唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

151 / 151
第146話

 

 

 

「それで話とは何でしょう?」

 

誰もいないラウンジにて草壁は那須達と向かい合う。

 

「うん。単刀直入に言うとね、私達3人、昨日竜賀さんとエッチしたの」

 

「っ!」

 

那須の言葉に草壁の顔が歪む。

 

わかっていた。

 

那須達3人が竜賀に恋していることもクリスマスに勝負を仕掛けることもわかってはいた。

 

わかってはいたが……

 

(何これ?凄く嫌な気分になってる……)

 

草壁は自身の胸中に怒り、悔しさ、悲しさ、不快さなどあらゆる負の感情が突然生まれて混ざり合っている事に戸惑ってしまう。

 

しかしその戸惑いを表情に出さないようにしつつ那須達を見る。

 

否、那須達には睨んでいるように見えた。

 

「それで?惚気話なら恋愛が好きな他のオペレーターに話してはどうですか?」

 

険しい声で質問する草壁だが、自分の険しい声に自身が1番驚いていた。

 

そんな草壁に対して……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうじゃなくて、草壁さんも私達の仲間にならない?」

 

「…………………は?」

 

放たれた那須の言葉に先程抱いた負の感情が吹き飛んでしまう。

 

「え?な、何をいっているんですか?」

 

「だから草壁さんも私達の仲間になって、竜賀さんに愛してもらえるように頑張らないかって事よ」

 

「はぁ?!」

 

改めてそう言われたので草壁は真っ赤になる。

 

「ほ、本気ですか?!というか愛してもらえるようにって……」

 

「うん。昨日は私達が強引に押し倒しちゃったの」

 

「本当なら竜賀さんから手を出して欲しかったけどね〜」

 

「けど、いつまで待っても手を出してくれないし、こっちから攻める事にしたの。事後承諾になるけど、これから身体だけじゃなくて心を繋がるように頑張るよ」

 

3人の言葉に草壁は呆気に取られる。確かに竜賀が一切手を出してないのは知っていたが、本当に強引な手を打つのは予想してなかった。

 

「そ、それはわかりましたが、何故私を誘うんですか?」

 

「だって草壁ちゃん。竜賀さんのこと好きじゃん」

 

小南の断言した口調に草壁の焦りが強くなる。

 

「ち、違っ……何を根拠に?!」

 

「だってクリスマスイブにドレスを着てデートしたんでしょ?」

 

「あ、あれは……小佐野先輩に勧められたからでっ……!」

 

「それに昨夜に早紀って呼んだから経緯を聞いたけど、ラブホテルに入って一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たんでしょ?好きでもない人と普通はしないよ?」

 

「そ、それは……何を話してるのよ!竜賀さんの馬鹿……!」

 

「何よりこれだね〜」

 

国近はノートパソコンを取り出して、操作する。するとモニターには草壁の顔が映る。

 

「私のトリオン体の視覚記録だけど……」

 

『うん。単刀直入に言うとね、私達3人、昨日竜賀さんとエッチしたの』

 

『っ!』

 

さっきの那須と草壁のやり取りだが、草壁の歪んだ顔には嫉妬、憎しみ、怒り、悔しさの色があった。

 

「これ、どう見ても嫉妬心剥き出しな顔だよ」

 

「っ……!」

 

国近の言葉に草壁は黙る。確かにこの表情は誰がどう見ても嫉妬している表情だ。どうやら自分は相当顔に出していたようだ。

 

「改めて聞くけど、竜賀さんは好きかしら?」

 

那須が聞いてくるが、そんな表情を見せつけられた以上……

 

「好き、ですよ……!3人に比べたらつまらない人間ですけど、3人が竜賀さんに手を出したと聞いた際は不愉快でしたよ!」

 

遂に自分の気持ちを口にする。ハズレ炒飯を食べ貰った時なのか、クリスマスプレゼントを貰った時なのか、互いに名前呼びするようになった時なのか、日頃の積み重ねなのかわからないが、この気持ちは確かに存在する。

 

「認めてくれてありがとう。話を戻すけど、私達と一緒に竜賀さんを囲まない?」

 

改めて聞いてくるが草壁にはまだ理解できないことがある。

 

「ですが、私を仲間に誘う理由がハッキリしませんね」

 

草壁が那須の立場ならこれ以上仲間を増やすつもりはないので3人の行動理由が読めない。

 

「理由は竜賀さんの監視を頼みたいからだよ」

 

「監視、ですか?」

 

「そ、竜賀さんって面倒見が良いじゃん」

 

「そうですね。上層部になってからも現場に出て研修を手伝ったり、駿に稽古を付けていますね」

 

本人から前世のブラック企業で見た地獄に比べたら可愛いものだと言われなかったら止めているレベルで、働いている事を草壁は1番知っている。

 

「まあその優しさは誰にでも振り撒くけど、これ以上惹かれる女子が増えるのは避けたいの」

 

それは知っている。自分もお人好しな部分に惹かれたのだから。

 

「でも竜賀さんって最近上層部入りしたし、私達の見えないところでフラグを立てる可能性が高いよね〜」

 

「だから側近の草壁さんに監視を頼みたいの。草壁さんについてはライバルになるって予想してたから受け入れたのよ」

 

どうやら那須達はこうなる事を予想していたようだ。

 

「そういう事でしたら、わかりました。可能な限り見ておきます」

 

一度好意を認めた以上、草壁も監視に賛成する。あの女誑しならいつの間にか誰かにフラグを立てていてもおかしくない。

 

「決まりだね。じゃあ草壁さんにはこれを渡しておくわ」

 

そう言って那須が鞄から取り出したのは……避妊具だった。

 

「んなっ?!」

 

「これあげるから今夜にでも使ってみて」

 

「大丈夫よ、竜賀さんは押し倒せば余裕よ」

 

「一回抱かれたら後は身に任せれば大丈夫だよ〜」

 

驚く草壁に対して3人は肉食獣のような凶暴な眼差しを宿していた。

 

「無理です!恥ずかし過ぎます!」

 

草壁は真っ赤になって押し返す。いくら何でも順序が早過ぎる。

 

「わかったわ。草壁ちゃん、スケジュールを見せて」

 

那須にそう言われて草壁はタブレットを操作してスケジュールを3人に見せる。

 

「あ、1月6日がフリーよ!」

 

「私も大丈夫だよ〜」

 

「私も大丈夫だし、6日の夜に竜賀さんの家に泊まりましょう。私達3人一緒に攻めれば恥ずかしさも紛れるでしょう?」

 

「え、そ、それは……(積極的過ぎじゃない?!何で3人ともこんなに肉食なの?!)」

 

余りのテンポの速さに草壁は完全に気圧されてしまう。

 

「じゃあ当日の夕方7時に事務室に迎えに行くわ」

 

「泊まりの準備はしといてね」

 

「多いなら事前に私達が竜賀さんの家に荷物を運んでおくよ〜そんな感じで良い?」

 

「…………はい」

 

もう自分も参加する事が決定したように話を進める3匹の肉食獣に対して、草壁は是の返事をすることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おい早紀」

 

「な!何ですか?!」

 

「いや、さっきからチラチラ見てくるから気が散るんだが……」

 

仕事を始めてから20分してから早紀に話しかける。さっきから20回以上はチラチラとこっちを見て、しかも目が合うと真っ赤になって目を逸らす。

 

良い加減気になって仕方ないので思わず確認してしまう。

 

「もしかして玲達に変な事を言われたか?」

 

考えられるとすればそれくらいだ。昨日の情事について聞かされたのなら謝るしかない。

 

「いや、変な事といいますか、凄くぶっ飛んだ展開になった感じで……」

 

「?」

 

何言ってんだコイツは?ぶっ飛んだなんて抽象的な表現をするなんて早紀らしくないな。

 

「と、とにかく!チラチラ見たのは謝りますから、今は聞かないでくれると助かります!」

 

早紀はそう言って書類に目を落とすが、これ以上聞くのは無理そうだし、俺も仕事に戻ろう。

 

俺はパソコンに目を戻し、1月に入隊する面々のトリガーの種類について開発室に渡す書類の作成を再開する。

 

早紀との関係次第だが、5人目は1月に入隊する黒江にアプローチを仕掛けてみるか。

 

元々加古からイニシャルがKで優秀な攻撃手がいたら紹介をしてくれって言われているし、普段から黒江の同中の緑川の訓練に付き合っているから接点が作りやすいからな。

 

進展が遅かったら、トップクラスの難易度を誇るであろう綾辻に挑んでみよう。

 

三上も狙いたいが真木がセコムになっていて無理だろうしな。

ヒロインは何人まで希望?4人は確定

  • 4人
  • 5人
  • 6人
  • 7人
  • 10人以上
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

那須玲に負い目のあるワイ。ヤンデレ彼女にハーレムバイパーを食らわされる(作者:遅効性すぎてオリキャラひとつがBE)(原作:ワールドトリガー)

「カナくんを二度と逃がさないために責任のおっきな状態にしておくね?」▼病弱ダブルバイパー娘、那須玲の目的▼「たすけてくださいクマさん」▼ワイ、日比谷要人の泣き言▼「無理」▼達観した巻き込まれ聖人クマちゃんさん様の一言


総合評価:1416/評価:8.08/連載:15話/更新日時:2026年06月04日(木) 18:00 小説情報

シューターのヒーローアカデミア(作者:なかりょた)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ハイスぺの体と個性『射手』で転生した主人公がおくる物語。なお全方位にさわやかスマイルを振りまいて、脳破壊をしていく模様。


総合評価:674/評価:6.39/連載:25話/更新日時:2026年05月31日(日) 11:52 小説情報

ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~(作者:アイスが食べたいマン)(原作:ToLOVEる)

生まれ変わった主人公時雨優斗(ときさめゆうと)▼何故生まれ変わったのか?▼何故自分がだったのか?▼生きる理由を探しながら身近な人の幸せを守ろうとする主人公の話▼主人公に原作知識はありません。▼タグは順次増えるかもです。▼初投稿なので誤字や文が変かもしれませんがご了承ください。


総合評価:1476/評価:7.7/連載:40話/更新日時:2026年06月06日(土) 17:57 小説情報

魔法科高校の熱を愛する者(作者:パクチーダンス)(原作:魔法科高校の劣等生)

呪術廻戦の秤金次っぽいオリ主を登場させました。


総合評価:4114/評価:8.25/連載:17話/更新日時:2026年05月22日(金) 20:30 小説情報

忍界の英雄はオラリオで英雄になるのか!!(作者:もるさっさ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼ 第四次忍界大戦が終わり世界が平和になったかと思ったが、人々は尾獣を求めて争い始めた。▼ナルトは争いの原因がなくなれば平和になると思い、尾獣を己の体に取り込み、六道仙人の術によって忍界から姿を消し、オラリオで冒険を始めるのだった。▼初めて小説を書きます。▼誤字脱字が多いと思いますが、楽しく読んででもらえるように頑張ります!!▼誹謗中傷はやめてください。


総合評価:1585/評価:7.55/連載:21話/更新日時:2026年04月27日(月) 20:09 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>