暗殺教室 ~超マイペースゲーマーの成長(?)譚~ 作:黒ハム
文化祭の結果は1位が中学の三ーA……つまり浅野君のクラスだ。で、2位が高等部の三ーA。つまり先輩である。そして3位に我らが三ーEが並ぶ結果で幕を閉じた。
「さぁて、この一年の集大成です。次はいよいよ学の決戦です。トップを獲る心構えはありますか?カルマ君」
「さぁねぇ。バカだから難しいこと分かんないや」
「では、トップを維持する覚悟はありますか?風人君」
「維持する~?ふふん。僕は負けるつもりはないよ~」
「せんせーは一学期中間の時、クラス全員が50位以内と言う目標を課しましたね。あの時のことは謝ります。せんせーは焦りすぎましたし、敵のしたたかさも計算外でした。ですが今は違う。君たちは頭脳も精神も成長した。どんな策略やトラブルにも負けず目標を達成できるはず。堂々と全員50位以内に入り、堂々と本校舎復帰の資格を獲得した上で、堂々とE組として卒業しましょう」
なんだろう……堂々とが多いなぁ……。
「そう上手く行くのかな……」
「「「え?」」」
と、ここで若干マイナス寄りの発言をしたのは杉野。
「A組の担任が交代したらしいんだ。新しい担任はなんと浅野理事長」
「そうですか……とうとう」
「正直、あの人の洗脳教育は受けたくないよ」
「授業の腕もマッハ20の殺せんせーとタメはるし」
「あの人の授業を受けたら多分もう……逆らえる気がしない」
「えぇっ!?そうなの!?凄く面白そうじゃん!せんせー!ちょっと遊び……偵察にいってきまーぐえっ」
席を勢いよく立ち上がり、そのまま勢いよく飛び出そうとした次の瞬間、僕は首根っこを掴まれ席に戻らされていた。
「はぁ。ダメだよ?遊びに行かないの」
殺せんせー?違うよ。殺せんせーより速く反応した有鬼子の仕業だよ。
と、そんな感じで僕が今日一日、面白半分でA組に向かおうとすると対殺せんせーナイフがどこからともなく飛んできて僕の行方を遮っていたことを記す。
「理事長と殺せんせーってさ。何かちょっと似ているよね」
帰り道。何かE組全員で帰る流れとなった本日。不破さんの一言に僕は少しだけ共感できた。
「どこが?」
「不破さんの言いたいことは分かるよ~あの二人は間違いなく教師で収まりきるような器じゃないもん~」
「そうそう。それなのに二人とも普通の先生をやっていること」
まぁ殺せんせーは本当は別の職業だったけど……まぁいいか。
「理事長なんてあれだけの才覚があれば総理でも財界のボスでも狙えただろうに。たった一つの学校の教育に専念している。そりゃあ手強くて当然だよ」
うんうん。確かにそうだね。っと、ん?あれは……?
「あ、あれ、浅野君だ」
「何か用かよ。偵察に来る玉じゃねぇだろうに」
「こんなことは言いたくないが君たちに依頼がある」
依頼?ほーしゅーは?
「単刀直入に言う。あの怪物を君たちに殺してほしい」
「よっしゃ~。任せておけ~」
ということで僕は理事長室に向かおうとすると、
「ぐえっ」
「話は最後まで聞くの」
いきなり制服の襟を掴むのは反則だと思います。
「勿論。物理的に殺してほしいわけじゃない。殺してほしいのはアイツの教育方針だ」
「教育方針って、どうやって?」
「簡単な話だ。次の期末で君たちE組に上位を独占してほしい。無論1位は僕になるが、優秀な生徒が優秀な成績でも意味はない」
……ほう?
「君たちのようなゴミクズがA組を上回ってこそ、理事長の教育がぶち壊せる」
「浅野君。君とお父さんの乾いた関係はよく耳にする。ひょっとしてお父さんのやり方を否定して振り向いてほしいの?」
「勘違いするな。父親だろうが蹴落とせる強者であれ。そう教わってきたし、そうなるよう実践してきた。人はどうあれそれが僕ら親子の形だ」
変わってるなぁ……この親子。
「だが僕以外の凡人はそうじゃない。今のA組はまるで地獄だ。E組への憎悪だけを唯一の支えとして勉強を限界以上にしている。もしあれで勝ったならば、彼らはこの先あの方法しか信じなくなる。敵を憎しみ、蔑み、陥れることで手にする強さは限界がある。君たち程度の敵にすら手こずるほどだ」
やっぱり言葉の端にとげがあるような気がするなぁ。
「高校に進んでからも彼らは僕の手駒だ。偏った強さの手駒では支配者を支えることは出来ないんだ。時として敗北は人の目を覚まさせる……だからどうか、正しい敗北を僕の仲間と父親に」
そう言って頭を下げる浅野君。やれやれ、手駒だかなんだと口で(まぁ本心だろうけど)言っているが結局、仲間だと心の奥底の方では思ってるじゃないか。
そんな彼の元へと行く僕とカルマ。
「へぇ?他人の心配している場合?1位取るの君じゃなくて俺なんだけど」
「ぷくく。二人が1位?笑わせないでよ~君たちじゃなくて僕だよ?」
「「「……………………」」」
空気が一瞬にして固まった気がするが無視する。
「言ったじゃん。次はE組全員容赦しないって。1位は俺でその下もE組。浅野君は10番辺りがいいところだね。あー風人はその下がお似合いかな」
「おーお。カルマが遂に1位宣言」
「一学期末と同じ結果はゴメンだけどね」
「そーだよ~1位は僕。10位は浅野君。カルマはずっこけて50位くらいじゃないかな~」
「おうおう。そしたら今度は俺にも負けんじゃねぇのかぁ?」
あおる寺坂。しかし、すぐさま寺坂はカルマによって膝蹴りされた。あーあ。あおりすぎだよ~
「浅野。今までだって俺たちは勝ちに行っていたし、今回だって本気で勝ちに行く。いつもお前らと俺らはそうしてきただろ?勝ったら嬉しくて負けたら悔しい。そしてその後は遺恨を残さない。もうそろそろこれでいいじゃないか。こいつらと戦えて良かったってお前らが感じてくれるよう頑張るからさ」
さっすが我らがリーダー。いいこと言うね。
「余計なこと考えてないでさ。殺す気で来なよ。それが一番楽しいよ」
「だね~手加減なんて必要ないよ。本気で来いよ。さぁ楽しもう?」
「フッ。面白い、ならば僕も本気で行かせてもらおう」
僕らの間にはじけ飛ぶ火花。さぁ、楽しくなってきたね。
残りテストまで一週間。浅野君と会ってから僕らはより一層勉強に熱が入った。
「風人ー!ここの問題教えてくれー!」
「うん~ここはね……」
放課後とかは殺せんせーだけじゃなく僕ら生徒同士でも教えることになった。
何かこの口調でも前より教えるのがうまくなったと一部の人の間では言われている。むむ、何か失礼な感じだ。
「風人~寺坂たちの国語任せた」
「あいよ~じゃあ、彼らの数学託した~」
僕やカルマは全教科を教えるけど、流石に寺坂とかには得意な教科しか教えるつもりはない。というか、彼らに対しては得意な教科しか今は教えられる気がしない。
「後これ使っていいよ」
「わぁーい」
やったー竹刀とか持ってみたかったんだぁ。
ペシン!
「よーし、始めるぞ-」
「ちょっ!今何で一回叩いたお前!」
「気分!」
「ふざけんな!」
「私語厳禁だぁー」
ペシン!
「誰かコイツの暴走止めろぉ!」
とまぁ、こんな感じで放課後の勉強会は進んでいくのだった。まる。
そして、
「風人君。一つお願いがあるの」
GW特別企画!
「いぇ~!」
一週間毎日投稿!
「いぇ~!」
始めます!
「いぇ~!」
「…………いやいやいや。ちょ、ちょっと待って?え?ついて行けないの私だけ?」
「いぇ~!」
ペシンッ
「風人君ずっとノリだけで騒いでたでしょ」
「う、うぅ……たしかにそうだけど……」
「駄作者。説明を」
我作者。ふと思う。一週間毎日投稿しようと。
「…………え?それだけ?え?え?他になんかなかったの?」
特になし。
「…………マイペースもここまで来ると呆れるしかない……」
「でも大丈夫なの~?」
問題ない。失踪したら煮るなり焼くなり好きにしてくれ。
「よし、風人君。大鍋の準備を。私は包丁研いでくるから」
「早い!行動が早い!」
「だって三ヶ月と三十ヶ月を一字違いで済ませようとする駄作者だよ!?一週間毎日投稿っていいつつ、本当は一週間毎日執筆!(なお投稿するとは言っていない)かもしれないんだよ!」
なぁ風人君や。このお方は頭でも打ったのかい?
「駄作者の日頃の行い~」
ぐっ……私が何をしたと……!
「有鬼子をこんなにしたじゃないか!あの頃の清廉潔白伯夷叔斉品行方正青天白日な美少女の有鬼子を返してよ!」
待つんだ!有鬼子にそんな時期があったわけがないだろ!
「なっ……!……あ、それもそうか」
そうそう。
「(ꐦ°д°) ヘェー 」
「だ、駄作者!有鬼子が凄い形相で怒って……」
│出口│ヽ(^ ∇^* )ツ....... バイバーイ♪
「逃げやがったあのクソ野郎!ま、待って!僕は悪くないんだ!駄作者に言わされてただけで」
その後、風人君の断末魔が聞こえたとか聞こえてないとか。
では今日より一週間毎日投稿スタート!明日もお楽しみに!