おっぱいフロントライン ※休載中※ 作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐
おっぱい万歳!
遊園地で思った以上に長居してしまった。
時間が過ぎるのは早いもので、日が暮れている。
そろそろ帰るか………?
「なあ、指揮官。最後に飲みに行かないか?何処か良い店に連れてってくれよ」
それなら街の外れに隠れたバーがあるから、そこに行くか。
知る人ぞ知る店なんだが、置いてある酒は悪くない。
「そうなのか?だったら其処に行こうじゃないか」
この後、バーで浴びるように色んな酒を飲むM16に改めて驚かされたのだが、それはまた別のお話。
「指揮官〜もう飲めない………」
帰り道。
珍しく酒に酔ってしまったM16は、微笑みながら俺の腕を掴んで歩いていた。
顔は赤く染まり切っており、完全なへべれけ状態である。
「珍しい事もあるもんだ。お前が酔うなんてなあ」
「ん〜まあ、普段飲む時は上手くセーブしながら飲んでるからな。でも今日はそれをしなかったのさ。あのニホンシュとかいう酒は中々美味かったぞ」
「全く、ホントに大丈夫か?これならタクシー拾って帰れば良かったな。とはいえ、この辺にタクシーなんてないし………」
だが、この状態だと基地に帰れそうにもない。
仕方がない、こうなったら………。
「どうしたんだ、指揮官〜?急にしゃがんだりして?」
「俺が背負ってやるよ。お前、その状態じゃ歩く事もままならないだろ?」
俺がそう言うと、M16は暫く考えるような素振りをして背中に跨がってきた。
それと同時に背中に柔らかな感触を感じる。
思えば、今日ほどおっぱいに迫った日はないんじゃないか?
「OKだぞ、指揮官〜。そんじゃ、基地までレッツゴ〜!」
「はいはい。分かったから大人しくしててくれよ?」
酒が入っているからか、テンション高めのM16。
それにしても酔い潰れるM16なんて初めて見たな。
「ふふふ、指揮官がこんなに近い………」
「⁉︎」
急にM16が俺の頬に顔を寄せてきた。
しかも両腕でガッチリとホールドされている。
そして何より、普段の彼女なら決して出さない甘い声で囁いてきた。
「よ、酔い過ぎだぞ。一体どうしたんだ?」
「私は酔ってなんかないわよ、指揮官〜?」
「その台詞は酔ってる奴が言う典型的台詞だぞ」
とうとう口調まで乱れ始めた。
いつもの男勝りな口調は消え去り、女性らしい………と言えば若干失礼だろうが、M16らしくない言葉遣いになっている。
「指揮官はさ、私達AR小隊の事どう思ってるの?」
「もうその質問は散々されたな。前から言ってるだろ、お前達はかけがえのない仲間だよ。今までもこれからもな」
「………嘘つき。指揮官は、私達の誰かを通して別の人を見てる」
「…………気づいてたのか」
「否定しない所が指揮官らしいわね?酷い人」
「聞かないのか?俺が誰を通して誰を見ているのか」
「聞いても答えないでしょう?」
「そうだな………すまない。気づいてるのはお前だけか?」
「さあ………?でも、SOPは薄々感づいてる。あの子は結構そういうのに敏感だから」
暫くの沈黙が続く。
指揮官とM16の吐息だけが、その場に木霊する。
永遠に続きそうな沈黙を破ったのは、指揮官だった。
「お前の言う通り、俺はある人形を通してある人を見てるよ。それは認める。だが、これだけは覚えていてくれ。俺が君達を大切に思っているのは事実だ」
「………それは、私達が人形だから?」
「人形だから、人間だからとかじゃない。深く考え過ぎなんだよ。背中預け合う同僚を大事に思って何がおかしい?」
「フフッ、確かにそうね。指揮官はそういう人だものね」
「そう言うお前はどうなんだ?AR小隊の皆の事をどう思ってる?」
「私?そうね、SOPは伸び代が誰よりあると思う。成長したら化けるでしょうね。AR-15は、少し悲観的な考え方を変えれば変わると思うわ。M4は………M4はなあ。あいつは、あいつ自身が思うより可能性に満ちている。でも、ある意味小隊の中で誰よりも不安定だ。環境や振れ幅のありようで、大きく変わってしまうかも知れない。これから先、あいつの在り方を大きく変えるような何かが起こる時がいつか必ず来る。指揮官、その時はM4を宜しく頼むよ」
酔いが少しずつ覚めてきたのか、M16の口調が普段のそれに戻り始めた。
しかし、その口振りには普段のような自信がないように見える。
「それだと、まるでM4の身に何かがあった時に自分は居ないというような言い方だな?お前らしくもない」
「そうだな。多分、酒が入っているからだ」
「まあいいんじゃないか?たまには弱音や愚痴を言いたくなる時もあるだろ。それくらいなら俺がいくらでも聞いてやる。耐えられなくなったら遠慮なく言いにくればいいさ。俺は拒まねぇよ」
「指揮官」
「どうした?」
「惚れるぞ?」
「ハハッ、思ってもない事を。やれやれだ、基地までもう少しあるから大人しくしてるんだな」
「なら遠慮無く」
そんな会話を交わしながら二人は夜の道を歩いていく。
ほんの少しの苦味と甘さを感じながら。
「ただいま帰りましたーーーーーーっと」
「あら、珍しい光景ね。416が見たらさぞかし喜びそうだわ」
基地へ帰った俺達を出迎えたのは意外にもUMP45だった。
「異常は無いか?」
「異常ありなら私がここでのんびりしてると思う?」
「それもそうだな。45、悪いがM16を宿舎まで送っていくのを手伝ってくれ。ずっと背負ってきたから腰が痛くなってきたんだ」
「年なんじゃないの、しきかーん?」
年とか言うな。
俺はまだ年寄りには程遠い年齢だっての。
宿舎へとM16を連れていくと、真っ先に部屋から出てきたのはM4だった。
「指揮官?それにM16姉さんも。………この様子だと相当飲んだみたいですね」
「バーで浴びるように飲んでたからな」
「申し訳ありません、指揮官」
M4は僅かに溜め息をつきながらM16を連れて部屋の中へと入っていく。
「そんじゃ、俺は帰るわ。後は任せる。45もありがとうな」
「はい。それではまた明日」
「お礼はショートケーキで良いよ、しきかーん」
さり気なく謝礼にケーキを要求してくる45。
分かった分かった、今度奢ってやるよ。
さて、M16も無事に送り届けた事だし俺も執務室に戻りますか。
AM0100。
執務室に戻り、シャワーを浴びた俺は溜まった仕事を少しだけ片付けようと思い書類と睨み合いをしていた。
もうそろそろ寝るとするか。
その時、プシューという音とともに部屋の自動扉が開いた。
誰だ、こんな時間に?
「よう、指揮官。さっきは済まなかったな」
入ってきたのはM16だった。
赤くなっていた顔は元に戻り、足並みはしっかりとしている。
もう酔いは覚めたのか?
「問題ない、もう大丈夫だ。で、指揮官。今回の人形恋愛前線で一番楽しかったのは誰とのデートなんだ?」
おいおい、まさかそれ聞く為にわざわざ来たのか?
楽しそうな顔しやがって………全く。
一番楽しかったデートねぇ。
どれも楽しかったが、皆良かった!なんて答えでM16がすんなり引き下がるとも思えない。
ここは決めるしかない!
「んんッ!………まあ、そうだな。一番楽しかったデートは………………………コルト、かな?」
「ほう?それはどうしてだ?」
ニヤリ、と笑いながらM16が俺に近づいてくる。
「………それについてはノーコメントで」
「ふ〜ん?指揮官はAR-15が一番良かったのか。理由を問い詰めてみたいが………フフッまあいいか。何だかんだで人形恋愛前線も上手くいったみたいだし、開催した甲斐があった」
経緯が少しアレだったがな。
何事も無かった訳じゃないが、何とか無事に終わって良かったよ。
「そうか。それじゃ、私は帰って寝るよ。あまり長居するとM4が心配するしな」
ヒラヒラと手を振ってM16は部屋を出て行く。
ってコラ!
さり気なく机に置いてある缶コーヒーを持って帰るんじゃない!
〜某所にて〜
真っ暗な暗闇を一人の男が走っていた。
その姿はボロボロで、強盗にでもあったかというような風体だ。
「ハア、ハア、ハア………何とか撒いたか?「こっちには居ないか⁉︎よく探せ!絶対に逃がすな!」…ッ!」
複数人の声と足音が聞こえてくるのを察し、物陰に身を潜める。
暫くして足音が彼方へと去っていくのを確かめると、物陰にいた男は手で顔を覆い安堵の溜め息を漏らした。
「クソッ………もう時間がない。何としても、あの場所に行かなければ…」
顔を歪めながらも、その眼に確かな意思を宿した男は足早にその場を離れる。
「こうなれば手段は選んでいられないか。確か、この地区にはグリフィンの基地が存在していた筈だ」
地図端末を開きながらグリフィンの基地を探して場所を確認し、端末を閉じた。
端末をポケットにしまうと同時に、彼は懐から何かを取り出すと、一瞥してポケットにしまう。
「グリフィンの指揮官が話の分かる人物だといいんだがな………」
男はそう呟くと、闇の中へと消えていく。
新たな火種がグリフィンに舞い降りようとしていた。
次回予告
人形恋愛前線が無事?終了し、溜まりに溜まった業務に悲鳴をあげる指揮官。
そんな中、AR小隊が定期メンテで16LABに出払ってしまう。
「もうやってられるかー!俺は今日おっぱい性人になるぞーッ!」
と意味のわからない事を宣言し、久しぶりの平和な日々を満喫しようとした彼の元へ、ある報告が舞い込んでくる。
身元不明の男性をグリフィンの敷地で保護したーーーーーーと。
それが騒乱の幕開けとなるなど、誰も予想できなかった。
「つまりアンタは、こう言いたい訳だ。鉄血の支配域の真っ只中に存在する廃棄された研究所に連れていけと?」
「無茶な依頼というのは承知している!だが、頼れるのはもう君達しかいないんだ‼︎」
依頼を受け、廃棄された研究所へと向かった指揮官と404小隊。
「これが胸囲の格差社会か………!」
「どこを見てるの、しきかーん?」
そこで彼女達が目にするものとはーーーーーー⁉︎
「45姉ッ今そっちに‼︎」
「9、ダメッ!今すぐ逃げてッ‼︎」
迫り来る怪異。
襲い来る謎の怪物達。
「これは………正規軍?それに鉄血も?一体、何が起こってるの?」
「私達、とんでもない事に巻き込まれたみたいね」
暗躍する鉄血人形達。
「お、おっぱいヤバッ⁉︎服装エッロ‼︎痴女なの?」
「開口一番のセリフがそれか⁉︎死にたいようだな貴様⁉︎」
膨れ上がる疑念。
正規軍、グリフィン、鉄血。
誰が敵で誰が味方なのか。
「選択肢は2つ。神に祈るか、諦めるか。何なら3つ目として、ブラジャー振り回しながら俺におっぱい揉んで貰うってのもーーーーーー」
「どれも願い下げよ、この変態指揮官ッ‼︎」
「なら選択肢4。俺達で奴らをボコボコにする!だな」
怪物の魔の手が404を襲う!
「触手に塗れる404の隊員か………アリだな」
「ナシに決まってるでしょ‼︎バカな事言ってないで助けなさい‼︎」
そして、明かされる研究所の真実。
「何だ………これ?」
「これが禁断の果実って奴さ。ここまで来たら、もう後には戻れない」
広がる災い。
蘇る禁断の災厄。
「不味いぞ、アレが市街地に侵入すれば尋常じゃない被害が出る!避難勧告を………!」
「お、おい…さっきよりデカくなってないか?」
「404、俺の背中は任せた‼︎あの化け物をぶっ倒して、必ず生きて帰るぞ‼︎」
「「「「了解‼︎」」」」
騒乱の果てに待ち受けるものとはーーーーーー⁉︎
次章『operation detritus』
「あ、そういや45さんや」
「何?」
「無事に帰ったら尻揉ませて?お前、まな板だから胸はないだろ?」
「帰ったら覚えときなさいよ、しきかーん?」
乞うご期待‼︎
次章は404小隊がメインとなります。
さあ、新たなるおっぱいの境地へ!
いざ、ゆかんッ‼︎
ところで触手ってエロいよね。
だって「触る手」と書いて触手って読むんだぜ?
考えた人は天才だな………!