唯我尊に転生?上等だコラァ!ブラック企業で鍛えられた忍耐力を武器にマトモな唯我尊になってやらぁっ!   作:ユンケ

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第44話

「さて唯我。そろそろ帯島との訓練があるが、お前も弓場から銃トリガーを習ってこい」

 

太刀川隊作戦室にて太刀川がどら焼きをモグモグしながら俺にそう言ってくる。

 

「良いんですか?確か二学期以降を予定してましたよね?」

 

同じようにどら焼きを食べながら返事をする。

 

「その予定だったんだが、小南とのランク戦で何かを掴んだのか?アレ以降、急な成長が見れるぞ」

 

「確かに太刀川さんと10本勝負したら1本は確実に取れるようになってるよね〜」

 

「小南の動きは独特だから、目が慣れたってのもあるかもしれないですしね」

 

太刀川の返事に国近と出水が頷く。確かに小南とのランク戦以降、自信がついたからか小南にカッコいい所を見せたいからか、練習では今まで以上に集中出来るし、手応えを感じる。

 

「そうかもしれないですね。小南先輩との一戦は糧になりました」

 

「やっぱりな。まあ何にせよ俺の予想では二学期の初め頃に、今くらいの実力になると思ってたが、予想以上に成長してるし弓場から銃トリガーを習ってこい」

 

太刀川がそう言ってくるなら問題ないだろう。生活態度と学業は最低レベルだが、戦闘については一級品だし。

 

「わかりました。では弓場さんに頼んでおきます」

 

「おう」

 

俺は小さく一礼する。弓場の早撃ちを身に付けられたら戦術の幅は広がるし絶対に身につけるつもりだ。

 

「んじゃ俺は時間なんで行きます。あ、それと太刀川さんのレポートですが、両レポートとも考察と纏め以外は書いたんで確認してください」

 

言いながらレポートのデータの入ったUSBを渡す。同時に太刀川はニヤリと笑いUSBを受け取る。USBを渡されてから今日で3日目だ。

 

「もう出来たのか。助かった」

 

内容は簡単だったが、俺がやったと疑われないように細工するのが地味に面倒だった。わざと誤字脱字を修正しなかったり、表現も中学生レベルにしたり、同じことを違う言い回しで2回書いたりと色々細工したが、アレなら第三者がやったものと疑われないだろう。

 

「それはどうも。国近先輩については勉強する予定なら、特訓の後に付き合いますよ?」

 

「お願〜い。1人だとゲームしちゃうから」

 

「いや柚宇さん、試験前にゲームはダメでしょ」

 

出水の言う通りだ。俺も前世ではゲーム好きだったが、テスト2週間前には自重していたぞ。

 

「わかりました。やる場所は作戦室でよろしいでしょうか?」

 

「うん、良いよ〜。待ってるね」

 

国近が了承したので俺は一礼して作戦室を出て、弓場隊作戦室に向かう。

 

(しっかしボーダー基地って広過ぎだろ?)

 

既に何度も足を運んでる場所はともかく、それ以外の場所に行くときは結構迷う事がある。色々な設備があるから仕方ないが、もう少しわかりやすい案内板があって欲しい。

 

内心不満を抱きながらも弓場隊作戦室に到着してインターフォンを鳴らすと直ぐにドアが開く。中を見れば弓場と帯島だけだった。

 

「来たか。今日もよろしくな」

 

「今日もよろしくお願いします!」

 

「あ、それなんですけど弓場さん。以前約束した拳銃トリガーの指導なんですけど、太刀川さんの許可が下りたので帯島の訓練の後に付き合って貰えますか?」

 

「許可が出たなら構わねぇぜ」

 

「でしたら私の訓練より先にやってください。いつもお世話になっている身としては申し訳ないですから」

 

「帯島がそう言うならお言葉に甘えさせて貰う」

 

「決まりだな。ついでに帯島、お前ェはまだ射撃トリガーについて習ってなかったし、射撃の基礎を齧っとけ」

 

「ッス!」

 

弓場の指示に帯島が恒例の返事をすると、弓場はパソコンを操作してトレーニングステージの作成を始めるので俺もトリガーを起動する。

 

そして完成したトレーニングステージに入ると、弓場がウィンドウを起動する。

 

「んじゃ先ずは銃手から説明するぞ。銃手は基本的にアサルトライフルタイプとハンドガンタイプの銃を使う。ま、グレネードタイプやショットガンタイプもあるが、今回は省くぞ」

 

だろうな。グレネードタイプとショットガンタイプはクセが強いからな。

 

「じゃあ帯島。アサルトライフルタイプのメリットとデメリットを言ってみろ」

 

アサルトライフルタイプのメリットとデメリットか……

 

「ッス!メリットはハンドガンタイプより射程が長く連射性能が高い事、デメリットはそこそこサイズがあるので片手での扱いが難しい事です!」

 

一応片手でも撃てなくもないが片手で射撃するのはかなり難しい。加えてレイガストという重いトリガーを使っている俺としてはアサルトライフルタイプの銃は相性が良くない。

 

「正解だ。逆にハンドガンタイプは射程と連射性能がアサルトライフルタイプより劣るが、小さくて軽いから取り回しが楽だ」

 

言いながら弓場がウィンドウを操作すると俺と帯島の両手にアサルトライフルタイプとハンドガンタイプの銃が現れ、10メートルくらい先に的が2つ現れる。

 

「試しに撃ってみな。最初は片手、次に両手を使ってな」

 

そう言われたので最初にアサルトライフルタイプの銃で撃ってみる。片手のみだとそこそこ重く、反動も僅かながらにあるのでそこそこの弾丸が放たれるが中々当たらない。

 

次に左手で銃を支えながら撃ってみると、先ほどよりもブレが少なく命中した数も上がっている。

 

 

次にハンドガンタイプの銃を片手で持ってみるが凄く軽く、実際に撃ってみると先ほどよりも弾が的に当たる。

 

両手で持つと更に安定していて放った弾丸全てが命中した。

 

「どうだった?」

 

「ッス!ハンドガンタイプの方が扱いやすかったですが、両手の場合ならアサルトライフルタイプの方が総合的に上だと思います」

 

「チーム戦ならアサルトライフルの方が火力を出せますしね」

 

アサルトライフルタイプの連射性能はハンドガンタイプのそれより遥かに高いので、総攻撃をする時にはアサルトライフルタイプを使った方がいい。

 

事実チーム戦の記録を見ると、嵐山隊の嵐山と時枝のアサルトライフルによる一斉射撃はかなりの高火力で、一度捕まったら大半が削り殺されるだろう。原作でも黒トリガー争奪戦で出水もかなりのトリオンを削られていたからな。

 

「大体それで合ってるな。タイマンなら取り回しが楽なハンドガンタイプの方が便利だが、チーム戦ならアサルトライフルを使う方が火力を集中させやすい」

 

「そうなると自分が弾トリガーを使う時が来たら射手になるかアサルトライフルを使う方が良いですか?」

 

それが妥当だろう。BBFだと帯島は射手タイプだが、神田がアサルトライフルタイプを使うので火力を集中させるのにはアサルトライフルタイプも悪くない。

 

「ま、その辺りは防衛任務や訓練で試して決めれば良い。それと銃トリガーは2種類の弾丸しか選べない欠点がある事も重要だからな」

 

そうなんだよな。そのデメリットは厄介だ。しかし銃トリガーには射程ボーナスもあるので帯島のように支援系の隊員は選択が難しいだろう。

 

まあ俺の場合、火力が欲しいので弓場と同じタイプのハンドガンタイプ一択だけど。

 

「じゃあ次に射手の説明だが、その前に本題のハンドガンタイプの中でも唯我が使う事を望む俺のハンドガンを紹介するぞ」

 

漸く本題か。絶対に会得してやるぜ。

 

俺は一度息をのんで意識を集中するのだった。

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