おっぱいフロントライン ※休載中※   作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐

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習慣は大事だ。
私は毎朝起きてめざ◯しテレビを見て、おっぱい!と自室で叫んで仕事に行くようにしてる。

皆も共感できるでしょ?

え………できない?やっぱり?



触手「(あのフワフワのおっぱいを揉みたい)」HK416「(何だか悪寒を感じるわね………)」

無機質な如何にも機械的な空間。

一言で言うなら、殺風景ともいうべき此処は鉄血工造の司令部である。

 

その司令部をトテトテと歩く一人の少女がいた。

長い白髪に、褐色寄りの肌。

彼女こそ、鉄血工造の頂点に君臨する最上級AI『エルダーブレイン』こと『エリザ』である。

 

さて、そんな彼女が何をしているかと言うと………。

 

「見つけた。エックス、丁度貴方を探していたの」

 

「おっと、僕に何か用事があるのかい?」

 

廊下を歩いているサングラスを掛けた青年。

『統制官』とも『X星人』とも呼ばれている彼にエリザは声を掛けた。

 

「少し、貴方に頼みたいことがあって」

 

「おや、まさか恋の告白というやつかな?モテる男は辛いね」

 

「………?コイノコクハクというのは、よく分からないけど、私の頼み事は多分それじゃないわ」

 

エリザがよく分からないと言うと、統制官はヤレヤレと肩を竦める。

 

「貴方の持っている科学の力がないと解決できない問題なの。その………絶対に誰にも言わないって約束してくれる?」

 

「うーん、まあ内容にもよるけど。ま、取り敢えず言ってごらんよ。僕の力がないと出来ない事だなんて、相当な何かだろうからね」

 

統制官がそう言うと、エリザは顔を近づけ小声で告げる。

 

 

 

…………………………………………………………。

 

 

 

 

長い沈黙が流れ、漸く統制官が口を開く。

その顔には、僅かに疑問と動揺の感情が浮かんでいた。

 

 

 

「いや、まあ出来ない事は無いけどさ。何で?」

 

 

 

「それは……「あら?ご主人様とエックスじゃない。こんな所で何をしているのかしら?」ドリーマーとデストロイヤー………?どうして此処に?」

 

カツカツという足音を響かせて、廊下の奥から2人の少女が姿を現した。

鉄血のハイエンドモデル・『ドリーマー』と『デストロイヤー』である。

 

「ふふっ、此処に来たのは偶然よ。デストロイヤーが、何か慌てた様子のご主人様を見かけたって言うものだからね。私は反対したんだけど、デストロイヤーがどうしても気になるから付いて来てと言ってきかなかったの」

 

「ちょ、ちょっと!何さり気なく私の所為にしようとしてるのよ!ドリーマーだって興味あり気だったじゃない!」

 

サラッと自身の所為にされたデストロイヤーがドリーマーの言い分に抗議するものの、ドリーマーは何処吹く風と言わんばかりだ。

 

「ま、そう言う事よ。で、ご主人様は何をしておいでになってたのかしら?」

 

「………ドリーマーが知る必要のない事。気にしなくていいわ」

 

ドリーマーの底の読めない笑顔に、エリザは表情を特に変える事なく言う。

エリザの言葉に、ドリーマーは暫く考える素振りをすると、「ああ、成る程」と呟いてニヤリと笑った。

 

「そう、そう言う事ね?成る程成る程!」

 

「え?今ので分かったの、ドリーマー?」

 

「そりゃあね。デストロイヤー、貴方が以前アーキテクトに相談していた事と同じ事よ。それがご主人様のお考えになっている事だわ」

 

デストロイヤーは過去の自分の発言を思い出す。

そして、思い当たる節があったのか元々白い顔色が更に青白くなっていった。

 

「そ、そんなまさか⁉︎いや、流石にそんな⁉︎」

 

デストロイヤーの動揺振りに、ドリーマーは心底楽しそうに笑う。

 

「そのまさかよ。………ご主人様が今お考えになっている事。それは………」

 

 

スゥ、と息を吸い込みドリーマーは言い放つ。

 

 

 

 

「身長を伸ばしたい。それがご主人様のお考え。違うかしら、ご主人様?」

 

 

 

 

 

 

シン、と場が静まり返る。

やがて沈黙を破るように、エリザがプルプルと身体を小刻みに震わせながら口を開いた。

 

 

「流石ね、ドリーマー。………正解よ。でもどうして分かったの?」

 

「以前、ご主人様がエージェントやアルケミストを見て身長の高さを羨ましがっていた姿をお見かけしたので」

 

「そういう事だったのね。でも、正確には身長を伸ばしたいではなく、『身長を5センチ伸ばしたい』が正解よ」

 

まさかの事実に、デストロイヤーは今度こそ驚愕した。

そして、恐る恐るエリザに問いかける。

 

「で、でもそれなら新しく身体を作れば良かったんじゃ………⁉︎外殻は鉄血の工場でいくらでも製造できるんじやないの………?」

 

「それだと皆にバレてしまうじゃない。私は誰にも知られずに身長を伸ばしたかったの。それに、仮にも鉄血の頂点である私が『身長が小さくて悩んでます!』何て言える訳ないじゃない⁉︎」

 

珍しく僅かに感情的に捲し立てるエリザの剣幕に、デストロイヤーは気圧されるが、それでも最後の疑問を口にした。

 

「じゃ、じゃあ!何故、たった5センチ………⁉︎」

 

 

 

「だって!急に背が伸びたら、不自然でしょうッ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「如何されましたか、ご主人様?それにドリーマーとデストロイヤーまで。下の階まで声が聞こえていますわよ」

 

何ともいえない微妙な空気が漂う空間を打ち破るように、凛とした声が廊下に響く。

髪を団子状に結い、給仕服を端正に着こなした女性…エージェントが現れる。

 

「エージェント?べ、別に何でもないわ。貴方こそ如何したの?」

 

流石にエリザも、身長を伸ばす交渉をしていた事をエージェントに知られたくないのか、ダラダラと冷や汗を流しつつ必死で話題を逸らそうとする。

 

「…?そうですか。所で、ドリーマー。貴方に少し頼みたい事があるのですが」

 

「へぇ?エージェント様が何を私に頼みたいのかしら?」

 

「明日、人間達の政府直轄都市で軍やグリフィンの幹部を交えた大規模な会合が開かれるという情報を入手しました。そこで、貴方には都市へ潜入し情報を探ってきて貰いたいのです」

 

それを聞いたドリーマーはあからさまに面倒くさそうな顔をする。

 

「どうして私なの?こういうのはイントゥルーダーかスケアクロウが適任でしょう?」

 

「イントゥルーダーは休暇中、スケアクロウは身体のメンテナンス中なので無理ですわ。他の者達も潜入に長けてはいないので、消去法で貴方に頼むしかないのです。それに、これはご主人様の意向でもあります」

 

「ハァァァ………。なら仕方ないわね。あまり本意ではないけど、そこまで言うなら行ってきてあげるわ。私も会合とやらの中身が気になる事だし。用件はそれだけかしら?」

 

「えぇ。それでは私はこれで。ご主人様の部屋の後片付けをしなければならないので失礼しますわ」

 

そう言ってクルリと身を翻して歩いていくエージェント。

しかし、エージェントの口から出た言葉に酷く狼狽した者が一人いた。

 

「ちょ、ちょっと!私の部屋の掃除はしなくていいと言ってるじゃない!」

 

先程よりも冷や汗を流しつつエージェントを制止しようとするエリザ。

その必死な姿にエージェントはハア、と溜め息をつく。

 

「ですが、ご主人様。流石に部屋が散らかり放題というのは如何なものかと。前に、ご主人様の部屋を訪ねてきたジャッジが、扉を開けると同時に飛び出してきたソファやら棚やらに押し潰されていた件をお忘れになった訳ではないでしょう?」

 

うぐッ!と、エリザが言葉に詰まる。

事実であるが故に反論が出来ないのだ。

 

「さあ、ご主人様。丁度良い機会ですから、ご一緒に部屋の掃除をしましょう。いいですね?」

 

「そ、そんな………」

 

「い・い・で・す・ね?」

 

「あっ、ハイ」

 

 

エージェントの有無を言わさない笑みに、エリザは白旗を上げた。

 

その光景を見ていたデストロイヤーは、今日も鉄血は平和だなぁと思ったとか思わなかったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜その頃、指揮官は〜

 

 

「ここに来るのは久し振りだな………」

 

車窓に映る光景を見て、俺は思わず呟いた。

政府が直接管理しているだけあって街は活気に満ち溢れている。

並び立つビル群、道路を行き交う車や歩行者。

全ての始まりである北蘭島事件が起こる前は、世界のどの都市でも見慣れた光景がここにはあった。

 

「わあ!見て見て、AR-15!あれも私達と同じ人形なのかな?」

 

「人形は人形だけれど、アレは軍用の戦術人形ね。装備もスペックも私達とは段違いだわ」

 

同じように窓から外を眺めていたSOPちゃんが、道端を歩く厳つい見た目の軍用人形を指差してはしゃいでいた。

軍用の戦術人形はELIDと戦うのを前提に設計されているから、ああいう見た目になっているのだろう。

因みに正規軍がその気になれば、鉄血など3日で制圧できてしまうとまで言われている。

暫くすると、会議場所らしきビルが視界に入った。

 

「随分と警備の兵士がいるな。政府と軍の上層部が集まるのだから当然といえば当然なんだろうが………」

 

M16の言う通り、至る所に兵士が居るのが見える。

人形に軍用犬、完全武装した兵士達。

厳重に過ぎる警備だな。

今回の会合には余程の大物が来るのだろうか………?

そう思いながら車を降りると、一人の男が此方に近づいてくるのが見えた。

 

「やあ、指揮官。あの時振りだね。B-29地区では世話になった」

 

「シラカミ中佐?アンタも呼ばれていたのか」

 

「その通りだよ。それと、僕はもう軍人じゃない。軍は退職した。今はMONARCHが運営する大学の生物学教授として勤務してる」

 

「奇遇だな。実は俺もおっぱい学の教授なんだ。おっぱいの持つ魅力と生物的可能性を探究する新たな学問………分かった、分かった。コルトさん、冗談だから俺の尻を抓るのは辞めてくれ。肉まで千切れちまう」

 

俺の素晴らしいジョークを理解出来なかったのか、AR-15が良い笑顔で尻を抓ってくる。

中々刺激的な痛みだな。

 

「ハハッ!指揮官、君は相変わらずだな」

 

「まあな。ところで、芹沢博士は?」

 

「博士ならもうすぐ来るだろうさ。先に会議場に入っておこう」

 

そうして、俺はシラカミ中佐もといシラカミ教授と会議場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

会議場は当然というべきかピリピリとした雰囲気に包まれていた。

因みに、AR小隊は警備要員として会議場の外で待機して貰っている。

 

「なあ、教授。警備がかなり厳重みたいだが、誰かVIPでもくるのか?」

 

「うん?指揮官は知らないのか?今日はメーデ・ロクサットが来るんだ。だからだよ」

 

メーデ・ロクサット。

最近台頭してきて居る新世代の思想・ロクサット主義を唱えた提唱者にして政治家。

彼の掲げるロクサット主義は中流層・下流層の国民から多大な支持を得て、今ではこの国や他国すらも動かす大きな力となりつつある。

 

ゆくゆくは他国を飲み込んで旧ソ連を凌駕する程の大国に成長し、ロクサット連合なんてものが誕生するのではないか?とまで言われているほど、その影響力は大きい。

 

 

成る程、ロクサット程の大物が来るのなら、これだけの厳重な警備も頷ける。

ロクサット主義は万民に支持されている訳ではない。

軍上層部にも否定的な軍人達が居ると噂されているし、富裕層からの反発も大きいのだ。

実際、ロクサット自身も何度かテロ行為にあっている。

 

「おっと、噂をすれば何とやらだ」

 

会議場の扉が開き、スーツを着た初老の男が堂々とした足取りで入って来る。

 

 

メーデ・ロクサット本人だ。

 

 

その後ろからは、取り巻きの政治家達と軍の高官がついて来ている。

更に続くようにしてMONARCHの芹沢猪四郎博士とエレナ・コールマン博士。

我等がグリフィン&クルーガーの社長であるベレゾヴィッチ・クルーガーと上級代行官のヘリアントスが入って来た。

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

錚々たる面子が揃い踏み、ついに第一回怪獣対策会議が開幕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

議論は矢張りというべきか、白熱した様相を呈していた。

政府や軍上層部の大半の者達は、ELIDに匹敵若しくは凌駕する脅威である怪獣を抹殺すべしという意見で纏まっていた。何より、MONARCHという怪獣に関するデータを一手に握り、私設の軍事力を持つ組織に対する不信感は相当なものであった。

 

「我々、MONARCHとしましては『怪獣』を人類の敵として見るのではなく共存する事こそ最重要であると考えております。ELIDとは違って彼等は理性のない怪物ではありません。また、明確に人類に敵対する意思を持っている訳ではない怪獣を一方的に排除するのは得策とは言えません」

 

「何を言うか!貴様達MONARCHはあんな化け物を見て脅威だと思わないのか⁉︎B-29地区の『ヘドラ』を見れば分かるように怪獣は間違いなく人類の敵だ!」

 

コールマン博士の発言が気に入らなかったのか、軍の高官の一人がダン!と机を叩いて食って掛かった。

それに対してコールマン博士も負けじと言い返す。

 

「お言葉ですが、ヘドラは正確には純粋な怪獣ではなく、人間の手で強制的に進化・凶暴化させられた微生物の集合体。謂わば人工怪獣です。ヘドラだけで全ての怪獣達がそうであると決めつけるのは性急すぎます!」

 

「ふん!ならば、B-29事件の被害者遺族達の前でそれを言うことだな!間違いなく手か足が顔に向かって飛んでくるだろうよ!」

 

憮然とした物言いでドカッと椅子に座り直す軍人。

対するコールマン博士も険しい表情を崩さないままだ。

すると、険悪な空気を少しでも変えようとしたのか今度は政府の高官が割って入った。

 

「まあまあ、お二人とも落ち着いて下さい。ところで、コールマン博士。MONARCHは世界各地に眠っている怪獣達のデータを所持しているのですよね?今現在、存在している怪獣達のデータをこの場で公開して頂くことは可能ですか?」

 

「可能です。先ずはこれをご覧下さい」

 

突然の申し出に、コールマン博士は問題ないと即答すると、会議場中心部のモニターに世界地図が映っている画像を映し出した。

 

「MONARCHは現時点で、複数体の怪獣を発見しています。グランドキャニオン、死海、富士山、イスラ・デ・マーラ、マチュピチュ、アンコールワット、ヒマラヤ山脈、白頭山、エアーズロック、アラスカ、ゴビ砂漠。何れも、休眠状態ではありますが、いつ目覚めてもおかしくは無いというのが我々の見解です。そして、怪獣達の頂点に君臨していると考えられているのが、この怪獣です」

 

 

画像が切り替わり、今度は巨大な背鰭を聳え立たせる怪獣が映し出される。

写真画像とはいえ、初めて目にする怪獣の姿に議場がどよめいた。

 

 

「我々MONARCHは、この怪獣を『ゴジラ』と呼称しています。第二次世界大戦において日本のヒロシマ・ナガサキへ投下された原子爆弾、その後の世界各地での核実験によって放射線量が上昇した為に地上への再進出を図ったのではないかと思われます。怪獣達の多くは、今から二億五千万年前の『古生代ペルム紀』に活動しており、地上の放射線を餌にして生きていました。その後、気候変動などによる『ペルム紀の大絶滅』が起こると、地下若しくは海中深くに逃げ延びて休眠状態に入り絶滅を免れようとしたというのが最も有力な理論です。因みにゴジラの名前の由来は、こちらのグリフィンに所属するヤマネ指揮官の祖父『ケンキチ・ヤマネ』氏が自身の出身地である『大戸島』の伝承に現れる破壊の神『呉璽羅』から名付けました」

 

サラッと、コールマン博士が爆弾を投下していく。

ちょっと待て、俺の爺さんがそんな事してた何て初耳だぞ?

つか爺さん、MONARCHに所属してたのか。

 

「ふん!名前などはどうでもいい。それより、MONARCHは本当にこんな化け物どもと共存出来ると思っているのか?え?まさか犬みたいに首輪でも付けて飼い慣らして、ペットにでもする気か?お笑い種だな!」

 

先程コールマン博士に食って掛かった軍人が嘲るように言う。

それに対して、今度は芹沢博士が僅かな笑みを浮かべて発言した。

 

 

 

 

「いいえ。私達、人類こそが彼等のペットになるのです。遠からず、人類は彼等に支配されることになる。我々MONARCHの調査では、ゴジラが通った後の地域の放射能汚染や崩壊液汚染が緩和されている事が確認されています。怪獣達と共存することによって、失地を回復できるかも知れないのです」

 

 

 

 

「ブッ!アッハッハ!芹沢博士、貴方にはジョークのセンスがお有りのようだ。研究者を辞めてコメディアンになられてはいかがかな?」

 

 

ドッと議場が嘲笑の嵐に包まれる。

イラつく連中だな。

こっちは真面目にやってんだから真剣に受け止めたらどうなんだ。

まあ、人類を怪獣のペットにという芹沢博士の意見もどうかとは思うが………。

 

 

 

「静かにしたまえ」

 

 

 

静かだが、しかし厳かな雰囲気を纏う一言が議場を一瞬で静まらせる。

誰か?

 

決まっている、この場を一瞬で黙らせるだけの発言力を持っているのは一人しかない。

 

メーデ・ロクサットだ。

 

 

「私も質問したい事がいくつかある。MONARCHではなく、軍にだ」

 

ロクサットの言葉に、軍人達に緊張が走る。

 

「仮に怪獣が人口密集地に現れた場合、軍はどのようにして対処するのか。聞かせて頂きたい」

 

「それに関してですが、ご心配には及びません。我々はつい先日に、強力な新兵器の開発に成功しました。ELIDのみならず、怪獣にも十分通用する兵器であると自負しております」

 

別の軍高官が得意げに言う。

あの言い方からして、相当な自信があるようだ。

すると、モニター画面が変わり別の画像が映し出された。

 

「我々はこの新兵器開発計画を『プロジェクト・ガイガン』と呼称しています。先程言ったように、開発自体は終了しており後は実地テストを行うのみとなっています」

 

おお………!と議場から感嘆の声が聞こえる。

それも当然だろう。

何せ俺も驚いているくらいだからな。

 

兵器というには余りにも巨大な体躯。

腕の代わりに付いている全てを引き裂くような巨大な鎌。

不気味に光る赤いバイザーのついた頭部。

凶暴な爬虫類を思わせるような顔と背中に並び立つ三連の背鰭。

何とも凶悪そうな見た目だ。

『サイボーグ怪獣』と言うべきだろうか。

 

「いかに強大な怪獣が現れようとも、このガイガンが全てを葬りさる事でしょう」

 

自信満々に答える軍人に、ロクサットは尚も顰め面を隠さず問いかける。

 

「だが、あくまで理論上の話に過ぎないだろう。確かにELID相手には立ち回れるだろうが、未知の存在である怪獣をも打倒しうるなどと、何を根拠に言っているのかね?」

 

「ガイガンの持つ必殺の兵器がそれを可能とするからです。B-29地区でヘドラを消し去ったオキシジェン・デストロイヤーの技術と崩壊液を流用した新型粒子兵器。その名も、『崩壊消滅光線砲(コーラップス・デストロイヤー・レイ)』です」

 

「成る程………。次はMONARCHの諸君に聞きたいのだが、君達は怪獣をどのように捉えている?」

 

ロクサットの探るような問いかけにコールマン博士は毅然とした態度で答えた。

 

「怪獣は謂わば『惑星の調整者』です。先に芹沢博士が言った通り、怪獣には自然を回復させる何らかの力があります。人類のみならず、あらゆる生物達にとっての救世主となるやもしれません」

 

「救世主か………そうであって欲しいものだな。一つ疑問に思ったのだが、怪獣達で今現在活動しているのは、この『ゴジラ』という個体だけなのかね?」

 

「はい、その通りです」

 

「何故ゴジラだけが活動しているのかね?放射線量が上昇したから目覚めたというのであれば、他の怪獣も目覚めていなければおかしくはないか?」

 

「それについてですが、我々MONARCHもその点を疑問に思い調査を続けて来ました。その結果、ある事実が判明したのです」

 

再びモニターに画像が変わり、二つのグラフが表示される。

 

「このグラフはゴジラから発せられている特殊な音波です。ゴジラがこの音波を発する度に、各地の怪獣達の生体反応に僅かな反応が生じています。恐らくゴジラは、この音波を使って会話のようなものをしているのでしょう。怪獣達が目覚めないのは、彼等の『王』であるゴジラからの号令がかかっていないからだと推測しています」

 

「では………その『号令』とやらがかかるのはどういう時だと考えているのかね?」

 

「私達にもそれは分かりません。唯一つ、断言できるのは」

 

 

 

 

 

 

 

「彼等は必ず現れます。この地球を『あるべき姿』に戻す為に」

 

 

 

 

 

ある種の確信を持った彼女の言葉に、会議場は沈黙に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

「いいもん見ーっけた!」ーーーーーーとある基地の変態指揮官

 

「当然のように胸を揉むなぁッ⁉︎」ーーーーーーAR小隊の隊員・AR-15

 

「わ、私が運転でしゅか⁉︎」ーーーーーーAR小隊の隊長・M4A1

 

「何がどうなれば、街中を戦車で爆走する事態になるんです⁉︎」ーーーーーーAR小隊の新たな隊員・RO635




次回はおっぱいが揺れ動くシーンが増えると思われ。
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