唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ! 作:ユンケ
「ただいま戻りました……って、どうしました?」
部屋に戻ると出水達はげんなりした表情を浮かべていた。
「どうしたもねぇよ!甘過ぎんだよ!」
「しかも小南達にもやってたし、こっちはブラックコーヒー必須だったからな!」
出水と若村が怒鳴る。確かに若村の言うように早紀と抱き合ってから去ろうとしたら、玲と柚宇と桐絵から自分達にもねだられた。
最初は出水達を待たせているからと断ろうとしたが、3人の押しに負けて1人あたり1分を条件に抱き合いながら褒め合ったのだ。それがキツかったようだ。申し訳ない事をしたな。
「ったく、初っ端からとんだ罰ゲームになっちまったぜ。次からは唯我が最下位にならないことを祈るぜ」
そんな風に話すがトランプなんて基本的に運だから何とも言えないな。
内心そう思いながら第二ゲームが始まるが……
「三浦、頼むからババを引け!」
「ああ、頑張ってババを引いて甘ったるい罰ゲームを唯我が受けないようにしてくれ!」
「あはは……」
開始5分、俺と三浦の最下位争いになる。俺、前世でもそうだったけどトランプ弱いなぁ。
そして三浦が最下位になる事を望む声が上がるが、俺や三浦からしたら複雑な気分だ。
と、ここで三浦が俺のババを引き、俺が1枚になる。
そして三浦が背中にカードを回してシャッフルしてから2枚のカードを突きつける。
こういうのは悩んだら負けだし、俺は右のカードを引くとハートの6……上がりだ。
「俺の勝ちっすね」
「危ねぇ。また甘い空気を見せられると思ったぜ」
米屋が安堵の息を吐く。
「そう都合よく俺が変な罰ゲームを受けるとは限らないでしょう」
「いや俺、「自分の隊のオペレーターをポッキーゲームに誘う」とか「歳上の射手に顎クイする」とか「真木にスカートを捲らせてくれと頼む」ってお題を書いたし」
「待て待て!それ俺達にも被害が酷いだろ!」
「歳上の射手……加古さんにやれだと?」
若村が焦り、三輪が嫌そうな顔になるが、俺を狙った罰ゲームは他の人も地雷じゃねぇか。つーか最後の一つはマジで引きたくねぇ。
「まあまあ。とりあえず引くよ………あぁ」
カードを引いた三浦は目に見えて落ち込む。カードを見れば「加古さんの所に行って炒飯を注文して持ち帰ってくる」だった。
俺は「加古の炒飯パーティーに飛び入り参加する」と書いていたので、違う人が書いたのだろう。全くこんな外道な罰ゲームを用意するとは信じられないな。
「あー、ドンマイ」
「ちょっと行ってくるね」
三浦がトボトボと作戦室から出ていき、モニターには廊下が映る。
それから暫くして三浦が加古の作戦室に到着してインターフォンを押す。
『あら三浦君?どうしたの?』
『すみません。俺達は別のパーティーで楽しんでるんですが、ご飯が足りなくなったので炒飯が余っていたら少し分けて貰えますか?』
『良いわよ。ちょっと待ってて』
数十秒すると加古がドアを開けて、美味しそうな炒飯を渡してくる。
『ちょうど太刀川君にあげる予定だったチーズグリルチキン炒飯が出来たから持って行って良いわよ。多く作っちゃったから皆で分けて』
『ちょっ?!』
まさかの当たり炒飯だった。そして当たり炒飯を取り上げられた太刀川の呻き声が聞こえてくる。不憫過ぎる……
『お皿は明日のお昼までに作戦室の前に置いといて欲しいわ』
『あ、ありがとうございます』
『良いのよ、またね……さて、太刀川君には城戸司令に作る予定だった麻婆プリン炒飯を作りましょうか』
『か、加古?!早まるな!落ち着……』
太刀川の必死な声が作戦室のドアが閉まる事で聞こえなくなる。というか城戸司令にゲテモノ炒飯を食わせる気だったのかよ。
そう思う中、三浦が帰ってきて炒飯をテーブルの上に置く。
「美味しそうだし、皆で食べようよ」
そう言われて俺達は一口食べて……
『美味いな』
ただ一言そう口にする。いつもこんな炒飯だったら良いのに。
俺はどっかから聞こえる太刀川の絶叫を感じながら炒飯を美味しく頂くのだった。
1時間後……
「Qの2枚です」
「くっ……!パスだ」
「すみません三輪先輩、スペードの6で上がりです」
大富豪で俺はビリを免れて三輪がビリになる。
これまで色々の罰ゲームをやった。
出水が二宮に顎クイをしてゴミを見る眼差しを向けられたり……
俺が玲をあすなろ抱きして、玲から頬にキスをされたり……
米屋が風間にハリセンでツッコミを入れてアイアンクローされたり……
俺が早紀と桐絵の貧……巨乳じゃない2人にダブルぱふぱふを頼んで、文句を言われながらもやって貰ったり……
奈良坂が加古の炒飯パーティーに参加して、こし餡チョコ炒飯を食べて医務室送りになり……
俺が柚宇にポッキーゲームを誘ってディープキスをされたり……
辻が女子会のガールズトークに参加してキャパオーバーしてリタイアして……
……おかしい。レクリエーションでリタイアが続出するか?というか俺、最下位になり過ぎじゃね?
何にせよ次は三輪が罰ゲームをやる番だ。
三輪がカードを捲る。そこには……「自隊のオペレーターをママと呼んで、甘えて良いか聞いてみる」と書かれていた。筆跡を見る限りこれは奈良坂か?
「文字から察するに……これは奈良坂だな」
「奈良坂……!」
やっぱり奈良坂か。アイツマジでサディストだな。三輪なんか歯軋りしているし。当の本人は加古隊で死んでいるけど。
「ま、負けは負けだから行ってこい」
「ちっ……!」
三輪は舌打ちしてから出ていく。モニターを見れば重い足取りである事が丸分かりだ。
そして加古隊の作戦室に到着してインターフォンを鳴らす。
『今度は三輪君?もう炒飯の具はないわよ』
『月見さんはいるか?』
『いるわよ』
ドアが開くと死屍累々だった。太刀川、冬島、奈良坂、二宮、沢村本部長補佐が死んでいた。城戸司令はいないが司令室にいるのか医務室にいるのか気になるな。
『どうしたの三輪君。罰ゲーム関係で何か用事?』
月見が不思議そうな表情を浮かべている。それに対して三輪はまだ口を開かない。しかし画面の隅にいる加古が面白い予感がしたのはスマホで撮影の準備をしている。
沈黙が続くこと2分……
『その、だな……甘えても良いか……ま、ママ』
漸く口にする。物凄く恥ずかしいのが声でよくわかる。
「ファーッッッッッ!マジで言いやがった!」
「秀次wwwwww」
出水と米屋は大爆笑、モニターに映る加古も口を押さえて爆笑寸前だった。
月見は意外そうに目をパチクリするが、やがてクスリと笑ってから手を伸ばす。
『よしよし、秀ちゃんはいい子ね』
『か、揶揄わないでくださいっ!』
意外にもノリノリな月見に三輪の上擦った声が聞こえてくる。これはまた暫くの間、噂が広がるだろう。
それから5分くらい月見が甘やかす姿をモニター越しに見ていると、やがて時間となる。
『では失礼します』
『疲れたらいつでも甘えて良いわよ』
月見の言葉を最後に三輪は作戦室を出て、数分後に戻ってくる。
「よう秀次!見事な子供っぷりだったぜ!」
「黙れその話はするな」
満面の笑みの米屋と不機嫌全開の三輪は対称的だった。
「ま、ちゃんとお題はクリアしたんだから良いだろ。それより時間的に次あたりをラストにしないか」
若村にそう言われて時計を見ると夜の9時半を回っていた。確かに解散してもおかしくない時間だ。
「最後だし、下位2人罰ゲームな」
マジか。俺さっきからビリとブービーだらけなんだけど。まあ最後くらいは運が良くなるかもしれない。
そんな淡い希望を抱きながら最後の大富豪に挑むが……
「ほい、上がり。罰ゲームは唯我と若村だな」
ボコボコに負けました。手札で1番強い数は8ってどんだけ運が悪いんだよ……
「さあ、最後だから思いっきり引きな」
裏返しになっているカードを指差す。最後の最後だし、自分の直感にしたがって引こう。
「「これだ!」」
俺と若村は同時裏返しにする。。さて、俺の引いたカードは……
「真木にバニーガールの格好をするように頼む」
「俺が書いたカードじゃねぇか!?」
最悪だ。よりによって最悪のカードを引いちまったよ。どんだけ運が悪いんだ俺は?
「マジかよ……!今直ぐ逃げてぇよ」
横で若村が絶望感全開の声を出すのでお題を見ると……
「真木にスカートを捲らせてくれと頼む」
うん、大晦日の朝は若村と医務室のベッドで迎えるだろうな、うん。
というかボーダーの忘年会って医務室行きが多過ぎるだろ……
ヒロインは何人まで希望?4人は確定
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4人
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5人
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6人
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7人
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10人以上