八幡の部屋
八幡「もうすぐ文化祭だ」
雪乃「もうそんな季節なのね」
八幡「俺たちみたいなことがなく出来ればいいな」
雪乃「そうね。しっかりサポートしてあげて」
八幡「そのつもりだ」
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後日
総武高 会議室
文実委員長「それでは、スローガンを決めていきたいと思います」
城廻「比企谷君、あの時を思い出すね」
八幡「黒歴史を思い出させないでくださいよ」
城廻「比企谷君は、嫌な役をやってくれたよね」
八幡「昔のことです」
文実委員A「『人』なんてどうですか?」
八幡「却下!」
城廻「プププッ」
文実委員A「なんでですか?」
文実委員B「お前、比企谷先生の伝説のスローガン知らないのか?」
八幡「そのこといいから!とにかく『人』は却下」
文実委員長「それは、私も知っている話なので…無しで」
………
……
…
文実委員長「比企谷先生、すいません。あんな話題になってしまって」
八幡「別にお前が悪いわけじゃねぇよ」
文実委員長「でも、先生は文化祭で…」
八幡「俺はいい思い出がないから、お前らには、いい文化祭にしてほしい。それだけだ」
文実委員長「はい。がんばります」
八幡「あんまり、がんばり過ぎるなよ。がんばり過ぎて倒れたヤツを知ってるからな」
文実委員長「はい」
八幡「あとクラスにも少しは顔を出せよ」
文実委員長「でも、それじゃあ…」
八幡「何事もバランスは大事ってことだ」
文実委員長「でも、不公平が出そうで」
八幡「タイムキーパー兼コントローラーをおいて、ホワイトボードで管理すれば出来るだろ」
文実委員長「やってみます」
八幡「俺や城廻先生もフォローはする。楽しんでこその文化祭だ」
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その夜
八幡の部屋
雪乃「そう、そんなことがあったのね」
八幡「まぁ、俺みたいなヤツはいないとしても、楽しんでもらいたいからな」
雪乃「そうね」
八幡「ところでなんだが……」
雪乃「なにかしら」
八幡「雪乃は自分の部屋に帰ってるの?」
雪乃「帰ってるわよ」
八幡「どれくらい?」
雪乃「週に2日ほど…」
八幡「はぁぁ~」
雪乃「ため息つかないでくれるかしら。私を比企谷菌に感染させるつもり?」
八幡「菌扱いするな。それと、雪乃は比企谷菌にもう感染してるから手遅れだ」
雪乃「そう。では、比企谷菌の根本から根絶やしにしましょうか?」ニコッ
八幡「笑顔が怖ぇよ。それでだな、文化祭が終わったら、少し落ち着くから、二人で住む部屋を探しにいくか?」
雪乃「わ、私は通っていてもいいのだけど、貴方が言うなら…///」
八幡「じゃあ、決まりだな」
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後日
総武高
文実委員長「城廻先生は、比企谷先生の文化祭でのこと知っているんですか?」
城廻「私は生徒会長だったからね」
雪乃「失礼するわ」
城廻「雪ノ下さん、いらっしゃい。今日はどうしたの?」
雪乃「姉さんの代わりに有志団体の書類を提出しに…」
城廻「比企谷君なら、もう少ししたら来るよ」
雪乃「な!わ、私は別に…///」
文実委員長「城廻先生、こちらの方は?」
城廻「比企谷先生の奥さんだよ」
雪乃「城廻先輩、まだ結婚していないので…///」
文実委員長「あ~!噂の!すごい美人ですね」
城廻「雪ノ下さんも、文実頑張ってくれたね」
雪乃「私は倒れてご迷惑を…」
城廻「そんなことないよ~!雪ノ下さんと比企谷君がいたから、なんとか出来たんだよ」
ガラカラ
八幡「がんばってるか~」
雪乃「…こんにちは…///」
八幡「お、おう…///」
城廻「なに、見つめあってるのかな」
八幡「い、いや別に!」
雪乃「そんことは!」
城廻「仲がいいね」
八幡「…///」
雪乃「…///」
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後日
会議室
文実委員長「では、本日の議題は以上になりますが、ここからは、私からのお願いだと思って聞いてください」
ザワザワ
文実委員長「比企谷先生が、結婚することになりました」
オォ
文実委員長「比企谷先生もお相手の女性も総武高の卒業生です。聞いた話ですが、比企谷先生もお相手の方も、文実でご苦労をされて、いい思い出がないとのことです。ですので、お祝いの意味も込めて、何かサプライズな演出を、したいと思っています。私的なお願いですが、協力いただけないでしょうか?」
文実委員A「結構、目一杯なんだけど…」
文実委員B「簡単なことでいいのかな?」
文実委員C「うちのクラスは喫茶店だから、比企谷先生は無料とか?」
文実委員長「そんな感じで、お願いします」
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文化祭一般公開日
八幡「ん、来たか」
雪乃「こんにちは」
由比ヶ浜「やっはろー」
一色「先輩、こんにちは」
八幡「適当に楽しんでってくれ」
由比ヶ浜「ヒッキー、ハニトーないの?」
八幡「お前、それ好きな。どっかにあったぞ」
一色「じゃあ、結衣先輩、行きましょう」
雪乃「由比ヶ浜さん、一色さん…」
由比ヶ浜「ゆきのんはヒッキーと回ってね」
八幡「お、おい。俺は仕事中だぞ」
一色「平塚先生と城廻先輩には言ってあるので、大丈夫です」
由比ヶ浜「じゃあ、また後でね」
八幡「アイツら…」
雪乃「気を使わせてしまったわね」
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校内
生徒「比企谷先生!焼きそば食べてって!」
八幡「おう、また今度な」
生徒「奥さんも、どうぞ」
雪乃「お、奥さん…///」
八幡「まだ結納もしてねぇよ」
生徒「じゃあ、先生と彼女さん2名で~す」
ガラカラ
生徒達「結婚、おめでとうございま~す!!」
八幡「うおっ!なにこれ!」
雪乃「は、恥ずかしい…///」
………
……
…
八幡「なんだったんだ…」
雪乃「…///」
生徒「比企谷先生、メイド喫茶で~す」
八幡「可愛い可愛い」
生徒「先生、褒め方が雑~」
雪乃「なに、鼻の下伸ばしているのかしら」ギロッ
八幡「伸ばしてませんよ」
生徒「先生の彼女さんですか?」
八幡「まあな」
生徒「ぜひ、お茶を飲んでいってください!」
ガラカラ
生徒達「いらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様!比企谷先生!雪ノ下さん!ご結婚、おめでとうございます!」
ヒューヒュー
八幡「また、この展開…///」
雪乃「…///」
………
……
…
八幡「今日はどうしたんだ…」
雪乃「八幡は結婚することを、あちこちで言ってるのかしら?」
八幡「断じてない。そんなことしてみろ、平塚先生が…」
生徒「写真部で~す!記念写真いかがですか~!」
八幡「おぅ、お疲れ」
生徒「比企谷先生、待ってましたよ」
八幡「え?俺?」
生徒「さぁ、中へ。彼女さんも」
………
……
…
雪乃「八幡、なんだか疲れたわ」
八幡「俺もだよ」
八幡「体育館で座るか」
雪乃「そうね」
………
……
…
八幡「バンドの演奏か。少し騒がしいが、大丈夫か?」
雪乃「えぇ。少し休めれば」
ボーカル『次が最後の曲なんですが、比企谷先生!体育館にいらっしゃいますか?』
八幡「嫌な予感しかしないんだが…」
雪乃「答えてあげたら」
八幡「おぅ、居るぞ」
ボーカル『あそこにいらっしゃる比企谷先生ですが、ご結婚されます。みなさん、拍手!』
ワー
パチパチ
オメデトー
八幡「…///」
雪乃「…///」
ボーカル『比企谷先生に、お祝いの曲を歌わせていただきます。それでは聞いてください』
………
……
…
八幡「体育館もだったか」
雪乃「恥ずかしくて、死にそうよ」
八幡「部室で休もう」
雪乃「それがいいわね」
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廊下
平塚「今日話題の比企谷と雪ノ下じゃないか」
八幡「平塚先生の差し金ですか」
平塚「情報提供はしたが、黒幕は私ではない。もちろん、城廻でもない」
雪乃「じゃあ、誰が…」
平塚「すぐにわかるさ」
八幡「部室で休んできます」
雪乃「失礼します」
平塚「…チッ、リア充爆発しろ」
八幡「平塚先生、聞こえてます…」
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奉仕部 部室
八幡「ふぅ、少し落ち着いたか?」
雪乃「なんだったのかしらね」
八幡「誰の陰謀だ」
コンコン
雪乃「どうぞ」
八幡「雪乃が返事するのね」
文実委員長「失礼します」
雪乃「貴方は、この前の…」
八幡「文実の委員長様だ」
文実委員長「比企谷先生、雪ノ下さん、ご結婚おめでとうございます」
八幡「ありがとうな」
雪乃「ありがとう」
文実委員長「入って」
文実委員達「は~い」
文実委員達「おめでとうございます」
八幡「こんな花束もらったことないぞ」
雪乃「綺麗…」
文実委員長「比企谷先生も雪ノ下さんも、文化祭で苦労なされてると聞いて、いい思い出に上書き出来ればと思って…」
八幡「お前らだったのか…。参ったな。俺も雪乃も、こういうことになれてなくてな」
文実委員長「ご迷惑でしたか?」
八幡「いや。嬉し過ぎて、思考が追いつかないだけだ」
雪乃「なんて、言ったらいいのか…。とにかく、嬉しいわ」
文実委員達「では、失礼します」
文実委員長「喜んで頂けて、良かったです。では、残りの時間も…」
雪乃「待ちなさい」
文実委員長「はい、なんでしょうか?」
雪乃「貴方、まだ言いたいことがあるわよね?」
文実委員長「なんのことでしょうか?」
雪乃「私は貴方みたいに彼を見つめてる人を何人も知ってるわ」
文実委員長「!!!」
雪乃「私も席をはずすから…。後悔のないようにね」
八幡「なに言ってるんだ?」
雪乃「はぁ~。貴方もわかったかしら。こういう面倒くさい男なのよ」
文実委員長「…はい」
雪乃「では、がんばりなさい」
雪乃「八幡、これから起こることは嘘でもドッキリでもないから」
八幡「お、おう。わかった」
ガラカラ ピシャ
八幡「なんなんだよ…」
文実委員長「比企谷先生!」
八幡「お、おう。どうした?」
文実委員長「私は比企谷先生のことが好きです!」
八幡(そういうことか…)
八幡「ありがとう。気持ちは嬉しい。だが…」
文実委員長「わかってました…。生徒と教師、歳の差…。まして、先生は結婚されるんですから…」グズッ
文実委員長「先生には迷惑だったかもしれませんが、一色先生と城廻先生と雪ノ下さんが、チャンスをくれたので…」グズッ
八幡(一色と城廻先輩が絡んでたのか…)
八幡「すげぇな、お前」
文実委員長「え?」
八幡「告白って、すげぇ勇気がいることだ。しかも、叶わないってわかって出来るなんて、尊敬するよ」
文実委員長「そんなこと、ないです…」
八幡「そんなことあるんだよ。俺と雪乃なんて、高2から知り合ってるのに、やっとだぜ」
文実委員長「でも、それを実らせるなんて、先生も凄いです」
八幡「これは、内緒なんだがな、雪乃は俺が初恋らしいんだ」
文実委員長「え!そうなんですか!」
八幡「だから、俺よりアイツの方がすげぇよ」
文実委員長「いい話が聞けました」
八幡「これで、前へ進めそうか?」
文実委員長「はい。大丈夫です」
八幡「そうか。なら進んで行け。悩んだり挫けそうになったら、言ってこい。恋愛相談は無理だがな」
文実委員長「はい!」
八幡「よし!いい顔だ」
文実委員長「私、比企谷先生のことを好きになって良かったです。じゃあ、失礼します」
八幡「おぅ、またな」
~~~~~~~~~~
奉仕部前廊下
雪乃「城廻先輩も一枚噛んでいたんですね」
城廻「う~ん、よくわからないなぁ」
ガラカラ
文実委員長「失礼しました」
文実委員長「雪ノ下さん、ありがとうございました」ペコッ
雪乃「いいのよ」
文実委員長「城廻先生、泣いてもいいですか?」
城廻「うん。じゃあ、生徒会室に行こうか」
文実委員長「はい」
………
……
…
ガラカラ
八幡「お待たせ」
雪乃「大丈夫よ。私もそろそろ帰るわ」
八幡「校門まで、送るよ」
雪乃「お願いするわ、鈍感難聴主人公さん」
八幡「仕方ないだろ、生徒が俺のことを、そういう目で見てるとは思わかったからな」
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校門
八幡「由比ヶ浜と一色は、先に帰ったみたいだな」
雪乃「してやられたわ」
八幡「でも、みんなのお陰で、いい文化祭の思い出になったな」
雪乃「そうね」
八幡「なぁ、雪乃」
雪乃「なにかしら」
八幡「改めて言うよ。幸せになろうな」
雪乃「ええ。もちろんよ」
終わり