結衣(今日も無事にお仕事終了♪帰ったらヒッキーにメールしようかなぁ♪)
カツカツ
結衣(ん?後ろに誰か居る?)
クルッ
結衣(誰も居ないなぁ)
カツカツ
結衣(やっぱり誰か居る!)
結衣(走ろう!)
タタタッ
結衣「ただいま」
由比ヶ浜母「おかえり。どうしたの?息を切らして」
結衣「誰かに後をつけられてたかも…」
由比ヶ浜母「大丈夫だったの?」
結衣「途中から走ってきたから…」
由比ヶ浜母「気をつけてね」
結衣「うん、わかった」
結衣(ヒッキーとゆきのんに相談してみようかなぁ)
prrrrrr
結衣「あ、ヒッキー!やっはろー」
八幡『由比ヶ浜か。どうした?』
結衣「相談があるんだけど、日曜とか暇かな?」
八幡『ゴロゴロするのが忙しい』
結衣「それって暇ってことだし!」
八幡『バレたか』
結衣「ゆきのんも呼ぶから、駅前のサイゼね」
八幡『了解』
結衣「じゃあ、日曜に」
八幡『おぅ、またな』
~~~~~~~~~~~
日曜 サイゼリア
結衣「ヒッキー!こっち!」
八幡「すまん、遅れた」
雪ノ下「遅いわよ、遅刻谷君」
八幡「悪かったよ。で、由比ヶ浜、どうした?」
結衣「それがね、ストーキングされてるかもしれないの」
雪ノ下「それは…、比企谷君、さぁ、警察に行くわよ。観念しなさい」
八幡「待て待て。俺はストーカーじゃねぇ」
結衣「ヒッキーじゃないよ。…ヒッキーだったらわかるし…」
雪ノ下「具体的には、どういう感じなのかしら」
結衣「帰り道をつけられてる、みたいな…」
八幡「ベタだな」
結衣「なんか怖いわよ」
雪ノ下「そうね。単純だけど、ボディーガードをするしかなさそうね」
八幡「それが手っ取り早いな。それで、手におえなくなったら警察に相談しよう」
結衣「それって、危なくない?」
八幡「雪ノ下は武術の心得があるし、俺の場合は盾だな」
結衣「ヒッキー!」
八幡「じょ、冗談だよ」
雪ノ下「笑えない冗談はやめなさい」
八幡「すいません。だが、男が一緒に居るだけで、相手は躊躇するんじゃねぇの」
雪ノ下「そうね。比企谷君、絶対に自己犠牲はしないでね」
結衣「そうだよ、ヒッキー」
八幡「へーい」
結衣「でも、どうやって?職場がちがうじゃん」
雪ノ下「中間点の喫茶店か何かで待ち合わせして、由比ヶ浜さんを家まで送るようにしましょう」
八幡「それが無難か。由比ヶ浜、どうだ?」
結衣「でもでも、3人合わせるのは大変だよね?」
雪ノ下「私と比企谷君で交代でするわ」
八幡「そうだな。仕事の都合もあるだろうし」
結衣「二人とも、ありがとう」
~~~~~~~~~~
帰り道
結衣「送ってくれて、ありがとう」
八幡「まぁ、初日だからな。しかし、雪ノ下もヒデぇよな『貴方がストーカーと間違われないようにね』だと」
結衣「微妙に似てるね」クスクス
八幡「『由比ヶ浜さんも、この男にも気をつけなさい』」
結衣「あははっ」
八幡「うん。由比ヶ浜は笑ってた方が可愛いな」
結衣「か、可愛い…。えへへ」
八幡「だから、お迎えのパパ率が上がったんだよ」
結衣「う~ん、そうなのかなぁ」
~~~~~~~~
由比ヶ浜家前
八幡「じぁあ、またな」
結衣「ヒッキー、ちょっと待ってて」
結衣「ただいま~」
由比ヶ浜母「おかえり~。あら~、ヒッキー君じゃない。久しぶりね」
八幡「ご無沙汰してます」
由比ヶ浜母「上がっていったら」
八幡「いえ、今日は遅いですし、また…」
由比ヶ浜母「だって、結衣がね、ヒッキーがヒッキーがって言うから…」
結衣「ママ!何言ってるの!」
由比ヶ浜母「えぇ~」
結衣「ヒッキー、なんでもないからね!」
八幡「お、おう」
結衣「ママは、ご飯の支度して!」
由比ヶ浜母「えぇ~。ママもヒッキー君とお話した~い」
結衣「ご、ゴメンね、ママが」
八幡「相変わらずだな」
結衣「そうそう。ヒッキーにこれあげるね」
八幡「ZIPPOじゃねぇか。いいのか?」
結衣「この前、買い物の時にヒッキーに似合いそうだから、買っちゃった」
八幡「何も返せるものがないんだが」
結衣「い、いいよ」
八幡「な、なんか悪いな」
結衣「そうだ!ボディーガードの前払いだと思って」
八幡「わかった。ありがたく使わせてもらうよ」
~~~~~~~~~~~~
数日後 帰り道
結衣「~♪」
八幡「由比ヶ浜、なんか良いことでもあったのか?」
結衣「なんか、高校の時みたいで」
八幡「たまに一緒に帰ったなぁ」
結衣「ねぇ、ヒッキー」
八幡「ん?」
結衣「高校の時に誰か告白してたら、付き合ってたかな?」
八幡「過去を仮定では言えない」
結衣「そう、だよね」
八幡「まぁ、なにかとグダグダ言って付き合わないか、付き合ったとしても、うまくいかなかったとは思う」
結衣「どうして?」
八幡「十代から付き合って結婚するヤツもいるが、今思うと十代の恋愛は憧れや思い入れが強いんだと思う。そんなレプリカはいらない」
結衣「…レプリカか」
八幡「そんな恋愛でもしておけば良かったのかもな。おかげで経験値0だからな」
結衣「わ、私も経験値0なんだ」
八幡「由比ヶ浜はモテただろ?その中には、いいヤツはいなかったのか?」
結衣「ヒッキー風に言うと、みんなレプリカだったのかな」
八幡「なるほどね」
結衣「ここでいいよ」
八幡「玄関先まで行くよ」
結衣「えっと、ママが『ヒッキー君と話したい』って…」
八幡「…わかった」
結衣「ヒッキー、ありがとう。またね」
八幡「おぅ、またな」
八幡(一応、家に入るまで見ておくか)
八幡(人影?由比ヶ浜に近づいてる!)
八幡「由比ヶ浜!走れ!」
結衣「ヒッキー?」
結衣「キャー!!!」
八幡(ヤツは驚いて動けなくなった!チャンスだ!)
八幡「この変態野郎!」タイアタリ
変態野郎「ぐはっ!」
八幡「由比ヶ浜!無事か?」
結衣「グズッ…、大丈夫。なんともない」
変態野郎「チッ!」タタタッ
八幡「待てっ!」
結衣「ヒッキー!行かないで!」ギュ
由比ヶ浜母「結衣!どうしたの?」
結衣「ストーカーが…」
八幡「すいません、俺がついていながら…」
結衣「ヒッキー、大丈夫だよ。なにもされなかったから…」
八幡「立てるか?」
結衣「無理かも…。腰が抜けちゃった…」
八幡「よし」ダキッ
結衣「え、え!ヒッキー!」
八幡「お母さん、結衣さんを家まで運びます」
由比ヶ浜母「いいなぁ~。お姫様抱っこ♪」
八幡「いやいや、非常事態なんで」
結衣「ヒ、ヒッキー、重くない?」
八幡「由比ヶ浜って軽いんだな」
由比ヶ浜母「そうなのよね。おっぱい大きいのに…」
結衣「ママ、変なこと言わないで!」
八幡(そんなこと言われると意識が…)
結衣「ヒッキー、ありがとう。エヘヘ」ギュ
八幡(ギュってしないで!双丘が!柔らかい双丘が!)
由比ヶ浜母「ヒッキー君、後で私にもして~♪」
結衣「ママはダメ!」
八幡(ビッチ母娘なの?)
八幡「とりあえず、上がらせていただきます。由比ヶ浜、部屋でいいのか?」
結衣「うん」
八幡「お邪魔します」
結衣「ママ、一応部屋を見てきて」
由比ヶ浜母「は~い」
ガチャ
由比ヶ浜母「大丈夫よ。ブラジャーはしまったから♪」
八幡「!!!」
結衣「ママ!」
由比ヶ浜母「テヘッ♪」
八幡「か、可愛いお母さんだな」
結衣「ヒッキーは、ママ見るの禁止!」
八幡「無茶を言うなよ」
結衣「むぅ」
八幡「ベッドでいいか?」
結衣「うん」
八幡「よっと」フカッ
結衣「ヒッキー」
八幡「なんだ?」
結衣「手、握っててもらっていい?」
八幡「あぁ、いいぞ」ギュ
結衣「えへへっ♪もう一ついいかな?」
八幡「出来る範囲でお願いします」
結衣「頭撫でて」
八幡「それぐらいなら」ナデナデ
結衣「なんか気持ちいいな」
八幡「髪、さらさらだな」
結衣「ちゃんとお手入れしてるもん」
八幡「なぁ、由比ヶ浜」
結衣「なに?」
八幡「すまなかった」
結衣「そんなことない!ヒッキーは私を助けてくれたもん!」
八幡「だか…」
結衣「ヒッキーは、やっぱり私のヒーローだよ。格好良かった…」
八幡「由比ヶ浜…」
結衣「ヒッキー、私はね。私はヒッキーのこと…だい…」
八幡「由比ヶ浜?」
結衣「スースー」
八幡「寝ちまったか」
八幡(ジャケットかけておくか)
八幡「おやすみ、結衣」ナデナデ
ガチャ
~~~~~~~~
リビング
八幡「俺がついていながら、すいませんでした」
由比ヶ浜父「いやいや。話を聞けば、間一髪で君が助けてくれたそうじゃないか。こちらこそ、ありがとう」
由比ヶ浜母「ヒッキー君は、結衣のヒーローだもんね」
八幡「いえ、とんでもない」
由比ヶ浜父「君が、結衣が言うヒッキー君か。では、サブレも君が?」
八幡「昔の話です」
由比ヶ浜父「結衣の彼氏が君のような好青年で良かった」
八幡「いえいえ、お付き合いはしてないです。友人です」
由比ヶ浜父「そうなのか!」
由比ヶ浜母「結衣が大事過ぎて、手が出せないのか?それとも、別にいいひとが?」
八幡(うっ!痛いところを!)
八幡「あはは」
由比ヶ浜父「まぁ、結衣のことを友人として、よろしく頼む。君なら、息子になってくれてもいいぞ」
由比ヶ浜母「そうね。ヒッキー君ならいいわね」
八幡「善処します」
~~~~~~~~~~
八幡の部屋
prrrrrr
八幡「雪ノ下か」
雪ノ下『比企谷君、どうかした?』
八幡「すまん、遅い時間に。ストーカーが出たんだが、由比ヶ浜を助けるのが精一杯で捕まえられなかった」
雪ノ下『…そう。由比ヶ浜さんは無事なの?』
八幡「腰を抜かしたが、大丈夫だ。寝かしつけてきた」
雪ノ下『女性の部屋に入ったの!汚らわしい(うらやましい)!』
八幡「仕方ないだろ」
雪ノ下『しばらくは、向こうも警戒するでしょう』
八幡「そう願いたいね」
雪ノ下『もうしばらくは、ボディーガードを続けましょう』
八幡「そうだな」
雪ノ下『では、おやすみなさい』
八幡「おぅ。おやすみ」
八幡(由比ヶ浜結衣か。いつも笑顔で、可愛いくて、そんな娘を泣かせるなんて…。俺は由比ヶ浜を守ってあげたい。あの笑顔を…。今だけなのか?これからも?)
八幡(おやすみ、結衣。なんてな)
~~~~~~~~~~
翌朝 結衣の部屋
結衣(よく寝た。ヒッキーは…、さすがに居ないか。ヒッキーに『結衣』って、言われた気がする…。夢だったのか?)
結衣(これ…、ヒッキーのジャケットだ)
結衣(ヒッキーの匂いだぁ)クンクン
ガチャ
由比ヶ浜母「結衣。そろそろ起きなさ~い」
結衣「!!!ママ、ノックして!」
由比ヶ浜母「それ、もしかして…」
結衣「なんでもないし!」
~~~~~~~~~~~
夕方 総武高 職員室
教師A「比企谷先生、外線で由比ヶ浜さんって方から電話です」
八幡「はい」
一色(結衣先輩から?)
八幡「はい、お電話かわりました。比企谷です」
結衣『ヒッキー!助けて!』
八幡「どうした由比ヶ浜!落ち着け!ヤツか!…ん?まだ仕事中か?」
結衣『そうなんだけどね、なんか昨日のストーカーが奥さん連れてきて』
八幡「は?」
結衣『うちの旦那をたぶらかしたとか言い出して…』
八幡「わかった。なるべく早く行く。保育園に行けばいいな」
結衣『うん。お願い』
八幡「あと、嫌かもしれんが、俺を彼氏って設定にしてくれ」
一色(!!!)
結衣『う、うん!嫌じゃないから大丈夫だよ』
八幡「じゃあ、後で」
八幡「教頭先生、急用が出来たので、定時で上がります」
一色「先輩!どういうことですか?結衣先輩の彼氏の設定とか」
八幡「あ~、ちょっと説明が面倒だから、後で話す」
一色「むぅ、じゃあデート1回です!」
八幡「勘弁してくれ」
~~~~~~~~~
保育園
八幡「結衣!どうした!」
結衣「(名前呼び!)…えっとね、私がこの人をたぶらかしたって…」
園長「とりあえず、おかけになってください」
八幡「では、失礼します」
ストーカー男嫁「こ、この女がうちの旦那を…」ポゥ
八幡(なんで、こっち向いて赤い顔してるの)
結衣「そんなことしてない!」
八幡「いつですか?」
ストーカー男「お迎えの時に…」
八幡「お迎え?…え?保護者?」
結衣「うん」
八幡「ごめん、なんか頭痛くなってきた…」
結衣「大丈夫?」
八幡「たぶん、結衣は平常運転だったんだよな?」
結衣「うん。『いつも、お迎え大変じゃないですか』とか」
八幡(由比ヶ浜の天真爛漫な無自覚ビッチにやられたのか)
八幡「奥さん、わかりましたか?」
ストーカー男嫁「は、はい」ポゥ
八幡(だから、なんで赤い顔してるの?)
八幡「とにかく、結衣はそんな女じゃない。付き合ってる俺にだって奥手なのに」
結衣(つ、付き合ってる!)
八幡「なぁ、結衣」ニコッ
結衣「ひゃい(格好いい)」
ストーカー男嫁「格好いい…」
一同「え?」
ストーカー男嫁「う、うちのバカな旦那が、ご迷惑をおかけしました」ペコリ
園長「わ、わかっていただけて良かったです」
ストーカー男嫁「さぁ、帰るわよ」チラチラ
八幡(なんで、チラチラこっちみるの)
八幡「ふぅ、なんだったんだ…」
結衣「ヒッキー、ありがとう」
園長「助かりました」
八幡「普通に話せたけど…」
結衣「ヒッキーが来る前はすごい剣幕だったんだよ」
園長「えぇ」
結衣「でも、あの奥さん。ヒッキーが格好良くて、見惚れてたから、どうでもよくなったんじゃない?」
八幡「そんなことないだろ」
結衣「ヒッキーが来てから、ずっとヒッキー見てたし。ヒッキーも罪作りだね」
八幡「由比ヶ浜に言われたくない」
園長「確かに」
~~~~~~~~~~~
翌日 居酒屋
結衣「ゆきのん、ヒッキー、ありがとう」
雪ノ下「気にしないで、由比ヶ浜さん」
八幡「大したことしてないからな」
一色「そうです。先輩なんで特に」
八幡「なんで、一色が居るんだよ」
一色「先輩方が、私に何も言わなかったからです」ブーブー
八幡「はい、あざといあざとい」
結衣「いろはちゃん、ヒッキーは頑張ってくれたよ…。その…、格好良かったし…」テレッ
八幡「あっけない幕切れだったがな」
一色「むぅ。先輩、デート1回忘れないでくださいね」
結衣「えぇ!ヒッキー、いろはちゃんとデートするの!」
雪ノ下「どんな脅迫をしたのかしら」
八幡「一色が勝手に言ってるだけだ!」
一色「でも、先輩は結衣先輩の彼氏のフリをしたんですよね?だったら、私にも彼氏のフリしてください」
雪ノ下「それなら、私にもか、彼氏のフリをしてもらう権利はあるわね」
結衣「わ、私だって、デートしてないし!」
八幡「なんでこうなる…」
八幡(一服するか)
八幡(今日も元気でタバコがウマイ)
スパー
雪ノ下「比企谷君、そのライターは?」
一色「前は100円ライターでしたよね?」
八幡「今時、100円じゃ買えねえよ」
結衣「ヒッキー、使ってくれてるんだ…」
雪ノ下・一色「え?」
八幡「由比ヶ浜にもらったんだよ」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、こんな男にライターを渡すなんて、放火魔に渡すのと同じよ」
一色「結衣先輩、ズルイです」
八幡「放火なんかしねぇよ」
結衣「えへへ」
~~~~~~~~~~
居酒屋外
八幡「明日も仕事だ」
一色「明日も指導お願いしますね」
雪ノ下「比企谷君はちゃんと出来てるの?」
一色「はい!でも、女子生徒から言い寄られて、鼻の下のばしてますけど」
雪ノ下「さすがね、変態谷君」
結衣「ヒッキー…、格好いいから仕方ないよ…」
一同(!!!)
雪ノ下「由比ヶ浜さん、どうかしたの?この男に脅されてるの?」
一色「そうですよ!先輩が格好いいだなんで…」
結衣「二人が本当に、そう思ってるならいいのに…」ボソ
八幡「と、とにかく、明日も仕事だから、帰るぞ」
結衣・雪ノ下・一色(逃げた!)
結衣「ヒッキー!待って!」
八幡「なんだ由比ヶ浜?俺は帰って寝るんだ」
結衣「ヒッキーにジャケット返さないと」
雪ノ下・一色(ジャケット?)
八幡「あぁ、忘れてた」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、ジャケットって?」
結衣「この前、私が襲われそうになった時に、ヒッキーがかけてくれたんだ」テレッ
雪ノ下・一色(なんてうらやましい!)
八幡「肩が冷えそうだったからな。今から取りに行っても平気か?」
結衣「大丈夫だよ!」
八幡「雪ノ下、一色、またな」
結衣「ゆきのん、いろはちゃん、バイバ~イ♪」
雪ノ下「マズイわね」
一色「えぇ」
~~~~~~~~~~~
帰り道
結衣「♪♪♪」
八幡「ご機嫌だな」
結衣「みんなとお酒飲んで、ヒッキーに送ってもらって~。えへへ♪」ギュウ
八幡「どうした?急に腕組んで来て。勘違いしちゃうよ?」
結衣「勘違いじゃないよ…」
八幡「…由比ヶ浜」
結衣「わ、私はね、ヒッキーのことが…」
ストーカー男「お前ら…、イチャイチャしやがって…」
結衣「キャー!!!」
八幡「てめぇ…」
ストーカー男「俺は会社はクビになるし…、嫁は『あの人みたいに格好いい人が良かった』とか言い出すし…」
八幡「知るか!自業自得だろ!」
ストーカー男「お前らのせいだ!お前らのせいだ!」キラッ
八幡(ナイフだと!)
八幡「由比ヶ浜!逃げろ!」
結衣「ご、ごめん、動けない」ブルブル
ストーカー男「まずは、女からだ!」
八幡(マズイ!結衣だけでも!)
八幡「結衣~!!」
結衣「キャー!!!」
結衣(あれ?刺されてない。ヒッキーは?…ヒッキー?ヒッキー?ヒッキーが仁王立ちして動かない…)
結衣「ねぇ、ヒッキー?ヒッキー?」
結衣「イヤ~!!!」
八幡(結衣の悲鳴が聞こえる…。あれ?痛くない…。これは…、そういうことか…)
八幡「結衣。俺は大丈夫だ」
結衣「ヒッキー!」
ストーカー男「何故だ!刺したはずだ!」
八幡「うるせぇ!雪ノ下直伝!痛い手首の極め方!」
ストーカー男「ぎゃー!」
八幡「結衣!110番」
結衣「う、うん」
~~~~~~~~
数分後
警察官「ケガはないですか?」
八幡「大丈夫です。由比ヶ浜も大丈夫か?」
結衣「うん、平気」
警察官「詳しい話をお伺いしたいので、警察署に来て頂いてよろしいでしょうか?」
八幡「わかりました。伺います。由比ヶ浜はどうだ?」
結衣「う、うん。でも家に電話しておかないと」
prrrrrr
結衣「あ、ママ。結衣だけど。さっきまたストーカーが出てね…、ヒッキーのお陰で無事だよ。今から警察に行って事情説明してくる。…うん、うん、わかった」
p
結衣「大丈夫」
警察官「では、こちらに乗ってください」
八幡「サイレン付き高級車!初めて乗るなぁ」
結衣「私も」
八幡(警察署での事情説明。保護者だから、穏便に済ませようとしたのが仇となった。保育園と由比ヶ浜は大変だ)
~~~~~~~~~~
由比ヶ浜家前
八幡「なんか、疲れたな。じゃあ、また」
結衣「ヒッキー!」
八幡「お、おう。どうした?」
結衣「話があるの」
八幡「なんだ?」
結衣「ここだと、話にくいから私の部屋に行こう」
八幡「いや、今日はもう遅いし…」
結衣「ダメ!」
八幡「はい!」
ガチャ
結衣「ただいま」
由比ヶ浜母「結衣!大丈夫?」
結衣「大丈夫だよ」
八幡「夜分、すいません」
由比ヶ浜母「ヒッキー君なら大歓迎よ」
結衣「ママ、ヒッキーと大事な話があるから…。部屋に行くね」
由比ヶ浜母「わかったわ」
~~~~~~~~
結衣の部屋
結衣「まずは…、ヒッキーありがとう」
八幡「おう。どういたしまして」
結衣「私、ちょっと怒ってるんだよ」
八幡「?」
結衣「また自己犠牲をして」
八幡「あれは咄嗟に、脊髄反射でだな…」
結衣「ダメだよヒッキー。ヒッキーになにかあったら、私…、私…」
八幡「あの~、すまなかった。俺だって、由比ヶ浜になにかあったらと思ったら…」
結衣「でも、なんでケガしなかったの?」
八幡「それは、由比ヶ浜が守ってくれたんだよ」ゴソゴソ
結衣「これ、私があげたライター…」
八幡「由比ヶ浜が俺を守ってくれたんだ。ありがとう」
結衣「えへへ。なんかテレるね」
八幡「言ってる俺も恥ずかしい」
結衣「それに…、『結衣』って呼んでくれた」
八幡「そ、それは咄嗟にだなぁ…。悪かった、改めるよ」
結衣「ダメ!結衣って、呼んで」
八幡「由比ヶ浜、お前…」
結衣「私はね、私はヒッキーのことが…」
八幡「言うな!」
結衣「…どうして」グズッ
結衣「どうして言っちゃダメなの!」グズッ
八幡「…男の俺から言わせてくれ」
結衣「えっ!」
八幡「由比ヶ浜結衣さん、貴方が好きです。俺と付き合ってください」
結衣「…はい。私も比企谷八幡さんが大好きです。よろしくお願いします」
八幡「う、嘘じゃないよな?」
結衣「嘘じゃないよ」ダキッ!ギュウ!
八幡「あはは…由比ヶ浜」ダキッ
結衣「結衣!」
八幡「はい。結衣」
結衣「うん!」
八幡「やっと見つけた。やっと磨きあげた、俺の本物。大好きだ!結衣!」
結衣「うん。…。ヒッキー、チューして」
八幡「いいのか?」
結衣「聞き返さないの」
八幡「はい」
八幡(結衣が目をつぶってる。まつ毛長いなぁ)
ガチャ
由比ヶ浜母「結衣、お茶をもって…。ごめんなさい、お邪魔だったわね」オホホホ
結衣「ママ!」
八幡「きょ、今日は帰る」
結衣「う、うん」
八幡「そうだ!結衣、週末は暇か?」
結衣「う、うん」
八幡「で、デートしようか」
結衣「デート…。する!えへへ」
八幡「デートなんて、したことないから、高望みするなよ」
結衣「ヒッキーと一緒なら、どこでもいいよ」
八幡「じゃあ、週末に」
結衣「うん!でも、メールはするね」
八幡「おう」
~~~~~~~~~~~~
週末 ららぽ
結衣「ヒッキー!お待たせ!」
八幡「大丈夫だ。待ってないぞ」
結衣「どこに行こうか?」
八幡「ウインドウショッピングなるものをしてみよう」
結衣「基本だね」
八幡「映画とかカラオケの方がいいか?」
結衣「大丈夫!それに…。ヒッキーと手を繋いで歩きたいから」テレッ
八幡「お、おう」(スッゲー可愛い!初デートからお持ち帰りしたい!)
~~~~~~~~~
結衣「この服可愛い♪」
八幡「結衣に似合いそうだな」
結衣「試着してしていい?」
八幡「あぁ」
~~~~~~~~~~~
結衣「ヒッキー!プリクラ撮ろうよ」
八幡「は、恥ずかしいよ」
結衣「ダメ?」
八幡「わかった」(上目遣いは卑怯です!反則です!逆らえません!)
~~~~~~~~~
一色(あれは先輩と結衣先輩!プリクラの機械の中に…。たまたま買い物に来たら…。マズイですね。雪ノ下先輩に連絡を…)
~~~~~~~~~~
八幡「結衣も活字を読んだら?」
結衣「ヒッキーが読んでる小説は、主人公がみんなモテモテのヤツばっかりじゃん」
八幡「否定は出来ないなぁ」
~~~~~~~~~~
一色「雪ノ下先輩、こっちです」
雪ノ下「一色さん、どんな感じなのかしら?」
一色「手を繋いで買い物したりしてます」
雪ノ下「なんですって!」
一色「ヤバいですよ」
雪ノ下「一色さん、もしかしたら手遅れかも…」
一色「えぇ~」
雪ノ下「見てごらんなさい。比企谷君のあの顔!私たちの前では見せたことのない顔よ」
一色「あ、動きました!」
雪ノ下「もう少し様子を見ましょう」
~~~~~~~~~
八幡(なんか視線を感じる…)
八幡「結衣」
結衣「なに?」
八幡「今日のデートのこと、誰かに話したか?」
結衣「ママとパパかな。ママもパパもヒッキーと付き合うなら大歓迎だって」
八幡「結衣の両親は公認か。良かった」
八幡「それはそれで、嬉しいんだが…」
結衣「どうしたの?」
八幡「誰かに見られてる気がするする…」
結衣「え?またストーカー?」
八幡「いや、もっと近い人かも…。確信はないが…」
~~~~~~~~~~~
一色「先輩がキョロキョロしてますよ。見つかりましたかね?」
雪ノ下「比企谷君が挙動不審なのはいつものことよ」
一色「でも、結衣先輩までキョロキョロしてます」
雪ノ下「少し距離をとりましょう」
~~~~~~~~~~~
八幡「気のせいかなぁ…」
結衣「ヒッキーの生徒かもよ」
八幡「それならいいんだが…」
結衣「ほら、今は楽しもうよ♪」
八幡「そうだな」
結衣「ライター、新しいので買わないとね」
八幡「100円ライターでいいよ」
結衣「ダ~メ!ヒッキーは格好よくいて欲しいから」
八幡「は、恥ずかしいんですが…」
結衣「わ、私も冷静になると恥ずかしい…」
~~~~~~~~~
雪ノ下「パンさん…」
一色「雪ノ下先輩、パンさんグッズで止まらないでください。見つかっちゃいますよ」
雪ノ下「…パンさん」
結衣「ヒッキー!パンさんだよ」
八幡「そんなに急がなくても…」
一同「あっ!」
~~~~~~~~~~~
居酒屋
一色「先輩!どういうことですか?」
雪ノ下「比企谷君、説明してもらえるかしら」
結衣「え、え~とね」
一色「結衣先輩は黙ってください!デートは私が先でしたよね?」
雪ノ下「私もなんだけど」
八幡「いやぁ、なんと言うか…」
雪ノ下「はっきりしないわね」
八幡「すまん!二人とはデート出来ない」
一色「何故ですか!結衣先輩とはしてるのに!」
八幡「それは…、結衣と付き合ってるからだ」
雪ノ下・一色「えぇ~!!!」
結衣「あはは」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、脅されているのなら、言ってちょうだい。警察に連れていくから」
八幡「おい!」
結衣「ヒッキーは、そんなことしないよ」
一色「いつからなんですか?」
八幡「この前、飲んだ帰りに、色々あってな」
八幡(経緯を説明)
一色「そんなことが…」
雪ノ下「比企谷君、よく無事だったわね」
八幡「それで、その後に…」
結衣「ごめんなさい」
一色「結衣先輩は悪くないです」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、お願いがあるのだけど…」
結衣「なに?ゆきのん」
雪ノ下「比企谷君を私と一色さんに1日貸してもらえないかしら…」
結衣「ゆきのん、いろはちゃん…。ヒッキー、いいよね?」
八幡「大体わかった。結衣がいいなら」
雪ノ下「一色さんも、いいわね?」
一色「はい」
雪ノ下「じゃあ、次の週末に」
~~~~~~~~~
翌週末
八幡(まずは、雪ノ下か)
雪ノ下「待たせたかしら?」
八幡「いや、俺も今来たところだ」
雪ノ下「そう。じゃあ、行きましょう」
~~~~~~~~~~
大型書店
雪ノ下「八幡、なにかオススメはある?」
八幡「これなんかどうだ?」(名前呼び?)
雪ノ下「そう。じゃあ、これを買うわ」
八幡「おいおい」
雪ノ下「貴方が読んでる本をよんでみたくなったのよ」
八幡「じゃあ、雪ノ下の…」
雪ノ下「雪乃」
八幡「へ?」
雪ノ下「なに間の抜けた声出してるの?デート中ぐらいは名前で呼びなさい」
八幡「お、おう。ゆ、雪乃のオススメは?」
雪ノ下「これなんかどうかしら?」
八幡「じゃあ、俺はこれにする。おあいこだろ?」
雪ノ下「…そうね」
~~~~~~~~~~~
雪ノ下「そろそろ時間ね」
八幡「そうだな」
雪ノ下「貴方とこうやって本屋さんを見たり、一緒に本を読んだりするのを想像したこともあるわ」
八幡「…そうか」
雪ノ下「比企谷八幡君、貴方のこと好きよ」
八幡「ありがとう。でも、すまない。俺には好きな人が居るんだ」
雪ノ下「そうね。ごめんなさい、こんなことに付き合わせて」
八幡「雪ノ下…」
雪ノ下「これはケジメなの。前に進むための。ほら、一色さんが待っているわ。行きなさい」
八幡「あぁ。じゃあな、雪ノ下」
雪ノ下(フラレるって、こんなにツラいのね)
~~~~~~~~~~
八幡「すまん、遅くなった」
一色「待ちくたびれましたよ」ブーブー
八幡「あざといあざとい」
一色「あざといって、こんなの先輩にしかしません」
八幡「悪かったよ。その、なんだ、あざといって言ってないと、ブレーキが効かなくなるくらい可愛いんだよ、お前は」
一色「可愛い…」
八幡「そうだよ」
一色「はっ!もしかして、口説いてるんですか!結衣先輩と付き合ってるのに私を口説くなんてもってのほかです。ごめんなさい」
八幡「で、どこ行きたいんだ」
一色「先輩、リードしてくれないんですか?」
八幡「いろはとなら、オサレなカフェとかビリヤードとかかなぁ…」
一色「先輩、今なんて…」
八幡「カフェとかビリヤードとか」
一色「その前です!」
八幡「さっき、雪ノ下に言われたからな。嫌ならやめるが」
一色「し、仕方ないですね。今だけなら、許します」
八幡「許しが必要なら戻す」
一色「冗談です。名前で呼んでください…」
八幡「じゃ、じゃあ、いろは。お茶でも飲もうか」
一色「はい!先輩♪」
~~~~~~~~~~~
カフェ
一色「先輩は、結衣先輩のどこが好きなんですか?」
八幡「ゲホッ!今、それ聞くか?」
一色「先輩、汚いです…。今後の参考にしたいので」
八幡「結衣は、明るくて天真爛漫で人付き合いも良くて…。こういう言い方は恥ずかしいんだが…、俺の太陽だよ」
一色「こっちが恥ずかしくなりすね。雪ノ下先輩は、どう思ってたんですか?」
八幡「雪ノ下は、憧れかな」
一色「好きとかではないんですか?」
八幡「それもあったかもしれないなぁ。真っ直ぐで清廉潔白で…。雪ノ下みたいになりたかったのかもな。結衣が太陽なら、雪ノ下は淡い月かな」
一色「ちょっとキモイです」
八幡「悪かったな」
一色「あ、あの…、私のことは…」
八幡「可愛く頼ってくれる後輩かな。本当に俺のことが好きなのかわからなくてな…。フラれると、そこまで築いた関係が壊れそうで言えなかった」
一色「そう…だったんですね。やり過ぎましたか…」
八幡「いろはは、俺にとってはとどきそうでとどかない星だったのかな」
一色「やっぱり、キモイです」グズッ
八幡「結衣は『キモイ』って言わなくなったな」
一色「結衣先輩は、先輩のことはキモく見えてないと思いますよ」
八幡「そうなら、嬉しいな」
~~~~~~~~~
夕方
一色「そろそろ時間です」
八幡「そうか」
一色「今日は0点です」
八幡「なんでだよ」
一色「色々と点数は取っていたんですけど、結衣先輩のところへ行ってしまうので0点です」
八幡「それは…」
一色「そのかわり、結衣先輩から100点取ってくださいね」
八幡「わかったよ」
一色「それから、これは雪ノ下先輩と私からのプレゼントです」
八幡「これ…デスティニーシーのナイトチケットじゃないか」
一色「結衣先輩が入り口で待ってるはずです」
八幡「いいのか?」
一色「私と雪ノ下先輩からの餞です」
八幡「ありがとう」
一色「ほらっ!早く行ってください!結衣先輩を待たせちゃダメですよ」
八幡「じゃあな、一色」
一色「はい!先輩!」
~~~~~~~~~~
デスティニーシー
結衣「ヒッキー!」
八幡「結衣!お待たせ!」
結衣「ど、どうだった?」
八幡「…二人の思いを受け止めてきたよ」
結衣「ヒッキー!」ギュウ
八幡「どうした?」
結衣「ゆきのんもいろはちゃんもツラかったと思う」
八幡「そうだな」
結衣「ヒッキーだって、ツラかったよね…」
八幡「そう…、だな。葉山の気持ちが今ならわかる…。こんなとこ来てていいのかな…」
結衣「だからだよ。こんな気持ちを忘れるために、二人が用意してくれたんだよ」
八幡「あの二人には、感謝しないとな」
結衣「うん!だから、楽しもう♪」
~~~~~~~~~~~
帰り道
結衣「楽しかった♪」
八幡「シーもよかったな」
結衣「ランドもまた行きたいな」
八幡「そうだな」
結衣「うん♪」
八幡「じゃあ、ご飯食べて帰るか」
結衣「…ねぇ、ヒッキー」
八幡「どうした?」
結衣「…ママにね、お泊まりするかもって言ってきたの…」
八幡「へ?」
結衣「そしたらね、ママがヒッキー君は奥手っぽいから、ガンガン行きなさいって…」
八幡「あぁ、うん」
結衣「だ、だから、今夜はヒッキーの家に泊めて…」
八幡「わ、わかった」
結衣「えへへ」
八幡「じゃあ、スーパーで買い物して、うちで食べるか」
結衣「じゃあ、私が作る!」
八幡「…いや、まだ死にたくない…」
結衣「ヒドイ!ちゃんとつくれるし!」
八幡「ごめんごめん。じゃあ、一緒に作るか?」
結衣「それで許してあげる♪」
~~~~~~~~~
八幡のアパート
ガチャ
八幡「狭くて悪いが…」
小町「お兄ちゃん、お帰り~」
八幡「小町!今日来るって言ってたか?」
小町「サプライズだよ」
結衣「小町ちゃん、やっはろー」
小町「結衣さんだ!やっはろー!お久しぶりです」
八幡「コホン!小町、紹介するよ。お付き合いしてる、由比ヶ浜結衣さんだ」
小町「え?」
結衣「八幡さんとお付き合いしてます、由比ヶ浜結衣です。小町ちゃん、改めてよろしくね」
小町「つ、ついに、ゴミぃちゃんが…。こっちの方がサプライズだよ!」
八幡「まぁ、ちょっと前に付き合い始めたばっかりだけどな」
小町「じゃあ、結衣さんはお兄ちゃんの部屋は初めてですか?」
結衣「そうだよ」
小町「じゃあ、小町は帰りますね」
結衣「小町ちゃん、待って!」
小町「いや~、小町は馬に蹴られて死にたくないので…」
結衣「一緒にご飯食べよう?帰るのは、それからでいいじゃん」
八幡「そうだ!小町、結衣と一緒にごはん作ってくれないか?」
小町「う~ん、お兄ちゃんと結衣さんがそこまで言うなら…」
八幡「あと、結衣の腕前を見てくれ。自信があるみたいだから」
小町「お兄ちゃんに『あの世への片道切符』と言わしめた結衣さんの料理の腕前…」ゴクリ
結衣「ヒッキー!そんなこと言ったの!最低!キモ…」
八幡「そんなこと言ってない!それに近いことは言ったが…。あと、キモイって、言いそうになったよね?」
結衣「ヒッキーはキモくなくて、格好いいから、キモイって言わないように気をつけてるんだ…」
八幡「お、おう」
小町「コホン!ノロケは小町が帰ってからにしてください」
結衣「べ、別にノロケてるわけじゃないし!」
小町「では、お義姉ちゃん候補の料理の腕前を査定しましょう」
結衣「お、お義姉ちゃん!う、うん。ヒッキー!頑張るからね!」
八幡「頑張ってくれよ、俺の嫁候補」
結衣「よ、嫁…えへへ」
~~~~~~~~~~~
食後
八幡「普通に旨かったな」
小町「手つきはかなり危なかったけどね。60点ですかね」
結衣「うぅ。結構、練習してたんだけどなぁ」
小町「結衣さん、今度うちで一緒に料理しましょう。お兄ちゃんの胃袋を掴むために!」
結衣「ありがとう、小町ちゃん!」
八幡「結衣、よかったな」
結衣「えへへ」
小町「じゃあ、小町はそろそろ帰るね。結衣さんはお泊まりですか?」
結衣「う、うん。そのつもり…」
小町「お熱いですな」
八幡「うるせぇ」
~~~~~~~~~~
八幡「料理は小町も協力してくれるみたいだし大丈夫かな」
結衣「うん。ママも結婚するまで苦手だったみたい。パパと結婚が決まって猛練習したんだって」
八幡「そっかぁ」
結衣「ねぇ、ヒッキー」
八幡「なんだ?」
結衣「ヒッキーは、私のこと『結衣』って呼んでくれてるよね?」
八幡「そうだな」
結衣「私は『ヒッキー』のままだよね?」
八幡「気にしてるのか?」
結衣「う、うん」
八幡「気にしなくていいんじゃないか?」
結衣「でもでも…。付き合ったら、呼んでみたい呼び方があったんだ」
八幡「ん?どんな?」
結衣「………ン」
八幡「何だって?」
結衣「…ダーリン」
八幡「ゲホッゲホッ!」
結衣「は、恥ずかしい」
八幡「ビックリしたぁ」
結衣「…二人っきりの時はいいかなぁって」
八幡「…結衣がいいなら、好きに呼んでくれ」
結衣「ダーリンっ!」ダキッ
八幡「お、おう(ハッチーとか呼ばれると思ってたのに、数段上だった)」
結衣「ダーリン…。チューして…」
八幡「ど、どうした?急に?」
結衣「やっと、二人っきりになれたから…。ダメ?」
八幡「ダメじゃないです(上目遣いで甘えてくるなんて反則です)」
チュ
結衣「えへへ」
八幡「ふ、風呂入るか?」
結衣「一緒に?」
八幡「残念ながら、無理だな。うちの風呂は狭いんだよ」
結衣「うぅ」
八幡「機会なら、今から沢山あるだろ?」
結衣「そうだね。ラ、ラブホとか…」
八幡「さすが、ビッチヶ浜。言うことがエロい」
結衣「ビッチじやないし!…まだしたことないもん…」
八幡「す、すまん」
結衣「う、うん」
八幡「ふ、風呂の支度してくる」
結衣(逃げた)
~~~~~~~~~~
結衣「さっぱりした」
八幡「お、おぅ」
結衣「どうしたの?」
八幡「髪型で雰囲気変わるなぁと」
結衣「変…かな?」
八幡「髪、おろしてるのも、可愛いな」
結衣「可愛い…。えへへ」
八幡「お、俺も風呂入ってくる」
結衣(また逃げた)
~~~~~~~~~~~
結衣「ダ~リン♪」ギュウ
八幡「結衣♪」ナデナデ
結衣「チューして」
チュ
結衣「もっと~♪」
八幡「キャラ崩壊してないか?」
結衣「せっかくダーリンと付き合えるようになったんだから、甘えさせて」
八幡「いいけど、俺も慣れてないからな」
チュ
結衣「それはお互い様だから」
チュ
八幡「そうだな」
カブッ
結衣「アン…。急に耳をかまないでよ」
八幡「じゃあ…」
フニッ
結衣「アッ、おっぱい…」
八幡「ダメか?」
結衣「もっとして…」
八幡「やっぱり、大きいな」
フニフニ
結衣「ン…。ダーリンの大好きな大きいおっぱいだよ…」
八幡「それは違うな」
フニフニ
結衣「ンンンッ…。おっぱい揉みながら…アッ…言っても…アンッ…説得力ないよ」
八幡「結衣のおっぱいが好きなんだよ」
フニフニ
結衣「嬉しい…。ねぇ、ダーリン」
八幡「なんだ?」
フニフニ
結衣「ン…今日、最後までしちゃうんだよね…アンッ」
八幡「結衣が嫌ならしないよ」
結衣「違うの。やっとダーリンとひとつになれると思ったら…」
八幡「俺、結衣のこと、大事にするからな」
結衣「うん!よろしくお願いします」
~~~~~~~~~~
朝
八幡(コーヒー入れながらの朝の一服は格別だな。しかも、結衣の分のコーヒーまで入れるなんて考えたことなかったな)スパァー
結衣「んん、ダーリン?」
八幡「おはよ。コーヒー飲むだろ?」
結衣「うん。…。えへへ」
八幡「どうした?」
結衣「しちゃったね」テレッ
八幡「お、おう」
prrrrrr
八幡「悪い、電話だ」
八幡「もしもし…、どうかしたか?…、は?…まあ、予定はないが…、あぁ、わかった。じぁな」
p
結衣「小町ちゃん?」
八幡「ああ、結衣と一緒実家に来いって。親父とお袋が信用してないらしい」
結衣「…あぁ」
八幡「何、その『親にも信用されてないんだ』みたいな反応…」
結衣「そ、そんなことないし!」
八幡「まぁ、教師やってることを疑問視されてるから、仕方ないんだが…」
結衣「仕方ないで片付けちゃうんだ…」
八幡「とにかく、今日は俺の実家に往くぞ。ちなみに、拒否権はない」
結衣「こ、心の準備が…」
八幡「小町が居るから、大丈夫だろ?」
結衣「うぅ、ダーリンのいじわる」
八幡「俺だって、心の準備無しで結衣の両親と会ってるんだから…」
結衣「そ、それは…」
八幡「まぁ、結衣が困った顔も可愛いから見たいのもあるけどな」
結衣「ダーリン、やっぱりいじわるだ!」
八幡「あと、それも気をつけないとな」
結衣「う、うん」
~~~~~~~~~
比企谷家
八幡「ただいま」
結衣「お邪魔します」
小町「お兄ちゃん、お帰り!お義姉ちゃん、いらっしゃい♪」
結衣「お義姉ちゃん…」テレッ
八幡「小町は気が早いな」
結衣「そ、そうだね」
八幡「俺は、そのつもりだから、いいんだかな」
結衣「!!!ダ…。ヒッキー、急にそういうこと言うのずるい!…私だって、そのつもりだし!」
小町「ラブラブですなぁ」ニヤニヤ
小町「お父さん、お母さん、お兄ちゃんのお嫁さんが来たよ!」
八幡「小町、まだ早いから!」
結衣「もう、小町ちゃんたら…」
~~~~~~~~~~
リビング
八幡「ただいま。彼女連れてきたぞ」
結衣「は、初めまして。八幡さんと、結婚を前提にお付き合いしてます。由比ヶ浜結衣です」
八幡「間違ってはないが、そこまで言わなくていいんじゃね?」
結衣「え?だって、小町ちゃんが…」
比企谷父「こ、こんな可愛らしい娘さんが八幡の彼女とは…」
比企谷母「今夜はお赤飯ね」
比企谷父「由比ヶ浜さんのご両親には会ったのか?」
八幡「何度かね。由比ヶ浜のお父さんには息子になってくれてもいいと言われたよ」
結衣「いつの間に!私知らないし!」
八幡「最初にストーカー撃退した時だよ。結衣が寝た後に言われた」
小町「ストーカー?」
八幡「あぁ。ストーカーが出てな。ボディーガードの真似事をしたんだよ」
結衣「あの時のヒッキー、格好よかったなぁ…」
小町「お兄ちゃん、本当!しかも、撃退撃退って…」
八幡「そんなことは、どうでもいいよ。今日は結衣を紹介に帰ったんだから」
比企谷父「どうでもよくはない!結衣さん、今の話は本当ですか?」
結衣「はい。ダ…、八幡さんは、身を呈して私を守ってくれました」
小町「それで、結衣さんは惚れ直したと」ニシシ
結衣「…うん」
比企谷父「そうか。八幡、よくやったな。お前のことを誇りに思うぞ」
八幡「恥ずかしいから、やめてくれ」
比企谷父「結衣さん、うちの愚息を、よろしくお願いします」
比企谷母「よろしくお願いしますね」
結衣「と、とんでもない!こちらこそ、よろしくお願いします」
八幡「認めてくれてるとはいえ、結衣の両親にも挨拶しないとな」
結衣「パパもママもヒッキーと話するの楽しみにしてるみたいだよ」
小町「これは結婚も近いですかね」ニシシ
八幡「そ、そうかもな」
結衣「えへへ」
~~~~~~~~~~~
月曜日 夕方 保育園
保護者A「由比ヶ浜先生、見ましたよ」
結衣「何をですか?」
保護者A「デスティニーシーでデートしてたでしょ?」
保護者B「えぇ!どんな、お相手だったの?」
保護者A「とってもイケメンだったのよ」
保護者C「ストーカー騒ぎの時に来たイケメンがそうなの?」
結衣「イケメン…。えへへ。そうです」テレッ
保護者A「写真とかないの?」
結衣「彼、あまり写真とか好きじゃないんで…」
保護者B「今度、連れてきてよ」
結衣「そ、そんな…。無理ですよ」
保護者C「じゃあ、写真撮ってきてよ」
結衣「…善処します」
~~~~~~~~~~~
数日後
八幡 アパート
結衣「…て、ことがあったんだよ」
八幡「まぁ、いずれはわかることだからなぁ」
結衣「ダーリンは、学校ではバレてないの?」
八幡「一色が平塚先生にバラして、尋問を受けた…」
結衣「大丈夫だったの?」
八幡「俺より平塚先生の方がダメージ大きかったみたい…」
結衣「あぁ…」
八幡「で、写真は撮るのか?」
結衣「いいかな?」
八幡「まぁ、結衣が撮りたいならいいぞ」
結衣「ツーショットでもいい?」
八幡「うっ!」
結衣「ねぇ…」
八幡「上目遣いはズルい!可愛い!大好き!断れない!」
結衣「やった♪」
結衣「じゃあ、撮るね」
カシャ
結衣「もう一回。撮るよ…」
チュ カシャ
八幡「おま、ほっぺにキスしながらとか…」
結衣「次はダーリンがして」
八幡「恥ずかしい」
結衣「ねぇ、これは見せないから…ねっ」
八幡「だから、上目遣いは反則だよ」
チュ カシャ
結衣「えへへ。待ち受けにしよう」
八幡「せめて、普通のツーショットでお願いします」
~~~~~~~~~~
土曜 夜
八幡(今夜は結衣と雪ノ下と一色で女子会。その後の報告だとさ。こんな時は、買ってから放置してる小説達を消化しないとな…)
prrrrrr
八幡「もしもし」
結衣『あ、ダ…。ヒッキー!今から出てこれる?』
八幡「気を付けてね、そこ。大丈夫だぞ」
結衣『ゆきのんといろはちゃんが、尋問したいって』
八幡「さらっと、尋問とか言われても行く気が失せる…」
結衣『…うん、うん。人質は私のスマホの写真だって。校内に流出させるって、いろはちゃんが…』
八幡「すぐに行きます。場所は?」
結衣『いつもの居酒屋だよ』
八幡「ラジャー!」
~~~~~~~~~~~
居酒屋
八幡「うぃ~す、来たぞ
。城廻先輩も居たんですね」
城廻「比企谷君、いらっしゃい」
結衣「ヒッキー!」
一色「結衣先輩、ダーリンでいいんですよ」
八幡「結衣…」
雪ノ下「酔った勢いだから許してあげて、由比ヶ浜さんのダーリン」
八幡「恥ずかしいから、勘弁してください」
一色「なんですか?あの、ほっぺにチューの写真は?」
結衣「えへへ」
八幡「結衣、えへへじゃなくてな…」
結衣「だって…」
雪ノ下「いいじゃない、減るものではないわ、キス谷君」
八幡「俺がキス魔みたいだからやめて」
一色「お二人がラブラブなのはよくわかりました」
城廻「うらやましいなぁ」
雪ノ下「結婚はいつかしら?」
結衣「けけけけ結婚!」
八幡「気がはやい!考えてはいるけどな」
結衣「そうなんだ。えへへ」
一色「親御さんへの挨拶は?」
八幡「もうしたぞ。結婚を前提に付き合ってますって」
城廻「じゃあ、秒読みだね」
八幡「まずは、同棲からですかね」
結衣「同棲…。えへへ」
城廻「同棲なんて、どうせい」
八幡「てい」ポカッ
城廻「先輩なのに~」
八幡「城廻先輩、それは違う先輩では…。香辛料的な」
雪ノ下「同棲…」ブツブツ
八幡「雪ノ下!ダジャレとか言うなよ」
雪ノ下「どうしてかしら」
八幡「お前が言ったら25歳児になっちゃうからね」
結衣「わ、わかるわ」
八幡「結衣、それ言っちゃダメ!」
一色「先輩!大変です!城廻先輩が、どこからともなくスコップ出して…」
城廻「穴掘って、埋まってます~」
八幡「貴方は事務所違うでしょ!」
一色「収拾がつかないですね…。ここは艦隊のアイドル那…」
八幡「やめて、いろはす…」
~~~~~~~~~
数時間後
八幡の部屋
結衣「楽しかった~」
八幡「いやいやいや。ダーリンは突っ込まれる、写真は見られる、収拾はつかなくなる…」
結衣「でも、同棲考えてるって本当?」
八幡「ダメか?」
結衣「そんなことないけど…」
八幡「けど?」
結衣「もうちょっと、お料理勉強したいかな」
八幡「大丈夫。結衣のタイミングでいいぞ」
結衣「ダーリンの、そういう優しいところ大好き!」ダキッ
八幡「俺だって、結衣が努力してくれるのが大好きだぞ」
~~~~~~~~~~
数ヶ月後
八幡「ただいま」
結衣「おかえりなさい。すぐにご飯にするね」
八幡「あ、あの…結衣」
結衣「なに?」
八幡「ちょっと話があるんだけど…」
結衣「どうしたの?」
八幡「こ、これを受け取って欲しい!」
結衣「えっ!これって…。指輪とお花…」
八幡「俺と結婚してくれ!」
結衣「…はい。不束者ですが、よろしくお願いします」クズッ
八幡「き、緊張したぁ~」
結衣「うわ~ん!ダーリンがプロボーズしてくれたぁ~!」
八幡「な、泣くなよ」
結衣「だって、不安だったんだもん」
八幡「待たせて、ごめんな」
結衣「ううん、大丈夫。このお花は?」
八幡「アザレアだよ。このピンクのアザレアの花言葉は『青春の喜び』俺達にピッタリだろ」
結衣「高校の頃からだもんね。いい花言葉だね」
八幡「次の休みは、両親に挨拶に行かないとな」
結衣「パパとママも待ってると思うよ」
八幡「じゃあ、ご飯にしようか」
結衣「すぐに支度するね、ダーリン♪」