ダ・ヴィンチちゃんと七つの宝石   作:ヨコミチ

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1,出会い 2,道のり

1、出会い

 

「起きて、起きてくれたまえよ。。。」

誰かが僕を起こそうとしているようだ。少し大きめな声をだしながら、揺すってくる。

勘弁してくれ。誰だかしらないが、まだ起きる時間ではないはずだ。

関係のない話だが僕は寝付きが悪く、一度起きてしまうと再度眠ることができない。なので、できる限り長く眠りたいのだ。

しかしながら僕はその声を聞きながら全く聞き覚えのない声であることに気がついた。

そして、何だか分からないが異常に暑いということも。

異常事態であるのであろうか。薄目を確認する。

「あっ、起きた!」

僕は再び目を閉じた。

「な、なんでまた眠ってしまうんだい!?」

声の主はだいぶ慌てているようであった。

先ほど薄目を確認して見えた物は年端もいかないであろうと思われるロリ少女と、その後ろに果てしなく続く砂の大地だった。

ど、どこだここ。。。

「君は?」

幾ばくの歳にもなっていないであろう少女を見て質問をする。先ほど自分に話してきた感じや、この異常事態に対して慌てているように見えないこと。そしてなにより奇妙な服装と、その手に持つ杖を見て疑問を持った。

少女はフッフッフッと、したり顔で笑いながら言った。

「驚かないでくれたまえよ。私こそは彼の有名なレオナルドダ・ビンチ。親しみをこめてダビンチちゃんと呼んでくれたまえ」

レオナルドダ・ビンチ。。。僕の知識ではレオナルドダ・ビンチは男性でこんなに幼くは無かった筈だ。しかも、仮にレオナルドダ・ビンチだったとして何故ここに生きているのだろう。

「その顔は信じられない。と、いった顔だね? そうだともそうだとも。普通なら信じられない。私はいわゆるサーヴァント。と、言われる存在さ。世界の終わり危機に応じて英霊として召還されたのさ」

いったい何をいっているのか。

「私は今までカルデアという所にいて謎の集団から襲われていた所。不覚をとってね。心臓を抜かれたと、思ったらここにいたんだ」

おかしいなぁ。と、彼女は続ける。本来ならそのカルデア?にあるスペアボディに移されるはずだったのだ。と、言う。

まだ、何をいっているのか。分からない。

「さて、私の自己紹介はすんだ。ここらへんで君の素性と名前を教えてくれないかな?」

僕、僕の名前は。。。

名前が思い出せない。

「もしかして、名前が無いのかい?」

「思い出せないんだ」

「ふむ、なるほど。それは困ったねぇ。名無しの権兵衛か。。。そうだ!君の名前はナナシだ。まぁ、君が思い出すまでの一時的な呼称だよ。状況を見るに一人でいるより二人でいた方が生産的だろう? そうなると一応の呼称名があった方が便利なのさ」

 

 

2、道のり

 これでもかというような日差しの照りを受けながら僕達は砂の上をただ歩いていた。

 目指しているところはとりあえず水源。人間は水があればとりあえずは生きていける。サーヴァント?という彼女は水はいらないようだけれど。。。

「いやー、暑いねー。いくらサーヴァントといえどこの暑さはこたえるものがあるよ。我々は食べたり飲んだりする必要は無いが、こういったような環境的要因は君たちと同じく直に受けるのさ」

 そう彼女はその着にくそうな服を着ながら言う。まぁ、ぼくという男の存在がいるから当たり前といえば当たり前だが、僕ならそんな服は即座に引き裂いていたが。

「ふぅん。その服暑そうだね」

「いやいや、そうでもないよ。以前にも砂漠をひた歩くという経験は積んでいるからね。前のボディの私だが。。。そんな訳でそこまで大変じゃないさ。何しろ君の前だしね。この体系とはいえ、一応は女の身体だからさ。恥らっておくのが当然だろ?」

 以前? こんな体験をそう何度もするものだろうか? 僕は気になった。

「以前とは?」

「あぁ、以前にもキャメロットという所でね。その時も人理を修復する関係で訪れたのだがね。その時はオブサーバーとして私が直々におでまししたという訳さ。その時はこんなちんちくりんな姿ではなくナイスバディなお姉さんだったのだが、勿論その時も服は脱がなかった。その時のお供は男性ではなく、立香ちゃんと、マシュという女の子がお供だったのだがね」

 他にもこのような体験をしているようだ。彼女についていけば問題はないのかもしれないな。

「いや、君もちゃんと働いてくれたまえよ。確かに普通の人間よりかは力持ちだから私がやった方が効率がいいのは確かだけどね」

「声には出してはいないはず何だけど」

「ふっ、読心術は必須科目だよ。さ、何やら建物が見えてきた! 果たして水や食料はあるのかな!?」

前方を見ると影は小さいが何やら建物が見えてきた。

しばらく歩きっぱなしだから休める所が欲しいし、喉もカラカラだ。あそこに物資があればいいのだが。

 

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