唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ! 作:ユンケ
「あー、嫌だ嫌だ。マジでサボりたい」
A級ランク戦当日、俺は食堂にて頭を抱えながら昼食を食べている。頭の中に浮かぶのは今日の対戦相手の二宮隊と風間隊だ。
試合前には記録を見直したが、マジで憂鬱だ。風間隊の正確な連携や二宮の圧倒的トリオンを利用した両攻撃には勝てる未来が見えない。
加えて二宮隊狙撃手の鳩原未来もヤバい。原作で人が撃てないから武器破壊で戦っていると書いてあったが、数百メートル離れた相手の武器を破壊していたし、ある意味二宮よりもぶっ飛んでいる。
加えて他のメンバーもA級の名に恥じない動きをして、全員俺よりも上であるのは間違いない。
まあ二宮や風間以外のメンバーなら、勝つ事は難しくても足止めは出来るだろうし頑張るしかない。
「憂鬱だ……まあ頑張らないとな」
再度ため息を吐いて米を食べようとした時だった。
「あ、唯我君もお昼ご飯?」
話しかけられたので顔を上げるとお盆を持った那須がこっちにやってくる。
「こんにちは。ランク戦前の昼食ですね」
「そうなんだ、相席していいかな?」
「どうぞ」
「ありがとう」
以前倒れている所を助けたからか、那須は特に偏見的な目で俺を見る事なく、向かい側に座る。
「唯我君は初めてのチームランク戦だけど、頑張ってね」
「そうですね。いきなり精鋭チームと相手をするなんて……正直言って過去に戻ってA級チームに入れろと言った自分を殴り飛ばしたいです」
実際にワールドトリガーの世界に入って、唯我尊に憑依して以降、劣等感が物凄い。よく原作の唯我は1年以上も太刀川隊に居座れたものだ。
(いっそ俺もマスタークラスになったら独立してみるか……いや、原作を改変しまくるのはマズいか?)
問題はそこだ。俺が独立する事で大規模侵攻とかで良い影響が出るならまだしも、悪影響になったら胃が死ぬぞ。
「確かに唯我君の立場からしたらそう思うね。実際今はまだ厳しいかもしれない。けど唯我君が頑張ってるのは知ってるし、いつか太刀川隊の役に立てるよ」
対する那須は小さく微笑むがマジで美し過ぎる。ボーダー内にファンクラブが出来るのも当然だな。
「優しいですね」
「ううん。唯我君の方が優しいよ。見ず知らずの私の為に、車を呼んで家まで送ってくれたんだし」
ヤバい、原作よりも数段可愛い。こりゃ情けないところは見せたくないな。
「ありがとうございます」
礼を言ってから食事を再開するが、那須と他愛のない雑談をしている内に緊張が少しだけ解れていくのを自覚出来る。
そして10分くらいして食べ終えると集合時間20分を切ったので、俺は立ち上がり食器などを片付けるべく立ち上がると、那須も立ち上がりお盆を持とうとするが、そのタイミングでそこそこ強い地震が起こる。
「きゃっ……!」
目の前の那須は身体が弱いからか、バランスを崩して倒れかけるので慌てて支える。
「っと……大丈夫ですか?」
支えると那須の身体がどれだけ華奢なのかわかる。BBFでは唯我より低いとはわかっていたが、予想以上だ。
「あ、うん……ありがとう」
なんか妙に恥ずかしそうにしていると思ったが、俺の右手が那須の肩に置かれ、左手が那須の腰に回されていた。これじゃあまるで俺が抱き寄せているように見えなくもない。
「し、失礼しました」
密着状態により伝わってくる女子特有の香りや、両手に伝わる柔らかさにドキドキしながらも、長時間こうしているのは悪いので慌てて離れる。
「ううん。ちょっと驚いただけで、別に怒ってないわ」
そう言ってくれて安心だ。万が一ここで「キモ、死んで」なんて言われたらメンタルが崩壊しているだろう。
「以後気をつけます。では失礼します」
「うん。試合、頑張ってね」
最後にそう言われたので一礼して、早足で食器などを片付けて太刀川隊の隊室に向かう。
そしてエレベーターに乗ると……
「「あ」」
木虎が来た。俺が木虎を認識するとジト目で見てくる。
「もうすぐランク戦ですが、みっともない姿を晒さないでくださいね」
相変わらず可愛くない女だな。
「そうだな。俺がみっともない姿を晒したら、俺に負けまくってるお前の立場がないよな」
ピキリと木虎の額に青筋が浮かぶ。
「いつまでも上にいると思わないでください。近い内に私が唯我先輩に勝ち越しますから」
どんだけ負けず嫌いなんだコイツは……
「へいへい。ま、油断なんて微塵もしないがな」
何せ1年後にはA級部隊のエースをしているんだ。ウカウカしていたら簡単に抜かされるだろう。
と、ここでエレベーターが止まって太刀川隊の隊室がある階に到着したのでエレベーターから降りる。
「……精々頑張ってください」
木虎はそう言ってエレベーターのドアを閉める……本当に可愛くない奴。
ため息を吐いてから廊下を歩き、手洗いを済ませてから太刀川隊の隊室に入る。
「お待たせしました……何ですかその眼差し?」
部屋に入ると太刀川も出水も国近もニヤニヤ笑いを浮かべている。なんかやらかしたか?まさかズボンのチャック……いや、トリオン体だしチャックは開いてないだろう。
「いやいや。昨日まで緊張しまくってた癖に、随分と滾ってるみたいだな」
太刀川がそう言ったのを皮切りに、3人が携帯を突きつけてくる。
なんとそこにはさっきの俺……那須を抱き支えている写真が表示されていた。
「やるじゃねぇか、ある意味見直したぜ」
「大胆だね〜」
出水と国近も茶化してくる。それはもう楽しそうに。
「い、いやこれ地震が原因で那須先輩が倒れそうだったからですよ。というか誰から貰ったんですか?」
3人が見せてきた写真は全部俺が那須を抱き支えている写真だが、全部違うアングルから撮影されている。
「さっき加古が大学1年グループのLINEで送ってきた」
「槍バカが高1グループで送ってきた」
「栞ちゃんがオペレーターグループで送ってきたよ〜」
さ、最悪だ。要はあらゆる方向で広がってるって事じゃねぇか。木虎あたりバレたら絶対に冷たい目で見られそうだ。
冷や汗をダラダラ流していると、作戦室のモニターに転送開始10前、選択MAP市街地Bと表示される。
市街地B……確か原作だと東隊が玉狛と影浦隊と二宮隊相手に使用したMAPだったな。詳しい内容は覚えてないが場所によっては射線が通り難いMAPだ。今回の選択権は風間隊にあるが、近接特化の風間隊なら当然だろう。
しかし腑に落ちない点がある。
「実況解説はないのか?」
始まる前には実況と解説の挨拶や選んだステージの説明があるはずだ。
「実況解説?何言ってんだお前?」
思わずの呟きに出水が訝しげに見てくる。
(しまった……この時にはまだランク戦実況解説システムは無かったのか)
慌てて言い訳を考えようとするが、その前に国近が口を開ける。
「あ〜、それね。まだ実現は先みたいだよ」
「ん?国近知ってんのか?」
太刀川が不思議そうに国近に聞く。
「うん。中央オペレーターに武富桜子って新米オペレーターがいるんだけど、上層部とエンジニアに実況システムをプレゼンしてるんだよ」
「へ〜、そんなシステムを考える奴がいるのか。じゃあ唯我は噂を聞いた所か?」
出水が納得したようにこっちを見てくるので、内心安堵しながら頷く。
「はい。以前廊下で実況解説がって話してるのを聞きました」
「なるほどな。確かに東さんの解説なんか絶対に勉強になるだろうな」
太刀川は頷くが、アンタは将来東さんの解説を聞きたくと女子中学生に突撃するからな。
「まあ当分先の話は後にして最終ミーティングをするが、唯我。二宮隊と風間隊のデータには目を通してるな」
「はい」
「今のお前じゃ二宮と風間さんには瞬殺されるだろう。他の連中には勝つのは厳しくても足止めは出来るだろうから、真っ先に邂逅した相手を足止めしろ。それだけで楽になる」
「了解」
悔しいが太刀川の言ってる事は事実だし、風間と二宮以外のメンバーの足止めに尽力するしかない。
「それと鳩原を見つけたら、そっちを優先しろ。人が撃てない以上、負ける事はないからな」
「はい」
二宮隊狙撃手、鳩原未来は原作でトリガーを民間人に横流しにしてから近界に行った人で、人が撃てないから武器破壊でチームに貢献している。
二宮隊で厄介な女だが、人が撃てないので一度捕捉できたら負ける事はない。
とはいえ向こうもわかっているのでフォローをしてくるだろうから注意が必要だ。
頭の中で色々考えていると転送数十秒前となったので出水の横に立ち、待機すると光に包まれて気がついた時には町の中心部にある空き地にいた。
(いよいよ試合開始か。頑張ろう)
俺は開始早々に落とされないようにバッグワームを付けて行動を開始した
現在のステータス
PARAMETR
トリオン 5
攻撃 6
防御・援護 8
機動 6
技術 6
射程 3
指揮 4
特殊戦術 3
TOTAL 41
トリガーセット
主トリガー
アステロイド
シールド
グラスホッパー
ハウンド
副トリガー
メテオラ
レイガスト
スラスター
バッグワーム
ヒロインは何人まで希望?4人は確定
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4人
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5人
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6人
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7人
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10人以上