唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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このシリーズではお久しぶりです。


第130話

 

午後3時……

 

「自然にB級に上がる人に対しても対策が必要だと思うの」

 

草壁隊作戦室にて今後のC級強化方針にて話して、もう直ぐ終わりという時に草壁がそんな風に言ってくる。

 

「?どういう事だ?上がる人は自然と上がるし、対策っているのか?」

 

今のボーダーは上がる人は自然に上がり、上がれない人はC級で燻っている状況で、俺達は上がれない人をB級まで導こうとしているのだ。

 

「ええ。唯我先輩は努力して昔に比べて強くなったけど、努力を始めた当初はモールモッドに勝てた?」

 

「モールモッド?射撃に徹したら勝ってたけど、近距離に絞ってたら割とベイルアウトしたな」

 

まあ太刀川と出水の2人を相手に扱かれたから、近距離でも倒せるようになるまで余り時間はかからなかったけど。

 

「でしょうね。さっき竜司がB級上がりたての早川隊の付き添いで防衛任務の付き添いをしたんだけど、早川隊長がモールモッドに負けたらしいのよ」

 

「マジか」

 

そういや記憶は曖昧だが、前世の原作ではガロプラのトリオン兵はB級下位クラスでモールモッドの方が強いとか書いてあったような……

 

「ええ。さっきB級下位のオペレーターとも連絡を取ったけど、B級下位の隊員の中にはバンダーに負ける隊員が少し、モールモッドに負ける隊員が結構いるらしいわ」

 

なるほどな。現状確認できるトリオン兵は……

 

捕獲型トリオン兵 バムスター

 

戦闘用トリオン兵 モールモッド

 

砲撃用トリオン兵 バンダー

 

飛行用トリオン兵 バド

 

この4種類だが、正隊員は全種類倒せるようにしておく必要があるな。

 

「じゃあこれからB級に上がる隊員については昇格したら、研修として仮想戦闘フィールドでモールモッドとバンダーの2種類と戦わせるように上層部に頼んでみるか?」

 

「ええ。1対1で倒せるようになった隊員で構成されたチームには付き添いを用意しない流れを目標にしましょう」

 

「じゃあもう直ぐ昇格する隊員にも試せるように今日中に草案を纏めたいが……5時から俺は防衛任務だし、5時までに出来るまで纏めて、提出は明日以降で大丈夫か?」

 

「防衛任務以降は私が纏めとくわ。で、終わったら唯我先輩がチェックして、問題なかった明日提出しましょう」

 

まあその方がスムーズだよな。

 

「わかった。その時は頼む」

 

「ええ。じゃあ研修内容を細かく上げていくわよ」

 

言いながら草壁がタブレットを操作するので俺も自分のタブレットを操作する。

 

それから防衛任務の時間までにプレゼン内容を纏めていくが、結局完成はしなかったので残りは草壁に任せて警戒区域に向けて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

ギィンッ ギィンッ ギィンッ

 

刃モードのレイガストとモールモッドのブレードがぶつかり合う。俺が横にジャンプするとモールモッドは薙ぎ払いを仕掛けてくるので下から跳ね上げ、そのまま距離を詰めて弱点の眼球をぶった斬り、活動停止させる。

 

「目標沈黙」

 

『いや、それは良いけど何で刃モードで戦ってんだ?お前普段モールモッドを戦う時は盾モードでガードしてから、リボルバー銃で仕留めてるだろ』

 

出水から通信が入る。

 

「いえ。純粋な攻撃手として戦ったらどうなのか戦力調査をしました」

 

『戦力調査?C級強化訓練の為だろうが、C級にモールモッドは厳しいだろ?いきなりどうした?』

 

太刀川の目から見てもC級にモールモッドは厳しいようだ。原作じゃ三雲修はモールモッド2体と戦ったが、アレはやはり無理ゲーのようだ。

 

「さっき草壁と打ち合わせしていた際に、佐伯先輩が付き添っていた早川隊のメンバーがモールモッドに負けた事、B級下位にはモールモッドやバンダーに負ける事もある事を聞いたので、今後B級に上がる隊員には研修をしようと考えてるんです」

 

『あー、なるほどな』

 

「ちなみに太刀川さんが弱かった頃は工夫とかしてましたか?」

 

『俺が入隊したばっかの頃は仮想戦闘訓練もベイルアウト機能もなかったからなぁ。トリオン兵が沢山来た時は弱いバムスターを担当して、単体で来た時は忍田さんから横で指導されながら戦ったな。で、負けたら忍田さんが助けてくれた』

 

そういうやり方だったのか。まあ確かに強い人から横で指導を受けるのは良いかもしれないが、そこまで過保護にするのはどうだろうか?

 

これまでC級の扱いが雑だったが、だからといって過保護にするのは違う気がする。いつも指導者がいる訳じゃないし。そのあたりは研修でも匙加減を考慮しないといけないな。

 

しかし刃モードで戦うと思ったよりも強いな。刃モードを使う時は基本投擲ばかりだが、斬り合いの訓練もしておくか。

 

そんな風に話しながら次を警戒するが、やってくるのはバムスター数体とバド数体だけでモールモッドは全然来ないまま防衛任務が終了するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ〜」

 

防衛任務を終えて作戦室に戻ると柚宇がお菓子を食べながら手を挙げて迎えてくれる。

 

「あ、さっき尊君の携帯が鳴ってたよ」

 

そう言われて携帯を渡される。普段は防衛任務でも持ち歩くが、今日は普段と違う戦い方でモールモッドと戦うと決めていたので、壊さないように作戦室に置いていたんだよな。

 

「誰からだ?」

 

「えーっと、草壁からさっき話したモールモッドとバンダーの件について研修内容を纏めたから精査して欲しいって内容ですね」

 

メールの着信時間を見ると俺の予想よりも早く完成しているな。流石に優秀だな。

 

「と、いうわけで俺は草壁からの草案を見てから帰るんで、皆さんは先に上がってください」

 

帰ってから確認するのは面倒だし今直ぐ終わらせる。帰ってから仕事するのは精神的に疲れるからな。

 

「はいよ。そういや唯我に聞きたいんだけどよ」

 

「ん?何ですか?」

 

太刀川が改まってそんな事を言ってくるが、何か重要な事でも話すのだろうか?しかしわざわざ改まって話すようなことがあるだろうか?

 

頭に疑問符を浮かべながら太刀川を見れば楽しそうに笑みを浮かべて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「唯我は草壁の事を早紀って名前で呼ばないのか?」

 

「は?」

 

そう口にする。同時に柚宇が感情が宿らない声を出して作戦室の気温が下がる。今の、柚宇の口から出たのか?

 

「ゆ、柚宇さん?」

 

「く、国近。今のは軽いジョークでな……」

 

出水が恐る恐る柚宇を見て、太刀川が苦笑いを浮かべながら言い訳を始める中、彼女はハイライトをオフにしながら携帯を取り出し……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし本部長?太刀川さん、前期のレポートは尊君の力を借りまくって、後期も尊君の力を当てにしてるんで対応をお願いしま〜す」

 

「国近ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!俺が悪かったから忍田さんは勘弁してくれぇ!」

 

太刀川の師匠にして天敵である忍田本部長に連絡して太刀川は絶叫を上げる。

 

そんな太刀川を他所に柚宇は通話を切って……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、もしもし風間さんですか?国近で〜す」

 

「国近さぁぁぁぁぁんっ!」

 

更なる太刀川の天敵に電話をかけている。相当キレているようだ。

 

 

 

それから10分後、太刀川は忍田本部長と風間に拘束されて作戦室から出て行った。

 

 

 

 

 

しかし草壁を名前呼びか……今年中を目標に頑張ろう。

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