唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第144話

 

 

 

「ここまでで良いです。送ってくれてありがとうございます」

 

夕方、俺は早紀を途中まで送り、別れ際に礼を言われる。

 

「気にすんな。可愛い後輩を蔑ろにするつもり痛っ!何すんだ?!」

 

何かいきなり足を踏まれたんだけど?!

 

「煩いですよこの女誑し。隙あらば口説くつもりでっ!」

 

早紀が怒りながら俺に詰め寄ろうとするが、さっき踏んだ俺の足に躓いてバランスを崩すので、手を伸ばして早紀の左腕を掴み引っ張る。

 

「怒るのは勝手だが、暴れ過ぎないようにな」

 

「………はい」

 

早紀は恥ずかしそうに小さく頷くが、さっきまでと違って怒りの色は薄まっているので安心した。

 

「じゃあ俺はもう行く。またな早紀」

 

試しにとばかりに早紀の頭をわしゃわしゃする。今の関係なら許してくれると思うが……

 

「はい。また数日後に、竜賀さん」

 

早紀は手を振り解くことなく、頷く。特に怒りの色はないし、今後もやってみるとしよう。

 

俺は早紀に別れを告げてから借りている部屋に向かって歩き出す。これから柚宇達とクリスマスパーティーだ。楽しみではあるが、3人に押し負けないか不安だ。最近3人の押しが半端ないし。

 

この前なんかは柚宇は太刀川と出水が作戦室にいるのに、作戦室のベッドの中で俺を裸にしてから裸になって抱きついてきたからな。幸い2人がベットが置かれた小部屋に入ってこなかったが、バレたらマジでヤバかった。

 

内心ドキドキとヒヤヒヤを感じながらも帰宅して玄関の鍵を開けて靴を脱ぐ。

 

そしてリビングに繋がるドアを開けると……

 

『お帰りなさい♡』

 

「ぶふっ!」

 

裸に赤いリボンを巻いた玲と桐絵と柚宇が迎えてきて、思わず咽せてしまう。クリスマスパーティー中に何かしてくるとは思ったが、まさかパーティー前から仕掛けてくるとは思わなかったわ!

 

「加古さんの炒飯パーティーから生きて帰ってくれて良かったわ」

 

ちゅっ

 

「ハズレを引いてないという事は元気だし、今夜は思い切り楽しめるね〜」

 

ちゅっ

 

「今日は竜賀さんがして欲しい事、一杯しますから……」

 

ちゅっ

 

3人は艶のある眼差しを浮かべて俺に近寄ってキスをする。そして玲が俺の鞄を持って、柚宇と桐絵が左右から俺を引っ張りクッションの上に座らせる。何か妻が迎えてくれるシチュエーションみたいでドキドキするな。

 

「今から料理を運ぶからちょっと待っててね」

 

3人はキッチンに向かうが、綺麗な背中や尻が見えて興奮してしまう。マジで今夜は危ないかもしれない。

 

それから直ぐに料理が運ばれてくる。グラタン、チキン、カレー、ハンバーグなどが運ばれてくる。いかにもクリスマス的な料理だ。

 

そして全ての食材が並ぶと3人が四方に座り……

 

『いただきます』

 

4人で挨拶をしてから食べ始める。一口食べるがハンバーグは肉汁が滲み出て実に美味だ。カレーも辛いが旨さもあって食欲を刺激するしクリスマスに相応しい料理だ。

 

「美味いな。わざわざ作ってくれてありがとう」

 

礼を口にすると3人は嬉しそうに笑みを浮かべてくる。もうこの時点で日頃の疲れや加古隊で生まれた精神的な疲れが消えていくのがハッキリわかる。  

 

それから暫く食事を楽しみ、食べ終えてから食器を片付けると3人が俺と向き合う。

 

「じゃあ竜賀さん。食事も終わったので私達からプレゼントがあります」

 

「奇遇だな。俺もお前らに準備してある」

 

俺は鞄から可愛くラッピングされた小包を取り出して3人に渡す。

 

「赤いリボンのプレゼントが桐絵、ピンクのリボンが柚宇、白いリボンが玲だ」

 

「ありがとう!開けても良い?」

 

「もちろん」

 

3人は俺からのプレゼントを開ける。桐絵には真紅のルビーが付けられたネックレス、玲にはサファイアが付けられたブローチ、柚宇にはエメラルドが付けられたブレスレットを用意した。

 

「え?こんな凄いの貰って良いんですか?何百万とかしたんじゃないんですか?」

 

「ないない。数百万するのは原石で、これは数万だからお前らの給料でも買えるから」

 

というか学生のプレゼントで数百万のもんを用意したら色々気まずいわ。

 

「どうもありがとうございます。じゃあ私達にもプレゼントを渡します」

 

玲はそう言って3人で箱を渡してくる。

 

「私から手袋を用意しました」

 

「あたしは万年筆を用意したわ。上層部入りして書類作業があるでしょ」

 

「私はゲーム10本だよ。協力プレイをしようね〜」

 

実用性のあるプレゼントだな。まあゲームは忙しいから余り時間を作れないかもしれないが、折角プレゼントしてくれたのだし、全部やろう。

 

「それからもう一つ……」

 

言うなり3人は目を細めて俺に近寄り、ベッドに押し倒して……

 

「「「私達もどうぞ」」」

 

艶のある眼差しを向けてくる。

 

「ま、待てお前ら。落ち着け」

 

俺だって可能なら受け取りたいが、今3人同時に受け取ったら今までずっと我慢して分の反動がヤバい。せめてボディタッチなどをして少しずつガス抜きをしたいのが本音だ。

 

「落ち着いてるわよ。あたし達は落ち着いて竜賀さんに全てを捧げるつもりだから」

 

「竜賀さんが興奮しているのは生理的反応でわかってるから」

 

「私達ももう我慢出来ないから……今ここで全てを受け取ってください……」

 

止めようとするが、3人の勢いは止まらない。

 

「い、いやだから「もしかして草壁さんも仲間に入れたいのですか?」は?ここで早紀の名前が出る意味が『早紀?』ま、待てお前ら、早まるな」

 

早紀と呼んだ瞬間、3人から肉食獣のオーラが増す。

 

「ふーん。名前呼びを許されるくらい仲が良くなったんだ」

 

「まさかガードの固い早紀ちゃんがねぇ」

 

「下手したら来年は10人くらいは……」

 

そんな風に呟くが10人は無理じゃないか?まあいずれは目指すけど。

 

そんな風に現実逃避をするが、3人は俺から目を逸らさずに俺の服を脱がしていく。

 

「ライバル云々は置いといて、あたし達、もう我慢出来ないの」

 

「いつもアプローチしても応えてくれないし、今日は本気だって教えるからね〜」

 

「今後草壁さんとどうなるかわかりませんが、今日は竜賀さんは初夜を迎えて貰います」

 

本来なら振り解けるほどの身体能力の差があるのに金縛りにあったように動かず、瞬く間に裸にさせられる。

 

すると3人は舌舐めずりをしてから俺に近寄り……

 

『頂きます♡』

 

そのまま覆い被さってきた。俺はなす術もなく、3人の攻めに飲み込まれてしまう。

 

(あれ?ハーレムって男が女を従わせるものじゃないのか?)

 

何で3人が主導権を握っているんだ?どこで間違った俺の未来?

 

俺は現実逃避気味にそんな風に考えながらも攻められまくるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻……

 

「ん?!」

 

「どないした迅?」

 

「必死な表情だったぞ?」

 

ボーダー本部の嵐山隊作戦室にてクリスマスパーティーをしていた迅はいきなり変な声を出したので、生駒と嵐山が質問する。同席している弓場や柿崎も不思議そうな表情を浮かべている。

 

「いやいや、噛み切らなかったステーキが呑み込む際にキツくてさ……」

 

迅はそう返すが内心は冷や汗がダラダラだった。

 

(唯我に何があった?)

 

今まで唯我の未来は山ほど見せられて鬱になりかけていたが明確に変わった事はなかった。

 

しかし今この瞬間未来が変わったのだ。最大で15人以上の恋人を持つ未来が消えて、最大でも6人までの未来となった。

 

更に……

 

(僅か、ほんの僅かだが死の未来が見えたぞ。アイツ、何をやったんだ?)

 

確立にして0.1%未満だが、小南、国近、那須、草壁、まだ姿が見えない存在2人、計6人によって刺殺される未来が見えた。

 

これまで逆レイプや監禁は嫌というほど見せられたが、死の未来が見えたのは初めてだ。

 

(とりあえず6人相手に関係を持ったら死の未来があるみたいだし、関係を持つのは5人までにするよう警告メールを打っておくか)

 

迅は表面は笑顔のまま、トイレと嘘をついてから作戦室を出て、メールを送るのだった。

 

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