唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第154話

 

 

 

真冬の朝、俺は目を覚ます。普通に考えたら寒さで凍えてしまうが今は違った。

 

何故なら俺のベットで俺の恋人4人と裸で互いに温みを求めて抱き合っているからだ。

 

俺は真ん中にいて左右には早紀と桐絵のひんにゅ……スレンダーコンビがいる。スタイルを見れば玲と柚宇に軍配が上がるが、2人にも確かな柔らかさはあるし恥じらいなどを武器にしているので総合力では負けていない。

 

「んっ……んんっ」

 

「起きたか、おはよう」

 

と、ここで早紀が目を覚ます。目をパチクリしたかと思えば、頬を染めてくる。

 

「おはようございます……その、昨夜はだらしない姿を見せてすみません」

 

早紀は謝ってくる。だらしない姿というのは俺に抱かれた時の姿だろう。早紀は玲達に遅れを取っていると思っていたようだが、昨夜の情事では遅れを取り戻そうと1番積極的に俺を求めてきたのだ。

 

「別にだらしないとは思わない。それより情熱的な新しい早紀を見れて良かった」

 

最後なんか俺にだいしゅきホールドして好き好き言いながら腰を振ってきたからな、普段の早紀からは想像出来ないだろう。

 

「あ、あれは……忘れてくださいっ」

 

いや、アレは忘れたくても忘れられないだろう。それ以前に忘れたくないし。

 

「無理。あそこまで求めてくる姿を否定するつもりはない。ま、少しずつ慣れていけ」

 

最初はそうでも時間が経てば恥ずかしく思わないだろう。慣れとはそういうものだ。

 

「……はいっ」

 

早紀が小さく頷いたので優しく頭を撫でると、顔を俯かせてスリスリ甘えてくる。

 

早紀にアプローチを仕掛けて5ヶ月、長かったが遂にアプローチが身を結んだ。ここまで己を出さずに頑張ってきたが、それが報われて何よりだ。

 

(とりあえず5人目のアプローチは早紀の時のように欲を出さずに焦らずに行こう)

 

欲を出したら全てが台無しになるからな。それに早紀を手に入れて直ぐに派手に動いたら邪念を見抜かれるし。

 

俺はそんな事を考えながら早紀以外の3人が起きるまで、早紀を愛で続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後……

 

「2号室、記録48秒」

 

「3号室、記録2分16秒」

 

「1号室、記録1分47秒」

 

正式入隊日を迎えて新入隊員を見ている。俺が挨拶のするのは全ての訓練が終わってからで、今は戦闘訓練を見ている。

 

「う〜ん。あんまパッとしないな〜」

 

隣にいる緑川がそう呟くが、4秒の記録を出したお前からしたらそうだろうな。

 

「お前は山奥の学校で身体の使い方を身につけたからで、最初は大体こんなもんだ」

 

俺もこの世界に来た当初は似たような感じだったからな。

 

「おっ、双葉じゃん」

 

言われて訓練室を視ると2号室に黒江が入っているのを確認出来る。

 

「2号室開始」

 

アナウンスが流れると黒江はバムスターの足に近寄り、袈裟斬りを放ち、足に巨大な斬撃を残す。

 

それに伴い巨大なバムスターはバランスを崩して倒れ始め、ある程度倒れタイミングで黒江はジャンプして弱点の目を切り裂く。

 

「2号室、記録11秒」

 

原作通りの記録となり、周りからは騒めきが生まれる。

 

「凄いじゃないか!歴代3位の記録だ!」

 

嵐山が褒める。それに対して黒江は一礼してから何かを口にするが、黒江の声は小さくと聞き取れない。

 

「2位はウチの木虎の9秒で、1位が緑川って男子の4秒だな」

 

「ふふ〜ん」

 

嵐山の言葉に緑川はドヤ顔を浮かべている。訓練室を見れば木虎も自信満々な態度のまま胸を張る。コイツらは自信満々だな。

 

と、ここで黒江がこっちに気付くが緑川のドヤ顔を見て、額に青筋を浮かばせている。相当の負けず嫌いのようだ。

 

内心呆れながらも訓練は進んでいき、黒江以外の隊員が30秒を切る事はなかった。

 

全員の戦闘訓練が終わると、次の訓練場に移動する。

 

「で?唯我先輩は双葉を誰かに紹介するの?」

 

「加古さんに紹介するつもりだ。あの人はイニシャルがK尚且つ才能がある攻撃手を求めていてな」

 

「ごめん。イニシャルがKってどういう意味?」

 

「要は名字がカ行で始まる人間って意味だよ」

 

「いやイニシャルの意味じゃなくて、何でそんなルールで隊員をあつめてるの?」

 

「知らん。本人に聞け」

 

まあ実際教えてくれるとは限らないだろう。俺も何回か聞いたけど、はぐらかされたし。

 

そんな風に考えながら次の訓練を見に行くが……

 

「黒江がぶっち切りだな。同期の士気が下がり過ぎないと良いんだが……」

 

地形踏破訓練・隠密行動訓練・探知追跡訓練、個人ランク戦、全てにおいて圧倒的な成績を出していた。緑川の再来だな。おかげで同期の面々の顔からは自信の色が無くなっている。

 

「でもボーダーって実力主義だから仕方ないよね?」

 

「否定はしないが、俺としては正隊員を増やしたいからなぁ……」

 

ボーダーは実力主義とはいえ、優秀な人がいると気後れしてしまうのは必然だ。これは俺が頑張って士気を少しでも回復させないといけないし、頑張ろう。

 

「これでオリエンテーションは終わりだが、最後に唯我新人育成室長から話があるので聞いてくれ」

 

嵐山にそう言われたので俺は前に出て嵐山の横に立つ。

 

「嵐山さんから紹介があったが、新人育成室長の唯我尊だ」

 

そう前置きしてから口を開ける。

 

「仕事内容としては、より多くの訓練生を正隊員に昇格させて、ボーダーの兵力を高めることにある。具体的には正隊員を指導者とした研修を定期的に行っている」

 

その言葉に好奇心の色が増す。

 

「君達にも参加する権利はあり、今から40分後に行われる。研修の内容としてはトリガーの説明で、君達が使っているトリガーを一つ一つ解説していくが、もし今使っているトリガーと別のものを使いたくなったら変える事もできる強制ではないが可能なら参加して欲しい」

 

一息つく。

 

「それとだ。もしこの中で才能がない、B級に上がれないと思っている人間がいるとしたら言わせて貰うが、それは間違いだ」

 

俺の言葉に全員が顔を上げる。

 

「確かに個人によって才能の差はあるが、入隊試験に合格した以上、全員がB級に上がれる可能性を持っている。実際最初の戦闘訓練で3分以上かかった隊員も昨年にB級に上がっているからな。才能と不安に振り回されず頑張ってくれ」

 

全員と目を合わせて真剣な口調でそう告げる。

 

「俺から以上だ。さっきも言ったが、研修は40分後に行われる。参加したい者は今から30分後に、このラウンジに集まってくれ」

 

最後にそう締めくくり頭を下げると、少ないながらも拍手を送られる。

 

その言葉と同時に解散となり、大半は個人ランク戦を始めるが、俺は黒江に近寄る。

 

「済まない黒江。ちょっと良いか?」

 

「はい、何でしょうか?」

 

「研修に参加するかは知らないが、2時間後までボーダー基地には残れるか?」

 

「研修には参加する予定ですがどのくらい時間がかかるのですか?」

 

「研修は1時間弱だ。実はお前を紹介したい人がいてな。その人は防衛任務中で終わるのは2時間後なんだよ」

 

「わかりました。では研修が終わり次第、案内をお願いします」

 

「了解だ。呼び止めて悪かった。個人ランク戦をするなら行ってくれ」

 

「はい……あ、宜しければ付き合ってくれませんか?A級1位がどれほどの実力か知りたいので」

 

緑川とも似たような展開があったよな。どんだけ戦い好きなんだよ。

 

まあ接点を作るという意味じゃ悪くないし、受けよう。

 

「了解だ」

 

俺は頷いてからブースに入る。黒江も早紀と同じようにクールな性格っぽいし、時間をかけて少しずつ関係を深めていくとしよう。5人目になるかはわからないが、接点は増やしておくべきだしな。

ヒロインは何人まで希望?4人は確定

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