やはり、俺の大人ラブコメはまちがっている   作:おたふみ

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八幡と雪乃の結婚が決まって、しばらくして…


雪ノ下雪乃編 Another episode

八幡の部屋

 

八幡「もうすぐ文化祭だ」

 

雪乃「もうそんな季節なのね」

 

八幡「俺たちみたいなことがなく出来ればいいな」

 

雪乃「そうね。しっかりサポートしてあげて」

 

八幡「そのつもりだ」

 

~~~~~~~~~

後日

総武高 会議室

 

文実委員長「それでは、スローガンを決めていきたいと思います」

 

城廻「比企谷君、あの時を思い出すね」

 

八幡「黒歴史を思い出させないでくださいよ」

 

城廻「比企谷君は、嫌な役をやってくれたよね」

 

八幡「昔のことです」

 

文実委員A「『人』なんてどうですか?」

 

八幡「却下!」

 

城廻「プププッ」

 

文実委員A「なんでですか?」

 

文実委員B「お前、比企谷先生の伝説のスローガン知らないのか?」

 

八幡「そのこといいから!とにかく『人』は却下」

 

文実委員長「それは、私も知っている話なので…無しで」

 

………

……

 

文実委員長「比企谷先生、すいません。あんな話題になってしまって」

 

八幡「別にお前が悪いわけじゃねぇよ」

 

文実委員長「でも、先生は文化祭で…」

 

八幡「俺はいい思い出がないから、お前らには、いい文化祭にしてほしい。それだけだ」

 

文実委員長「はい。がんばります」

 

八幡「あんまり、がんばり過ぎるなよ。がんばり過ぎて倒れたヤツを知ってるからな」

 

文実委員長「はい」

 

八幡「あとクラスにも少しは顔を出せよ」

 

文実委員長「でも、それじゃあ…」

 

八幡「何事もバランスは大事ってことだ」

 

文実委員長「でも、不公平が出そうで」

 

八幡「タイムキーパー兼コントローラーをおいて、ホワイトボードで管理すれば出来るだろ」

 

文実委員長「やってみます」

 

八幡「俺や城廻先生もフォローはする。楽しんでこその文化祭だ」

 

~~~~~~~~~~~

 

その夜

八幡の部屋

 

雪乃「そう、そんなことがあったのね」

 

八幡「まぁ、俺みたいなヤツはいないとしても、楽しんでもらいたいからな」

 

雪乃「そうね」

 

八幡「ところでなんだが……」

 

雪乃「なにかしら」

 

八幡「雪乃は自分の部屋に帰ってるの?」

 

雪乃「帰ってるわよ」

 

八幡「どれくらい?」

 

雪乃「週に2日ほど…」

 

八幡「はぁぁ~」

 

雪乃「ため息つかないでくれるかしら。私を比企谷菌に感染させるつもり?」

 

八幡「菌扱いするな。それと、雪乃は比企谷菌にもう感染してるから手遅れだ」

 

雪乃「そう。では、比企谷菌の根本から根絶やしにしましょうか?」ニコッ

 

八幡「笑顔が怖ぇよ。それでだな、文化祭が終わったら、少し落ち着くから、二人で住む部屋を探しにいくか?」

 

雪乃「わ、私は通っていてもいいのだけど、貴方が言うなら…///」

 

八幡「じゃあ、決まりだな」

 

~~~~~~~~~~~

 

後日

総武高

 

文実委員長「城廻先生は、比企谷先生の文化祭でのこと知っているんですか?」

 

城廻「私は生徒会長だったからね」

 

雪乃「失礼するわ」

 

城廻「雪ノ下さん、いらっしゃい。今日はどうしたの?」

 

雪乃「姉さんの代わりに有志団体の書類を提出しに…」

 

城廻「比企谷君なら、もう少ししたら来るよ」

 

雪乃「な!わ、私は別に…///」

 

文実委員長「城廻先生、こちらの方は?」

 

城廻「比企谷先生の奥さんだよ」

 

雪乃「城廻先輩、まだ結婚していないので…///」

 

文実委員長「あ~!噂の!すごい美人ですね」

 

城廻「雪ノ下さんも、文実頑張ってくれたね」

 

雪乃「私は倒れてご迷惑を…」

 

城廻「そんなことないよ~!雪ノ下さんと比企谷君がいたから、なんとか出来たんだよ」

 

ガラカラ

 

八幡「がんばってるか~」

 

雪乃「…こんにちは…///」

 

八幡「お、おう…///」

 

城廻「なに、見つめあってるのかな」

 

八幡「い、いや別に!」

 

雪乃「そんことは!」

 

城廻「仲がいいね」

 

八幡「…///」

 

雪乃「…///」

 

~~~~~~~~~~

 

後日

会議室

 

文実委員長「では、本日の議題は以上になりますが、ここからは、私からのお願いだと思って聞いてください」

 

ザワザワ

 

文実委員長「比企谷先生が、結婚することになりました」

 

オォ

 

文実委員長「比企谷先生もお相手の女性も総武高の卒業生です。聞いた話ですが、比企谷先生もお相手の方も、文実でご苦労をされて、いい思い出がないとのことです。ですので、お祝いの意味も込めて、何かサプライズな演出を、したいと思っています。私的なお願いですが、協力いただけないでしょうか?」

 

文実委員A「結構、目一杯なんだけど…」

 

文実委員B「簡単なことでいいのかな?」

 

文実委員C「うちのクラスは喫茶店だから、比企谷先生は無料とか?」

 

文実委員長「そんな感じで、お願いします」

 

~~~~~~~~~~~~

 

文化祭一般公開日

 

八幡「ん、来たか」

 

雪乃「こんにちは」

 

由比ヶ浜「やっはろー」

 

一色「先輩、こんにちは」

 

八幡「適当に楽しんでってくれ」

 

由比ヶ浜「ヒッキー、ハニトーないの?」

 

八幡「お前、それ好きな。どっかにあったぞ」

 

一色「じゃあ、結衣先輩、行きましょう」

 

雪乃「由比ヶ浜さん、一色さん…」

 

由比ヶ浜「ゆきのんはヒッキーと回ってね」

 

八幡「お、おい。俺は仕事中だぞ」

 

一色「平塚先生と城廻先輩には言ってあるので、大丈夫です」

 

由比ヶ浜「じゃあ、また後でね」

 

八幡「アイツら…」

 

雪乃「気を使わせてしまったわね」

 

~~~~~~~~~~~~

 

校内

 

生徒「比企谷先生!焼きそば食べてって!」

 

八幡「おう、また今度な」

 

生徒「奥さんも、どうぞ」

 

雪乃「お、奥さん…///」

 

八幡「まだ結納もしてねぇよ」

 

生徒「じゃあ、先生と彼女さん2名で~す」

 

ガラカラ

 

生徒達「結婚、おめでとうございま~す!!」

 

八幡「うおっ!なにこれ!」

 

雪乃「は、恥ずかしい…///」

 

………

……

 

八幡「なんだったんだ…」

 

雪乃「…///」

 

生徒「比企谷先生、メイド喫茶で~す」

 

八幡「可愛い可愛い」

 

生徒「先生、褒め方が雑~」

 

雪乃「なに、鼻の下伸ばしているのかしら」ギロッ

 

八幡「伸ばしてませんよ」

 

生徒「先生の彼女さんですか?」

 

八幡「まあな」

 

生徒「ぜひ、お茶を飲んでいってください!」

 

ガラカラ

 

生徒達「いらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様!比企谷先生!雪ノ下さん!ご結婚、おめでとうございます!」

 

ヒューヒュー

 

八幡「また、この展開…///」

 

雪乃「…///」

 

………

……

 

八幡「今日はどうしたんだ…」

 

雪乃「八幡は結婚することを、あちこちで言ってるのかしら?」

 

八幡「断じてない。そんなことしてみろ、平塚先生が…」

 

生徒「写真部で~す!記念写真いかがですか~!」

 

八幡「おぅ、お疲れ」

 

生徒「比企谷先生、待ってましたよ」

 

八幡「え?俺?」

 

生徒「さぁ、中へ。彼女さんも」

 

………

……

 

雪乃「八幡、なんだか疲れたわ」

 

八幡「俺もだよ」

 

八幡「体育館で座るか」

 

雪乃「そうね」

 

………

……

 

八幡「バンドの演奏か。少し騒がしいが、大丈夫か?」

 

雪乃「えぇ。少し休めれば」

 

ボーカル『次が最後の曲なんですが、比企谷先生!体育館にいらっしゃいますか?』

 

八幡「嫌な予感しかしないんだが…」

 

雪乃「答えてあげたら」

 

八幡「おぅ、居るぞ」

 

ボーカル『あそこにいらっしゃる比企谷先生ですが、ご結婚されます。みなさん、拍手!』

 

ワー

パチパチ

オメデトー

 

八幡「…///」

 

雪乃「…///」

 

ボーカル『比企谷先生に、お祝いの曲を歌わせていただきます。それでは聞いてください』

 

………

……

 

 

八幡「体育館もだったか」

 

雪乃「恥ずかしくて、死にそうよ」

 

八幡「部室で休もう」

 

雪乃「それがいいわね」

 

~~~~~~~~~~~

 

廊下

 

平塚「今日話題の比企谷と雪ノ下じゃないか」

 

八幡「平塚先生の差し金ですか」

 

平塚「情報提供はしたが、黒幕は私ではない。もちろん、城廻でもない」

 

雪乃「じゃあ、誰が…」

 

平塚「すぐにわかるさ」

 

八幡「部室で休んできます」

 

雪乃「失礼します」

 

平塚「…チッ、リア充爆発しろ」

 

八幡「平塚先生、聞こえてます…」

 

~~~~~~~~~~

 

奉仕部 部室

 

八幡「ふぅ、少し落ち着いたか?」

 

雪乃「なんだったのかしらね」

 

八幡「誰の陰謀だ」

 

コンコン

 

雪乃「どうぞ」

 

八幡「雪乃が返事するのね」

 

文実委員長「失礼します」

 

雪乃「貴方は、この前の…」

 

八幡「文実の委員長様だ」

 

文実委員長「比企谷先生、雪ノ下さん、ご結婚おめでとうございます」

 

八幡「ありがとうな」

 

雪乃「ありがとう」

 

文実委員長「入って」

 

文実委員達「は~い」

 

文実委員達「おめでとうございます」

 

八幡「こんな花束もらったことないぞ」

 

雪乃「綺麗…」

 

文実委員長「比企谷先生も雪ノ下さんも、文化祭で苦労なされてると聞いて、いい思い出に上書き出来ればと思って…」

 

八幡「お前らだったのか…。参ったな。俺も雪乃も、こういうことになれてなくてな」

 

文実委員長「ご迷惑でしたか?」

 

八幡「いや。嬉し過ぎて、思考が追いつかないだけだ」

 

雪乃「なんて、言ったらいいのか…。とにかく、嬉しいわ」

 

文実委員達「では、失礼します」

 

文実委員長「喜んで頂けて、良かったです。では、残りの時間も…」

 

雪乃「待ちなさい」

 

文実委員長「はい、なんでしょうか?」

 

雪乃「貴方、まだ言いたいことがあるわよね?」

 

文実委員長「なんのことでしょうか?」

 

雪乃「私は貴方みたいに彼を見つめてる人を何人も知ってるわ」

 

文実委員長「!!!」

 

雪乃「私も席をはずすから…。後悔のないようにね」

 

八幡「なに言ってるんだ?」

 

雪乃「はぁ~。貴方もわかったかしら。こういう面倒くさい男なのよ」

 

文実委員長「…はい」

 

雪乃「では、がんばりなさい」

 

雪乃「八幡、これから起こることは嘘でもドッキリでもないから」

 

八幡「お、おう。わかった」

 

ガラカラ ピシャ

 

八幡「なんなんだよ…」

 

文実委員長「比企谷先生!」

 

八幡「お、おう。どうした?」

 

文実委員長「私は比企谷先生のことが好きです!」

 

八幡(そういうことか…)

 

八幡「ありがとう。気持ちは嬉しい。だが…」

 

文実委員長「わかってました…。生徒と教師、歳の差…。まして、先生は結婚されるんですから…」グズッ

 

文実委員長「先生には迷惑だったかもしれませんが、一色先生と城廻先生と雪ノ下さんが、チャンスをくれたので…」グズッ

 

八幡(一色と城廻先輩が絡んでたのか…)

 

八幡「すげぇな、お前」

 

文実委員長「え?」

 

八幡「告白って、すげぇ勇気がいることだ。しかも、叶わないってわかって出来るなんて、尊敬するよ」

 

文実委員長「そんなこと、ないです…」

 

八幡「そんなことあるんだよ。俺と雪乃なんて、高2から知り合ってるのに、やっとだぜ」

 

文実委員長「でも、それを実らせるなんて、先生も凄いです」

 

八幡「これは、内緒なんだがな、雪乃は俺が初恋らしいんだ」

 

文実委員長「え!そうなんですか!」

 

八幡「だから、俺よりアイツの方がすげぇよ」

 

文実委員長「いい話が聞けました」

 

八幡「これで、前へ進めそうか?」

 

文実委員長「はい。大丈夫です」

 

八幡「そうか。なら進んで行け。悩んだり挫けそうになったら、言ってこい。恋愛相談は無理だがな」

 

文実委員長「はい!」

 

八幡「よし!いい顔だ」

 

文実委員長「私、比企谷先生のことを好きになって良かったです。じゃあ、失礼します」

 

八幡「おぅ、またな」

 

~~~~~~~~~~

 

奉仕部前廊下

 

雪乃「城廻先輩も一枚噛んでいたんですね」

 

城廻「う~ん、よくわからないなぁ」

 

ガラカラ

 

文実委員長「失礼しました」

 

文実委員長「雪ノ下さん、ありがとうございました」ペコッ

 

雪乃「いいのよ」

 

文実委員長「城廻先生、泣いてもいいですか?」

 

城廻「うん。じゃあ、生徒会室に行こうか」

 

文実委員長「はい」

 

………

……

 

ガラカラ

 

八幡「お待たせ」

 

雪乃「大丈夫よ。私もそろそろ帰るわ」

 

八幡「校門まで、送るよ」

 

雪乃「お願いするわ、鈍感難聴主人公さん」

 

八幡「仕方ないだろ、生徒が俺のことを、そういう目で見てるとは思わかったからな」

 

~~~~~~~~~~~

 

校門

 

八幡「由比ヶ浜と一色は、先に帰ったみたいだな」

 

雪乃「してやられたわ」

 

八幡「でも、みんなのお陰で、いい文化祭の思い出になったな」

 

雪乃「そうね」

 

八幡「なぁ、雪乃」

 

雪乃「なにかしら」

 

八幡「改めて言うよ。幸せになろうな」

 

雪乃「ええ。もちろんよ」

 

 

終わり

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