やはり、俺の大人ラブコメはまちがっている   作:おたふみ

10 / 10
相模南編

総武高 職員室

 

平塚「比企谷先生」

 

八幡「はい」

 

平塚「○○電機に、この書類を届けてくれないか?」

 

八幡「なんの書類ですか?」

 

平塚「職場見学の書類だ。君のように自宅と書く生徒はいなかったがな」

 

八幡「その節は、すいませんでした」

 

平塚「まぁ、今は教師をしているんだ、楽しい思い出だ」

 

八幡「では、行ってきます」

 

~~~~~~~~~~

 

○○電機

 

八幡「あの~、総武高校もモノですが、人事課の方をお願いします」

 

受付「少々お待ちください」

 

八幡「はい」

 

………

……

 

???「お待たせしました」

 

八幡「いえいえ…?」

 

???「もしかして、比企谷?」

 

八幡「…相模か」

 

南「久しぶり…だね」

 

八幡「ああ…。取り敢えず書類を…」

 

南「あ、ああ。お預りします」

 

八幡「じゃあな」

 

南「ま、待って…」

 

八幡「あん?」

 

南「あ、あの、お茶、飲んでいかない?」

 

八幡「…まぁ、それくらいなら」

 

………

……

 

南「コーヒーでよかったかな?」

 

八幡「あぁ、ありがとう」

 

南「比企谷、先生になってたんだね」

 

八幡「あぁ、しかも総武高な」

 

南「ねぇ…。あの時のこと覚えてるよね?」

 

八幡「知らねぇな」

 

南「ウソ…」

 

八幡「もう、いいんだよ。昔のことだ」

 

南「でも…。あの時は、ごめんなさい…。やっと言えた…」グスッ

 

八幡「お、おい。泣くなよ。俺の方こそ、女の子を罵倒するなんて、どうかしてたよ、悪かったな」

 

南「ううん、比企谷は悪くないの」グスッ

 

八幡「でも、どうしたんだ?」

 

南「ウチね、大学の時に色々あって…。比企谷や雪ノ下さんに迷惑かけたって…。罪悪感が出てきたの。それで、会える機会があったら、謝ろうと思ってたんだ…」グスッ

 

八幡「そうか…。俺は相模の謝罪を受け入れた。相模も俺の謝罪を受け入れた。それでいいたろ?」

 

南「うん、ありがとう」グスッ

 

八幡「だから、泣くなよ。ほらハンカチ」

 

南「ありがとう」グスッ

 

八幡「それ以上泣くと、可愛い顔が台無しだぞ」

 

南「え?」

 

八幡「え?」

 

南「今、なんて…」

 

八幡「あわわわ!すまん、気持ち悪い発言だった。忘れてくれ。こんな時間だ!じゃあな」タタタッ

 

南「あっ!待って、比企谷!ハンカチ!…行っちゃった…」

 

~~~~~~~~~~

 

後日

居酒屋

 

八幡「てなことがあったんたよ」

 

雪ノ下「そう…」

 

由比ヶ浜「へぇ。さがみん、大人になったんだね」

 

八幡「そうだな。由比ヶ浜も大人になれよ」

 

由比ヶ浜「私は大人だし!」ブーブー

 

雪ノ下「相模さんに、なにがあったのかしらね」

 

八幡「そこまでは聞いてないな。プライベートなことだろうし」

 

由比ヶ浜「そんなところで会うなんて、世間て狭いよね~」

 

雪ノ下「そうね。そのうちに、折本さんにも会うんではないかしら?」

 

八幡「そのフラグっぽい発言やめて」

 

雪ノ下「じゃあ、姉さんは…」

 

八幡「あの人、名前だすと本当に現れるから、本気でやめて」

 

雪ノ下「そうね、危険だわ」

 

由比ヶ浜「あはは…」

 

~~~~~~~~~~

 

数日後 夕方

総武高 職員室

 

教師「比企谷先生、お客さんですよ。○○電機の相模さん」

 

八幡「はぁ…」

 

城廻「比企谷君、相模さんて…」

 

八幡「あの相模ですよ」

 

城廻「どうしたんだろうね?」

 

八幡「この前、書類を届けた時に会いましたからね。とりあえず、行ってきます」

 

………

……

 

八幡「よお、どおした?」

 

南「ごめんね、呼び出したりして」

 

八幡「まぁ、帰り支度の最中だったからな。気にするな」

 

南「あの、これ、ありがとう」

 

八幡「わざわざハンカチ返しに来たのか?」

 

南「あと、これ…。よかったら使って」

 

八幡「ハンカチ貸しただけで、お礼とか受けとれねぇよ」

 

南「比企谷にあうと思って選んだんだけど…ダメかな?」ジー

 

八幡「だぁ!わかったよ。中身は?」

 

南「タイピンだよ。その…、お詫びの意味もあるし…」

 

八幡「気にするなって言っただろ、まったく…」

 

南「迷惑だった?」

 

八幡「女性からプレゼントなんて、慣れてないんだよ」

 

南「そ、そうなんだ…」テレッ

 

八幡(なんか、可愛いな)

 

南「迷惑ついでに、もうひとついいかな?」

 

八幡「今度はなんだ?」

 

南「飲みに行かない?」

 

八幡「俺とか?」

 

南「う、うん。ダメかな?」

 

八幡「俺と飲んでも楽しくないぞ」

 

南「比企谷とゆっくり話をしてみたいんだ」

 

八幡「いつがいい?」

 

南「ウチは今日でも大丈夫」

 

八幡「わかった。軽く飲むか」

 

南「いいの?」

 

八幡「イヤなら、やめるぞ」

 

南「ダメダメ!」

 

八幡「先に店に行ってくれ。支度が済んだらいくよ」

 

南「ここで待ってる」

 

八幡「逃げねえよ」

 

南「ううん、待っていたいんだ…」

 

八幡「わかった、すぐ終わらせる」

 

………

……

 

城廻「比企谷君、どうだった?」

 

八幡「この前、ハンカチ貸したんで、返してくれました。それと、今から飲みに」

 

城廻「珍しいね」

 

八幡「なにかあるんですかね?とりあえず、行きます」

 

城廻「お疲れ様~」

 

………

……

 

八幡「お待たせ」

 

南「大丈夫」

 

八幡「居酒屋でオk?」

 

南「いいよ」

 

八幡「話って、モン○ンの素材集めじゃないよな?」

 

南「なにそれ?」

 

八幡「なんでもない」

 

~~~~~~~~~~~~

 

居酒屋

 

八幡「で、どうして俺と飲みたかったんだ?しかも個室で」

 

南「少し…、話を聞いて欲しかったんだ」

 

八幡「友達に聞いてもらえばいいだろ?」

 

南「友達もいないわけじゃないけど…」

 

八幡「その友達じゃダメなんだな?」

 

南「うん…」

 

八幡「話してみろよ」

 

南「大学に入学したころは、相変わらずステータスばっかり追いかけてた」

 

八幡「…」

 

南「それで…、痛い目にあった…」

 

八幡「なるほどな」

 

南「聞いてもらえる?」

 

八幡「今さらかよ。言ってみろよ」

 

南「お金を騙しとられたでしょ」

 

八幡「マジかよ」

 

南「三股かけられて、修羅場でしょ。ちなみに、ウチは3番目」

 

八幡「あらら」

 

南「入ったサークルの先輩の部屋で三人にマワされたでしょ」

 

八幡「おいおい」

 

南「あとね、これ」チラッ

 

八幡「こんな所で上着を捲るな」

 

南「お腹だから、大丈夫だよ。見て」

 

八幡「これって…」

 

南「彼女がいる男に手をだして、彼女に刺された跡」

 

八幡「大丈夫だったのかよ…」

 

南「まぁ、色々あったんだよ」

 

八幡「内容濃過ぎだろ」

 

南「こんなことがないと、自分がやってることがわからないなんて馬鹿だったんだよ」

 

八幡「…そうか」

 

南「自分のしてきたことを思い返して、反省してる中で、比企谷に謝りたいと思ったわけ」

 

八幡「なんで、俺にそんな話をしたんだ?相模だって思い出したくなかっただろうに」

 

南「比企谷に信用して欲しかったから、かな?」

 

八幡「なんで疑問系なんだよ」

 

南「わかんない」

 

八幡「まぁ、嘘をついて俺に近づいても、相模にメリットはないし、傷痕まで見せられたら、信用するしかないだろ」

 

南「ありがとう」

 

八幡「ずいぶんと、しおらしくなっちまったな」

 

南「こんな話をしてたらね…」

 

八幡「まぁ、相模は笑ってた方が可愛いと思うぞ」

 

南「え?」

 

八幡「え?」

 

南「今、なんて…」

 

八幡「酒のせいだ。忘れてくれ、たのむ」

 

南「忘れないよ…」

 

八幡「え~」

 

南「比企谷は、そういう言葉で人の心を弄んだりしないから…。だから、嬉しい…」

 

八幡(もじもじするなよ、可愛いから!)

 

八幡「そ、そうだ!雪ノ下にも謝りたいって言ってたけど、本当か?」

 

南「叶うなら…」

 

八幡「連絡してみるか?」

 

南「出来るの?…そっか、結衣ちゃんか雪ノ下さんと付き合ってるなら出来るか…」

 

八幡「いや、まったく」

 

南「え?」

 

八幡「定期的に会ってはいるが、そんな関係ではない」

 

南「そ、そうなんだ」

 

八幡「そうそう」

 

南「じゃ、じゃあ、比企谷って彼女いないの?」

 

八幡「彼女いないどころか、年齢=彼女いない歴だよ。魔法使いになれるまである」

 

南「そうなんだ」

 

八幡「とりあえず、由比ヶ浜に連絡しとくよ」

 

南「雪ノ下さんは?」

 

八幡「連絡先を知らん」

 

南「そ、そうなの?」

 

八幡「俺も聞かんし、雪ノ下も聞いてこないからな」

 

南「へ、へ~」

 

八幡「向こうがOKしたら、仲介はする」

 

南「ありがとう…。ねぇ、比企谷」

 

八幡「あん?」

 

南「連絡先、交換しない?」

 

八幡「ああ、ほれ」ポイッ

 

南「スマホごと渡されても…」

 

八幡「俺の連絡先交換のスタイルはこうだ。見られて困るモンもないしな」

 

南「じゃあ、登録するね」

 

八幡「頼む」

 

南(…女の子の名前ばっかり…。本当に雪ノ下さん無い…)

 

南「…はい。出来たよ」

 

八幡「さんきゅ」

 

南「でも、比企谷と話が出来て、本当によかった…」

 

八幡「なんでだ?」

 

南「心のトゲがとれたし、大学の話も、人に話したことなかったから…」

 

八幡「おいおい、そんな話の初めてが俺でよかったのか?」

 

南「比企谷だから、よかったんだよ」

 

八幡「そんなモンかね?」

 

南「そんなモンだよ」クスクスッ

 

八幡「なにが可笑しいんだ?キモかったか?」

 

南「比企谷って、普通に話が出来たんだね」

 

八幡「昔は出来なかったが、教師やってるとな」

 

南「ウチもこんなにしゃべったの、久しぶり」

 

八幡「俺と話して楽しいか?」

 

南「楽しいよ」

 

八幡「それは、よかった」

 

~~~~~~~~~~

 

数日後

居酒屋

 

南「雪ノ下さん、結衣ちゃん、城廻先輩、あの時は本当に、すいませんでした」

 

雪ノ下「…」

由比ヶ浜「…」

城廻「…」

 

八幡「と、いうことだ」

 

雪ノ下「…比企谷君は、それでいいのかしら?」

 

八幡「ん?まぁ、昔のこただし、相模も大学時代に痛い目をみて、色々思い直したみたいだからな。俺は、相模の謝罪を受け入れたよ」

 

由比ヶ浜「さがみん、なにかあったの?」

 

南「実は、かくかくしかじかでね」

 

八幡「それで、伝わるのかよ」

 

城廻「相模さん、大変だったねぇ~」

 

八幡「伝わるんだ…」

 

雪ノ下「当時の相模さんにも問題はあったとしても、ヒドイ男ね」

 

南「もう終わったことだし…。今はもう、なんともないよ」

 

由比ヶ浜「女の敵だね」

 

城廻「比企谷君も、ある意味『女の敵』だよね~」

 

八幡「何故だ。なるべく女性に近づかないようにしているのに…。あれか、見ただけで、犯罪レベルなのか…」

 

雪ノ下「そうれもあるわね、視姦谷君。でも、城廻先輩が言ってることは、違うわ」

 

由比ヶ浜「まぁ、ヒッキーには、わからないよね」

 

南「やっぱり、比企谷ってそうなんだ…」

 

八幡「なんなんだよ…」

 

雪ノ下「貴方には、わからない話よ、ニブ谷君」

 

八幡「なんか、モリサマーみたいになってるよ、俺」

 

雪ノ下「話は戻るけど、私ももう許すわ」

 

由比ヶ浜「私も大丈夫!」

 

城廻「私も~」

 

八幡「相模、よかったな」

 

南「みんな、ありがとう」グスン

 

八幡「また泣くのかよ。ほれ」

 

南「また比企谷に、ハンカチ借りちゃった…」

 

雪ノ下「また?」

 

八幡「ああ、再会した時にな。同じ内容で泣かれた。もうお礼とかいいからな」

 

南「うん」

 

由比ヶ浜「お礼?」

 

八幡「タイピン貰ったんだよ」

 

南「えへへ」

 

雪ノ下「相模さん、ちょっといいかしら?」

 

南「なに?」

 

雪ノ下「相模さんは、彼のことを…」ゴニョゴニョ

 

南「えっ!そ、そんなのとないよ!でも、比企谷って、なんか優しいし…」

 

由比ヶ浜「さ、さがみん?」

 

城廻「ライバル出現だよぅ」

 

八幡(何をゴニョゴニョ言ってるんだ?俺には関係ないか)

 

八幡「すいませ~ん、生中1つともちチーズ焼き」

 

………

……

 

八幡「もちチーズ焼き、旨いな」モグモグ

 

南「あ、比企谷、ウチもちょっと食べたい!」ヒョイ パクッ

 

八幡「あ、俺が箸付けた…、手遅れか」

 

南「えへへ」

 

由比ヶ浜「ヒッキー!私も!」ヒョイ パクッ

 

城廻「私も」ヒョイ パクッ

 

雪ノ下「わ、私も…」ヒョイ パクッ

 

八幡「俺のもちチーズ焼きが…。食べたいなら言えよ、多めに頼んだのに…」

 

南「…鈍感」ボソッ

 

雪ノ下「…鈍谷」ボソッ

 

城廻「…唐変木」ボソッ

 

由比ヶ浜「えっと、えっと…」

 

雪ノ下「由比ヶ浜さん、無理しなくていいわよ…」

 

~~~~~~~~~~~

 

日曜日

駅前

 

八幡(新刊、新刊~♪)

 

八幡(ん?相模か?ナンパされてんのか?…すげぇイヤそうにしてるな)

 

八幡(知らないヤツじゃないし…)

 

八幡「南、どうした?」

 

南「!ひき…。八幡、この人が…」

 

八幡「俺の彼女に何か用事でも?」

 

ナンパ男「チッ!男、いるのかよ!」

 

八幡「大丈夫か?」

 

南「ありがとう、また助けられちゃったね」

 

八幡「気にするな。じゃあな」

 

南「ま、待って!」

 

八幡「ん?どうかしたか?あっ!名前で呼んだことか!すまん、キモかったな、忘れてくれ」

 

南「そ、それは、なんか嬉しかったというか…」モジモジ

 

八幡「お、おう。そうか…」

 

南「ひ、比企谷は…、は、八幡は、この後なにか予定があるのかな」

 

八幡(何故に名前呼び?)

 

八幡「今日は、ほらアレだ、そう…」

 

南「う、ウチと、デデデ…」

 

八幡「デデデ大王?」

 

南「違うくて…。えっと、デートしてくだしゃい」

 

八幡「は?言ってる意味がわからんのだが…。俺と?」

 

南「八幡と」

 

八幡「相模が?」

 

南「ウチが」

 

八幡「デート」

 

南「うん」

 

八幡「…?」

 

南「ダメ?」ウルウル

 

八幡「上目遣いで見るよ」

 

南「だって、さっきのナンパ男に会ったら…」ウルウル

 

八幡「…わかったよ」

 

南「いいの?」

 

八幡「まぁ、少しなら。ただし、ノープランだから、文句言うなよ」

 

南「ひき…、八幡といっぱい話をしたかったんだ」

 

八幡「なんで、名前呼びなの?」

 

南「さっき、ウチのこと名前で呼んでくれたから」

 

八幡「あれは、彼氏のフリをしただけで…」

 

南「でも、名前で呼んでくれたら、嬉しいな」

 

八幡「わかったよ。み、み、み、み、南」

 

南「なんで、どもるの?さっきは、さらっと言ったのに」

 

八幡「緊張するんだよ。女性を名前で呼ぶなんて、小町ぐらいしかいないからな。」

 

南「小町?」

 

八幡「あぁ、妹だ。超可愛いぞ」

 

南「…シスコン?」

 

八幡「ちげぇし」

 

南「でも、名前呼びすると、距離が近くなった気がしない?」

 

八幡「まぁ、そうかもな。名前呼びしたことねぇけど」

 

南「だから、ウチのことも『南』って呼んでね、八幡!」

 

八幡「慣れてきたらな」

 

南「今日はどこへ行くつもりだったの?」

 

八幡「ん?本屋で新刊買って、家で読むつもりだった」

 

南「じゃあ、まずは本屋さんだね」

 

八幡「おう」

 

~~~~~~~~~~~

 

本屋

 

南「八幡て、どんな本を読むの?」

 

八幡「今日買うのはラノベだが、普通の小説も読むぞ。相模は?」

 

南「み・な・み!」

 

八幡「コホン。南はどんな本を読むんだ?」

 

南「一時期は自己啓発本とか読んでた。今は、恋愛モノとか…。あと、楽譜かな」

 

八幡「何故、自己啓発本?」

 

南「大学の時に色々あったからね」

 

八幡「すまん…」

 

南「き、気にしないで」

 

八幡「…」

 

南「…」

 

八幡「それに、楽譜って?」

 

南「楽器やってみようかなって」

 

八幡「どんな楽器?」

 

南「キーボードとかユーフォニアムとか」

 

八幡「…」

 

八幡「そ、そうだ!腹減ってないか?」

 

南「そんなに…。あ、甘いモノ食べに行かない?」

 

八幡「いいんだが、俺はそういった店を知らんぞ」

 

南「ウチが行く店でいいかな?」

 

八幡「じゃあ、そこで」

 

………

……

 

スイーツ店

 

八幡「決まったか?」

 

南「こっちのパンケーキも美味しそうだし、こっちの季節限定パフェも気になる…」

 

八幡「どれだ?」

 

南「これとこれ」

 

八幡「ふ~ん」

 

南「興味なさそう…」

 

八幡「すいませ~ん」

 

店員「お決まりですか?」

 

八幡「このパンケーキと季節限定パフェ。飲み物はコーヒーと…、南は?」

 

南「ウチもコーヒーで」

 

八幡「じゃあ、コーヒー2つ」

 

店員「かしこまりました」

 

南「八幡は、それでいいの?」

 

八幡「両方、うまそうだったからな」

 

南(八幡は優しいな。ナンパから助けてくたし、歩いてた時も何気なく車道側を歩いてたし、店に入る時もドア開けてくれたし…。それに、下心なさそうだし)

 

八幡「お、相模、来たぞ。うまそだな」

 

南「み!な!み!」

 

八幡「み、南、うまそうだぞ」

 

南「それだと、ウチが食べられそう…///」

 

八幡「す、すまん…!そういうつもりは…///」

 

南「…///」

八幡「…///」

 

………

……

 

南「美味しかったね」

 

八幡「だな」

 

南「じゃあ、出ようか」

 

八幡「あぁ」

 

南「あ、ウチお手洗いに行ってくる」

 

八幡「おう」

 

………

……

 

南「お待たせ」

 

八幡「おう、行くか」

 

南「待って。支払いは?」

 

八幡「ん?済ませた」

 

南「え?払うよ」

 

八幡「デートなんだろ?俺に花を持たせてくれ」

 

南「う、うん。ありがとう」

 

~~~~~~~~~~~

 

駅前

 

八幡「ここでいいのか?」

 

南「うん、送ってくれて、ありがとう」

 

八幡「次は、ナンパ上手く断れよ」

 

南「がんばる!」

 

八幡「そうか。じゃあな」

 

南「八幡!」

 

八幡「ん?」

 

南「ま、またデートしてね…///」

 

八幡「お、おう…///」

 

~~~~~~~~~~~

 

数日後

居酒屋

 

由比ヶ浜「さがみんから、誘われれるとは思わなかったよ」

 

南「ごめんね、イヤだった?」

 

由比ヶ浜「そんなことないよ。なんか、さがみん、昔と違うし」

 

南「そうかな?」

 

由比ヶ浜「こんな言い方、良くないかもしれないけど、昔のさがみんは話していても、薄っぺらい感じがしたの。でも、今は違うの。上手く表現出来ないけど…」

 

南「…そうかもしれない」

 

雪ノ下「ごめんなさい。遅くなってしまって」

 

由比ヶ浜「大丈夫だよ」

 

雪ノ下「なんの話をしていたのかしら?」

 

南「昔のウチは薄っぺらかったって話」

 

由比ヶ浜「うわぁ、さがみん、ごめん」

 

南「大丈夫よ。今は違うんでしょ?」

 

雪ノ下「そうね。高校の頃の印象とは違うわね」

 

南「…やっぱり、八幡のお陰かな…」

 

由比ヶ浜「さ、さがみん、今ヒッキーのこと…」

 

雪ノ下「相模さん、どういうことなのかしら?」

 

南「え?あ!違うの!」

 

雪ノ下「何がどう違うのかしら?」

 

南「付き合ってるとかじゃなくて…」

 

由比ヶ浜「う、うん…」

 

南「この前、ナンパされてたのを助けてくれて…。それで、『親しくなりたいから、名前で呼んでいい?』って聞いたら、いいって…。ウチのことも『南』って、呼んでもらってる…///」

 

由比ヶ浜「うぅ、いいなぁ」

 

雪ノ下「う、うらやま…。コホン。で、そのナンパは大丈夫だったのかしら?」

 

南「大丈夫だったよ。あの時の八幡、格好良かった…///」

 

雪ノ下・由比ヶ浜(うらやましい!)

 

南「その後、八幡が本屋さんに行く予定だったから、本屋さんへ行って、その後はスイーツを食べに行ったよ」

 

由比ヶ浜「さがみん、それって…」

 

雪ノ下「で、で、で、デートだったのかしら…」

 

南「そう…思ってくれてたら、嬉しいな…///」

 

由比ヶ浜「それは…」

 

雪ノ下「無理だと思うわ」

 

南「ど、どうして…」

 

由比ヶ浜「それは…」

 

雪ノ下「今まで私達の想いに気がつかないのよ」

 

南「それは…。厳しいね。…でも」

 

由比ヶ浜「でも?」

 

南「ウチはがんばる!」

 

雪ノ下「はぁぁぁ」ヤレヤレ

 

由比ヶ浜「どうしたの?ゆきのん」

 

雪ノ下「比企谷菌の感染が拡がってしまったわ…」

 

由比ヶ浜「あはは…」

 

~~~~~~~~~

 

数日後

駅前

 

南(ここで、八幡が助けてくれたんたよね。ウチもなにか出来ることからやろう!)

 

???「やめてください!」

 

南(ナンパ?女の子嫌がってる…。よしっ!)

 

南「お待たせ!私達、予定があるから。さよなら」グイッ

 

???「あっ」

 

南「走るよ」ボソッ

 

???「はい」

 

………

 

南「追いかけてきてないね。大丈夫だった?」

 

???「すいません、助かりました」

 

南「よかった。じゃあね」

 

???「よかったら、すこしお茶しませんか?お礼をしたいので」

 

南「じゃあ、ご馳走になろうかな」

 

~~~~~~~~~

喫茶店

 

南「そんな感じで、ウチはナンパから助けてもらったんだ」

 

???「へぇ、そんな素敵な男性が居るんですね」

 

南「その時、助けてもらって、好きになっちゃったかも…///」

 

prrrrr

 

???「すいません、電話だ」

 

南「どうぞ、出て」

 

???「もしもし、なにやってたの!早く来ないからナンパされて大変だったんだから。うん、大丈夫。助けてもらったから。お礼を込めて喫茶店でお茶してる。うん、わかった待ってる」

 

南「待ち合わせの相手?」

 

???「はい。是非、お礼を言いたいそうです」

 

南「そんなのいいのに」

 

………

 

???「あっ!来た!お兄ちゃん、こっち」

 

八幡「おう!…相模?」

 

南「み・な・み!…って、八幡?」

 

小町「あれ?お兄ちゃん、知り合い?」

 

八幡「あぁ、高校の同級生だ。小町を助けてくれたのは、相模…」

 

南「だから、南って呼んでよ」

 

八幡「…南が小町を助けてくれたのか?」

 

南「この前、八幡が助けてくれたから、やってみようと思ったんだ」

 

小町「あれ?さっき話題に出た…」

 

南「あわわわ…///」

 

八幡「なんだ?」

 

南「なんでもないよ」

 

小町「ほほう」ニヨニヨ

 

南「…///」

 

小町「あぁ!小町としたことが、他の予定を思い出しました!今日はお兄ちゃんの服をコーディネートするつもりだったのに!誰か小町の代わりに見立ててくれる人が居ないかなぁ」チラッ

 

南「あ、あの…、ウチで良ければ…」

 

小町「えぇ!南さん、やってくれるんですか?」

 

南「う、うん。いいよ」

 

八幡「お、おい…」

 

小町「ではでは、南さん、よろしくお願いしますね」

 

南「うん」

 

小町「あと、連絡先を交換しましょう」

 

南「いいよ」

 

八幡「小町が出来ないなら、今日はやめれば…」

 

小町「何言ってるのお兄ちゃん!バカ!ボケナス!八幡!」

 

八幡「だから、八幡は悪口じゃねぇよ」

 

小町「ではでは、南さん。よろしくお願いします」

 

八幡「はぁぁぁ。すまんな、南。断ってもいいんだぞ」

 

南「ううん。ウチがそうしたいんだ」

 

八幡「じゃあ、頼む」

 

………

 

ショッピングモール

服屋

 

八幡「俺はユニ○ロで充分なんだが…」

 

南「さっき小町ちゃんからメールで、ユ○クロはアニメコラボTシャツ買うからダメだって」

 

八幡「先手を打たれたか」

 

南「八幡は、元がいいんだから、ちゃんとすればいいのに…」

 

八幡「お世辞でも、嬉しいよ」

 

南「お世辞じゃないよ!八幡は、本当に格好よくなったよ…///」

 

八幡「お、おう…///」

 

………

 

八幡「ちょっと一休みしようぜ」

 

南「そうだね」

 

八幡「ジュース買ってくるから、そこのベンチで待っててくれるか?」

 

南「わかった」

 

八幡「リクエストはあるか?」

 

南「ペ○シ」

 

八幡「コ○・コーラじゃダメなのか?」

 

南「○プシじゃなきゃいけない気がするんだ。スポンサー的に」

 

八幡「よくわからんが、ペプ○な」

 

………

 

八幡「お待たせ」

 

南「ありがとう」

 

八幡「しかし、南に服を見立ててもらうとはな。高校時代の俺が見たらなんて言うかな」

 

南「ウチもそう思う」フフフッ

 

八幡「こうやって、南と買い物したりしてると楽しい…」

 

南「えっ?」

 

八幡「あ、いや、なんでもない。次は靴を見てくれないか?」

 

南「あ、うん」

 

………

 

八幡「今日はありがとうな」

 

南「ううん、気にしないで」

 

八幡「その、なんだ。また、頼んでもいいか?」

 

南「う、うん!」

 

~~~~~~~~~

 

数週間後

駅前

 

南(また、八幡と出掛けられる♪今日で何回目だろう♪)

 

南(ちょっと早く来すぎたかな♪)

 

グズ男「あれ?相模じゃん」

 

南「え?」

 

グズ男「ほら、同じサークルだった…」

 

南「こ、こんにちは」プルプルッ

 

グズ男「ちょうど良かった。俺、暇なんだ。ちょっと付き合えよ」

 

南「お、お断りします。私、待ち合わせしてるんで」プルプルッ

 

グズ男「いいのか?そんなこと言って。あの時の画像、まだあるかなぁ…」

 

南「や、やめてください!」

 

グズ男「間違えてSNSにアップしちゃうかもなぁ」

 

南「わ、わかりま…」

 

八幡「は~い、録音しましたよ」

 

南「は、八幡っ!」

 

グズ男「なんだテメェは!」

 

八幡「南の彼氏だ。お前の相手は俺がしてやるよ」

 

グズ男「こいつのこと知ってて付き合ってるのか?」

 

八幡「もちろん」

 

グズ男「まぁ、いい。南は連れていく…」

 

八幡「おい!」

 

グズ男「あ?」

 

八幡「俺の彼女を勝手に呼び捨てにするな!」

 

グズ男「テメェ、ケンカ売ってるのか?」

 

八幡「いいや。お前が勝手に自滅するだけだ」

 

ppp

 

グズ男「何、携帯いじってんだよ?」

 

八幡「スピーカー通話にしてやるから、聞いておけよ」

 

???『やぁ、君から電話してくるとは、珍しいね』

 

八幡「悪いな、葉山。ちょっと急用でな」

 

葉山『どうしたんだい?』

 

八幡「過去の写真をSNSにアップするって脅された場合、民事で勝てるか?その録音音声もある」

 

葉山『あぁ、任せてくれ』

 

八幡「もしかしたら、頼らせてもらうぞ、葉山先生」

 

葉山『君から、頼られるのも悪くないな。待ってるよ』

 

八幡「ありがとよ」

 

p

 

八幡「電話の相手は、弁護士先生だ。今から南と行って訴訟の手続きをしてもいいんだが…」

 

グズ男「冗談だろ?」

 

八幡「冗談にしてほしいか?」

 

グズ男「が、画像なんてない本当だ」

 

八幡「二度と南の前に現れるな!次に現れたたら、俺のすべてを持ってお前を潰す!うせろ!」

 

 

 

八幡「ふぅ。大丈夫か?」

 

南「はち…、まん…」グズッ

 

八幡「お、おい。泣くなよ」

 

南「だって、八幡が、八幡が」グズッ

 

八幡「と、とりあえず、座って落ち着こうか」

 

………

 

八幡「落ち着いたか?」

 

南「うん」

 

八幡「あんまり、泣くなよ。可愛い顔が台無しだ」

 

南「また、可愛いって言ってくれた」

 

八幡「うわっ、すまん」

 

南「ううん、嬉しい…。八幡に言ってもらえると、すごく嬉しい…。それに…」

 

八幡「それに?」

 

南「さっきは、すごく格好良かった」

 

八幡「お、おう。ありがとよ…///」

 

南「も、もう我慢出来ない!」

 

八幡「ど、どうした?」

 

南「う、ウチは、八幡のことが好き!!」

 

八幡「へ?」

 

南「だから、好きなの!八幡のことが!」

 

八幡「待て待て。思考が追いつかん」

 

南「ご、ごめん」

 

八幡「南が」

 

南「ウチが」

 

八幡「俺のことを」

 

南「八幡のことを」

 

八幡「好き」

 

南「好き。大好き」

 

八幡「マジで?」

 

南「うん…///」

 

八幡「あ、ありがとう…」

 

南「返事…」

 

八幡「え?」

 

南「返事、もらいたいな…」

 

八幡「あ、ああ、すまん。なんてゆうかな…。『実はウソでした!』とか、明日になったら『アンタのなんか好きになるわけないでしょ。プークスクス』とかないよな?」

 

南「ヒドイ!ウチそんなことしない!」

 

八幡「告白されたり、告白した後は、いつもそんなんだったから…」

 

南「え?」

 

八幡「最たるものが、告白した次の日にクラス中の笑いものとかな」

 

南「そんなことが…。でも、ウチも人こと言えないな…」

 

八幡「…」

 

南「文化祭の後、八幡にヒドイこと言われたって、あちこちで言ってたし…」

 

八幡「い、いや、それは南が謝ってくれて終わっただろ。だから、今回のは俺の心の問題だ。だから、少し時間をくれないか?」

 

南「…わかった」

 

八幡「それより、今日も服を見てくれるんだろ?」

 

南「う、うん」

 

~~~~~~~~~~~

 

八幡の部屋

 

小町「南さん、小町はこっちのアウターを合わせた方がいいと思います」

 

南「そっちもいいけど、これは?今日買ってきたヤツ」

 

小町「いいですね」

 

八幡(かれこれ、1時間以上着せ替え人形ですわ)

 

南「八幡、そんな顔しないの」

 

八幡「疲れたぁ」

 

小町「はぁ、これだからゴミぃちゃんは…」ヤレヤレ

 

南「ごめんなさい、今日は色々あったから…」

 

八幡「いや、南が悪いんじゃないんだよ。俺がなれてないというかなんというか…」

 

小町「ほほう、何があったんですかな」ニヨニヨ

 

南「八幡に告白した…///」

 

八幡「ちょ、まて、お前」

 

小町「えええええ!!」

 

南「返事はもらってないけど…」

 

小町「お兄ちゃん!正座!」

 

八幡「なんで…」

 

小町「いいから正座!」

 

八幡「はい…」

 

南「小町ちゃん…」

 

小町「南さん、ちょっと待ってくださいね」ニコッ

 

南「はい…」

 

小町「お兄ちゃん!どうして返事しないの!」

 

八幡「それは、アレだ。その…え~と…」

 

小町「どうせ、『南さんが可愛いから、俺なんかとは釣り合いとれない』とか、『まだ裏切られるきも』とか、くだらないこと考えているんでしょ?」

 

八幡「はい…。おっしゃる通りです」

 

小町「あのね、お兄ちゃん。南さんは真剣なんだよ。高校の文化祭の話も聞いたよ。それでも、思い直して苦しい思いをして、お兄ちゃんに再開して好きになってくれたんだよ」

 

南「小町ちゃん…」

 

八幡「小町…」

 

小町「それとも、お兄ちゃんは南さんのこと、好きじゃないの?」

 

八幡「そ、それは…」

 

小町「じゃあ、小町は帰るから、南さんと、向き合って」

 

八幡「ありがとな、小町」

 

小町「まったく、小町が何年お兄ちゃんの妹やってると思ったの。そんなのお見通しだよ」

 

南「小町ちゃん…。ありがとう」

 

小町「南さんは、昔の南さんじゃないんです。頑張ってください」

 

………

 

八幡「小町、帰ったな」

 

南「うん」

 

八幡「なぁ、南」

 

南「何?」

 

八幡「小町が言ってたことはだいたい合ってる」

 

南「うん」

 

八幡「俺は、自分の力で変わった南に気後れしてたのかもしれない」

 

南「変われるきっかけをくれたのは八幡だよ」

 

八幡「俺も変わって行きたい」

 

南「うん」

 

八幡「俺の近くに居て、俺を見ていてくれ」

 

南「うん」

 

八幡「俺と…、付き合ってくれ」

 

南「…はい。よろしくお願いします」

 




八×南のSS書いてる人って、すごいですね。
我ながら、無理矢理でした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。