おっぱいフロントライン ※休載中※   作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐

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プリケツ


指揮官「膝枕ならぬ乳枕を体験したい。でもお前じゃ無理だな」AR-15「どこを見て言ってるんですか、指揮官………?」

SOPちゃんから目標を確保したという連絡を受けた俺達が現場に到着すると、頭を抑えつけられている男とSOPちゃんがいた。

 

「流石だな、SOPちゃん。さて、早速だが軽く尋問させて貰おうか」

 

「く…俺が素直に話すとでも?」

 

「話すさ。コレを使えばな」

 

そう言って俺は懐からある物を取り出す。

ペルシカが半分ネタと半分本気で開発した新型尋問道具。

 

その名も、『アヘ顔ダブルピース君1号!貴方の秘めた想いも吐露しちゃう☆』だ。

うにょにょにょー!と蠢く紫色に光るブラシ型触手の物体を見た男は顔を真っ青にしている。

 

「お、おい!まさか、そんなデカイ物をぶち込む気か⁉︎貴様正気か⁉︎」

 

ハッハッハ、勿論正気に決まってるじゃないか。

さあ、身を楽にして受け入れたまえ。

今からお前をデカくて固くて太いモノが貫くんだからな。

 

 

「よ、よせ!やめろ!分かった、話す、全部話すからそれだけはーーーーッ⁉︎」

 

 

喚くなって。

さあSOPちゃん、ズブズブッ!と彼にソレを突っ込んであげてくれ。

 

「りょーかい!えいっ☆」

 

 

「アアアアアアアアッーーーーーーーーーーッ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

「あ、あひゃ………ひぃ………!」

 

うーむ、やり過ぎたか。

頭から煙出てるし、完全に別世界にトリップしちまってるな。

まあ何はともあれ、情報を聞き出す事は出来た。

聞くところによると会議場を襲撃してきたのはこの男も所属している『ロクサット主義』に反対する過激派の一つらしい。

これはまた面倒な奴だな。

 

「ほら、起きろ。他にまだ話してない事があるだろ?装備の調達方法、襲撃計画の立案者とかがな」

 

「ふん…知ったところで今更どうにもならん。俺達は連中に嵌められた!計画ではメーデ・ロクサットを暗殺する筈だったというのにな!政府の目を背けさせる為の捨て駒にされたんだ!」

 

「連中?連中とは、一体何なんだ?」

 

「くく………連中っていうのはな。お前達グリフィンのお得意様ーーーーーー即ち、正規軍だ。後は自分達で確かめるんだな………グフッ!」

 

 

次の瞬間、男は口から血を吐き出すと、そのまま事切れた。

こいつ………成る程、口に自害用の薬が入ったカプセルを仕込んでやがったか。

また不穏な事に巻き込まれた気がするな。

しかし前の時のいい、正規軍絡みのトラブル多くない?

 

『指揮官、応答しろ。今何処にいる?』

 

唐突に、ヘリアンから連絡が入ってきた。

しかしその声色には動揺と焦燥が入り混じっている。

 

「あー…こちらヤマネ指揮官。逃走した目標を確保したが、自害された為に情報を引き出す事は出来なかった。身分証の類も所持していないから身元の特定は困難だ」

 

『そうか…。指揮官、今から私が言う事を落ち着いて聞いてくれ。会議場を襲撃した連中は囮だ。ついさっき、中央兵器工廠が別の武装集団によって占拠された。その武装集団は、軍から離反した反乱部隊との見方が強い。まんまとしてやられた訳だ。奴らの目的は………プロジェクト・ガイガン。奴らはアレを奪うつもりだ』

 

プロジェクト・ガイガン。

ああ、確か会議場で軍がお披露目していたサイボーグ兵器か。

 

「つまり、あのサイボーグ兵器を奪ってクーデターでも起こす腹積もりか?連中の要求は何だ?」

 

『ロクサットの政界永久追放と、国内におけるロクサット主義に関する政治活動の全面禁止する法の制定といった所だ。要求を呑まなければガイガンを起動して街を破壊すると脅してきている。ロクサットは軍の予算削減を強く訴えていたから、軍との関係は元々悪かった。このような事態になるとは予想外だったがな』

 

ヘリアンは疲れたように溜息をつく。

 

「それで、軍と政府は何と言ってるんだ?」

 

『何時ものパターンだ。テロ集団とは交渉しない、武装解除して投降しなければ制圧するの一点張りだ』

 

「成る程。で、ヘリアン。俺達はどうすればいい? 」

 

『ここまで事が肥大した時点でグリフィンが関与する余地はなくなった。後は軍が文字通りの後始末として特殊部隊で制圧して終わりだろうな。ガイガンとやらがどれ程のものかは分からないが、起動させた所で出来る事などたかが知れている。取り敢えずお前達は基地に帰還しろ。これはクルーガーさんからの命令だ』

 

そうかい。

なら今回は俺達の出番はなしだな。

了解した、今からAR小隊を連れて基地に帰還する。

何かあれば随時連絡をくれ。

 

「全員、聞いた通りだ。ROと合流した後は基地に帰還する」

 

了解、という声を聞いて俺はなんとも言えない気分でその場を後にした。

 

だが、何だろうな………凄く嫌な予感がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜中央兵器工廠〜

 

 

 

薄暗い工廠を、複数の完全武装した兵士達が移動していた。

彼等は正規軍に所属する特殊部隊であり、工廠を乗っ取った反乱部隊を制圧する任務を与えられていた。

 

「3-aフロアに到達。これよりガイガン格納庫内部へ突入する」

 

ドアを僅かに開けてフラッシュバンを投げ込み、内部へと突入する隊員達。

 

「な…何だこれは?一体何が…?」

 

格納庫内部が赤に染まっていた。

正確には、既に死んでいる反乱部隊の兵士達の血によって。

 

「全員死んでいる…?だが、この傷は?」

 

死んでいる兵士達の体には、不自然な傷がついている。

身体の中の血管や内臓が全てズタズタになっていた。

刃物の類の傷ではない。

まるで中から弄られたかのようなーーーーーー。

 

 

 

 

「遠路はるばるご苦労様。だけど残念、ここのお掃除はもう終わっちゃったんだ。だからさあ………」

 

 

 

 

「さっさと消えてよ。あたいの邪魔だからさ」

 

 

 

 

 

何処からか聞こえてきた声に隊員達が反応すると、バリィ!バチバチッ!という何が弾けるような音と電撃のような光が彼等の視界を覆い尽くした。

 

 

「ぎ、ギィヤアアアッ⁉︎」

 

「おい!大丈夫か、しっかりしろ!」

 

電撃のような光を浴びた隊員が悶えながら床を転がる。

別の隊員が助け起こすと、悶えていた隊員の腕が何かに内部から裂かれたようになって千切れていた。

 

「細胞の一つ一つを分子レベルで引き千切られる感覚はどう?あたいもさ、まだこの力使い慣れてないから加減が効きにくいんだよね」

 

溌剌とした声に隊員達が振り向くと、そこには二人の人物がいるのが見えた。

 

黒いサングラスをかけ、トレンチコートを着込んだ青年。

そして、茶鼠色の髪を揺らしながらニコニコと笑う少女。

 

 

統制官とUMP40が其処にいた。

 

 

「う、撃て!」

 

得体の知れない二人組に、隊員達も間髪入れず発砲し制圧に掛かる。

 

しかし………。

 

「ダメダメ。その程度じゃあ、あたいに傷を付ける事は出来ないよ。攻撃ってのは、こうしないと!」

 

降り注ぐ銃弾の雨をあっさり掻い潜り、40は一人の隊員の眼前に高速で移動した。

彼女の右手が突き出され、ババババッ!と上下左右に振られる。

その手は正確に頭を狙っていた。

 

「(な、この手の動き…避けられなーー)」

 

「バーイバイ!さよーならー!」

 

バチバチッ!と40の右手から光り輝く電撃のような何かが迸り隊員の全身が包まれる。

光が収まると、隊員は全身から血を流して絶命した。

 

「ば、化け物めッ!重装人形を出せ!」

 

隊長らしき人物が指示を出すと、隊員達の背後から厳つい見た目をした人形が現れる。

正規軍で使用されている軍用人形だ。

 

「あははッ、あたいと同じ人形かあ。でも容姿はあたいの方が上だね」

 

「おやおや、ユー。自分でそれを言っちゃうかい?で、どうするんだい?見た目は向こうの方が強そうだけど」

 

「ん〜…アレもダメだね。あの程度じゃ力を使うまでもないよ」

 

統制官が若干呆れたような表情を浮かべながら言う。

それに対して40は笑みを絶やさないまま、一瞬で軍用人形に近づくと、反撃も許さない速度で軍用人形を蹴り飛ばした。

 

「精々使ったとしても、一発くらいかな」

 

ゴギャッ!バキッ!と40が手足を振るうたびに軍用人形は攻撃も碌に出来ぬまま吹っ飛ばされる。

 

 

「ば、馬鹿な…!ELID相手にも立ち回れる重装人形が、赤子扱いされているだと………?」

 

余りにも一方的な光景に、隊長は戦慄した。

 

暫くすると、メキャッ!という音が響き、軍用人形のコアが握り潰される。

 

 

 

「終了〜っと。次は全員纏めて殺してあげる♪」

 

酷薄な笑みを絶やす事なく、隊員達を一瞥する40。

 

 

その後、隊員達がどうなったのか等、一々語るまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、血と硝煙の臭いが漂う格納庫で夥しい兵士達の死体の山を築いたUMP40は、手に持っているリモコンのような小さな端末を見て口角を上げた。

 

「これがガイガンの制御キーかぁ。ね、統制官。人間を守る為の兵器が人間を傷付ける為に使われるなんて、とんだ皮肉だと思わない?この兵器を起動すれば、鉄血の反乱とは比べ物にならない被害が出るんだろうね」

 

40はそう言って、倒れている一人の兵士にツカツカと歩み寄る。

 

「あ、あ………」

 

運が良かったのか悪かったのか、その兵士は重傷を負ってはいるものの、息があった。

 

「起きろ、人間」

 

その兵士を40は憎しみのこもった瞳で睨みながら、髪を掴んで顔を上げさせた。

 

「あたいはね、アンタ達人間が憎いよ。あたい達人形は、使い潰される為に生まれてきた訳じゃない。鉄血の反乱も、ELIDも、第三次世界大戦も、元はと言えば全部アンタ達人間が原因だ!アンタ達さえいなければ、あの時UMP45にあんな傷を背負わせてしまう事も無かったんだ!許さない………許さない!」

 

激情のままに、40は拳を兵士に向かって振り下ろす。

鮮血が飛び散り服を紅く染めていくが、其れにも構わず彼女は振るう拳を止めることなく、兵士の顔が原型を留めなくなるまで殴り続けた。

 

 

「その辺にしておきなよ、ユー」

 

 

いつの間にか、40の隣に移動してきていた統制官が彼女の手を掴む。

手を掴まれた40は不機嫌そうに顔を逸らした。

 

「落ち着いたかい?」

 

「…………うん」

 

「なら良かった。ところで、さっきUMP45がどうとかって言ってたけど、誰なのかな?」

 

「UMP45………?あたい、そんな事言ってた?」

 

「かなり感情的になってたからさ。少し気になっただけだよ」

 

「………分からない。あたいの記憶メモリーにそんなデータはない筈なんだけどね。それより、ガイガンを使って派手にやろうよ!」

 

「やれやれ、ユーの切り替えの早さには脱帽させられるね。まあ面白いからいいけどさ」

 

統制官は嘆息しながら、新しい玩具を手に入れて喜ぶ子供のような40を見て楽しそうに笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜その頃、指揮官達は〜

 

 

「それでは『第一回!AR-15は何故ヒンヌーなのか?』討論大会の開催を宣言するッ!」

 

「「「開催するッ!イェーイッ‼︎」」」

 

「そんなもの開催すんなッ!指揮官のドアホーーーーッ‼︎」

 

帰途につく車の中で、暇を持て余した俺は何となく思いついたAR-15弄りを始めていた。

 

あんまりな内容にAR-15が青筋を浮かべながら棍棒による殴打や蹴りを仕掛けてくるが、俺はそれを頭をプルプルと震わせる事によって衝撃を緩和しダメージを最小限に抑える。

 

「急に何を言いだすかと思ったら、ホントに頭バグってるわね⁉︎」

 

「まあまあ、落ち着け餅つけ。ほ〜ら、ぺったんこ〜ぺったんこ〜」

 

「ムグッ⁉︎ムゥーーーーーーッ‼︎」

 

このままでは議論が進まないので、俺は透き通るような青色の粘着体をAR-15にぶちまけた。

 

これこそ、俺がペルシカに「ペルえも〜ん!新しい面白イタズラ道具が欲しいよ〜!」と頼み込んで作って貰った新型拘束器。

 

その名も、『ヌメヌメ♡ねっとりスライム君1号!しつこいヌメリで相手を決して離さない笑』だ!

因みに、これを作ってくれ!と土下座をしながら頼んだ俺の姿をペルシカはゴミを見るような目で見ていたがな。

 

さーて、AR-15も静かになったし議論再開と行こうじゃないか!

では第1のお題だ。

 

 

 

『何故AR-15だけがヒンヌーなの?』

 

 

 

「簡単過ぎる問題だな、指揮官。考えるまでもない」

 

ほほーう?随分な自信じゃないかM16。

そこまで言うからには答えてみろ。

 

「それはな………AR-15がAR-15だからだ。それに尽きる。考えてもみろ、指揮官。胸のあるAR-15なんて想像できるか?」

 

うーむ、あまり答えになってもいない気もするが、確かにおっぱいのあるAR-15は違和感しかないな。

やっぱ桃色まな板娘はどう足掻いても桃色まな板娘から卒業できねぇって訳か。

ある意味真理でもある。

 

「ム…ムグ………プハアッ‼︎M16ゥ…指揮官ンンン………‼︎」

 

あ、ヤベ。

マジかよ、AR-15の奴気合いでスライム君を抜け出しやがった!

M16、助けてくれ!

 

「ハッハッハ!指揮官、それは無理だ。こうなるのはある意味お約束だろ?」

 

酒瓶片手に笑うM16。

ってお前、それ俺の部屋に隠してあった秘蔵のウイスキーじゃねぇか!

当たり前みたいに飲むんじゃねぇッ!

 

「フフフフフ………しーきーかーんー?覚悟はいいかしら?」

 

恐ろしい気配を感じて振り向くと、ドス黒いオーラを放ちながらユラリと佇むAR-15の姿が目に入った。

 

ま、待て!

話し合おう!な?

 

許してくれたら、この『おっぱいが大きく見えるブラジャー君2号改』をやる!

 

「指揮官、言い残す事はあるかしら?」

 

AR-15がニッコリと微笑む。

端正な顔立ちの彼女の笑顔は、それだけで絵になるが今はそれがただただ怖い。

 

 

 

「ふむ、そうだな………。おっぱいは最高だぜ…ビブルチィィィィィッ⁉︎」

 

 

 

結局こうなるんだな、と思いながら俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数十分後〜

 

 

ふう、酷い目にあった。

また三途の川を拝む羽目になるとは思わなかったぜ。

 

 

 

 

……………………。

 

 

いやー、それにしても今更だが。

 

 

やっぱりおっぱいは最高だな!

 

考えてもみろ、狭い車の中に約1名を除いてビッグなおっぱいを持つ少女達が居るんだぞ?

時折、車が段差などで揺れる度に彼女達のおっぱいがユサユサと揺れる。

堪らないんだな、これが!

とは言え、大半の男性諸氏が想像するユサユサおっぱいというのは『綺麗な砂浜で際どい水着を着た美少女達が豊満なおっぱいを揺らして走る』姿だろう。

だがな、違うんだよ!

車という密室の空間で、小さくユラリユラリと揺れ動くおっぱいこそ、儚く美しく讃えるべきものだと思わないか?

 

無駄に揺れるおっぱいなど言語道断!

おっぱいとは即ち『美』なのだ!

品があり、崇め奉られるべきものなのだ!

 

まあ、それはともかくとして今現在俺は難しい局面と向かいあっている。

何かって?

 

俺の両隣にいるAR-15とSOPちゃんが居眠りしながら俺にもたれ掛かって来てるからだよ!

SOPちゃんの柔らかいソレが俺の左腕に食い込む食い込む。

それはもうギュウッ!と。ギュウウッ!と。

更に右腕には装甲板のような胸が、これまた中々の力で食い込んで来ている。

柔らかさと固さを同時に味わう事になっちまったぜ。

しかしこのままだと、俺の理性が飛んでしまう。

何とかして抜けださなくては………!

 

そう思って何とか抜け出そうとするが身体が全く言う事を聞かない。

不思議に思って腕を見ると、寝ている二人によってガシィッ!と腕を掴まれていた。

 

不味い!このままではヒジョーに不味いッ!

助けを求めてM16の方へ視線を向けると、M16は腕を掴まれている俺を見てニヤニヤと面白そうに笑っていた。

 

「中々愉快な状態になっているじゃないか、指揮官。助けてやりたいのは山々なんだが、幸せそうに寝ている二人を起こすのは忍びないからな。諦めてくれ」

 

最もらしい理由を並べやがって。

お前絶対この状況楽しんでるだろ‼︎

こ、こうなったらM4かROちゃんに助けを求めて………って、寝ていらっしゃるーーーーッ⁉︎

なんてこったい、最後の希望たる大天使エムフォエルはまさかのスリープ状態ときた!

しかもROちゃんも一緒になって寝てるし………。

いいなあ、俺もあの膨らみのあるおっぱいの中に埋もれて寝てみたい………。

 

 

じゃなくて‼︎

 

「いや、マジで助けろ下さい。このままだと俺のリミッターがああああ!」

 

「残念だったな。時には諦めも肝心だぞ?基地まで頑張ってくれ。ハッハッハ!」

 

 

 

ハッハッハ!じゃねぇーーーーーーッ⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある廃墟の街で巨大な獣が蠢いていた。

獣の背は金に輝く剣山が無数に連なっている。

顔には一本の角が生えており、その姿は太古の恐竜を形どっているように見えた。

 

 

よく見ると、その獣は何かを貪っている。

人間の間ではELIDと呼ばれている肉塊を食らっている獣は不愉快だとばかりに唸り声を上げた。

 

 

 

不味い、不味いーーーー。

永年生きてきたが、これ程に不味いものは食べた事がない。

勿論、こんな物を食いたくて食っている訳ではないが、地上にある食べられそうなものがこれしかないのだから仕方がない。

長い間眠っていたとはいえ、地上も様変わりしたものだ。

石で出来た物体が数多く並んでいて歩く障害にしかならない。

よく見れば、その昔『王』を崇めていた小さき者達が住処としていたものと似てなくもないが、何となく気に入らない。

昔の小さき者達は身の程も弁えており、多少なりとも自然と共存する意志を持っていたが、この石の物体を見る限りそういったものが感じられない。

 

まあ、だからと言って彼等を害するつもりはない。

『王』はともかく『女王』は小さき者達に深い関心と慈愛を持っている。

下手な事をして気を損ないたくはない。

『号令』がかかれば別ではあるが。

 

 

そう考えながら、獣がそろそろ戻ろうかと思った時、彼は何かを感じた。

 

 

 

巨大な気配。

 

 

 

しかし、かつて星を襲った『偽りの王』程ではない。

この星に住まう同胞達とは違う禍々しい異物。

 

 

 

排除しなければ。

異物を取り除け。

星の秩序から外れしモノを許すな。

 

 

 

消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ‼︎

 

 

 

荒れ狂う本能が、獣の身体を駆け巡る。

 

衝動のまま、獣は歩き出した。

 

本来ならこういった事は『王』が行うのだが、『王』の気配はかなり遠くにある。

来るまでには、それなりの時間がかかってしまう。

ならば己がその役割を代行すべきだ。

なんだかんだで同胞には甘い所もある『王』だ、さして咎められる事もないだろう。

 

 

獣は咆哮を上げると足早に異物の気配の元へと向かう。

 

 

 

 

獣が進む方向の先には、数多くの人間が住まう政府直轄都市があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

「ガイガ〜ンッ‼︎起ィ動ゥッーーーーーーッ‼︎」ーーーーーーガイガンを乗っ取った人形・UMP40

 

「冗談キツイぜ、クソッタレ」ーーーーーーとある基地の変態指揮官

 

「何あれ………巨大な、薔薇?」ーーーーーーAR小隊の隊員・AR-15

 

 

 




パイオツ
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