3,はじめての街
そうこうして僕達ははじめての街にたどり着いた。
果たしてここが街としての機能を果たしているかと、言われれば疑問ではあるものの。そこには人が住んでいた。
家と思われる建物はどうやら土を固めたような物で作られている。どの家もどこかしら崩れ落ちていた。僕が確認した範囲だとどの家も窓口はあるもののガラスで作られた窓ははめられていなかった。
僕達がこの街に入った時も門番などはいなかった。
表を歩いている人達も、チンピラみたいな見た目の人。道脇に座り込んでいる浮浪者みたいな人間しかいなかった。
「これは中々補給物資の調達は難しそうだねぇ」
確かに。その現状を見た彼女はそう言った。
「ここから新たに街を見つける為にさ迷うのは、良策じゃないと思うよ」
「そうだね。いずれにしろここで何かしらの情報を集めてからの方が良さそうだ。果たして私達に好意的な人間はここにいるのかな」
「おい、お嬢ちゃん達!」
僕達は誰に話しかけようか通りを歩いていると、地べたに座り、髭も伸びている風貌の男に話しかけられた。
「何かな?」
「お前さんたち、ここいらの出じゃねぇだろ? 珍しいなと思ってさ。 どこから来たんだ?」
「どこと聞かれると難しいけれどここから遠いところかな」
「ふぅん。何のために来たんだ」
「まぁ、色々あるんだ」
ふぅん。と、男は続ける。
信憑性において怪しげな男の言葉を聞いていてもしょうがないとは思ったが、右も左もわからない状態では何かしらの情報が必要だった。
たとえ、男が我々を騙そうとしているのだとしても。
「なら、中央食堂に行くと良い」
「中央食堂? なんだいそれは」
「ご覧の通り、ここの自治は無い。当然の如く食べ物の製造をしているものもいない。だが、人間は食べ物を食べないと死んでしまうだろ? そこでできたのが中央食堂と言われる施設だ。後ろを見ろ」
男は指差した。
僕達は振り返った。
ここから少し距離がありそうだが、壁の崩れていない建物があった。
「誰だか知らねぇが、あそこで食べ物を作っている。と、同時にそこの主人二人は強いのでね。何かしらがあった時はそこって感じだな。お前らも困っていることがあるのなら行ってみると良い」
4食堂
食堂と呼ばれる場所はこの街の中心地にあった。
周りの建物に比べると結構良い作りをしていた。
「ごめんくださーい」
僕達は扉を明け中に入る。
正面に厨房と思わしき場所があり、そこから平行して二列テーブルが並んでいた。
今の客の入りはまばらでそこまで忙しくはなさそうだった。
「すいません」
僕達は厨房に寄り中に声をかけた。
「どうしました?」
ウェイトレスだろう。パッと見少女と言える女性が話しかけてくる。
「僕達は今困り事があって、そしたら街の人にここに来ると良いと言われたんだ」
「なるほど。では、少々お待ち下さい」
少女はそう言うと厨房の中に消えていった。
「進展ありそうだね」
ダヴィンチはそう言った。
「あなたは。。。」
しばらくしてからさっきのウェイトレスと共に一人の女性が来た。
その女性を見るとダ・ヴィンチは目を丸く見開き驚いている。
その二人は僕達の前に立つ。
「久しぶりね。ダ・ヴィンチ」
「オルガマリーオムニスフィア。生きていたのか」
その女性な僕達を見てニヒルに笑っていたのだった。