唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第118話

 

 

 

「竜賀さん、久しぶりにエッチをしたいな〜」

 

気がつくと、目の前にはスケスケのピンク色ネグリジェを着て蠱惑的な表情を浮かべる柚宇がいた。

 

え?どういう事だ?確かに柚宇には告白をされたが、それ以上の進展はなかったはずだ。

 

というかここはどこだ?俺は裸だし、ベッドは唯我家で使っていたものじゃないし、辺りにはピンク色の煙が上がっていて周囲の景色がわからない。

 

「ねぇ竜賀さん。エッチしようよ?竜賀さんが望む事、何でもしてあげるよ〜」

 

すると柚宇はベッドに上がってきて俺の胸板を優しく撫でてくる。そこから伝わる愛情に対して、俺の理性は一瞬で吹き飛ぶ。

 

(もう本人が言ってるなら抱いて良いよな。つか久しぶりにとか言った時点で、いつかはわからないがもう抱いたみたいだし)

 

そう思っていると……

 

『ちょっと待って(待ちなさいよ)!』

 

柚宇の背後にある煙から複数の女子の声が聞こえてくる。何事かと思えば……

 

「抜けがけなんて狡いわよ!」

 

真紅の下着を着た桐絵が……

 

「平等に竜賀さんを愛すって約束したわよね?」

 

水色のビキニを着た玲が……

 

「いくら竜賀さんに最初に告白したからって優先順位はないわよ」

 

バスタオルを巻いた草壁が……

 

「そうだよ。皆で仲良く竜賀さんと愛し合わないとね?」

 

黒いボンテージを着た綾辻が煙の奥から現れる。

 

(え?いつのまに草壁と綾辻まで?)

 

桐絵と玲についてはすでにキスをする関係だからまだしも、草壁とはそこまで行ってないし、綾辻に至っては一回話しただけだ。

 

(もしかしてこれは夢?もしくはこれまでの事が夢でこれは現実なのか?)

 

可能性は充分ある。何せ転生した俺だし、これくらいリアリティのある夢を見てもあり得ないことはないし。

 

しかし夢か現実かなんてどうでも良い。どちらであろうと彼女らが俺を求めているなら拒否する理由はない。

 

そして草壁と綾辻が俺を竜賀呼びしたって事は取り繕う必要はないみたいだな。

 

「お前ら落ち着け。お前らが俺を愛するなら俺はそれに応えるだけだ。全員纏めて来い」

 

そう言うと5人は艶のある牝の表情に変わりながら俺に近寄り……

 

『竜賀さん、大好き……!』

 

一斉に俺を押し倒してくるのだった。

 

………………

 

………………

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pipipi……

 

電子音と共に目を開けると、まだ見慣れてない天井が目に入る。周りを見回すとベッドではなく、布団に寝ていて辺りにはピンク色の煙は無くなっていて、柚宇達もいなくなっている。

 

つまりあの世界は夢だったことを意味する。非常に残念極まりない。

 

(いや、もしかしたらアレは俺の将来図かもしれない)

 

当然だがあの光景は俺が望んでいる光景だ。正夢にしたいというのが俺の本音である。

 

(よし、これから頑張ろう)

 

俺は改めて頑張ることを決心して起き上がる。どのみち昨日で夏休みは終わったし、意識を切り替えないとダメだ。差し当たっては元気の出る朝食を作らないとな。

 

俺は奮起しながらキッチンに向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後……

 

「おらぁっ!」

 

「ちっ!」

 

影浦の怒号と共に振るわれるスコーピオンの連撃に何とか食らいつく。レイガストは耐久力が高いのでそれなりに凌げられる。

 

しかし防御に専念したらいつかは崩されるので崩される前に勝つ……

 

「スラスター、起動!」

 

言いながら影浦にシールドバッシュをぶちかまして、壁に叩きつける。

 

同時にリボルバー拳銃を向ける。それに対して影浦は体勢を立て直しながらもリボルバー拳銃を注視する。

 

影浦のサイドエフェクト、感情受信体質は感情を向けられた際に、向けられた箇所に刺さる感覚が生まれるサイドエフェクトだ。

 

つまり俺が影浦の眉間を撃ち抜こうとしたら、影浦は眉間にチクリとした感覚が生まれるので、奇襲やフェイントが通じにくいのだ。

 

影浦を倒すには攻撃に感情を乗せないのが最善だが今の俺には無理。絶え間ない連撃も悪くない手だが、これも今の俺には無理。

 

そうなると影浦の周囲の環境を利用して攻めるのが有効だが、今日は既にこのやり方で2回倒しているので3回目は難しいだろう。

 

よって俺は新しいカードを切ることにする。リボルバー拳銃を持った手を横に大きく振って……

 

「グラスホッパー!」

 

手の軌道上にグラスホッパーを手が元の場所に戻るように展開する。

 

手にグラスホッパーが当たった瞬間、右手に物凄い負荷がかかり体勢を崩しかけながらも引き金を4回引く。

 

ドパッ!ドパッ!ドパッ!ドパッ!

 

「っ!野郎!」

 

影浦は慌てて横に跳ぶが、その際に2発の弾丸は外れるが1発は右腕を擦り、もう1発は脇腹を穿つ。

 

影浦のサイドエフェクトは敵が感情を向ける場所を察知できる。ならば俺自身も何処に撃ったかわからない状況にすれば良いだけだ。

 

グラスホッパーが手に当たった瞬間に引き金を引くってことだけ考えていれば、影浦も何処を狙ってくるかわからない。

 

そして1発でも当たれば大ダメージになる。幾ら影浦でもトリオン体の強化は出来ないし、俺の徹甲弾を内装するリボルバー拳銃を防ぐのは困難だからな。

 

まあ欠点とすれば影浦のサイドエフェクトを無効化出来る代わりに命中率が大きく下がる事だ。今回は4発中2発命中したが、運が良かっただけだ。

 

そう思っていると影浦がこっちに来る。脇腹に穴が開き長く保たないと判断したからだろう。

 

俺は迎撃するべく、レイガストを再展開しながら影浦にリボルバー拳銃を向ける。レイガストで影浦を崩し、避けれない状況にしてから蜂の巣にする。

 

そう思いながらリボルバー拳銃を影浦の臍の周辺に向けてからレイガストを構えようとするが、その前に影浦は両手を前に出す。アレはマンティスの構えだ。

 

マンティスは変幻自在の一撃でレイガストの範囲外から攻撃してくる可能性もある。

 

加えて以前はマンティスをトドメとしてではなく、崩しとして利用していた。

 

俺は俺は即座にリボルバー拳銃を消して、固定シールドを展開する。身動きは取れないがこれならマンティスを防げる。殺られる前に殺るよりもマンティスを使った後の隙を突く方が合理的だ。

 

しかし……

 

「なっ?!」

 

次の瞬間、地面から2本の刃が出てきて俺の両手を斬り落とした。影浦を見ると両手には何にも出ておらず、両足元に2つのヒビが入っていた。

 

(マンティスはフェイントで本命はもぐら爪の両攻撃だと?!)

 

影浦の戦闘スタイルは何度も記録で見たが、搦め手を嫌い真っ向勝負を好んでいる。よってフェイントを使ってくるとは思わなかったので、フェイントの存在を失念していた。

 

しかも固定シールドは地面に展開してなかった。これについては俺の落ち度だ。

 

同時に負けを確信した。今の俺のトリガー構成だが、相手を倒す事が出来る武器トリガーはレイガストと徹甲弾内蔵のリボルバー拳銃のみで両方とも腕がないと使えないのだ。

 

影浦がトドメを刺すべくスコーピオンを振るうが俺は抵抗しない。両手がない以上勝ち目はないし、エスクードは既にトリオンが殆ど無いので使えない。

 

案の定、影浦のスコーピオンは俺の首を刎ね飛ばした。

 

 

『10本勝負終了、勝者影浦雅人』

 

そんなアナウンスを最後に聴きながら俺は光に包まれるのであった。

 

 

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