おっぱいフロントライン ※休載中※   作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐

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つまり、おっぱいだ。


馴れ初め編
指揮官「大事なのは、おっぱいだ」


「やっぱ、世の中は結局おっぱいだと思うんだ」

いやー、やっぱ仕事の疲れを癒してくれるのはおっぱいだよ。君もそう思うだろ、わーちゃん。

 

「思わないわよ、この変態‼︎さりげなく私の胸を掴むな‼︎」

 

紹介しよう、彼女は指揮官たる俺の副官を務めてくれている戦術人形WA2000こと、わーちゃんだ。

勿論おっぱいはデカい。

 

「くっ………相変わらず気持ち悪い動きで避けるわね‼︎今日という今日は許さないわよ‼︎あと、わーちゃんって言うな‼︎」

 

わーちゃんが繰り出す拳の連打を腰や頭を振り回して避けながら今日も俺は書類仕事に没頭する。

「わーちゃん、悪いけど先週の分の作戦報告書を棚から出して来てくれ」

 

「あんな事をしておいてよく頼み事が出来るわね⁉︎頭腐ってんじゃないの⁉︎」

やっぱ、わーちゃんの罵倒は骨身に染みるなぁ。

もっと俺を罵ってくれ。

 

「頼む、これは俺の優秀な副官である君にしか出来ないんだ」

キリリ、と顔を真剣にして言うとわーちゃんは顔を若干赤くした。

繰り出される攻撃もいつの間にか止まっている。

「ッ!分かったわよ、取ってくるから感謝しなさいよね!」

「ハハッ、チョロイン乙www」

 

お?何だ。わーちゃん、どうして肩を震わせてる?

それに何故自分のライフルに弾を装填してるんだ?

 

「し、しし死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

「あばばばばッ⁉︎死ぬッ実弾はマジで死ぬからヤメテ⁉︎」

 

 

 

数時間後、ズタボロのボロ雑巾にされた俺は、わーちゃんが出て行った後の部屋の片付けをしていた。

 

「指揮官さま、おはようございます………って何があったんですか⁉︎鉄血にでも襲撃されたんですか⁉︎」

 

説明しよう、彼女の名はカリーナ。

この基地での俺の補佐役をしてくれている優秀な子だ。

勿論おっぱいはデカい。

 

「何、ちょっとだけわーちゃんとスキンシップをしただけさ」

「またですか?いい加減にしないと本部に通報しますよ、変態指揮官」

呆れたような侮蔑の視線が突き刺さる。

そうだ、もっとやってくれ!

俺はおっぱいと生ゴミを見るような視線があれば生きていけるんだ!

 

「『おっぱいと生ゴミを見るような視線があれば生きていけるんだ!』とか考えてる顔してますね。やっぱり通報しましょうか?」

「やめて下さい私めが悪かったですだからそれだけは勘弁シテ‼︎」

「うわぁ………心底キモいです。死んで下さい」

床に頭を擦り付けながら土下座をして謝る俺にドン引きするカリーナ。

ふっ、この俺にプライドなんてないぜ。

おっぱいさえ拝めればな‼︎

 

「はあ………今日から新しい戦術人形達が着任するんですから、少しは指揮官らしくして下さいね」

「新しい戦術人形ねぇ。確かAR小隊だっけか?」

今日から新しく我が基地に着任する戦術人形だが、少し特殊な人形達だそうだ。

やれやれ、特殊な人形ねぇ………名前からして、どうせ如何にも戦闘用!みたいな奴らが来るんだろうなあ。

 

「あら?どうやら彼女達が来たようです。今から呼んでくるので、大人しくそこで待っていて下さいね」

カリーナは慌ただしく部屋から出て行く。

さて、ならば俺も迎える準備をするか。

 

 

 

 

「此方の部屋に指揮官さまがおられます。指揮官さま、入りますよ………ちょっと皆さんそこで待っていて下さい」

部屋に入りかけたカリーナが一瞬凄い形相をすると目にも止まらぬ速さで自分だけ入ってくる。

どうしたんだ?何でそんな怒ったような顔をしてる?

 

「(ピエロの格好で出迎えるとか、どう言う神経してんだよテメェは!大人しく待ってろって言ったじゃねーか‼︎)」

「(えぇー………だってこれくらいフランクな指揮官の方が親しみやすくていいじゃん。インパクトあるし)」

「(とにかく!着替えて下さい、今すぐに‼︎)」

カリーナのキャラが若干壊れているな。

全く、冷静な心を常に保つのも補佐官の役目だと言うのに。

「誰の所為だと思ってるんですか………はぁ、入って来て下さい」

カリーナの呼びかけで、AR小隊の面々が部屋に入ってくる。

なッ………こ、これは…!

 

 

「神よ………楽園はここにあったのですね………」

単刀直入に言うと、おっぱい羅列だった。

但し、そこの桃色まな板娘。テメーは駄目だ。

致命的な迄に貧乳じゃねーか。

貧乳はステータス?ハッ、何を言ってんだか。

豊乳こそステータスに決まってんだろオ‼︎

 

「何だか、とても失礼な事を言われてる気がするのだけれど………」

 

まな板娘が若干俺を睨みながら呟く。

お前みたいに勘の良い奴は嫌いだよ。

 

「うっせーんだよ、桃色まな板娘!もっと豊胸してから出直してこぉい!」

 

「なッ………!どう言う意味よ!最低ね、貴方!」

まな板娘が俺を全力で睨みつけてくる。

くっ、やるじゃねーか………今まで感じた事もない侮蔑とゴミを見るような目線をしてやがる。

其処だけは認めてやろう。

 

「いい視線で睨みつけてくれるじゃねーか………そのゴミを見るような視線に免じて今の所は許してやるよ」

「気持ち悪ッ!頭おかしいんじゃないの⁉︎」

おお………いいねぇ、罵倒の才能もあるじゃんか。

これでおっぱいが有れば文句なしなのに。

惜しい人材だぜ。

 

「ハハハッ!中々ユニークな指揮官じゃないか!私はM16A1だ。指揮官、任務があったら遠慮なく言ってくれ!」

三つ編み眼帯、さらに姉御肌と来たか。

くぅ、属性持ち過ぎだろ。

反則だぜ。おっぱいもデカイし。

 

「し、指揮官、M4A1…です。………よろしく…お願いします」

黒髪に緑のメッシュが入った如何にも大人しめな感じの子だな。

いいぜ、王道じゃねぇか。

おっぱいもデカイ。

 

「M4SOPMODⅡです!指揮官、よろしくお願いしまーす!」

いいねいいね、最っ高だねェ!元気なロリッ娘ボイスの可愛い子じゃないか。

あと、おっぱいもいい感じの大きさをしている。

将来有望だな!

 

「はあ………私はAR-1「自己紹介ありがとう皆宜しく頼むよ」なんで私だけ無視するの⁉︎」

 

「桃色まな板娘………面倒だからまな板娘でいいや、全く何がそんなに不満なんだ?」

 

「まな板まな板五月蝿い!私にはAR-15って言う呼び名があるんです!」

「五月蝿い奴だな。じゃあ今だけはAR-15(つるぺた)って呼んでやるよ。これでいいだろ?」

「あなたねぇ………!」

 

AR-15が青筋を浮かべる。

怒った顔は可愛いな。

その蔑むような目線がたまらねぇぞ!

「あーもう!指揮官様、変な事を言って彼女を怒らせないで下さい!春田さんに言いつけますよ?」

「ぐっ⁉︎それだけは、それだけは勘弁してくれ!もう磔射撃的の刑にされたくないんだ!」

カリーナの奴め、春田さんの名を出すとは恐ろしい事を…!

彼女がこの基地最恐の戦術人形と分かっていながら、その名を出しやがって!

今度こそ俺の俺が消し飛ぶかも知れねぇじゃねーか。

だが、俺はこのくらいじゃへこたれないぞ。

何せ俺は変態だからな‼︎

 

「何でドヤ顔をしているかは分かりませんが、気持ち悪いのでやめて下さい。それと、AR-15さんに謝って下さいね」

カリーナの排水管に詰まった汚物を見るような視線が俺に突き刺さる。

ちっ、癪だが彼女の言う通り桃色まな板娘に謝らないと他の皆にも嫌われそうだ。

ここはひとつ、男らしく謝ろうじゃないか。

 

 

「すまなかったAR-15。決して君を傷付けるつもりは無かったんだ。許してくれ!」

俺は頭を床にヒビが入るくらいの勢いで擦り付け、土下座をする。流石にAR-15も絶句しているようだ。

「え、ええ………頭をあげて下さい指揮官。私も、もう怒ってませんから」

その声に俺は頭をあげた。

………ほほう。

「そうか。………まあそう落ち込むなって!例えお前がガキっぽい熊さんパンツを履いてようと、例え貧乳でも嫁の貰い手はあるーーーーぐへあぁッ⁉︎」

「最ッ低!何さりげなく見てんのよ変態!死ね、今すぐ可及的速やかに早く死ね!立ったまま死ね!」

 

 

 

 

 

グチャッメキョッ‼︎という音と共に俺の頭にAR-15の踵落としが決まる。

やべぇ、今度こそ冗談抜きで本気で死ねるぜ。

 

「ちょ、ちょっと流石にそれ以上は…落ち着いて」

「離してM4!この屑は今ここで始末するわ!」

M4A1がAR-15を羽交い締めにして取り押さえる姿が見える。

いいねぇ………M4の胸がよく揺れてやがる!

だがクソっ、出血多量ではっきりと見えない!

あ、やべ視界…が……歪ん………で?

 

 

 

 

「ね、ねぇ…指揮官死んでない?さっきから動かないんだけど」

SOPの声で私は我に返る。

そういえば、先程から踏み付けられて笑顔で変な声を出してた指揮官の反応がない。

 

「え………嘘…⁈そ、そんな…!指揮官?指揮官⁉︎」

ユサユサとM4が指揮官の身体を揺さぶるが何の反応も返さない。

そんな………私、指揮官を…⁈

サーっと血の気が引いていく。

足に力が入らない。

 

 

 

 

「ってまだ死ねるかーッ!」

 

 

 

は………………?

 

 

 

「し、指揮官?怪我は大丈夫ですか⁉︎」

「大丈夫だ、問題ない」

心配そうに問いかけるM4に対し、サムズアップして答える指揮官に開いた口が塞がらない。

一体どう言う事?

 

「秘技ッ!ギャグ漫画では怪我も一瞬で治る!だ。何だお前達、知らないのか?」

 

 

 

いや、知らねーよ。とこの場の指揮官を除く全員が思った。

 

 

 

 

 

 

「で、指揮官さま?明日から彼女達を出撃させるんですか?」

AR小隊が部屋から出て行った後、床に飛び散った俺の血液を拭いているとカリーナが明日の事を聞いてきた。

 

「あー、まあ、そうだな、うん。明日は取り敢えず近辺のパトロールにでも行かせるか」

模擬戦で経験を積んで貰おうかとも思ったが、やはり実戦に勝る経験はないだろう。

ま、最近は鉄血の襲撃も少ないし問題ない筈だ。

 

 

 

「所で、カリーナ。前から思ってたんだがよ」

「はい?何ですか、指揮官さま?」

 

 

「お前、普段の服装って何かエロいよなーーって………待て何故拳銃を俺に向ける…ヒイッ!冗談です許して!」

 

 

 

 

 

続く?


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