学年ワーストのギャルが騎士道で成り上がる英雄譚   作:TT_お休み中

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#ぷろろーぐ的な?

 一応、注意っていうかなんてゆーか……ちょっとだけ言わせて。

 このぷろろーぐはあたしの"一人称視点"になるから、文法とかナントカは知らないってカンジ。

 次回から三人称ってゆー書き方になるらしーから、ヤな人は即バックね! んじゃ、よろしく~。

 

○●○●○

 

「ねぇ観に行こうって~桐原クンの試合~」

「はぁ? 行く気無いしダルいしパスでー」

 

 ってゆーか、ホンキで行く気が無かった。「桐原静矢(キリハラ シズヤ)」っていうヤツの試合は一方的リンチ。ぶっちゃけ、ミセモノ小屋みたいな? なんだか相手がカワイソーに思える戦い方って感じ。

 去年はクラスメイトだったんだけど、印象は良くないよねー……一部の女子ウケはバツグンって感じだけど。ホラ、あたしの友達みたいに。

 

「だって相手が黒鉄だよ~? あんだけイジメてたヤツをボコすなんて、桐原クンも容赦ないよね~」

「ふーん……」

 

「ねぇ聞いてんの? キサラってば、塩対応過ぎ!」

 

 

 あー。自己紹介忘れてた。ダメだね、こーゆーの。あたしの名前は『大道(だいどー)キサラ』キサラって呼んでね。

 クラスは二年三組。成績は……筆記科目だけで成り立たせてる感じ? もうハッキリ言う。落第寸前です。

 

 

「だってキョーミ無いし。騎士道って言ったって、あたしの剣使えんし?」

 

「そーやってスネてると、黒鉄みたいに落第するよ~?」

 

 実際、能力値が絶対なセカイ。クラスメイトだった黒鉄一輝(クロガネ イッキ)ってヒトは体術だけしか点が取れなくって、落第しちゃったみたい。

 他にも色々事情はあるらしいけど、あたしも他人事じゃないよね。ってか、普通にネイルとかしちゃってる系ですし。落ちるのも時間の問題でしょ。やば。

 

「いいし。むしろ勝手にすればってカンジ。どーせあたしのデバイスは禁じ手ですよー」

「スネないでよキサラ~!」

 

 何であたしがスネてるかって? 今、コレを読んでるヒト達に例えてみるね。『高校野球では鉄バット、プロ野球だと木製バット』みたいなカンジ。

 

 あー……分かり辛い系? しょうがないなぁ……ぶっちゃけちゃうよ。

 

 あたしの固有霊装は『ブレード』古い言葉で言うと"電磁剣"。あんまり、この世界じゃ見掛けないでしょ?

 ビームっぽいってゆーか、なんかSFっぽいなーってカンジのやつ!

 

 えっ? 『電撃系なら既に破軍に居るだろ』って? ソレって、東堂刀華(とーどーとーか)ってヒトでしょ? あれとは違うんだって。

 

 向こうが王道なら、こっちは邪道……あたしの霊装(デバイス)はホントの意味での『デバイス』なの。

 

 実戦では禁止指定武器(ダメ、絶対)。そういう剣や武器を現代剣(モダン・コンバート・ブレード)って言うんだって。まー使えないからどーでもいいけどネ。ってか、呼び名長すぎ。MCBとか略したらカッコよくね?

 

「一回だけだから、ねぇいいでしょ~キサラ~」

 

 トモダチに根負けってカンジ。一戦だけって約束で観に行くことにするよ。もう剣術に未練なんて無いし……警察来そうだし……はぁ病みそう。

 

○●○●○

 

「マジ黒鉄一輝ハンパなくない!? ヤバ過ぎだって! "1ミリズレてた"とかマジ分かんない! 何であんな戦い出来んの!?」

「キ、キサラ……テンション上がりすぎ……」

 

「やっぱ騎士道ってこうあらなきゃねー! やばやば……久々に戦いたくなってきたなってきたー!」

 

 あたしのテンションが"一刀修羅"なのには理由があった。黒鉄一輝vs桐原静矢は超が付くほどのベストバウト。

 相手の攻撃を受けに受け、アウェーな戦いを一心不乱に突き破って勝つ! そんな黒鉄クンの必殺技が「一刀修羅」……うんうん。『受けの美学』っていいコトバ!

 

「確かに黒鉄……クン。ヤバかったね……アレは認める。キサラの言う通り。だから落ち着いて?」

「いやいや、あんだけ桐原推しだったのに負けて凹んでる系?」

 

「そりゃ凹むって! せっかくワーストワンコールしたのに、なんか一年のステラ皇女が叫んでから形勢逆転だよ!?」

 

 あの戦いを見てから、あたしの心はくすぐられた。何か、忘れていたモノを取り戻せるような気が……いや、あり得ないって。今から他の剣を使ってランクアップとかムリだから。いや、マジで。

 

 ――やっぱ黒鉄イッキだけなのかな、あんな成り上がりが出来るのって。

 

 そう思っていると、少し顔色の悪そうな"センセー"が声を掛けてきてくれた。

 

「あ、キサラちゃん♪」

「あーユリちゃん! 久し振りじゃん!」

 

 そのヒトこそ、折木有里(オレキ ユーリ)センセー。一年の頃の担任。その名も「ユリちゃん」

 ちょっと病弱だけど、あだ名で呼んでねってゆーくらいすっごくフランクで良いヒト。たまに血を吹き出すケドね。

 

「ちょっと、来てくれない?」

「もっちろん!」

「じゃあね、キサラ。また後でね~」

 

 何か友達満足気なんですけど。オタクに負けじと早口で喋ったからドン引きなんですけど。どうしよ。

 

「はいはーい」

 

 ま、いっか。ユリちゃんと話すなんて久々だし。そんなノーテンキに考えてた時期も、あたしにはありました。

 

○●○●○

 

「いいお知らせがあるの☆ 今年度から、電磁剣を含んだ現代剣の使用が緩和されたの♪」

「えっ!? マジで!?」

 

 あたし。驚く。ソレはソレは蝶のように超驚く。一年にどっかの国の皇女が入ったとは言え、そんな超展開アリアリのアリなんですか。

 

「うんうん。だから、テストをサボらなくても良いようになったのよ~」

「ウソでしょ……!?」

 

 ユリちゃん、もとい折木センセーは話してくれた。

 使用緩和の建前は「そもそも使用者が少ないから」でも、ホントの事も教えてくれた「不貞腐れたあたしをどうにか落第せずに在学させたい」ってゆー特例処置……待って、あたしの為? そんなの甘くない? ご都合過ぎない? いいの!?

 

「その代わりと言ってはアレだけど、使用試験をしてもらいたいの☆」

 

 あ、いや。自分の能力に自惚れてるワケじゃなくて、実戦なんて入学以来ご無沙汰系だから自信が無いんです、すいません。

 

「全然あり……ってかホントに……ユリちゃんアリガトー!」

 

 誰かと戦う、そんなコト考えてたらゾクゾクしてきた……相手はさっきの桐原静矢? それとも光属性繋がりの東堂刀華? えぇい誰でも来んかーいッ!

 

「対戦相手はこのユリちゃん……折木有里が相手させて頂きます」

 

「……マジで?」

 

「負けたらその時点で落第ね☆」

 

「(え、やば。ムリなんですけど)」

 

 やばたに。ぶっちゃけ入学してからロクに剣を揮ったコトすらない。そんなギャルの相手は破軍学園の「センセー」勝てる気がしない……って、あたしは言いたくない! 負けたくないって! やってやるって!

 

「分かりました……敬語使ってる時点で、ガチって分かりますよね?」

「えぇ、絵に描いた餅の様にね」

 

 センセー笑ってんじゃん。「無理でしょ」ってナメられてんじゃん!

 分かった分かった! さぁ、そんな崖っぷち落第寸前ギャルの英雄譚……はっじまーるよー!

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