唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第150話

 

 

 

「さて、そろそろ夜遅いし解散しようか」

 

綾辻がそう口にする。部屋の主の1人である綾辻がそう言うならば逆らう理由はない。

 

「そうだね。それにしても今年は良いものが沢山見れて良かったなー」

 

「良くないわよ!尊の馬鹿、あたし達に散々エッチな罰ゲームを頼んできて!」

 

桐絵は怒りを露わにする。少し前に竜賀は何回かこの女子会に顔を出したのだが、桐絵と早紀に「すみません。Bカップ以下の2人からダブルぱふぱふを頼めというお題を引いたんですが、出来ませんかね?」と頼んできたのだ。

 

それを聞いた桐絵は(Bカップ以下である事は否定出来ないが)怒ったが、早紀が恥ずかしがりながら了承したのだ。

 

「別にそこまで怒らなくても良いでしょう。私達の年齢ならBカップは普通ですから」

 

その際にそう言われたので、怒りを収めて早紀と2人で竜賀の顔を胸で挟み込んだ。

 

閑話休題……

 

それに加えて竜賀は早紀と抱き合ったり、玲をあすなろ抱きしたり、柚宇とポッキーゲームをしたりとエロい罰ゲームを受けにきたのだ。

 

「でも桐絵ちゃんも了承してからはノリノリだったじゃん」

 

「そ、それは……!」

 

三上は楽しそうに笑いながらそう返す。実際最初は文句を言っていた桐絵だが、直ぐに竜賀が満足するように竜賀の頭を強く抱きしめていたので、ノリノリに見えてもおかしくはない。

 

ピンポーン

 

と、ここでインターフォンが鳴る。

 

「あれ?唯我君と若村君の2人?」

 

モニターを見れば竜賀と若村がいた。今日この部屋に来たのは竜賀と辻だが、両名1人で来たから意外にも見える。

 

「はーい。どうぞ」

 

「失礼します」

 

「失礼する」

 

綾辻がドアを開けると竜賀と若村が入ってくるが、2人の表情は対称的だった。

 

絶望感全開の若村と覚悟を決めた表情の竜賀

 

竜賀が話す相手はわからないが、この部屋にいる面々は若村が話す相手は真木と確信する。

 

「真木先輩、少し良いですか?」

 

「あ〜、真木。ちょっと良いか?」

 

まさか両名共に真木を指名だ。当の本人は冷たい眼差しを向けている。

 

「何だ?下らない理由で触ったりしたら殺すからな」

 

殺意全開の真木に竜賀と若村は気圧される。

 

周りに緊張が走る中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バニーガールの格好をしてくれませんか?」

 

「スカートを捲らせてくれないか?」

 

「あぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後、竜賀と若村が柚宇と染井によって医務室に運ばれる中、返り血塗れの真木は雑巾を使って作戦室の床に付いた血を拭き取るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

「クソッ……痛え……」

 

身体から感じる鈍い痛みに顔を顰めながらボーダーの廊下を歩く。目が覚めた時は医務室にいて、大晦日を迎えていた。

 

で、周りを見れば辻や奈良坂、炒飯パーティーの被害者が寝ていて、耳を澄ますと城戸司令が「何で忘年会で医務室送りになる人が多いんですか?」と専門医に問われていたが、原因の大半は炒飯にあるとしか言えない。まあ今回は俺と若村と辻は無関係だけど。

 

俺は自分の事務室に入り、執務室でなく奥の俺専用の個室に入る。

 

今日は大晦日だし、身体の痛みがマシになるまで適当にテレビを見て過ごして、痛みが引いたら基地を出て、帰り道に適当な店で年越しそばを食べよう。

 

そう思いながらテレビをつけてぼんやりと見る。年末年始はこうやって過ごすのが1番だ。

 

(こういう時にビールがあれば最高なんだがな……)

 

こっちの世界は楽しいが現時点では中3なので酒を飲めないのが結構キツい。前世は酒豪というレベルではなかったが、ストレス発散の為に結構飲んでいた。

 

(いっそトリオン体の見た目をオッサンに変えて居酒屋に行くのは……やめとこう。バレたら懲戒解雇ものだ)

 

そんな事でこれまで積み上げてきたものを崩すのは勿体なさ過ぎる。後5年我慢しよう。

 

冷蔵庫を開けるが……飲み物はお茶のペットボトルが1本だけだ。

 

(仕方ない。補充しに行くか)

 

お茶を一口飲んでから部屋を出て、近くの売店に向かう。

 

そして買う為に携帯を取り出すと玲達からメッセージが来ている事に気付く。

 

目が覚ましたら連絡してくれという内容だったので俺は目が覚めたから心配するなと返事を返す。

 

そしてそのままお茶を5本くらい買って売店を出て、事務室に

 

「よう、ちょっと良いか?」

 

と、ここで呼ばれたので顔をあげると迅がいた。

 

「どうも、どうかしましたか迅さん」

 

「うん。今年ももう終わりじゃん。来年から大規模な侵攻があるって言うし、今のうちに出来ることのアドバイスとかを確認しておきたくてな」

 

大規模侵攻ね……現時点ではトリオンを貯めておく事、正隊員を増やしておく事以外は……あ。

 

「じゃあ来シーズンは無理でもその次、5月あたりから学校ごとの臨時部隊の設立に協力出来ませんか?」

 

原作を思い出すとB級は部隊の合流を最優先にして、合流するまでは戦闘を避けろと命じられていた。

 

もちろんアレは間違ってない。単独で動いていたらB級はラービットに捕まっていたかもしれないからな。

 

しかし合流が難しい部隊もある。隊員が全員違う学校に行ってたり、加古と黒江みたいに県外にドライブに行っていたりするケースがある。

 

よって普段とは別で合流出来る部隊を設立してある程度訓練させておきたい。その場合、やはり同じ学校の生徒を組ませるのが1番だ。原作でも昼休みに大規模侵攻が起こっていたからな。

 

「なるほどね。確かに玉狛第一も学校がある時は合流が難しいな」

 

あ、そうだ。玉狛第一も警戒区域から離れた場所にある学校に通っている桐絵を迎えに行って遅れて参加していたな。

 

「これまで大規模侵攻は3年半前に一回起こっただけですし、理想通りに事は進まないでしょうから選択肢は増やしておくべきかと」

 

「良し、わかった。来シーズンの終わりにさり気なく話しておく。他はあるか?」

 

「現状ではないですね」

 

あるにはあるが、話し過ぎて、必要以上の備えをした結果、未来が大きく変わり過ぎる可能性もあるからな。とりあえず今は必要最低限の備えで充分だ。

 

ピロンッ!

 

「わかった。じゃあ何かあったら……っ!マジか……!」

 

ポケットの中の携帯が鳴ると迅は何故か目を見開く。

 

「どうかしました?」

 

「い、いや何でもない。用事を思い出したから俺は帰るけど良い年を」

 

迅は引き攣った笑みを浮かべながら去っていく。本当に何だったんだ?

 

疑問に思いながらも携帯を取り出してみると、柚宇からメッセージが来ている。

 

返事があって良かったよ。ところでバニーガールは好きなのかね?

 

そんな一文が来たので俺は「まあ好みだな」と返す。

 

すると直ぐに「りょーかい。今から事務所の個室に来て」と返信が来る。

 

元々戻る予定だったが何の用事だ?

 

俺は「了解。元々個室でテレビを見る予定だったしな」と返事をしてから個室に戻りドアを開ける。

 

すると……

 

 

 

 

『お帰りなさいませ。オーナー』

 

4人のバニーガールが迎えてくれる。黒いバニーの柚宇、赤いバニーの桐絵、白いバニーの玲、青いバニーの早紀が並んで待っていて、そのまま俺をソファーに座らせる。

 

「お、お前ら、その格好は……」

 

「ほら、昨日真木ちゃんにバニーガールになるように頼んだからさ、バニーが好きなのかなって思って、前もってトリオン体を準備してたんだよ」

 

柚宇がそう言って背後から抱きついてくる。

 

「色の好みはわからないけど、オーソドックスな色にしたわ」

 

玲が右側に抱きついてくる。

 

「今日はこの部屋でダラダラするみたいだし、一緒に過ごすわよ」

 

桐絵が左腕に抱きついてくる。

 

「し、失礼しますっ」

 

早紀が膝の上に乗ってくる。

 

や、ヤバい……バニーガールに囲まれるって最高過ぎるわ。これなら真木にしばかれた分も報われるわ。

 

 

 

 

 

 

それから俺は基地を出るまでの数時間、甘えん坊なバニーガール4人に甘えられ、甘やかされて、気がつけば真木にボコされた痛みは消えているのだった。

 

 

というか迅はこの光景を見たのか?だとしたら申し訳ないとしか言えないな……

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