おっぱいフロントライン ※休載中※ 作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐
外出はなるべく控えるようにして、おっぱいおっぱいおっぱいと唱えましょう。
さすれば台風は未知のおっぱいパワーで撃退できるかもしれない。
それでは、新章です。
ザ・レッツ・おっぱい‼︎
指揮官「エロスは世界を救う」AR-15「ハア………」
窓から燦々と降り注ぐ太陽の光で目が覚める。
時計を見ると時刻はまだ午前5時。
因みに今日は重要な仕事がある。
それは何かって?
例のB-29地区における一件が一応の終息を迎えた後、俺は『MONARCH』の連中と共に、グリフィン上層部と正規軍上層部への報告を行った。
これまで影に隠れていた『MONARCH』という組織に対しての政府・軍・グリフィン上層部の反応は様々だった。
そして、下手をすれば鉄血やELIDを上回る脅威になりかねないヘドラを含めた『怪獣』への具体的な対抗策を練る必要性に迫られた各上層部は、唯一『怪獣』に対するデータを所持している『MONARCH』に協力を要請。
かくして説明会が政府直轄の都市で開かれる事になったのだが、その説明会に何故か俺も出席するようにクルーガーから命令された。
B-29地区事件の当事者の1人だからという理由らしいが、厄介な事この上ない。
まあ、ボヤいていても仕方ない。
取り敢えず朝飯を食いに行くか。
そう思いながら、寝室から執務室へと繋がるドアを開ける。
すると………。
『―――HEY YO!!ボーイ&ガールズ共!!準備はいいかーい!? 』
「「「「―――YEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!」」」」
「……………」
『―――まずは腕の運動だ!リズムに合わせて上下左右!ELID共を絡め取る勢いで振りまくれえ!YEAH!! 』
「「「「YEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!」」」」
『―――OKだぜファッ○ンガイズ!!続いて足の屈伸行くぜぇぁ!! コイツが終わった暁にはスラリと伸びた二脚がお前らを迎え入れてくれる事間違い無しだZE!!そら3、2、1―――!! 』
…………何だこれ。
まず視界に入ったのは執務室にあるテレビ画面。
確か最近流行りの筋トレ番組だったか?
そしてその画面の前で身体に実ったおっぱいをせわしなく動かすM16と無い胸を動かすUMP45と触手。
…………待て待て待て待て待てぇぇぇーーーーッ⁉︎
朝っぱらから何をしてんだお前達はああああーーーーッ⁉︎
そして触手さん⁉︎アンタ確かB-29地区にいた筈だよな⁉︎
何当たり前みたいに筋トレしてんだよ!
いや、そもそも触手さんは何処を鍛えるつもりなんだ⁉︎
「お!今日は早く起きてきたな、指揮官。冷蔵庫の牛乳貰うぞ。とは言っても、既に二本飲んでるけどな!ハッハッハ!」
ハッハッハ!じゃねぇよ!
マジで何してんの?ねぇ、マジで朝から人の執務室で何してんの?
「おはようございます、しきかーん?何をそんなに騒いでるの?」
いや、45さんよ。
お前も何普通に筋トレしてんの?
そもそも人形って筋トレする必要性あるのか?
って、違う違う!
M16と45はいいとして、触手さんはどうやってここに来たんだ?
すると、触手さんが俺の疑問に答えるかのように数本の触手を器用に使い、マーカーでホワイトボードに何かを書いて行く。
『家が破壊されたから今日からこの部屋で住む事にした。後、おっぱいは正義。以上』
そうだな、おっぱいは正義だ。それは同意する。
家…というのは多分触手さんがいた例の処理場の事だろう。
確かに彼処は軍のミサイルで吹っ飛ばされた筈だ。
よく生き残ってたな。
『何か凄い爆発に巻き込まれたけど、何だかんだで生き残りました。ってな訳で今日からお世話になります(笑)』
もう突っ込む気すら起きねぇ………。
とは言え、追い出す訳にもいかないしな。
仕方ない。
部屋を荒らさないなら居てもいいぞ。
『感謝。私は少し光合成をしてくる』
俺がそう言うと、触手さんは喜びながら光合成をすると告げ屋上へ向かっていった。
………そういや、416が偵察任務からヘリで帰ってくる筈だったな。
という事は触手さんと鉢合わせる訳だが、まあ仕方あるまい。
精々べちょべちょにされてくれ。
やっべ、想像するとかなりエロいわ。
「そう言えば、指揮官。今日から政府直轄都市に出張するんだろう?」
「正直行きたくはないがな。まあ事情が事情だ。文句を言う訳にもいかねぇ。M16はB-29の一件を知ってるのか?」
「一応データだけはな。私がメンテを受けてる途中にあんな出来事があったと知った時は驚いたさ。随分大変な目にあったらしいじゃないか」
「まあな。だが何とか無事で帰ってこられた。大事なのはそこだ。それとおっぱいだ」
「ブレない奴だな、指揮官は」
俺がそう言うとM16はフフ、と小さく笑う。
そうして暫く笑っていたM16は、あ!と何かを思い出したかのように手の平を拳でポンと叩くと、さり気なく爆弾を投下した。
「言うのを忘れてた。因みに、今回の指揮官の出張には私を含めたAR小隊も同行するから宜しくな」
は?
マジで?
護衛なら、わーちゃんと春田さんがいるから大丈夫なんだがな。
もしかしてクルーガーの髭親父の命令か?
「察しがいいな。クルーガーさんからの直々の指令だよ。指揮官の身に危険が及ぶ可能性が高いからだとさ」
危険………ねぇ。
まあ、軍の闇の一部分に触れたってのもあるからなあ。
にしてもクルーガーの奴、そこまで俺の身を案じてくれていたなんてな。
今度しっかり礼を言っておかないと。
「………というのは建前で、前に立て替えた飲み代をまだ返して貰ってないので死なれちゃ困るからだとさ。ハッハッハ!」
訂正。
今度あの髭親父に会ったらアイツの髭を爆竹で燃やしてやろう。
しかしな、AR小隊も基地に居なくなるとしたら基地の防備に支障が出そうだ。
メイド長やB-29地区に出撃していた他部隊は全員休暇中だし、どうしたもんかね。
404小隊だけに任せる訳にもいかんしなあ。
「大丈夫大丈夫。指揮官が留守の間は404小隊が責任を持って基地の警備をするから安心して行ってくれていいですよ、しきかーん」
うーむ、45がそこまで言うなら大丈夫………なのか?
まあ確かに最近は鉄血の活動も沈静化してるしな。
それなら任せておくか。
「じゃ、そういう事で私はもう一度宿舎で寝てくるわ。今日は非番だし」
45はそう言うと、ヒラヒラと手を振って部屋から出て行った。
「そうだ、もう一つ忘れてた事があった。じつはな、指揮官が不在の間にAR小隊に新メンバーが入ったんだ。RO635っていう人形なんだが、今日指揮官に挨拶しに行くって言ってたぞ」
おい、初耳だぞ。
仕方ない、ならカリーナに基地の案内をするよう頼んでおくか。
「指揮官、今日カリーナさんは代休だ。残念ながらな」
ああー、………そうだった。
B-29事件の作戦報告書やらなんやらを3日くらい徹夜で作って疲れきってたから、今日は休みにしてやったのを忘れていた。
死人みたいな目で「指揮官さま…休みを、休みをください………!」って言ってくる姿はちょっとしたホラーだったな。
しかしそうなると、別の誰かにRO635の案内を任せる必要が出てくるが………。
「それなら問題ない。AR-15がROの案内をしてくれるからな。もうすぐ来るんじゃないか?」
だったら安心だな。
そんじゃ、俺も着替えて待つとしますか。
〜その頃、AR-15は〜
ハア、と最早何度目になるのか分からない溜息を吐く。
16LABで定期メンテを受けた私は、基地に帰隊した後私を含めたAR小隊不在の間に起きた『B-29事件』の顛末をへリアンさんから聞いた。
何でも正規軍が絡む危険な任務だったらしい。
不在のAR小隊に代わって404小隊が指揮官と出撃したらしいが、まあ指揮官は相変わらずだったらしい。
バカな事をしてはUMP45やHK416に締められていた、とUMP9が面白そうに言っていた。
まさか私達が居ない間にそんな大事が起こっていたなんてね………………。
それはそうと、こっちもこっちで色々と忙しかった。
AR小隊に新たに一人の人形が加入したのだ。
『RO635』というSMGの戦術人形だ。
AR小隊に来る前は『パレット小隊』という部隊で隊長を務めていたと聞く。
個性的な仲間に振り回されていたらしい。
何だか共感できそうな部分があるわね………………。
で、新しい仲間を連れて基地に帰った私が初めてする仕事が他でもないRO635の案内だ。
本来はカリーナさんがする筈だったらしいが、徹夜に続く徹夜作業でメンタルが変になったらしいので代わりに私がすることとなった。
聞くところによると「フフフ…………休みが……………私の休みが……えへへ」とブツブツ独り言を呟いて基地を歩いていたそうだ。
………そこまでいくと最早ホラーね。
「あの………AR-15?」
「どうしたの、RO?」
ROが何かを聞きたそうに私の顔を見る。
「この基地の指揮官は、どういった方なのでしょうか?」
「指揮官の事?そうね………」
これは困った。
流石に「変態です」というのは少しだけ憚られるし、かといって事実と違う事を言うわけにもいかない。
まさかこんな事で悩むことになるとは思わなかったわ。
………そもそも指揮官が変態でなければこんなに悩む必要はないのだけれども。
「女性の胸が三度の食事より好きで、女性のおっぱいが何よりも好物で、胸のない女性をからかうのが大好きな、疑う余地もない正真正銘の変態。それが指揮官よ」
………………ハッ!?
しまった、考えすぎてつい本当の事を言ってしまった!
痛いほどの沈黙が広がる。
「え、ええ………へ、変態………ですか?」
困惑を隠せないといった感じでROが言う。
「そ、そうね。だから貴方も気を付けた方がいいわよ。その………大きいから」
「へ………?………ッ!!」
私がそう言うと、ROは顔を真っ赤にしてその身体に実っているたわわなソレを恥ずかしそうに両手で隠す。
………でも確かにROの胸は大きいのよね。
よく考えてみれば私以外のAR小隊は全員胸が総じて大きい。
………………………………。
クソっ!!
私が何をしたっていうんだ!!
どうして私だけ平坦な胸なんだ!!
16LABの開発者に貧乳好きでもいたのか!?
「あ、あのAR-15?別に胸が大きくても良いことはあまりないですよ?伏せて射撃する時とか結構つっかえて邪魔になりますし、それなりに重いので肩が凝りやすくなったりしますから。だから気を落とす必要は………」
「それは私に対しての嫌味かコラアアアアアアアアアアアッ!?」
大きなおっぱいなんて!
大きなおっぱいなんて!!
消えてしまえ------ッ!!
その日。
基地で震度3程度の地震が計測された。
~数十分後~
ふう、やっと準備ができたぜ。
何せ今日から一緒に勤務するわけだから、もてなしは大事だ。
万全の体制を整え、死角は万に一つもない。
「指揮官?AR-15です。入っても宜しいですか?」
おう、入ってくれ。
「では、失礼します………っRO、ちょっとだけ外で待っててください」
僅かにドアを開けたAR-15が俺を見るなりギョッとした顔をすると、ROを制止し物凄い勢いで部屋に入ってきた。
どうしたんだ、一体?
「どうしたじゃないわよ、このドアホ!ホットドッグの着ぐるみ着て出迎えるとか、どういう神経してんだよテメェは!?ありえないでしょう、このドアホッ!!」
「えぇー………だってこれくらいフランクな指揮官の方が親しみやすくていいじゃん。インパクトあるし」
「とにかく!着替えてください今すぐに!!M16も床で腹を抱えて笑ってないで手伝って!!」
AR-15のキャラが若干壊れているな。
うーむ、確か前にもこんな事があったような。
デジャブって奴か?
「全く!指揮官のアホさ加減には呆れるわね………!」
「アホって言うな桃色ペチャパイ娘!アホって言った方がアホなんですぅーーーー!」
「そういう所がアホって言ってんのよ、このドアホ------ッ!!」
「このハゲーーーーーーッ‼︎」
「違うだろーーーーーーッ‼︎」
やれやれ、ちょっとした冗談だってのが分からないのかね。
そんなだからペタンコな胸なんだよ!!
「ペタンコ言うな!私だってこの前のメンテで少し成長したんです!…………2mmくらい」
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
テラワロス。
そんな程度で成長とか片腹痛いわ!!
草が生えすぎて森になっちまったじゃねぇか。
「そういう指揮官こそ、相も変わらず変態ですね。だからいつまでたっても童貞のヘタレ野郎なんですよ!」
「へっ、俺が童貞ならお前はエアーズロックだぜ。分かるか、桃色一枚岩娘さんよ?」
「ああ………………………?」
「やるか………………………?」
「「かかってこいやあああああああああああああ!!」」
~それから五分後~
「ふぅ…………。では改めて、私の横にいるのがAR小隊の新メンバーの……………」
「初めまして、指揮官。コルト9mmサブマシンガン・RO635です。よろしくお願いします」
ふむ、これまた個性的な見た目と属性モリモリだな。
おさげの髪型、オッドアイ、そしておっぱい…………。
最ッ高だな!!!!!
いやあ、今日は実に素晴らしい日だ。
これも日ごろの行いが良いからに違いない。
「あ、あの………指揮官?どうかなされましたか?」
いや何でもない。
どれくらいの期間になるか分からないが、これからよろしく頼む。
………それにしても、おっぱいデカイなこの子。
「指揮官?何処見てるの?」
ニコニコと暗い笑みを浮かべながらAR-15が手をコキコキと鳴らす。
最近、圧が格段に増えたよなお前。
すると、急にRO635が俺を指差し、顔を真っ赤に染め上げた。
「は、破廉恥です!やはりAR-15の言った通り変態という話に間違いはなかったようですね………!」
おおおおい、コルトさあああん!?
お前俺の事どんな風に伝えたの!?
「ど、どうって………。唯の変態って言っただけよ」
どう考えてもダメな伝え方だろ!
いや、まあ確かに俺は変態だが!変態だけどな!!
それと、落ち着くんだローちゃん。
「ロ、ローちゃん!?そういう異性間での特殊な呼び名は男女の親密な………そ、その肌を重ねあう仲になってから呼び合う物でしょう!?」
「おう、とりあえずローちゃんの知識がすごく偏ってるってのはよく分かった」
誰からその偏った知識を吹き込まれたのか気になるが、敢えて聞かないでおこう。
俺はほんの少しくらいなら空気が読めるんだ。
少しだけど。
「まさか基地の長たる指揮官がこんな破廉恥極まる変態だったなんて………!」
破廉恥破廉恥連呼するな!
この超生真面目学級委員長め!
それに俺はまだ何もしてないから!
いや、ちょっと胸は見たけど。
ちょっとだけ、おっぱい見たけど。
「とにかく、いったん落ち着こうぜローちゃん。気分を害したというのならそれは俺の落ち度だ、この通り謝罪しよう」
そう言って、俺は目にも留まらぬ速さでDO☆GE☆ZAを敢行する。
そーっと視線を気付かれないように上げると、またかと言った風に額を抑えて溜息をつくAR-15と突然の俺の行動にどう反応していいか分からないローちゃんが見えた。
さて、そろそろやめるかと思って顔をあげると、一瞬だけチラッとローちゃんのスカートの中が見える。
な………ま、さか。
「黒………か。やるな、ローちゃん」
しかもちょっと可愛らしいフリル付きの下着か。
ふふん、真面目そうな見た目に反してこりゃ中々。
「なっ………⁉︎み、見ないで下さい!」
あ、ヤベ。
つい本音が出て………。
「指揮官?これは流石に見逃せないわね。覚悟はいい?」
ま、待て、コルト!
これは、そう!偶々だ!
頼むからその怖い笑顔で俺を見ないでくれ!
後、2人が手に持っている棍棒は何に使う気だ⁉︎
どっから出して来たの⁉︎
「「指揮官の………!」」
「「変態ーーーーーーーーーーッ‼︎」」
グヘアはああああああああーーーーーーッ⁉︎
次回予告
「いや、まあ出来ない事は無いけどさ。何で?」ーーーーーー鉄血と協力関係にある謎の男・X星人