ。利益を生むには最適だ」

「えぇ。皆から見えないE組の武器ですよ」

「確かに大きな武器だ。皆にはサイドメニューの確保をしてほしい。村松と僕でこの麺に合う最高のスープ作りをする。村松。目標は低コストで最高の味わいだ。調理室へ行くよ」

 

 僕はいつの間にか殺せんせーが持っていた僕のエプロンを身にまとい調理室へ行く。時間は有限だ。やれるだけのことをしなくては。

 

「…………ねぇ。あれマジで誰?」

「プリンの時も見たけど……風人君って眼鏡かけると知的になるの?」

「ですが、彼の言っていることは全て的を得ていますよ。そもそもつけ麺だけでは戦うことは出来ませんからね。あれはあくまでメインウェポンですよ」

「けっ。ならそのつけ麺が霞むくらいのサイドメニューの材料を探してやろうじゃねぇの」

「だね。あの状態の風人君をギャフンと言わせてあげようよ」

 

(ヌルフフフ。彼がここまでやる気を出すのは想定外でしたが、よい方向に向かっているようで何よりです)

 

「どうしたの?神崎さん」

「…………何か凄いなぁ……って」

「あはは……普段とは大違いだもんね」

「うん。さっきの風人君……格好よくて凄いドキドキした。これがギャップ萌えかな?」

「確かに。普段は子どもっぽいというか可愛い系だよね」

「よし。風人君に負けないよう私たちも頑張ろっか」




「質問」


「約一ヶ月失踪していた作者から質問が届いているって」
「最初に棘がある気が……で、質問?誰に?」
「読者の皆様にだって」
「ほへぇ~どんな」
「Twitterに関してだって」
「ついったー?作者ついったーやってないよね~?」
「うん。何かYouTube見ていて、実況者の人が動画告知をTwitterでやっている人がいてね」
「ふんふん」
「知っての通り作者って風人君と同じでクソ……超マイペースだからいつ投稿されるか分かんない状況」
「地味に傷付くな~」
「だからTwitterでそうやって告知したらありがたいのかな?って、後は感想欄じゃできないこともできるんじゃないかって」
「なお作者はガチで使ったことないからよく分かってない模様」
「でも、見たり聞いたりはしたでしょ」
「うん~友達にアカウントが十数個ある人がいるって~そんなにアカウント作ってどうするんだろうね?」
「とこんな感じなので意見(?)を募集(?)します。詳細(?)は活動報告にて」
「あ、感想欄には書かないでくれるとありがたいです~きっとお互いに面倒なので」
「活動報告には下記のリンクからどうぞ」

活動報告URL
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=236583&uid=129451
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