唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第114話

「ご馳走さまでした。やっぱり食後は甘いものだよね〜」

 

午後8時、柚宇はデザートのシュークリームを食べ終えて満足そうな表情を浮かべながら紅茶でお口直しをする。普段はアホの子であるが妙に品があるな。

 

「まあな。ところで食後は遊ぶって言ったけど、何して遊ぶんだ?」

 

柚宇の性格上、テレビゲームだろうが今持ってるゲームは少ないし柚宇の満足できるものがあるとは限らない。

 

俺が質問すると柚宇はドヤ顔を浮かべて鞄からあるものを取り出す。

 

「じゃじゃ〜ん。ポッキーゲームだよ〜」

 

手にあるのはポッキーの箱だ。柚宇の奴、中々大胆なゲームを提案してくるな。もちろん大賛成ではあるが……

 

「ポッキーゲーム?何だそれ?」

 

俺は柚宇にゲームの説明をさせたいので敢えて知らないフリをする。

 

「えっ?りゅ、竜賀さん知らないの?」

 

「少なくとも前世では聞いた事ないな。アレか?指にポッキーを立ててバランスを取るゲームか?」

 

知らないフリをして柚宇に説明を求める。すると柚宇はさっきとは打って変わって恥ずかしそうな表情になりながらも口を開ける。

 

 

「ぽ、ポッキーゲームは2人が向かい合って1本のポッキーの端を互いに食べ進んでいくゲームで、先に口を離したほうが負けになるの。負けたら罰ゲームね」

 

「要はチキンレースか。んでお互いに離さなかったらキスすることになると思うが」

 

「そ、そうなったら引き分けだね。もう1回勝負しないとダメなの」

そうなのか。前世で第三者がポッキーゲームをやってるのを見たが、キスをしてるところは見てないので、そのあたりよくわからなかったんだよなぁ。

 

そう思っている間にも柚宇はポッキーの箱を開封してポッキーを咥えて……

 

「んっ……」

 

上目遣いで見ながらポッキーを突き出してくる。どうやら拒否権はないようだ。まあ拒否するつもりはないけど。

 

俺は柚宇が加えるポッキーを咥える。すると直ぐに柚宇は目を瞑って食べ始める。その速さはかなり早く、チキる気がないのが丸分かりだ。

 

俺としてもチキる気はないが、最初から積極的な態度を見せたくない。

 

よって食べ始めるが、柚宇との距離が5センチを切った瞬間にポッキーを折る。

 

パキリと音がすると柚宇が目を開けて物足りなさそうに見てくる。

 

「竜賀さんの負け〜、だから罰ゲームね」

 

「それは構わないが罰ゲームって何だ?」

 

「負けた人は勝った人の言う事を聞くのはどう?あ、本当に嫌だと思ったら言ってね?遊びなんだから無茶振りは無しで」

 

まあそれなら大丈夫だな。

 

「で?柚宇はどんな命令をするんだ?」

 

「ん〜、じゃあ竜賀さんは今から3分間私にあすなろ抱きをしてね?」

 

どこが罰ゲームだよ?寧ろご褒美じゃねぇか。

 

「わかったよ。後ろを向け」

 

そう言うと柚宇は俺に背中を見せるので、柚宇に近寄り後ろから柚宇の首に手を回して優しく抱きしめる。

 

「んっ……竜賀さん……」

 

柚宇は艶のある声を出して身を縮こまらせて受け入れ態勢となる。普段おっとりした柚宇がエロい声を出すのはギャップ差もありドキドキしてしまう。

 

「これで大丈夫か?」

 

「うん。私、竜賀さんにこうして貰えるの、凄く嬉しい……幸せだよ」

 

柚宇はそう呟くと今以上に俺に身体を預けてくるので、抱きしめる力を少しだけ強める。ただこうしているだけでも幸せな気分になるなんて……今後仲を深めればもっと幸せになれそうだな。

 

そんな風にしながらも3分が経過したので柚宇から離れると、柚宇は新しいポッキーを取り出す。

 

「じゃあ2回目行くよ〜」

 

柚宇は再度ポッキーを咥えたので俺も反対から咥えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

30分後……

 

「じゃあラストだね。最後くらいは勝って欲しいな〜」

 

柚宇は若干不満そうにしながら最後のポッキーを取り出して咥える。

 

ラスト一本になるまでの結果だが、俺が毎回ワザとチキって罰ゲームを受けている。その気になればがっつけるが、罰ゲームの内容が毎回ハグとか抱き合いとか膝枕とかご褒美だらけだったので勿体ないと思ったのだ。

 

柚宇が罰ゲームを受けることは絶対にない。何せ毎回俺が折ると露骨に残念そうな表情を浮かべているので、チキる気がなくキスをする気満々であるのが丸分かりだ。

 

よって俺としては柚宇を焦らして、からかいたい気持ちを持っているのかもしれないな。

 

とはいえ折角キスする気満々抜かない柚宇の気持ちを蔑ろにするのもアレだし、最後はチキるつもりはない。

 

俺もこれまでのようにポッキーを咥えて食べ始める。柚宇もゆっくりと食べ始める。

 

そしてポッキーの長さが5センチとなる。これまでなら俺はここで折っていたが、今回は折らずに食べ続ける。

 

それを見た柚宇は驚きの表情を浮かべるが、直ぐに嬉しそうな表情に変わり食べ続ける。

 

そして……

 

ちゅっ

 

ポッキーは全て無くなり、俺と柚宇の唇が重なり合う。以前にも触れた柚宇の唇だが、柔らかくエロさを感じる。

 

暫く唇を重ねると柚宇は離れて照れ臭そうに笑う。

 

「えへへ……残念だけど最後は引き分けだね〜」

 

「まあ仕方ない。けどお前の勝ちだから良いだろ」

 

これまでのゲームでは俺が毎回わざと負けていたので柚宇は実質無敗だ。

 

「まあね〜。凄く楽しかったよ」

 

柚宇は蠱惑的な表情を浮かべて俺にスリスリしてくる。そんな甘えん坊な柚宇のキスは凄く甘く、こちらも幸せな気分になる。

 

「それは何よりだな。それとそろそろ風呂を沸かすが大丈夫か?」

 

時間的に見るといつも風呂に入る時間だし、そろそろ沸かしたい。

 

「大丈夫だよ〜、それとさっきの約束は守ってね〜」

 

さっきの約束とは一緒に風呂に入る事だろう。俺としては大歓迎なので破るつもりはない。

 

「約束は守る。まあお前が満足するかわからないが」

 

「それは大丈夫。竜賀さんと一緒にいればそれだけて満足だから」

 

躊躇いなくそう告げる柚宇。その事に嬉しく思いながらも風呂を沸かす。

 

するとお互いに無言となるが、柚宇は無言で近づいて来て、俺の手を握ってくる。柚宇を見ればいつもの笑みを浮かべて俺の手をニギニギしてくる。

 

俺も柚宇の手を握り、お互いにニギニギし合っていると風呂が沸いた事を告げるメロディが流れてくる。

 

「じゃあ入ろっか」

 

「へいへい」

 

俺が頷くと柚宇は自分のカバンからビニール袋を取り出す。俺も着替えを準備すると柚宇が手を引っ張って脱衣所に連れて行く。

 

脱衣所に着くと柚宇は躊躇いなく服に手をかけて脱ぎ始る。

 

ガン見すると引かれそうなので柚宇から意識を逸らし、俺も1枚1枚脱いでいく。桐絵と行った旅行のおかげで戸惑うことはなかった。

 

そして全て脱ぎ終えると……

 

「じゃあ、入ろ?」

 

正面にタオルを巻かず一糸纏わぬ姿の柚宇が現れる。それにより柚宇の高2とは思えないほどのダイナマイトボディを見てしまい、理性が飛びそうになる。

 

手足の綺麗さなら桐絵が勝つがスタイルの良さなら柚宇が圧勝だろう。まあどっちも同じくらい魅力的であるがな。

 

「そうだな。行こうか」

 

タオルを巻こうか考えたが、巻かない事にした。柚宇も巻かないからこっちも巻かなくても大丈夫だろうし。

 

俺が頷くと柚宇も恥ずかしそうにしながらも頷き、一緒に風呂場に入る。

 

……マジで理性を飛ばさないよな?

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