一色いろはの教育実習も終わり、金曜日に駅前の居酒屋で一人飲みをする八幡
八幡「すいません、冷酒とたこわさ」
店員「はい!喜んで!」
八幡(ラストは、これに限る。あとは締めラーメンはどこにするかなぁ)
八幡(座敷は盛り上がってるなぁ。大学生か?ウェイウェイ楽しそうだな。戸部も居るんじゃねぇの…。居る訳ないか)
???「あ~!先輩!」
八幡(ほら、先輩。呼ばれてるぞ)
???「先輩!無視しないでください!」
八幡(無視しないで、相手してやれ)
???「比企谷八幡先輩!」
八幡「俺!」
???「可愛い後輩が呼んでるのに無視とかひどくないですか?」
八幡「一色か。フルネームで呼ぶな」
いろは「可愛い後輩のいろはちゃんですよ」
八幡「あざといあざとい」
いろは「あざとくないです」プクー
八幡「フグのマネ?可愛い可愛い」
いろは「扱いが雑ですよ!」
八幡「お前、あっちで飲んでんだろ。早く戻れ」
男A「いろはちゃ~ん」
八幡「ほれ、呼ばれてるぞ」
いろは「だって、つまんない男ばっかりなんだもん」ブツブツ
女A「いろはちゃん、早く…。その人、比企谷先輩!」
いろは「そうだよ」
女A「ねぇ、比企谷先輩が居るよ」
女B「嘘!」
女C「いろはちゃんと話してる人?」
女A「写真撮らせてください」
八幡「え?なんで?」
女B「私も」
女C「私も撮りたい」
八幡「一色、早く戻れ。他のお客さんにも迷惑になる」
いろは「は~い。みんな戻るよ」
女A「比企谷先輩!今度、一緒に飲みましょうね」
八幡「はいはい」
八幡(男連中に、すっげえ睨まれてるんですけど…)
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居酒屋 外
八幡(ラーメン食って、帰るかな)
男B「この後、どこ行く?」
八幡(さっきの一色のお仲間か。若いっていいねぇ。俺も若いけど…)
いろは「私、帰るね」
男C「いろはちゃん、帰っちゃうの?」
いろは「またね」
女B「いろはちゃんが帰るなら、私達も帰ろうか」
女C「そうだね。バイバ~イ」
いろは「先輩!なに一人で帰ろうとしてるんですか?」
八幡「当たり前だろ、一人で来たんだから」
いろは「先輩、どこ行きます?」
八幡「家」
いろは「久しぶりに会った後輩をいきなり家に連れ込むなんて嬉しいですけど順番飛ばし過ぎなんで無理ですごめんなさい」
八幡「フるんだったら、ついてくるなよ。俺は帰るんだ」
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八幡のアパート
八幡「なんで、ついてくるの?」
いろは「先輩と飲みたいからに決まってるじゃないですか」
八幡「はぁ~。発泡酒しかないぞ」
いろは「わ~い」
八幡「適当に飲んだら、帰れよ」
いろは「先輩は飲まないんですか?」
八幡「俺は自分の適量を心得てる。だから、今日はもう飲まない」
いろは「一杯だけ付き合ってください」
八幡「わかったよ」
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1時間後
いろは「せんぱ~い、おかわりくださ~い」
八幡「お前、飲み過ぎだ」
いろは「だって、せんぱいとさしでのめるなんて、おもってなかったんで~」
八幡「帰れるか?」
いろは「とめてください」
八幡「独身の男の家に泊まるとか、貞操観念ないのかよ」
いろは「せんぱいなら、いいですよ~」
八幡「何がだよ」
いろは「えっちなことにきまってるじゃないですか~」
八幡「しないから!」
いろは「せんぱ~い、えっちなことしてくださ~い…」
八幡「おい!一色!寝るな!」
いろは「zzzz」
八幡「ダメだ…」
八幡(仕方ない。ベッドに寝かせてやるか)
八幡(お姫様抱っこなんて、初めてするな)
いろは「せんぱい、タバコくさ~い。でも、いいにおい…zzz」
八幡「なんでこうなるかな…」
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翌朝
いろは(ん?ここどこ?お持ち帰りされた!…違うなぁ。先輩の部屋に押しかけて…)
八幡「一色、起きたか?」
いろは「おはようございます」
八幡「おはようさん。コーヒーでいいか?それとも、水か?」
いろは「コーヒーをいただけますか?」
八幡「はいよ」
いろは(服もそのまま。私、寝ちゃったんだ…)
いろは「すいません。私、途中から記憶が曖昧なんですけど…」
八幡「まったく、冷蔵庫の酒を全部飲みやがって」
いろは「え?そんなに…」
八幡「途中から呂律が回ってなかったぞ。自分の適量を考えろよ」
いろは「…はい」
八幡「そんなんだと、お持ち帰りされて、目が覚めたら、ラブホの天井とか…。気をつけろよ」
いろは「先輩は…」
八幡「ん?」
いろは「先輩は、何もしないんですか?」
八幡「俺は寝込みを襲う趣味はない。誰かさんに理性の化け物と言われたまである」
いろは「私って、そんなに魅力ないですか?」
八幡「一色に魅力がなかったら、世間の大体数の女性に魅力がないってことになるぞ。心配すんな、一色は魅力的で可愛いぞ」
いろは「なんですか口説いてるんですか起き抜けにそんなこと言われたらキュンてしちゃいますけと、服もメイクもボロボロなんでごめんなさい」
八幡「それ、お前都合だよね。まぁいい。もう少ししたら帰れよ、駅まで送ってやるから」
いろは「先輩、今日って暇じゃないですかぁ?」
八幡「一色の予定なんぞしらんが」
いろは「先輩のことですよ」
八幡「え?俺?」
いろは「はい!」
八幡「暇じゃないからね。まずベッドで寝させて」
いろは「それは、すいません。でも、午後からは空いてますか?」
八幡「午後は本屋に行く予定だ」
いろは「相変わらず、活字中毒ですね」
八幡「ほっとけ」
いろは「ご一緒してもいいですか?」
八幡「好きにしろ」
いろは「ではでは、午後は本屋デートということで」
八幡「デートなの?」
いろは「はい!」
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11:00AM
八幡「何してるの?」
いろは「昨日のお詫びに、お昼ご飯を作りに来ました。パスタですよ」
八幡「まあ、来ちまったもんは仕方ない。上がれよ」
いろは「台所お借りしますね」
八幡「俺はシャワー浴びてくるから、適当にやっててくれ」
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八幡「けっこう旨いな」モグモグ
いろは「料理は得意なんですよ」
八幡「以外だな」モグモグ
いろは「バレンタインだって、手作りしてるじゃないですか」
八幡「そうだったな」
いろは「そういえば、本屋さんで何を買うんですか?」
八幡「新刊と生徒に薦める本と、あとは適当だな。本屋にいると時間なんてあっという間だ」
いろは「ふ~ん」
八幡「聞いといて興味なしかよ」
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午後 本屋
八幡「なぁ、一色」
いろは「はい」
八幡「なんて後ついてくるの?」
いろは「先輩がどんな本を読むのかなぁと」
八幡「暇ならファッション雑誌でも見てろよ」
いろは「せっかくのデートなのに、そういうこと言うんですか?」
八幡「デートじゃねぇし」
???「あら?比企谷君と…一色さん?」
八幡「雪ノ下か」
いろは「雪ノ下先輩、こんにちはです」
雪ノ下「…何故、一緒に書店に居るのかしら?」
いろは「やだなぁ、雪ノ下先輩。デートに決まってるじゃないですか」
八幡「お前、違うだろ!」
雪ノ下「比企谷君、書店で大きな声を出さないでくれるかしら」ゴゴゴコ
八幡「と、とりあえず、一旦出ようか」
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近くのファミレス
雪ノ下「比企谷君、説明してもらいましょうか」
八幡「俺が本屋に行くって言ったら、一色が勝手についてきた」
いろは「先輩、説明不足ですよ」
八幡「そうか?」
いろは「昨日の夜、先輩ん家に泊まったじゃないですか」
雪ノ下「一色さん、彼に無理やり連れ込まれたのね…」
八幡「お前!なんてこと言うんだ!落ち着け、雪ノ下!まず、携帯をしまおうか…」
いろは「だって、本当じゃないですか」
雪ノ下「すぐに警察に…」
八幡「一色!火に油を注ぐな!まて雪ノ下。一色が勝手に来たんだ」
雪ノ下「一色さん?」
いろは「はい」
雪ノ下「この下衆谷君が言っていることは本当?」
いろは「え~。でも、先輩と熱い夜を過ごしたじゃないですか」
八幡「雪ノ下さん、携帯握り潰すつもりですか…」
雪ノ下「早く警察に通報しないと」
八幡「違うからね。一色が勝手に来て、俺ん家の冷蔵庫の酒を飲み干して、寝てっただけだからね。手出しは一切してないからね」
いろは「なんで、本当こと言っちゃうんですか~」プンプン
八幡「当たり前だろ。俺が捕まったら小町が泣く(あれ泣いてくれるよね?)」
雪ノ下「それと、なんで一色さんが、比企谷君の家を知っているのかしら?」
八幡「昨日、居酒屋でたまたま会って、後をついてきたんだよ」
雪ノ下「なるほど…」
八幡「雪ノ下さん?」
いろは「雪ノ下先輩?」
雪ノ下「比企谷君!」
八幡「ヒャイ!」
雪ノ下「貴方には、教育が必要です。今から、貴方の家に行くわよ」
八幡「何故…。俺は悪くない…」
雪ノ下「一色さん、貴方は帰って結構よ」
いろは「それだとぉ、雪ノ下先輩が危ないじゃないですかぁ」
八幡(あざとい…)
雪ノ下「くっ…。貴方も大丈夫だったのだから、きっと大丈夫よ」
いろは「それなら、結衣先輩も呼びましょう」
雪ノ下「一色さん、それには…」
いろは「あ、結衣先輩ですか?今から雪ノ下先輩と先輩の家に行くんですけどぉ…。はい、お待ちしてますね」
雪ノ下「一色さん?」
いろは「結衣先輩も合流するそうです」
八幡「お、俺の意見は…」
~~~~~~~~~
夕方 八幡の部屋
八幡「どうしてこうなった…」
由比ヶ浜「ヒッキーがいろはちゃんを連れ込むからだよ」プンプン
八幡「連れ込んでないからね」
いろは「まあまあ、先輩」
八幡「お前はなぁ…。はぁ」
雪ノ下「…なんで、比企谷君と二人っきりで…」ブツブツ
八幡「なんだよ。雪ノ下も文句言い足りないのかよ」
雪ノ下「え、ええ、そうよ」
いろは「まぁまぁ、みんなで楽しく飲みましょうよ」
八幡「いや、お前のせいだからね」
由比ヶ浜「じゃあ、とりあえず…」
「「「「乾杯っ!」」」」
~~~~~~~~~~~
いろは「で、先輩に声かけたら、ほかの子が先輩と写真撮りたいって」
由比ヶ浜「私もヒッキーと写真撮りたい!」
雪ノ下「…一人で飲むなら、誘ってくれれば…」ブツブツ
由比ヶ浜「ゆきのんもヒッキーと写真撮りたいよね?」
雪ノ下「わ、私は別に…」
八幡(カオスだ…)
いろは「先輩、飲んでますか?」ギユウ
八幡「飲んでるから、くっつくな」
由比ヶ浜「いろはちゃん、ズルい」ギユウ
雪ノ下「…鼻の下伸ばして…」ブツブツ
八幡「ゆ、雪ノ下さん、助けてくださいませんか?」
雪ノ下「フンッ」
八幡「えぇ」
八幡(左右の腕に柔らかいモノが…。八幡大菩薩がぁぁぁ)
~~~~~~~~~
雪ノ下「スヤスヤ」
由比ヶ浜「zzzz」
いろは「スピィ」
八幡(散々、飲んで寝やがったよ)
八幡(みんな、こんなに可愛いのに、俺みたいなヘタレにかまってくれて…)
いろは「うぅん、…先輩?」
八幡「起きたのか?」
いろは「何時ですか?」
八幡「25:00だ」
いろは「うわぁ、オタクっぽい」ジトー
八幡「マルヒトマルマル」
いろは「ミリタリーマニアですか…」ジトー
八幡「通じただろ?」
いろは「まあ…」
八幡「と、いうわけだ。寝てろ」
いろは「えぇ。イタズラしません?」
八幡「昨日もしなかっただろ?」
いろは「先輩?」
八幡「なんだ?」
いろは「魅力的な女性が三人も居るのに、なんで何もしないんですか?」
八幡「おまっ!出来るわけないだろ」
いろは「雪ノ下先輩なんて、お肌すべすべだし」ナデナテ
雪ノ下「うぅん、比企谷君、人が見てるわ…」ムニャムニャ
八幡「…」
いろは「結衣先輩なんか、おっぱいすごいですよ」モミモミ
由比ヶ浜「むにゃ、ヒッキー…ちゅーから…」ムニャムニャ
八幡「…」
八幡(寝言の相手が俺って…)
いろは「私だって…、お二人には負けますけど、それなりに…」
八幡「一色には一色の魅力がある。負けてないよ」
いろは「じゃあ、先輩。私たちの好意には気がついてますよね…」ジリッ
八幡「一色さん?」
いろは「どうして、逃げるんですか?」ジリッ
八幡「待ってください」
いろは「待てません。お二人に負けたくないんです」ジリッ
八幡「じょ、冗談だよね?」
いろは「嘘でも冗談でも、ありません」ジリッ
八幡「三人でゲームして、罰ゲームみたいな…」
いろは「違います。本気で先輩のことが好きなんです」ピタッ
八幡(近い近い近いいい匂い近い柔らかい)
八幡「一色、酒が抜けてないんだろ?」
いろは「頭は冴えてます」ギュウ
八幡「い、一色?」
いろは「もう…、我慢出来ません」チュウ
八幡(あ、一色の唇柔らかい…いい匂い)
いろは「はぁ…。信じてもらえますか?」
八幡「信じるしかないだろ、だがな、一色…」
いろは「先輩の気持ちもわかってるつもりです。本当に先輩のこと…好きだから…」グズッ
八幡「お前の気持ちはわかったよ」ナデナテ
いろは「ズルいです、先輩。こんな時に頭撫でられたら…もっと好きになっちゃいます…」グズッ
八幡「もう寝ろ。俺は外でタバコ吸ってくる」
いろは「はい、おやすみなさい」
雪ノ下・由比ヶ浜(すごいもの見ちゃった…)
~~~~~~~~~~~~
週末 居酒屋
いろは「先輩!飲んでますか?」
八幡「飲んでるよ!」
女A「比企谷先輩、この唐揚げ美味しいですよ」
女B「いろはちゃん、比企谷先輩にくっつき過ぎ!」
八幡「そうだぞ、一色。離れろ」
女C「じゃあ、私が入ってそこへ…」
いろは「ダメだよ!」
男A「…」ギロッ
男B「…」ギロッ
男C「…」ギロッ
八幡(どうしてこうなった…。まず、一色に遭遇しないよう前回とは違う居酒屋で飲んでいた。運悪く、一色達が居て強制的に参加させられている。しかも女の子達が俺にやたらと絡んでくる男共に睨まれる…。状況確認終了…。ダメじゃん!)
八幡(ちょっと多めにお金置いて逃げるか)
八幡「俺は先に失礼するぞ。あとは若い連中でやってくれ」
いろは「先輩、帰っちゃうんですか?」
八幡「ちょっと資料まとめたりしたいからな」
男A「お疲れっした」
男B「ゴチです」
女A「え~!つまんない!」
男C「比企谷先輩は仕事だから」
女B「私も帰ろうかなぁ」
八幡「そんなこと言わないで、楽しくやってくれ。じゃあな」
女C「比企谷先輩、また飲みましょうね」
~~~~~~~~~~
帰り道
八幡(あんまり飲んでないから、読みかけの本でも…)
???A「み~つけた」
八幡「ん?」
???B「モテモテでしたねぇ」
八幡「お前ら」
???C「そうですよ」
八幡「もう飲み会は終わったのか?」
男A「アンタのおかげでな」
八幡「で、俺に何のようだ?」
男B「アンタのおかげて、つまんねぇ飲み会になったから、オトシマエつけてくれませんかね?」
八幡「断る」
男C「じゃあ、体で払ってもらおうか!」パンチ
八幡「あぶねぇ」ヨケッ
男A「避けてんじゃねぇよ!」ケリッ
八幡「そりゃ、避けるだろ」ヨケッ
いろは「何をやってるの!」
八幡「一色!来るな!」
男B「おっ、いろはちゃん」
男C「捕まえた」
いろは「はなして!」
男A「避けたら、いろはちゃんがどうなるかなぁ」
八幡「てめぇら…」
男B「そんな口きいていいのかな」パンチ
八幡「ぐはっ」
いろは「先輩!」
男C「いろはちゃんは、俺と遊ぼうね」
いろは「はなして!」
八幡「一色、逃げろ!」
男A「黙れ!」ケリッ
八幡「いってぇ!」
いろは「やめて!」
男B「おらっ」パンチ
八幡「げほっ!」
男A「情けねぇ先輩だな!」ケリッ
八幡「ぐぁ!」
いろは「せんぱい…」
八幡「このっ!」タックル
男C「離せ!このやろう!」
八幡「いろは!早く逃げろ!」
いろは「だって、先輩が…」
八幡「行けっ!」
いろは「先輩、ごめんなさい」タタタッ
男A「いろは!待て!」
八幡「行かすかよ!」タックル
男B「てめえ!」ケリッ
八幡「ぐぇ!」
男C「てめえのせいで、逃げられたじゃねぇか!」ケリッケリッ
八幡「げほっ!」
八幡(ヤバい…。意識が…切れそうだ…)
警察官「お前ら!なにやってる」
男B「やべぇ!逃げろ!」
警察官「君!大丈夫か!」
八幡(助けがきたのか…)
いろは「先輩!」
八幡(いろはの声がする…)
いろは「先輩!しっかりしてください」
八幡「いろは…。ケガは…ないか…」
いろは「はい。先輩のおかげで…」
八幡「そうか…。いろはが無事で…良かった…」ナデナデ
いろは「先輩、『いろは』って…」
八幡(やべぇ…。意識が…)ガクッ
~~~~~~~~~~~~
八幡(ん?ここは…。)
八幡(見知らぬ天井だ…)
八幡「いってぇ…」
いろは「先輩?」
八幡「…一色か。ここは、どこだ?」
いろは「せんぱ~い!」ギュウ
八幡「いててて!いてぇよ!」
いろは「ごめんなさい。ここは病院です…」
八幡「そっかぁ…。気を失って…」
いろは「先輩、ごめんなさい。私のせいで…」グズッ
八幡「お前のせいじゃねぇよ」ナデナデ
いろは「でも、こんなにケガして…」グスン
八幡「女の子を、守ってケガしたんだから、勲章みたいなモンだよ」
いろは「先輩!大好きです!」ギュウ
八幡「一色!痛いって」
いろは「はっ!ごめんなさい」
~~~~~~~~~~
八幡の部屋
小町「お兄ちゃん、災難だったね」
八幡「酷い目にあったよ」
小町「右腕の骨にヒビかぁ。しばらく大変だね」
八幡「まぁ、大丈夫だよ」
小町「いろはさん守ってなんて、ポイント高いよ」
いろは「小町ちゃん、ごめんね」
小町「いえいえ、お兄ちゃんは名誉の負傷なんで」
八幡「小町、悪いが時々来てくれ」
小町「了解です」(^-^ゞ
いろは「先輩、私も来ますね!」
八幡「一色も無理しない程度に頼むな」
いろは「はい!」
~~~~~~~~~~~
総武高校
八幡「ご心配おかけして、すいません」
平塚「比企谷も運がないな」
八幡「ちょっと不自由なんで先生方にも、協力していただいきますよ」
城廻「比企谷君、サポートするからね」
八幡「ありがとうございます」
~~~~~~~~~~
八幡の部屋
いろは「先輩、あ~ん」
八幡「あ~ん」モグモグ
いろは「次はどれがいいですか?」
八幡「いや、左手でフォーク使えるから」
いろは「ダメです。私が食べさせてあげます」
八幡「…わかったよ」
~~~~~~~~~~~
八幡「じゃあ、風呂入ってくるから」
いろは「は~い」
八幡(背中流すとか言うと思ったが、俺の思い上がりか…)
八幡(右腕使えないと、洗いにくいな…)
いろは「先輩、入りますね」
八幡「えっ!待て待て待て!」
いろは「お邪魔しま~す」
八幡「うわぁ!」
いろは「私は水着なんで、大丈夫ですよ」
八幡「俺が大丈夫じゃない!」
いろは「は、早くタオルで隠してください!」
八幡「なんで、急に入ってくるんだよ」
いろは「だって、前もって言ったら、先輩拒否するじゃないですか…。早く後ろ向いてください」
八幡「わかったよ…」
いろは「じゃあ、洗いますね」
八幡(ヤバい!ドキドキする!静まれ、八幡大菩薩!)
いろは「先輩の背中、広いですね」ピトッ
八幡「い、一色さん?何をしているのかな?」
いろは「ちょっと、くっついてるだけです…。嫌ですか?」
八幡「い、嫌じゃないけど…、色々と…」
いろは「あっ。…私でもちゃんと…」
八幡「い、いや、すまん。これは生理現象というか、何というか…」
いろは「よかった…。ちゃんと『女』として見てくれているんですね…」
八幡「お前みたいな可愛い娘が風呂場に一緒にいたら、こうなるわ」
いろは「…先輩、水着とってもいいですよ」
八幡「い、いやいやいや。ダメだろ」
いろは「先輩、私のこと嫌いですか?」
八幡「嫌いだったら、この状況を許していない」
いろは「…じゃあ、好きですか?」
八幡「その答えは待ってくれ」
いろは「えい!」ギュ
八幡「お前、どこさわってるんだ」
いろは「先輩に、私のこと好きって言わせたいです」ニギニギ
八幡「だからって、あぅ」
いろは「どうなんですか?」ニギニギ
八幡「本当にダメだ…うぅ」
いろは「言うまでやめませんよ」ニギニギ
八幡「ダメだ、これ以上は…」
いろは「どうなんですか!?」ニギニギ
八幡「大好きに決まってるだろ!」
いろは「えっ…」ギュ
八幡「うっ!!!」
いろは「あっ…。ごめんなさい…」
八幡(ハチマンオヨメニイケナイ)
~~~~~~~~~~~
リビング
いろは「すいません。勢い余って…」
八幡「こっちこそ、すまん。気持ち悪かったよな…」
いろは「先輩のなら全然…」
八幡「まぁ、なんだな。お互い悪かったってことで…」
いろは「はい…」
いろは「先輩、この前、気を失う前に私のこと名前で呼んでくれましたよね?」
八幡「…言ったかもね」
いろは「先輩、私のこと好きって言ってくれましたよね?」
八幡「…言った」
いろは「じゃあ、私と付き合っ…」
八幡「ダメだ」
いろは「えっ…」
八幡「ダメだと言った」
いろは「どうして!先輩、私のこと好きって…」グズッ
八幡「俺もかなりの鈍感だがな、一色が俺を追って同じ大学・同じ教職を目指しているのも知っていた」
いろは「なら、どうして…」グズッ
八幡「俺は一色の覚悟が見たかった。大学卒業まで俺に好意を向けていたら、俺から交際を申し込もうと思っていたんだ」
いろは「先輩…」
八幡「俺の段取りブチ壊しやがって。この前、酔ってキスしてきただろ?」
いろは「はい」
八幡「我慢しようと思ったのに、お前のこと好きな気持ちが勝っちゃってな…。迷ってたんじやないんだよ。その前の日だって、手を出しそうなの我慢してたんだからな」
いろは「じゃあ、ちゃんと教員免許取って大学卒業したら…」
八幡「ちゃんと、告白する。それまで、がんばれるか?」
いろは「はい」
八幡「ちゃんと、待てるか?」
いろは「待ちます」
八幡「よし、いい娘だ」
いろは「…先輩」
八幡「なんだ?」
いろは「ちゃんと、がんばりますので、…キスしてもいいですか?」
八幡「わかったよ」グイッ
いろは「あっ…」
八幡「いろは。大好きだ」
いろは「八幡さん…。私も大好きです」
チュ
八幡「必ず迎えに行くからな」
いろは「はい。待ってます」
~~~~~~~~~~
三月某日 大学前
いろは「せんぱ~い!」
八幡「おぅ、一色!卒業おめでとう。これお祝いだ」
いろは「こんなにいっぱいのバラ…」
八幡「ちょっとキザだったか?」
いろは「だいぶキザです」
八幡「いろは、大好きだ!俺と付き合ってくれ」
いろは「なんですか散々待たせてバラの花束とかキザ過ぎです私の方が八幡さんのことが大好きです末永くよろしくお願いいたします」ペコリ
八幡「なんだそりゃ」
いろは「ごめんなさいの方がよかったですか?」
八幡「勘弁してくれ。そんなこと言うと、花束の中のモン没収するぞ」
いろは「え?」ガサガサ
いろは「これって…」
八幡「いろはは可愛いから、悪い虫が寄り付かないように虫除けだよ」
いろは「指輪…。嬉しい…」
八幡「あ~。これから先も一緒に居てくれたら、婚約指輪を買ってやるよ」
いろは「はい!…なんかおとぎ話みたいですね」
八幡「こんなフェアリーテイルないよ」
いろは「八幡さん、私、幸せです」
八幡「俺もだよ」