唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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いつのまにか150話以上となってました。これからも宜しくお願いします


第147話

 

 

12月30日午後7時

 

「ふぅ……今日はこれくらいにしておくか」

 

事務室にて俺は息を吐いて伸びをしてパソコンの電源を切る。

 

今日はオフだが、どうもやりかけの仕事が気になってしまい休日返上で仕事をしていた。どうやら前世のサービス残業をやる魂は変わらないようだ。

 

とはいえトリガー関係の仕事はやり甲斐があるので趣味の一部として受け入れられるので問題ない。というか実際にトリガーを触れたり、開発室とトリガーを弄るのは楽しい

 

とはいえ少し疲れたので今日は上がるつもりだ。玲達は女子会をやっているので今夜は暇だし、帰ってビール……は無理だから早く寝よう。

 

「おっ、唯我じゃねぇか」

 

事務室を出て背後から話しかけられるので、振り向けば出水、三輪、米屋、奈良坂、若村、三浦、辻と一歳年上の男子が揃っていた。

 

「お疲れ様です。皆さんは忘年会ですか?」

 

「そんなとこだ。唯我は1人か?柚宇さん達とはいないのか?」

 

「柚宇さん達は女子会ですね。俺は事務仕事をやっていて、疲れたんで帰って飯食って寝る感じです」

 

「何だ?また新しい研修を考えてるのか?」

 

「研修というか計画の構築ですね」

 

「計画?どんな?」

 

「マスターランク隊員育成計画ですね。誰でもマスターランクになれるマニュアルの作成です」

 

それを束ねて最終的に完璧万能手を作るマニュアルを完成させるつもりだ。

 

「マジか!?また随分と壮大な計画だな!」

 

若村が目を見開いて驚くが本当に壮大だよ。そういや若村って原作じゃマスターになれない事を気にしていたな。

 

今は原作の1年前だからそこまで気にする必要はないと思うが。

 

「あ、もしかして俺にマスターに上がる為の訓練内容を聞いてきたのもそれ関係かな?」

 

「俺にも聞いていたな」

 

辻と三輪がそれに続く。実際弧月の扱いについて2人には聞いている。

 

「ええ。けど三輪先輩や辻先輩にマスターに上がる際の鍛錬方法を聞きましたが内容は違いますし、生駒さん、荒船さん、王子先輩にも聞きましたが、千差万別で誰でもマスターになれる方法の確立はかなり難しいです」

 

しかも弧月だけの話だ。スコーピオンやレイガスト、銃手トリガーや狙撃手トリガーもあるし、その道は険しい。

 

万能手について嵐山と佐伯、三輪などいるが鍛え方が違うし、雲を掴むように難しい。

 

原作でも完璧万能手育成マニュアルを作ろうとしている荒船は俺の計画を聞いて積極的に協力しているが、実際にこの世界に入ってみるとその計画がだれだけ壮大なのか嫌でも理解させられる。

 

「まあこれについては気長にやる予定です。んじゃ俺は失礼します」

 

「まあ待てよ。折角だし俺達の集まりに寄ってけよ」

 

出水がそう言ってくる。

 

「いや、歳下の俺がいたら空気が気まずくありませんか?」

 

「大丈夫だって。俺が作戦室にいる中でお前が柚宇さんにキスされてる時に比べたら全然余裕だわ」

 

出水が笑いながらそう言ってくるが、悪いのは所構わずにキスをしてくるのは柚宇だからな?

 

「そういえば先月玲の家に行ったら押し倒されてキスをされていたな」

 

奈良坂が思い出したように頷くが、何故かキスをする時の玲って力強いんだよ。

 

「2週間くらい前には屋上で小南にキスされてなかったか?」

 

「そうそう。葉子ちゃんがそれを見てイライラして唯我君に勝負をふっかけていたね。で、また泣かせれちゃったよね」

 

若村と三浦がそう口にするが、香取については毎回もぎゃるから今更だ。

 

「まあその辺りについて飯の肴にさせてくれよ」

 

米屋が楽しそうに言ってくるが、面倒臭い予感がするので逃げっ……ようとしたが、出水と奈良坂に捕まる。

 

「いつもお前と柚宇さんの話を俺に聞いてくるから偶にはお前から話してくれよ」

 

「クリスマス以降、玲が元気良くなったが、何があったら聞かせて貰おうか」

 

逃走に失敗した俺はドナドナと連行されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んじゃまずは結論から聞くぜ……ヤったのか?」

 

三輪隊の作戦室に連行され、ピザやら寿司がテーブルに並べられるなり、ゲンドウポーズの出水が聞いてくる。嘘偽りを許さないという眼光だが、司令に成り切ってやがる……というかこの世界にエヴァは無かったはずだが……

 

「えっと……まあ、はい」

 

「おぉ!マジか?」

 

「わ、わぁ……」

 

「どんな感じだったのか?」

 

「緊張とかしたの?」

 

頷くと米屋のテンションが上がり、辻は真っ赤になってテンパり、若村や三浦は興味津々な態度を見せる。この辺りは男子高校生らしいな。

 

「どんな感じ……いきなり3人にベッドに押し倒されて、そのまま服を剥がされて食われた感じですね」

 

「マジで?肉食系女子ってヤツか?」

 

「まあそんな感じです。今まで3人からのアプローチに応えなかったですが、その反動なのは基本的に3人から攻められました」

 

「なるほど。セックスは男と女が気遣いながらするものだと思ったけど、結構違うんだな」

 

「相手次第じゃないですか?染井先輩あたりはそうでも、香取なんかはベッドの上じゃ弱そうですし」

 

「ぶっ!何でそこで華さんと葉子の話が出るんだよ!?」

 

若村は慌てる。いやだってお前と三浦は染井と香取に気があるんだよ。

 

「そ、そうだよ!それに葉子ちゃんは絶対に強気だと思うな」

 

いや、アイツは最初は強気でも徐々にもぎゃると思うぞ。

 

「しかしまさか一度に3人に食われるとはな。俺はてっきり玲が抜け駆けして襲うかと思った」

 

どうやら奈良坂の中でも玲が襲うと思っていたようだ。

 

「1番肉食具合が凄かったのは玲さんでしたけど。というか食事中にエロトークやめません?」

 

普通の時でも自分の経験を話すなんて拷問でしかない。

 

「同感だな」

 

「そ、そうだよね」

 

この手に興味を持たない三輪や異性を苦手とする辻は真っ先に賛成してくれたので俺達は食事を始める。

 

出前の料理は久しぶりだから美味く感じる。

 

「そういや1月に入隊する隊員はどうなんだ?」

 

「仮入隊の人はそこまでパッとしませんでしたね。仮入隊してない中で緑川みたいに有望な新人が出る事を祈ります」

 

まあ実際は黒江という有望な新人はいるけど。

 

「しかしふとした事で化ける人もいますし、長い目で見ていきますよ」

 

「化けたのは唯我もだけどな。そういや唯我って個人ポイントって今どれくらいなんだ?」

 

米屋にそう言われるが……

 

「一応アステロイドとレイガストで6000超えたんで万能手にはなってますが、確かマスターランクにはなってないですね」

 

端末で確認すると……

 

「アステロイドが7010、レイガストが6214、ハウンドが5452、それ以外が研修内容のテストの為に使ってるから4000代ですね」

 

「実力に反してあんまり高くないな。お前マスターランクの葉子をボコボコにしてるのに」

 

「最近忙しいですし、俺が挑む相手が桐絵先輩、弓場さん、影浦先輩みたいに格上ばかりですから」

 

格上だから負けても大してポイントは取られないが、取られることには変わりないからな。同格や格下とは余り戦わないし、ポイントが伸び悩んでも仕方ないだろう。

 

「まあ俺は個人ポイントに拘りは無いんで問題ないです」

 

そう返しながらピザを食べる。実際個人ポイントは大して拘りはない。重要なのは組織の総合力を高める事だからな。

 

俺達はそのまま駄弁りながら食事をして、20分くらいで完食する。

 

「食った食った。んじゃ恒例のアレをやろうぜ〜」

 

米屋はいきなりそう口にすると俺以外の面々が嫌な顔をしたり、苦笑を浮かべる。

 

「アレ?」

 

「唯我はまだ入隊してなかったけど、罰ゲームありのトランプゲームだな。俺達が罰ゲームを考えて負けた奴が実行するんだよ」

 

「ちなみに去年は若村が真木の頬を引っ張ったり、三輪が二宮さんの頭をハリセンで叩いたり、陽介が加古さんの忘年炒飯パーティーに飛び入り参加という罰ゲームを受けたな」

 

「すみません。帰ります」

 

「おいおい。折角の祭りだから遠慮すんなって」

 

「そうそう。遠慮すんなって」

 

奈良坂の口から出た酷い罰ゲームに俺は立ち上がるが出水と米屋に捕まる。さっきの誘いに乗るんじゃなかった。というか忘年炒飯パーティーって何だよ?クリスマスにも地獄を作っただろうが。

 

「諦めろ。去年は俺達も巻き込まれたからな」

 

若村にそう言われると逃げられない事を理解させられる。

 

「てな訳で始めるぜ。ちなみに今日ボーダー基地にいるメンバーがこんな感じな」

 

米屋がタブレットを操作するとモニターに基地にいるメンバーの名前が出るが、忘年炒飯パーティーの欄に城戸司令と忍田本部長の名前があるのが不穏だ……

 

「罰ゲームは1人3つ考案な」

 

そう言われて紙を渡されるが、さっき聞いた罰ゲームから察するに遠慮はいらないようだし、手加減はしない。

 

 

俺は「加古の炒飯パーティーに飛び入り参加する」「女子会に乗り込んで10分間ガールズトークに混ざる」「真木にバニーガールの格好をするように頼む」と紙に書いて、裏側に伏せるのだった。

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