~雄英高校・入試当日~
「やっべぇ緊張する~!」
「ロボット壊せるかな...」
「君どこから来たの?」
試験前だと言うのに周りはとても騒がしい。
その騒がしさの中、一人呟く者がいた。
「・・・やるか。」
その歳にしては高い身長、金髪は短髪にされており、鋭い目が入り口を見据えている。
「はいスタートォ!!!!」
唐突な試験開始の合図。
と、同時に。
「・・・ふッ」
唖然とする周りを置いて、とてつもないスピードで走り出す、オールバックの少年。
「よ、よっしゃー!!」
「うぉぉおおおお!!」
「おらぁぁぁああああ!!」
それに続く他の受験生たち。
「・・・へ?」
1人取り残される、緑色の頭の少年。
いまここに、大波乱の試験が始まった。
~試験終了5分前~
(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!)
試験終了間近、先程の緑色の頭の少年はそれはそれは焦っていた。
「あと5分きってる!!」
この少年、未だにポイントを得ていないのである。
(無駄になっちゃう!オールマイトがくれた全部!!)
焦って、広い道路に飛び出した。
そこには...
「解除っ...!!」
空中から落ちて破壊された敵。
「これで28ポイント!」
(28?!)
「~~~~ふん!!」
ものすごい勢いの飛び蹴りで砕ける敵。
「45!!」
(45??!!!)
「ふっ...!!」
光る拳で殴られ、木っ端微塵になる敵。
「87か...」
(87...うぇえ??!)
すでに涙目の出久。
(まずい!!!敵がいなくなる!!)
そのとき、大きな揺れがその場の全員に襲いかかった。
「なんだぁ!??」
「地震?!!」
地面が盛り上がり、周りの建造物を倒壊させながら出てきたのは、件の0ポイントの敵だった。
「なんだありゃ?!!」
「逃げろぉぉぉ!!」
一目散に逃げ出す一同。当然である。このヴィランをたおしたところで、ポイントにはならない。逃げてあたりまえである。
(でっかぁぁぁ!?!)
出久も一緒のようで、
「シャレにならない!!ここは逃げつつ、ポイントをっ!!」
出久が立ち上がり、前を見ると、オールバックの少年が、敵をじっと見ている。
それにつられ、出久の視線も敵に向く。
「っっ!!!」
瓦礫に足をとられ、動けなくなっている「優しい人」。
出久は、自然と走り出していた。
無我夢中で脚にちからを込める。
大きく跳躍したことに驚く暇もなく、狙いを敵に定める。
と、横を見ると、あのオールバックの少年も隣に浮いている。
目が合う。
お互いに力強く頷く。
再び狙いを定める。
(ケツの穴ぎゅっと引き締めて、『心のなかでこう叫べ!!』)
「ふぅっっっ!!!!」
少年達の拳に輝きが宿る。
「SMAAAASH!!!」
「っらあ!!!!」
二人が拳を振るった途端、強烈な衝撃波が巻き起こる。
爆発音と共に、敵が崩れ落ちる。
「あと2分だあ!!!」
その声で、我に戻る出久。
そして気づく。
自分の右腕と両足が砕けていることに。
「いっつぁぁぁぁ!!??!」
オールバックの少年は、既に着地し、こちらを怪訝な顔で見上げている。
「うああぁぁぁぁあああ!!!」
絶叫しながら、残る左腕を振りかぶった瞬間。
バッシイィィィン
強烈なビンタが出久の頬を襲った。
「優しい人」は、個性の反動のせいか盛大にゲロゲロしている。
出久は、自分を助けてくれたことに感謝しつつ、片腕だけでもがきつつ進む。
「せめてっ、ワンポイントだけでもっ!!」
「しゅうりょーーー!!!」
その言葉を聞いた途端、出久は力尽きるように意識を手放した。
やっぱり小説ってむずかしいですね。
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