おっぱいフロントライン ※休載中※ 作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐
今回も、おっぱい愛に溢れているので御堪能下さいませ笑
ヘリから降下し、地上へと降り立った404小隊。
全員が無事揃っている事を確認したUMP45は、違和感に気づいた。
「あら?指揮官は………?」
404小隊の面々と中佐はいるが、肝心の指揮官が存在しない。
もしかすると、誤って離れた場所に着地したのだろうか?
「あ、アレじゃない…?」
そう考えていた時、G11が上空を指差した。
釣られるように全員が上空を見上げて……………一瞬だが硬直する。
上空からパラシュートを広げて、ゆっくりと降りてくる指揮官。
問題があるとすれば、パラシュートにデカデカと『I LOVE OPPAI♡』と書いてある事だろう。
しかもパラシュートの色はピンクである。
はっきり言ってキモいとしかいいようがない光景に皆が呆れの視線を向けた。
「ねぇ、45。アイツのパラシュート撃ち抜いてもいいかしら?」
「許可するわ。特に指揮官と『OPPAI♡』の部分を原型が残らないくらいにね」
416がこめかみに青筋を浮かべながら銃を構えると、それを察した指揮官は、パラシュートを付けた身でありながらキューで弾かれたビリヤードの玉の如く変態的機動を持って避け始めた。
「ああもう!ひたすらにウザいわね‼︎気色悪い動きで避けるな変態‼︎」
416は苛立ちまぎれに弾幕を張るものの、結句一発も当てる事は叶わなかった。
そうしているうちに指揮官が段々と近づいてくる。
「おおおーーーーいッ‼︎退いてくれ、ぶつかるぞ‼︎」
「ちょ、ちょっと!何で私の方にーーーーーー!」
手元が狂ったのか、指揮官は盛大に416に突っ込んでしまう。
「痛つつ………気をつけなさいよ!………ッ⁉︎」
慌てて身体を起こそうと顔を上げた416は、自分の胸に顔を埋めている指揮官の姿を見て固まった。
それを見た45は、これから始まる展開を予想して悪い笑みを浮かべ、9はお腹を抱えて笑い転げ、G11は睡眠モードに入った。
因みに、中佐は少し羨ましそうな目で指揮官を見ている。
暫くすると、指揮官は唐突に顔を上げた。
「ブハァッ⁉︎ヤベェ、おっぱいで窒息死する所だったぜ。いやー、それにしても流石416だな!クッションの役割も果たせるおっぱい何て早々ないぞ!凄くいい気分だ!天国ってのは此処に存在したんだなあ!やっぱり大事なのは、おっぱいだ!」
うんうんと頷きながら感想を述べる指揮官。
しかし、416が黙ったまま俯いてしまっている事に気づき再び話し始めた。
「どうしたんだ416?お前のおっぱいは最高だったぜ⁉︎あれぞ、ダイナマイトロケットマグナムハイパーおっぱいだな‼︎誇っていい、416!お前のおっぱい作戦力は530000だ!「ブチッ!」………何だ、今の音?」
豪快に笑いながら指揮官が416の肩に手を置くと、何処かから何かを千切ったような音が響き渡った。
「ふ、ふふふ………!」
ユラァ………!と416がゆっくり立ち上がる。
顔は笑っているが目が笑っていない。
氷のような冷笑と燃え上がる炎のような怒りを宿した瞳を浮かべる416が指揮官を見据えた。
「おっと………こいつは…不味いな。取り敢えず一言だけ言わせてくれ。………416のおっぱいマジ最高ッ‼︎…グボブェブハァッ⁉︎」
416が無言で放つコークスクリューパンチが指揮官の顔面を捉えて吹き飛ばし、指揮官は骨が砕けるような音を出しながら地面へと転がった。
殴り飛ばした本人である416は、とてもスッキリしたような表情を浮かべていた。
〜数分後〜
「おー痛。もう少し力が強けりゃ頭蓋骨陥没だったぜ」
「チッ、いっそ粉々になれば良かったのに………!」
いつも通り直ぐ様復活した指揮官は顔をさすりながら溜息をつき、416はそれを見て心底残念そうに悪態をついていた。
「現在地は研究所からそう遠くないわね。歩いていける距離ではあるけど、進行方向には恐らく………」
「ジュピター、か。アレを正面突破するのは流石に厳しい。迂回するのが無難だな」
「まあそもそも任務は鉄血の撃退なんだから研究所は無視して良いと思うけど」
UMP45の意見は至極最もな指摘だった。
それを聞いた中佐は渋面になっていたが、仕方ないだろう。
「………ふむ。そのジュピターだが、実は一つだけ全く攻撃を受ける事なく且つ察知される事もなく、突破する方法が一つだけあるようだぞ?」
地図を眺めていた指揮官は近くのマンホールを指差しながらニヤリ、と悪い笑みを浮かべて言う。
「それって下水道を通るって事?でも下水道が目的地まで繋がっている保証はないわ」
416が頭を横に振りながら言うと、以外にも中佐が口を挟んだ。
「成る程いや、それなら問題ない。この地区の下水道は全て研究所隣の処理場に繋がっている。地下を通っていけば、安全に辿り着ける筈だ。………臭いさえ我慢すれば、だが」
「決まりだな。なら後は行くだけだ。臭いについては耐えろとしか言えないが………45達もそれでいいか?」
「私は指揮官の判断に任せますよ〜。皆もそれでいいわね?」
45は相変わらず本心が掴めない笑顔で404の面々に問いかけた。
「ハア………ファ◯リーズ持ってくればよかったわ」
額に手を当てながら溜息をつく416。
その姿は、とあるAR小隊の隊員と重なって見えていた。
下水道は思いの外臭いは立ち込めていなかった。
但し、ジメジメしている上に暗く視界も悪い為、あまり良い環境でない事に変わりはなかったが。
警戒しながら順調に処理場へと進んでいった指揮官達だが、少しの違和感が指揮官を覆っていた。
「地下とはいえ、随分静かだな。この地区には鉄血の大部隊が侵攻している筈だ。なのに地上からは銃声も砲火の音も聞こえない。どうなってんだか………」
そのまま歩き続けていると、行き止まりとなっている広い場所に出た。
中央には梯子があり、地上へと続いているようだ。
「よし、45達が先行してくれ。俺はその後に上がる。中佐、アンタは最後に来てくれよ」
指揮官はそう言って404小隊を先に上がるよう促すと、何やらゴソゴソとポケットの中を漁り始め、小さなカメラのようなものを取り出した。
「指揮官、それは………?」
「ふっふっふ。中佐、アンタには特別に教えてやろう。これはな、見ての通りカメラだ。暗い環境でもハッキリと高画質で撮影できるスグレモノさ」
「それを今どうして出したんだ?」
「分かってないな、中佐。俺はな、今からコイツを使って!梯子を上る45達のパンチラ写真を!ローアングルから撮るんだよォ!」
「へ、変態だな君は………!」
余りにもあまりな指揮官の発言に中佐はドン引きしながら後退りした。
当然と言えば当然の反応だが。
そうしている間に、指揮官はパシャパシャと梯子を上っている416や9のパンツを撮影していく。
その姿はまごう事なき変態であった。
勿論404の彼女達はそんな事実を知る由もない。
「ククッ………良い写真が撮れたぜ。これで『人形達を影で愛でる会』のオークションに出品する作品が増えたな………!」
満足そうな顔をしながらカメラを仕舞うと梯子を上っていく指揮官。
その姿を見つめていた中佐は心底から思ったそうな。
………ホントに大丈夫なのか、コイツ………と。
〜処理場内部〜
処理場の中は不気味なくらい静かだった。
機械類は何らかの緊急停止装置が働いたのか、全て停止している。
「人の気配も敵影もなし。研究所とやらは隣の建物なんでしょう?さっさと行くわよ」
まあ待ってくれ416。
中佐、アンタの話じゃ確かこの処理場は研究所と建物が繋がっている筈だよな?
「ああ、その通りだ。今いる場所が処理場のBフロア。先ずは隣のAフロアに出ないと駄目だな。研究所と繋がっている廊下があるのはAフロアだけだ」
そうか。
よし、だったら早く行くとしよう。
鉄血以外の脅威………軍の特殊部隊とやらと出くわす可能性もある。
警戒を怠るなよ?
「当然よ。私は完璧だからミスなんてしないわ」
416がキリリ、と顔を引き締める。
お前それ盛大なフラグ………いや、何も言うまい。
扉を開けて隣のフロアに出ると、相変わらず音もない静かな空間が広がっているだけだった。
フロアの先には研究所へ続いているであろう廊下の扉が見えている。
ズル……………!
ん………何だ、今の音は?
天井の方から聞こえたが。
直ぐに上を見上げるが、そこには何もいない。
おかしいな………。
「しきかーん?どうしたの?まさか今になって怖じ気づいちゃった?」
違ぇよ45。
お前も今の音聞こえなかったか?
「音?そんなの聞こえなかったと思うけど?」
「ちょっと!何二人して突っ立ってるのよ!早く行「ズル…ベチャア………!」…何の音⁉︎」
今度こそ間違いなく聞こえた異音に、全員が上を見上げる。
そこにいたのはーーーーーー。
ソレは、丁度416の頭上にいた。
緑色の太いツタからは透明な粘液が絶えず溢れ出ている。
ベッド一つ分程度の大きさを持つその存在の名を、分かりやすい表現を持って称するならこう呼ぶべきだろう。
即ちーーーーーー『触手』と。
逃げろ‼︎
誰が叫んだのかは定かではない。
その直後、ズン!という音と共に触手の怪物が地響きを立てて床に落下する。
慌てて全員が怪物から距離を取るが、不幸にも逃れられなかった者が一人いた。
「こ、この………!離しなさい、よッ‼︎」
416だった。
不幸にも、一番怪物に近い場所にいた彼女は怪物の触手に身体の自由を奪われていた。
ヌメヌメとした粘液が滴る触手が416の身体を弄る。
絡みつく触手を振り解こうと必死で暴れる416だったが、両手足をガッチリとホールドされていて逃げる事は叶わなかった。
「ちょ、ちょっと‼︎何をする気よ⁉︎やめてッ‼︎」
喚く416を他所に、触手は彼女のスカートを捲り上げると、履いてあるパンツをゆっくりとずり下ろした。
それだけでは飽き足らず、今度は上着の中にまで触手を浸透させていく。
「ひ…、嘘………駄目ッ、そこはッーーーーーー‼︎」
彼女の嘆きを意にも介する事はなく、触手は更なる段階へと進んでいく。
………何だ、あの触手は。
416が為すすべなく、あられもない姿になってしまっている。
スゲェな、触手って実在したんだなー。
にしてもエッロ‼︎‼︎‼︎
416さん…貴方今、他人に見せられない痴態を晒しちゃってますよ?
あの触手野郎、羨ま………けしからん‼︎
「いいぞ、もっとやれ!(416、今助けてやるからな!)」
「本音と建て前が逆になってるよ指揮官………」
俺の隣にいた9が呆れたような目線で見てくる。
いかんいかん、つい……………。
「見てないで助けなさいよ!このバカ!おっぱい狂い!ど変態‼︎………ムグゥッ⁉︎」
416が顔を真っ赤にしながら叫ぶと、煩わしく思ったのだろうか触手が416の口を塞いでしまった。
さて、おふざけはこの辺にしてと。
どうやって416をあの怪物から助けだす?
捕まっているあの状態では、助けようにも416自身が壁になって思うように銃弾を叩きこめない。
だが早く助け出さないと、416が快楽堕ちアヘ顔ダブルピース状態になってしまう。
流石にそれは俺としても看過出来ない。
「む………指揮官。あの触手、どういう訳か動きを止めたぞ」
中佐がそう言うと、確かに怪物は416のおっぱいに触手を伸ばしたまま動きを止めていた。
………どうしたんだ?
416のおっぱいに触手を伸ばした怪物は、唯ひたすらに彼女のおっぱいを触っている。
「ぷはッ…!アンタどこ触って………ひゃんッ⁉︎」
416の口に突っ込んでいた触手も、触手を口から抜くと更におっぱいを触り続ける。
……………まさかコイツ。
「指揮官⁉︎近づいたら危ないよ⁉︎」
意を決して、俺は9の制止を振り切り怪物へと近づいていく。
俺の仮説が正しければ、コイツは………!
ゆっくりと近づいていくと怪物は邪魔をするな!と言いたげに触手を向けて来た。
よし………!
頼む、俺の仮説が当たっててくれよ!
「お前………おっぱいが好きなのか?」
シン………と場の空気が静まり返る。
それはもう「何言ってんだコイツ?」とばかりに。
俺を除く全員が固まっていた。
その中で唯一激しい動揺を見せた奴が1匹。
そう、怪物だ。
何故分かった⁉︎と言わんばかりに、触手の動きを止めてしまっている。
「分かるんだよ………俺もまたおっぱいを愛する者だからだ‼︎」
な、何ーーーー⁉︎とばかりに触手を硬直させる怪物。
やはり俺の仮説は正しかったか。
つまり!
怪物さんよ、アンタはどうしようもないくらいにおっぱいが好きな変態野郎って訳だ‼︎
「いや、それ指揮官そのものじゃない………」
最早突っ込む気すら無くした45の声が聞こえてくる。
失礼な。
俺はおっぱいが好きな変態だが襲ったりはしていないぞ?
「アンタが捕まえている女性は俺の仲間なんだ。悪いが返して貰うぞ?」
俺がそう言うと、そうはさせるか!とばかりに怪物は触手で俺を貫こうと伸ばすが、華麗なステップを決めながら右へ左へと攻撃を躱した。
ふん、動きが甘いな。
わーちゃんやメイド長の拳の速さに比べたら全然だぜ。
「怪物さん、アンタは駄目駄目だ。お前はッ‼︎おっぱいの何たるかをまるで理解しておらんッ‼︎」
俺の放った一言に⁉︎と伸びてきた触手が動きを止める。
「お前の気持ちは俺もよく分かる。至福の産物であるおっぱいを愛しているんだろう?だが、お前の『おっぱい道』には愛しかない!いいか、おっぱいは愛でるだけじゃあ駄目なのさ。おっぱいに向き合う際は、常に紳士然としなければならん。たおやかな一輪の花を、ソッ…と扱うかのような配慮。おっぱいを持つ女性に敬意を払い、讃え称賛する御心。………お前には、おっぱいに対する敬意が足りないんだよ‼︎」
がびーん!とばかりに触手が力無く床に項垂れる。
そうだとも。
幾らおっぱいへの愛情が強くとも、独り善がりの愛情はいけない。
まして襲い掛かって無理矢理行為に及ぶなど、もってのほかだ。
………勝負ありだな。
触手は今や棊子麺に成り果てている。
「そう落ち込むな。確かに今回お前がした事は駄目だったが、おっぱいの揉み方はいい線行っていたぞ?そこは認めてやる」
俺の言葉にバッ⁉︎と項垂れていた触手を上げる怪物。
それと同時に、416を拘束していた触手が彼女を優しく床に下ろした。
そう…それでいい。
お前がまず学ぶべきはおっぱいへの向き合い方だ。
ここは一つ、俺が『真のおっぱい道』について教授してあげようじゃないか。
こうして、俺は怪物もとい触手さんにおっぱいの何たるかを教えたのだった。
「………何で…私は完璧なのに………‼︎絶対許さない‼︎」
粘液まみれの状態でギリ、と歯を食いしばりながら屈辱に震える416。
拘束から解放された彼女は、自分にあるまじき痴態を晒させた元凶の触手許すまじ!と銃を向ける。
「まあまあ、落ち着こうよ416。指揮官の変態的会話術のお陰で無事で済んだんだからさ。それはともかくとして、取り敢えずこれに着替えたら?」
9が416を宥めながら服の入った袋を渡した。
「く………!って、ハアッ⁈何よコレ⁉︎」
袋の中に入っていたのは、何故かメイド服だった。
ご丁寧にアイロンまでキッチリ掛けられている。
「指揮官が持って来た服だから仕方ないよ。416なら似合うだろうって言ってたし」
「全然嬉しくない!何が悲しくてメイド服を着なきゃいけないのよ⁉︎」
そもそも何でメイド服を持って来てるんだなどの疑問が浮かぶが、現状替えの服がこれしかないので結局着るしかないという結論に行き着いた。
「〜〜〜〜〜ッ!」
羞恥に悶えながら渋々とメイド服に着替える416。
その顔は熟れたトマトのように赤くなっている。
「先が思いやられるわね………」
ブツブツと文句を言いながらメイド服に着替える416と、触手と変態論議を交わす指揮官の姿を見た45が遠い目をしながら呟く。
「フンッ‼︎」
「ぐほあっ⁉︎何しやがる45!」
取り敢えず指揮官に側にあった花瓶を投げつけた45であった。
次回予告
「おや、違うのですか?」ーーーーーー変態基地所属の戦術人形・G36
「ハンター!アルケミスト!ウロボロス!我等こそ、鉄血が誇るハイエンド三天王だッ‼︎」ーーーーーー鉄血のハイエンドモデル人形・アルケミスト