やはり、俺の大人ラブコメはまちがっている   作:おたふみ

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三浦優美子編

カラオケでの同窓会から数週間後

八幡の部屋

 

八幡(ん?朝か。昨日はなにしてたんだっけ?)

 

ふにっ

 

八幡(何?この柔らかい感触は?)フニフニッ

 

???「ああん…」

 

八幡「え?」

 

八幡(誰?この金髪さんは?しかも裸…。俺も裸…)

 

八幡(とりあえず、一服して落ち着こう…)シュボッ

 

八幡(ふぅ~。順番に思いだそう)

 

八幡(仕事帰りに一人で飲んだ。帰りにたまたま三浦に会って、一緒にもう一軒で飲んだ。三浦が飲み足りないって騒いだから、俺ん家で更に飲んだ…。ここまでは、何もない…。OK俺超クール)

 

八幡(そして、三浦が葉山に相手にされないと愚痴りだし、あーしには魅力がないと泣き出した。そんなことないとなだめる。ここまでもOK)

 

八幡(じゃあ、ヒキオはあーしのと抱けるのかと言われ、勿論、三浦みたいな美人なら大歓迎だと言って…、言って…、キスをして、そのまま…)

 

八幡(あれれ~、おかしいぞ)

 

優美子「ん?あれ?ヒキオ?おはよう…///」

 

八幡(なに顔を赤くしてこっち見てるんですか)

 

八幡「お、おはよう…」

 

優美子「き、昨日は、その…良かったよ…///」

 

八幡(なにその可愛い感じ。お持ち帰りしちゃうよ。あ、俺ん家だ)

 

八幡「あ、あぁ。俺、初めてだったから、上手く出来たなら、良かったよ…///」

 

優美子「あ、あーしも初めてだったけど、気持ち良くなっちゃったし…///」

 

八幡「体、大丈夫か?」

 

優美子「ちょっと違和感あるけど平気。シャワー借りていい?」

 

八幡「おう」

 

………

……

 

八幡(やっちまったか、俺)

 

優美子「あぁ~!」

 

八幡「どうした、三浦…って、隠してくれ」

 

優美子「打ち合わせ、忘れてた!」

 

八幡「時間大丈夫か?」

 

優美子「急げばギリギリで」

 

………

……

 

優美子「あーし、行くし!」

 

八幡「気をつけてな」

 

優美子「じゃあ、またね。八幡…///」

 

八幡「っ!!」

 

タタタタッ

 

八幡(行っちまった…。なんだ、あの名前呼び。俺の名前で知ってたんだ…)

 

八幡(三浦にしたら、ただの一晩の遊びだろうな)

 

八幡(さて、今日は日曜日だし二度寝しますか)

 

八幡(あぁ、枕からいい匂いが…)

 

………

……

 

八幡「Zzz…」

 

prrrrr

 

八幡(ん?電話…。誰だ?…由比ヶ浜か)

 

八幡「なんだ?」

 

由比ヶ浜『ヒッキー、優美子になにしたの!!』

 

八幡「デカイ声を出すなよ」

 

由比ヶ浜『ごめん…。てか、優美子と何があったの?』

 

八幡「昨日の夜、たまたま一緒になって飲んだだけだが」

 

由比ヶ浜『嘘だ!優美子がヒッキーの連絡先を聞いてきたし、それに…』

 

八幡「それに?」

 

由比ヶ浜『ヒキオはあーしが貰うって…』

 

八幡「え?」

 

由比ヶ浜『どういうこと?』

 

八幡「待て。俺も状況がつかめん。三浦に番号とアドレス教えたんだよな?」

 

由比ヶ浜『うん』

 

八幡「わかった。三浦に真意を聞いてみる」

 

由比ヶ浜『わかったよ。ヒッキー?』

 

八幡「なんだ?」

 

由比ヶ浜『優美子、ああ見えて純情だからね。泣かしたらダメだよ』

 

八幡「肝に命じておきます」

 

p

 

八幡(どういうことだ?)

 

………

……

 

prrrrr

 

八幡(知らない番号…三浦か?)

 

八幡「もしもし?」

 

優美子「八幡?あーし!」

 

八幡「三浦か?」

 

優美子「そう。アンタ、家に居る?」

 

八幡「あぁ、居るぞ」

 

優美子「今から行くから」

 

八幡「お、おう」

 

p

 

八幡(これで、三浦と話が出来る)

 

………

……

 

ピンポーン

ガチャ

 

八幡「おう」

 

優美子「朝ぶりだね…///」

 

八幡「とりあえず、上がれよ」

 

優美子「お邪魔します。台所借りていい?」

 

八幡「あぁ、いいけど。なにするんだ?」

 

優美子「夕御飯作るから、一緒に食べるし」

 

八幡「へ?」

 

優美子「なにか予定あった?」

 

八幡「いや、ないけど…」

 

優美子「じゃあ、支度するし。待っててね」

 

八幡「お、おう」

 

八幡(あーしさん、鼻歌歌いながら、ご飯作ってる…。なにそれ、可愛い)

 

………

……

 

八幡「いただきます」

 

優美子「いただきます」

 

優美子「どうかな?」

 

八幡「旨いな。三浦って料理出来たんだな」

 

優美子「当たり前だし。それと、三浦じゃなくて優美子って呼べし」

 

八幡「…あーしさん」

 

優美子「あ!」ギロッ

 

八幡「ゆ、優美子…///」

 

優美子「なに、八幡…///」

 

八幡「えっと、俺達は付き合ってるのかな?」

 

優美子「え?違うの…」

 

八幡「えっ」

 

優美子「昨日、あんなことしたのに?」

 

八幡「えっ」

 

優美子「昨日、いっぱい名前呼んでくれたのに…」グズッ

 

八幡「えっ」

 

優美子「遊びだったの…」グズッ

 

八幡「い、いや違わない。俺と優美子は付き合ってる。ただ確認したかっただけだ」

 

優美子「良かった。あーしは八幡が彼氏で嬉しいし…///」

 

八幡「そ、そうか。俺も優美子みたいな美人な彼女が出来て嬉しいぞ」

 

優美子「美人なんて…///」

 

八幡(由比ヶ浜の言う通り純情乙女だな、あーしさん)

 

優美子「ねぇ、明日はオフだから泊まってもいい?」

 

八幡「俺は明日は仕事だから、早寝するぞ」

 

優美子「一緒に居たいだけだし…///」

 

八幡(こんなのあーしさんじゃない!)

 

~~~~~~~~~~

 

翌朝

 

八幡(結局、昨日もいたしてしまった…)

 

八幡(涙目で、あーし魅力ないのとか言われたら…)

 

優美子「おはよう、八幡♪もうすぐ朝ごはん出来るからね」

 

八幡「ありがと」

 

八幡(あーしさんは、今朝もご機嫌でご飯を作ってくれてる…。俺のどこがいいんだか…)

 

八幡「じゃあ、行ってきます」

 

優美子「いってらっしゃい」

 

八幡「そうだ。なし崩し的に付き合い始めたけど、ちゃんと話しような」

 

優美子「…うん、わかった」

 

~~~~~~~~~~

 

 

八幡「ただいま」

 

優美子「おかえり~♪」

 

八幡「こんな時間まで居て、明日の仕事は大丈夫か?」

 

優美子「撮影は午後からだから、大丈夫だし」

 

八幡「そっか」

 

優美子「ご飯食べる?」

 

八幡「その前に、ちゃんと話しよう」

 

優美子「わかった」

 

八幡「優美子は俺のこと、好きなのか?」

 

優美子「うん」

 

八幡「俺のどこがいいんだ?こんなひねくれたボッチだぞ?優美子なら、もっといい男いるだろ?」

 

優美子「最初は、結衣が好きなヤツってどんなんだろうって思ってた。」

 

優美子「ちょっと気になるかなぁって感じで高校卒業して、大学出て、この前の同窓会で会ったら、凄く格好よくなってて…」

 

優美子「思いきって、この前…///」

 

八幡「なるほどね」

 

優美子「お願いがあるんだけど…」

 

八幡「なんだ?」

 

優美子「勢いであんなことしちゃって、付き合ってるなんて言わせちゃったけど、あーしと付き合うのは、イヤ?」

 

八幡「イヤではないんだか…」

 

優美子「お試し期間っていうのはどうかな?」

 

八幡「なにそれ?」

 

優美子「あーしのことがイヤだったら、フッてくれてかまわない。八幡がそのまま付き合ってもいいなら、付き合ってほしい」

 

八幡「なんかそれ、俺に都合良すぎないか?」

 

優美子「そうかもしれない…。でも、八幡にあーしのこと知ってほしいし…」

 

八幡「それに、三浦に…」

 

優美子「優美子!」

 

八幡「優美子に、名前で呼ばれるのに馴れなくて…」

 

優美子「そのうちに、なれるよ。ね、八幡」ギュ

 

八幡「急にくっつくなよ…///」

 

優美子「イヤだった?」

 

八幡「その、あれだ!ドキドキする!」

 

八幡「可愛いし、柔らかいモノがあたってるし、いい匂いする」

 

優美子「可愛い…///」

 

八幡「あ、声に出ちゃった…///」

 

優美子「柔らかいって、おっぱい?」 フニフニッ

 

八幡「ダメだ!優美子の柔らかいのが当たると、俺のが硬くなってしまう!!」

 

優美子「これ?」ギュ

 

八幡「あうっ!」

 

優美子「ご飯食べたら…ね…///」

 

八幡「お、おう…///」

 

~~~~~~~~~~

 

翌朝

 

八幡(また、いたしてしまった…///)

 

優美子「おはよう」

 

八幡「おはよう」

 

八幡「優美子って、今は東京に住んでるんだろ?」

 

優美子「そうだけど」

 

八幡「千葉と往復、大変じゃない?」

 

優美子「大変…かな」

 

八幡「だろ」

 

優美子「でも、八幡が可愛いがってくれるのがうれしいし…///」

 

八幡「お、おう…///」

 

優美子「ねぇ」

 

八幡「ん」

 

優美子「あーし、重いかな…」

 

八幡「気にするな」

 

優美子「…ありがとう」

 

~~~~~~~~~~~~

 

数日後

奉仕部部室

 

八幡(平和だねぇ…。マッ缶最高)ズズズッ

 

一色「…」ペラッ

 

八幡「で、一色は何をしてるんだ?」

 

一色「ファッション誌見てますけど…」ペラッ

 

八幡「あっそ…」

 

一色「はぁ~」

 

八幡「なんだよ、そのため息は。なにか不服か?」

 

一色「いやぁ、三浦先輩はキレイだなぁと思いまして」

 

八幡「ゲホッゲホッ!」

 

一色「先輩、汚いです!あと三浦先輩に反応するとかキモイです」

 

八幡「あれだ、いきなり同級生の名前が出たから、驚いたんだよ」

 

一色「ほら、見てくださいよ」

 

八幡「確かに、美人だよな…」

 

八幡(この三浦が俺の前だと…///)

 

一色「なに凝視してるんですか?ホントにキモイですよ。あと、キモイです」

 

八幡「キモイ連呼すんなし!」

 

一色「三浦先輩のマネですか?」

 

八幡「あ、あぁ」

 

八幡(口調が感染ったか…)

 

~~~~~~~~~~~

 

数日後

夕方

職員室

 

八幡(今日の仕事もあと少し…)

 

教員A「比企谷先生に、お客さんが来てますよ」

 

八幡「あ、はい」

 

教員A「駐車場で待ってるとのことで、三浦さんとおっしゃいました」

 

八幡「え?」

 

一色「え?」

 

城廻「え?」

 

一色「先輩!なんで、三浦先輩が先輩を訪ねて来るんですか?」

 

八幡「し、しらん!取り敢えず行ってくる」

 

~~~~~~~~~~~

 

駐車場

 

八幡(わぁ、女子に囲まれてる。そりゃ、モデルやってればなぁ。すげぇな赤いスポーツカーって…)

 

三浦「ヒキオ、遅いし!」

 

八幡「急に来るなよ」

 

女子生徒A「先生!モデルの三浦優美子さんと知り合いなんですか?」

 

八幡「あぁ、同級生だ。ここの卒業生だぞ」

 

女子生徒B「そうなんですか!」

 

八幡「そうだ。お前ら離れろ。俺が話出来ん」

 

女子生徒C「今度、色々教えてください」

 

キャッキャッ

 

八幡「まったく…。で、どうしたんだ?」

 

優美子「一緒に帰るし」

 

八幡「え?」

 

優美子「終わるまで待ってるから」

 

八幡「はぁ、わかったよ。片付けてくる」

 

~~~~~~~~~~~

 

職員室

 

一色「なんだったんですか?」

 

八幡「なんか用事があるんだとよ」

 

一色「三浦先輩が、先輩なんかに何の用事なんですかね?」

 

八幡「それこそ、しらん。お先に失礼します」

 

城廻「お疲れ様~」

 

~~~~~~~~

 

駐車場

 

八幡「悪い、待たせたな」

 

優美子「大丈夫だし。ヒキオ、アンタ免許は持ってるの?」

 

八幡「あぁ、持ってるぞ」

 

優美子「運転しろし」

 

八幡「は?」

 

優美子「いいから、運転しろし!」

 

八幡「わかったよ」

 

~~~~~~~~~~

 

車中

 

八幡「で、どこに行けばいい?」

 

優美子「八幡ん家」

 

八幡「俺ん家、好きだな」

 

優美子「だって、外だと邪魔されちゃうし…」

 

八幡「まぁ、優美子は有名人だしな」

 

prrrrr

 

八幡「ん、電話…。げ!」

 

優美子「誰から?」

 

八幡「…由比ヶ浜」

 

優美子「あーしが出る、貸して」

 

八幡「あっ」

 

優美子「もしもし?」

 

由比ヶ浜『え?だれ?』

 

優美子「あーし」

 

由比ヶ浜『優美子!』

 

優美子「ヒキオは運転中」

 

由比ヶ浜『あれ?ヒッキー、車持ってたっけ?』

 

優美子「あーしの車」

 

由比ヶ浜『ちょうど良かった。この前の話を聞いてもいいかな?』

 

優美子「いいけど、どこで会う?」

 

由比ヶ浜『ファミレスとかでいい?』

 

優美子「駅前のサイゼね」

 

由比ヶ浜『じゃあ、後でね』

 

優美子「駅前のサイゼに行って」

 

八幡「俺に拒否権は?」

 

優美子「あるわけないし」

 

八幡「ですよね…」

 

優美子「…」ジー

 

八幡「なんだよ、こっち見て」

 

優美子「…横顔も格好いい…///」

 

八幡「あーしさん、本当にどうしたの?悪いモノでも食べた?」

 

優美子「優美子!二人の時は名前で呼んでほしいし…///」モジモジ

 

八幡(なんだろうね、このギャップ…)

 

~~~~~~~~~~

 

サイゼ

 

八幡「三浦さん、もうちょっと離れてもらえませんかね?」

 

優美子「ダメだし」

 

八幡「馴れてないんだよ」

 

優美子「結衣、早く来ないかなぁ」

 

八幡「さっきから、すげぇ見られてるんですけど…。特に女の子」

 

優美子「うちの雑誌見てる娘じゃないの」

 

八幡「平気なの?」

 

優美子「大丈夫っしょ。あ、結衣が来た。結衣~!」

 

由比ヶ浜「お待たせ」

 

八幡「おう」

 

由比ヶ浜「優美子、ヒッキーと近くない?」

 

優美子「結衣、ヤキモチ?」

 

由比ヶ浜「や、やいてないし!」

 

優美子「じゃあ、大丈夫だし」

 

由比ヶ浜「むぅ」プクー

 

八幡「なに、むくれてるんだよ」

 

由比ヶ浜「むくれてないし!ヒッキー、マジキモイ」

 

優美子「ヒトの彼氏にキモイとか言うなし!」

 

八幡「お、おい」

 

由比ヶ浜「か、かかかか彼氏!!!」

 

優美子「ねぇ」

 

八幡「お試しだがな」

 

優美子「むっ!」ツネッ

 

八幡「イテテテッ!つねるなよ」

 

優美子「ふんっ」

 

由比ヶ浜「お試し?」

 

八幡「なんていうの?俺と三浦が合うか合わないか?みたいな?」

 

優美子「まぁ、そんな感じ…かな?それと、ちゃんと優美子って呼べし!」

 

由比ヶ浜「でも、優美子。隼人君はいいの?」

 

優美子「隼人は雪ノ下さん一本に絞ったみたいだから。ヒキオはフリーだし」

 

由比ヶ浜「た、確かに…。でも、隼人君、フラれると思うよ。ゆきのん、毛嫌いしてたし…」

 

優美子「でもさ、待つのも疲れたし…」

 

由比ヶ浜「そうなんだ」

 

優美子「そんなわけで、ヒキオとお試し期間を始めたわけ」

 

由比ヶ浜「ヒッキーはそれでいいの?」

 

八幡「三浦みたいな美人とお試しとはいえ付き合えるなんて、そうそうないからな。いい経験をさせてもらってるよ」

 

優美子「あ!」ギロッ

 

八幡「…優美子」

 

優美子「よし」

 

由比ヶ浜(ヒッキーと優美子じゃ性格合わないから大丈夫かなぁ?一応、ゆきのんにも報告しよう)

 

~~~~~~~~~~~~~

 

八幡の部屋

 

八幡「ただいま」

 

優美子「ただいま」

 

八幡「コーヒー飲むか?」

 

優美子「ありがとう」

 

八幡「由比ヶ浜、イマイチ納得してなかったな」

 

優美子「仕方ないよ」

 

八幡「仲が悪くなったりしないか?」

 

優美子「わからない…。でも、自分の気持ちに嘘つきたくないし…」

 

八幡「すげぇな、優美子は」

 

優美子「そんなことないよ」

 

八幡「俺はそんなに素直になれないからな」

 

優美子「素直になればいいのに」

 

八幡「ま、ちゃんと理由はあるんだかな。そのうち話すよ」

 

優美子「ねぇ、八幡…」

 

八幡「ん?」

 

優美子「今夜も…ね…///」

 

八幡「なぁ、優美子」

 

優美子「なに?イヤなの?」

 

八幡「イヤじゃないんだかな」

 

優美子「じゃあ、なに?」

 

八幡「俺が優美子のカラダを目当てに付き合ってるみたいで…。心ぐるしいんだが…」

 

優美子「あーしはそれでもいいし…」

 

八幡「え?」

 

優美子「それだけの繋がりでも、八幡と一緒にいたい…」

 

八幡「優美子…。こっちにおいで」

 

優美子「うん…」

 

八幡「ちゃんと考えてるからな」ギュ

 

優美子「うん」

 

八幡「だから、そんなこと言うな」チュ

 

優美子「ん…」

 

八幡「なあ」

 

優美子「なに?」

 

八幡「格好つけ過ぎかな?」

 

優美子「そうだね」

 

八幡「それとさ…」

 

優美子「なに?」

 

八幡「本当に三浦優美子?」

 

優美子「あ!」ギロッ

 

八幡「怖い怖い、あと恐い。間違いなく本物だわ」

 

~~~~~~~~~~~

 

数日後

 

八幡の部屋

 

優美子「これ買って来た」

 

八幡「ネックレス?」

 

優美子「うん、お揃い…///」

 

八幡「え?」

 

優美子「あーしは東京で、八幡は千葉で離れてるから、何かお揃いのモノが欲しかったんだ」

 

八幡「いくらしたんだよ。払うぞ」

 

優美子「これは、あーしがしたかったからいいの」

 

八幡「なんか悪いな」

 

優美子「悪いと思うなら、ちゃんとつけること」

 

八幡「はい」

 

優美子「それと、今度テレビに出るんだ」

 

八幡「すげぇ」

 

優美子「深夜番組でヒナ壇に座るだけなんだけどね」

 

八幡「絶対見るよ。録画する」

 

優美子「途中でネックレス触るから、見ててね」

 

八幡「なんでだ?」

 

優美子「八幡にだけの合図だし…///」

 

八幡「大丈夫か?そんなことして」

 

優美子「バレなければ、余裕だし」

 

~~~~~~~~~~~

 

数日後

 

由比ヶ浜「ヒッキー始まるよ」

 

一色「先輩、早く」

 

海老名「ヒキタニ君、このマンガ貸して」

 

雪ノ下「早くしなさい」

 

八幡「おい、一人マンガ読もうとしてたのが居るぞ」

 

八幡(なんで、俺ん家なのかな)

 

八幡「ほら、適当に飲んでくれ」

 

一色「始まりましたね」

 

由比ヶ浜「ほら、ヒッキー!優美子だよ」バンバン

 

八幡「わかってるから叩くな」

 

雪ノ下「さすが、モデルをやってるだけあるわね」

 

海老名「この芸人さんとあっちの芸人さんで…愚腐腐」

 

八幡「違う目的でテレビ見てるヤツが混じってるぞ」

 

由比ヶ浜「姫菜、ちゃんと見ないと」

 

優美子『あーしですか?あーしは外見より性格だし』

 

由比ヶ浜「しゃべり方そのままだね」

 

八幡(ネックレス触った…///)

 

由比ヶ浜「ヒッキー、顔が赤いよ」

 

八幡「なんでもねぇよ」

 

八幡(こんなことで伝わるとは思えないが、俺も…)

 

雪ノ下「比企谷君、どうかしたの?」

 

八幡「いや。三浦、綺麗だな」

 

雪ノ下「…そうね」

 

~~~~~~~~~~~~

 

翌日

八幡の部屋

 

優美子『見てくれた?』

 

八幡「もちろん。由比ヶ浜から連絡いってないか?」

 

優美子『テレビ自体じゃなくて、合図だし』

 

八幡「見たよ」

 

優美子『伝わった?』

 

八幡「あぁ、俺もネックレス触ってたよ」

 

優美子『伝わったんだね』

 

八幡「あぁ」

 

優美子『あ~、八幡に会いたい』

 

八幡「俺もだよ」

 

優美子『え?』

 

八幡「なんでもない。次はいつこっちに、来るんだ?」

 

優美子『明後日ぐらいかな』

 

八幡「鍵はポストに入れておく」

 

優美子『いいの?』

 

八幡「イヤなら、おいていかないけど」

 

優美子『イヤなんて言ってないし』

 

八幡「はいはい。じゃあ、明後日な」

 

優美子『またね』

 

p

 

八幡(俺はやっぱり…)

 

~~~~~~~~~~~

 

2日後

 

八幡の部屋

 

八幡「ただいま」

 

優美子「おかえり」

 

八幡「ホントに来てたんだ…」

 

優美子「来るし!」

 

八幡「冗談だ」

 

優美子「ちょっと遅かったけど、残業?」

 

八幡「いや、寄り道してた。ほれ」

 

優美子「これって…」

 

八幡「合鍵だ。その、なんだ。これが『お試し期間』の回答だと思ってくれ…///」

 

優美子「うん、嬉しい…///」

 

八幡「悪いな、ネックレスのお返しがこれくらいしか出来なくて」

 

優美子「そんなことないし!…これが一番嬉しいお返しだし…///」

 

八幡「そうか…///」

 

優美子「そうだ!またテレビ出るんだ!」

 

八幡「すげぇな!芸能人だな」

 

優美子「只のモデルだし」

 

~~~~~~~~~~

 

後日

奉仕部 部室

 

八幡「…ここは、こうなるわけだ」

 

女子生徒「なるほど。わかりました。ありがとうございます」

 

八幡「入試の傾向として、この辺は出題されてるから、ちゃんと復習しろよ」

 

女子生徒「は~い。ところで先生」

 

八幡「なんだ?」

 

女子生徒「モデルの三浦優美子と、どういう関係なんですか?」

 

八幡「ただの同級生だよ」

 

女子生徒「それは嘘ですよ。車で迎えに来たじゃないですか」

 

八幡「俺はからかわれてるだけだ。あの後、運転手やらされて、ほかの同級生と合流したからな」

 

女子生徒「なんだ、つまんない」

 

八幡「スキャンダルの真相なんて、大抵つまらないオチなんだよ」

 

女子生徒「じゃあ先生、失礼します」

 

八幡「おう」

 

ガラカラ ピシャ

 

一色「相変わらず、モテモテですね」

 

八幡「ちげーよ」

 

一色「実際、三浦先輩とはどうなんですか?」

 

八幡「ちょっと親しいぐらいだよ」

 

一色「ふ~ん、そうですか」

 

八幡「信用してねぇな」

 

一色「まぁ、いいですけど」

 

八幡「俺は職員室戻るぞ」

 

一色「私も行きます」

 

カタン

 

八幡「ほら、ペンが落ちたぞ」

 

チャリ

 

八幡(おっと、ネックレスが…)

 

一色「先輩、ネックレスなんてしてるんですね。キモイです」

 

八幡「うるせぇ」

 

一色「でも、先輩ってファッションに無頓着なのに…」

 

八幡「ほら、行くぞ」

 

一色「待ってくださいよ~」

 

~~~~~~~~~~

 

八幡の部屋

 

八幡(優美子がテレビに出ている…)

 

八幡(あ、ネックレスを…)

 

八幡(なんとなく、俺も触ってしまう…。なんなのこれ…)

 

ガチャ

 

優美子「ただいま」

 

八幡「おかえりって、お前ん家じゃねぇよ」

 

優美子「あ、もう始まってる時間だったんだね」

 

八幡「あぁ」

 

優美子「そう!お土産があるだ!」

 

八幡「お土産?」

 

優美子「井上○里奈のサイン!」

 

八幡「どうしたんだ、それ?」

 

優美子「番組で一緒になったから、もらった」

 

八幡「おぉ!俺は○空派だから、嬉しいな」

 

優美子「よくわかんないけど…」

 

八幡「はが○いの三○月夜空ってキャラクターだよ」

 

優美子「ふ~ん」ポチポチ

 

優美子「八幡は黒髪の方がいいんだ…。見た目、雪ノ下さんぽいし…」ギロッ

 

八幡「違う!誤解だ!ほら、I○のラ○ラとかも…。なんとなくなんだが、優美子って、井上○里奈と声似てないか?」

 

優美子「わかんないし」フンッ

 

八幡「ところで、飯は食べたか?」

 

優美子「食べてない」

 

八幡「俺が作ったチャーハンの残りで良ければ、フライパンにあるぞ」

 

優美子「いいの?」

 

八幡「かまわねぇよ」

 

優美子「それとさ…」

 

八幡「なんだ?」

 

優美子「明日、あーしは休みだからさ…///」

 

八幡「たまには、一緒に風呂入るか…///」

 

優美子「うん…///」

 

~~~~~~~~~~~

 

後日 金曜日

 

八幡(これを片付ければ、終わりだな)

 

チャリ

 

八幡(おっと、ネックレスが…)

 

一色(あのネックレスのトップ…どこかで…)

 

一色(あっ!!!)

 

ボチポチ

 

ピロン

 

一色「先輩!」

 

八幡「なんだ?」

 

一色「今夜、暇ですか?暇ですよね?どうせ暇なんでしょ?」

 

八幡「なにそれ…」

 

一色「今夜、付き合ってもらいます!」

 

八幡「なに、このLINE…」

 

一色【先輩がネックレスをしている件でお話があります】

 

雪ノ下【それは、興味深いわね。誰から脅し取ったのかしら】

 

由比ヶ浜【ヒッキー、キモイ!理由を聞かないとね】

 

一色【では、いつものところ集合で。先輩は責任もって連行します】

 

八幡「俺の意見や都合はないのね…」

 

~~~~~~~~~~~

 

居酒屋

 

八幡「だから、なんとなくしてみたかっただけって言ってるだろ!」

 

由比ヶ浜「ヒッキー、ネックレスする趣味なかったし!」

 

雪ノ下「…」

 

一色「そこまで、しらを切るんですね…」

 

ボチポチ

 

一色「この画面見てください」

 

由比ヶ浜「優美子、綺麗…」

 

一色「ここを拡大すると…」

 

由比ヶ浜「あっ!優美子とお揃いだ!どういうこと!」

 

八幡「たまたまだろ!」

 

由比ヶ浜「もう!ゆきのんも何か言ってよ」

 

雪ノ下「比企谷君、そろそろ観念したら」

 

prrrrr

 

雪ノ下「電話よ。出なくていいの?」

 

p

 

八幡「…もしもし」

 

優美子『せっかく来たのに居ないし!』

 

八幡「お、おう。悪いな」

 

優美子『何時ぐらいに帰ってくるの?』

 

八幡「何時になるかなぁ…あはは…」

 

優美子『はっきりしないし…。まさか、浮気!』

 

八幡「それは断じてない!」

 

優美子『じゃあ、なに?』

 

八幡「質問と言うか尋問と言うか詰問と言うか…」

 

優美子『なにそれ?わかんないし!』

 

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜と一色に取り調べられてるんだよ…」

 

優美子『なにを?』

 

八幡「えぇっとだな…」

 

優美子『まだ言ってないんでしょ?』

 

八幡「まぁな」

 

優美子『今から行くし』

 

八幡「え?」

 

優美子『今から、あーしが行って言うし!』

 

八幡「お、おい、待て…」

 

八幡「切られた…」

 

雪ノ下「三浦さん、今から来るのかしら」

 

八幡「…はい」

 

雪ノ下「そう…」

 

一色「三浦先輩が来るって、やっぱり…」

 

由比ヶ浜「優美子…」

 

………

……

 

優美子「八幡!」

 

八幡「悪いな」

 

由比ヶ浜「優美子、ヒッキーのこと名前で呼ぶんだね…」

 

一色「先輩…」

 

雪ノ下「やっぱり、そういうことでいいのかしら」

 

優美子「あーしと八幡は付き合ってるし!」

 

八幡「お、お前…」

 

優美子「八幡!なんではっきり言わなかったの!」

 

八幡「それはだな…」

 

雪ノ下「比企谷君のことだから、テレビに出る人を彼女なんて言うのは、憚られたんでしょう」

 

八幡「…」

 

優美子「そうなの?」

 

八幡「雪ノ下は察してくれてたんだな…」

 

雪ノ下「なんとなく…ね」

 

一色「そうだったんですね…」

 

優美子「結衣、あーしはあの時言ったよね」

 

由比ヶ浜「そういう意味だったんだね…あはは」

 

雪ノ下「三浦さんは、由比ヶ浜さんに何か言ったのかしら?」

 

優美子「その時は、ヒキオはあーしがもらう…かな」

 

雪ノ下「ヒントはもらっていてのね」

 

一色「雪ノ下先輩は納得出来るんですか!」

 

雪ノ下「そうね。私達が踏み出せなかったのに、彼女は一歩踏み出した。そういうことよ」

 

由比ヶ浜「…気持ちの整理に少し時間かかるかも」

 

優美子「結衣…」

 

八幡「由比ヶ浜、俺は…」

 

雪ノ下「比企谷君、ここは一色さんと私に任せて」

 

八幡「…頼む。優美子、帰るぞ」

 

優美子「…わかった」

 

~~~~~~~~~~~

 

八幡の部屋

 

優美子「結衣に悪いことしちゃった…」

 

八幡「俺がはっきり言わなかったのがいけないんだよ」

 

優美子「でも、八幡はあーしのことを考えて言わないでいてくれたし…」

 

八幡「優美子、由比ヶ浜は友達なんだろ?」

 

優美子「当たり前だし!」

 

八幡「俺もそう思ってる…。雪ノ下たちが上手くやってくれるさ…」

 

優美子「雪ノ下さんのこと、ずいぶん信用しているんだね」ジー

 

八幡「まあな。雪ノ下みたいになりたいと思ってた時期もあったし、恋心がなかっと言えば嘘になる。でも、雪ノ下とは悪態を言い合えるぐらいが丁度いい」

 

優美子「ねぇ…」

 

八幡「ん?」

 

優美子「今夜は激しくしてほしい…」

 

八幡「…わかった。不安なのか?」

 

優美子「うん」

 

八幡「ほら、こっちにこい」グイッ

 

優美子「きゃっ」

 

八幡「大丈夫だ」ナデナデ

 

優美子「うん」

 

 

 

~~~~~~~~~~~

 

数日後

奉仕部 部室

 

一色「先輩が三浦先輩と付き合ってるとは…」

 

八幡「よそで言うなよ」

 

一色「わかってますよ」

 

八幡「ならいいが…」

 

一色「でも、三浦先輩って忙しそうですよね」

 

八幡「だろうな」

 

一色「そういえば、先輩は三浦先輩のどこが好きなんですか?」

 

八幡「あぁ見えて真っ直ぐなんだよ」

 

一色「なるほど。先輩は歪んでますしね」

 

八幡「ほっとけ」

 

一色「お揃いのネックレスとか、ビックリですよ」

 

八幡「あれは優美子が買ってきたんだよ」

 

一色「先輩は、三浦先輩の東京の家とか行かないんですか?」

 

八幡「行かない。俺ん家最高」

 

一色「はぁ~。先輩に聞いた私が馬鹿でした」

 

八幡「冗談だ。俺は日曜・祝日しか動けないから、タイミングが合わないんだよ」

 

一色「たまには、行ってあげたらどうですか?」

 

八幡「タイミングが合えばな」

 

~~~~~~~~~~~~

 

後日

八幡の部屋

 

優美子「仕事が忙しくて、来れなくてごめんね」

 

八幡「本当は俺からも行ければいいんだがな」

 

優美子「その気持ちだけで、嬉しい…///」

 

八幡「優美子、仕事楽しいか?」

 

優美子「すごく楽しいよ」

 

八幡「そうか、応援してるぞ」

 

優美子「ありがとう」

 

~~~~~~~~~~~~

 

数週間後

 

総武高 奉仕部 部室

 

一色「先輩、三浦先輩とちゃんと会えてるんですか?」

 

八幡「向こうは忙しいからな」

 

一色「テレビに出る回数も増えてますしね」

 

八幡「人気商売だからな」

 

一色「先輩、寂しくないんですか?」

 

八幡「寂しくないと言ったら嘘になるが、テレビに出てる姿が見れれば…」

 

一色「それじゃあ、ただのファンじゃないですか!」

 

八幡「大丈夫だ。繋がっているよ」サワッ

 

一色「だから、お揃いのネックレスなんですね」

 

~~~~~~~~~~~

 

数ヶ月後

 

prrrrr

 

八幡「もしもし」

 

由比ヶ浜『ヒッキー!ワイドショー見た!』

 

八幡「見てないけど、連絡は来てる」

 

由比ヶ浜『優美子なら大丈夫だと思うけど…』

 

八幡「プロ野球選手と熱愛だっけ?本当に芸能人なんだな」

 

由比ヶ浜『ヒッキー、大丈夫なの?』

 

八幡「あぁ、大丈夫だよ」

 

~~~~~~~~~~~~

 

その夜

 

八幡「由比ヶ浜に心配されたよ」

 

優美子『ごめんね、なかなか行けなくて』

 

八幡「気にするな。優美子は仕事が楽しくて、がんばってるんだ」

 

優美子『八幡が、そう言ってくれるから、がんばれるし』

 

八幡「そうか。無理はするなよ」

 

優美子『ありがとう』

 

p

 

八幡(…会いてぇなあ)

 

~~~~~~~~~~~

 

数ヶ月後

サイゼ

 

八幡「ドリアうまっ!」

 

由比ヶ浜「ヒッキー、ちゃんと食べてるの?」

 

八幡「食べてるぞ」

 

由比ヶ浜「どうせ、外食ばっかりなんでしょ?だから、サイゼで鉢合わせになるんだよ」

 

八幡「そんなことないぞ。コンビニ弁当とかも、なかなかうまいぞ」

 

由比ヶ浜「…優美子とは会ってるの?」

 

八幡「…ああ」

 

由比ヶ浜「嘘!いろはちゃん、ヒッキーが寂しそうにネックレスいじってるって言ってた!」

 

八幡「おのれ、一色…」

 

由比ヶ浜「寂しいなら、優美子に言いなよ」

 

八幡「アイツは仕事が楽しいんだ。それを邪魔したくない」

 

由比ヶ浜「でも、それじゃあヒッキーが…」

 

八幡「いいんだ。俺が応援してやるって言うと、すごく嬉しそうにするんだよ…。だから…」

 

由比ヶ浜「それじゃあ、私やゆきのんは!今のヒッキー見てたら、諦められないよ…」

 

八幡「すまん…」

 

由比ヶ浜(…そうだ!)

 

由比ヶ浜「私から優美子に、言っておくよ」ニヤリッ

 

八幡「由比ヶ浜さん、今物凄く悪い顔しましたよ…」

 

~~~~~~~~~~~

 

週末

 

八幡の部屋

 

八幡「なんで、由比ヶ浜が俺の部屋に居るの?」

 

由比ヶ浜「いいから、いいから」

 

八幡「俺、彼女居るんだけど…」

 

由比ヶ浜「知ってるし。その彼女と、あまり会えないのも知ってる」

 

八幡「それに、電話に出るなって…」

 

由比ヶ浜「いいから、いいから」

 

ガチャ

 

優美子「八幡!!」

 

八幡「優美子…。仕事は…?」

 

由比ヶ浜「来たね」

 

優美子「結衣…」

 

由比ヶ浜「優美子、座って」

 

優美子「結衣、何を…」

 

由比ヶ浜「いいから、座って!ヒッキーも!」

 

優美子「はい」

 

八幡「俺は座っているんだが…」

 

………

……

 

由比ヶ浜「優美子、私は怒ってるからね」

 

優美子「え?」

 

由比ヶ浜「ヒッキーをほったらかしにして」

 

優美子「ほったらかしてないし!」

 

由比ヶ浜「電話とLINEだけでしょ!」

 

優美子「まぁ、そうだけど…」

 

由比ヶ浜「ヒッキーは、寂しかったんだよ!」

 

八幡「いや、俺は一言も…」

 

由比ヶ浜「ヒッキーは黙って!」

 

八幡「はい…」

 

由比ヶ浜「ヒッキーを見てて、すごく寂しそうで、見てられなかった」

 

優美子「それは、仕事が忙しくて…」

 

由比ヶ浜「ヒッキーもがんばれって言うだけで、何も言わなかったよね?」

 

優美子「うん」

 

由比ヶ浜「ヒッキーは、そういうこと言わないで、一人で抱えちゃうの」

 

優美子「そうかも…」

 

由比ヶ浜「それにヒッキー!」

 

八幡「ひゃい!」

 

由比ヶ浜「寂しいんだったら、ちゃんと優美子に言わなきゃダメだよ。付き合ってるんでしょ!」

 

八幡「はい…」

 

由比ヶ浜「二人ともわかった?」

 

優美子「はい」

 

八幡「はい」

 

由比ヶ浜「じゃあ、私は帰るね」

 

優美子「結衣、その為に…」

 

由比ヶ浜「そうだよ」

 

優美子「…ありがとう。あーし、いい友達をもったよ」

 

由比ヶ浜「でも…」

 

優美子「でも?」

 

由比ヶ浜「次に、こんなことがあったら、本気でヒッキーもらっちゃうからね。ゆきのんやいろはちゃんも、たぶん…」

 

優美子「絶対しないし!」

 

由比ヶ浜「うん。大丈夫そうだね」

 

八幡「由比ヶ浜!」

 

由比ヶ浜「なに?」

 

八幡「その…。ありがとうな」

 

由比ヶ浜「気にしないで。友達でしょ?」

 

八幡「あぁ」

 

由比ヶ浜「次はゆっくり、お話しようね。バイバイ」

 

八幡「あぁ、またな」

 

バタン

 

八幡「由比ヶ浜に何を言われたんだ?」

 

優美子「ヒッキーは私がもらうからって。嘘だと思うなら、今日八幡の家に来いって…」

 

八幡「まんまと嵌められたと」

 

優美子「ごめんね、八幡」

 

八幡「何がだ?」

 

優美子「あーし、仕事が楽しくて八幡のこと蔑ろにしてた」

 

八幡「俺も優美子の仕事邪魔したくなかったしな」

 

優美子「…ねぇ、八幡」

 

八幡「ん?」

 

優美子「次の休み、デートしよう」

 

八幡「お前、外出したら大変なことになるぞ」

 

優美子「大丈夫だし」

 

八幡「…わかったよ」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

日曜

 

八幡「今日はどうするんだ?お家デートか?」

 

優美子「あ!何言ってるの!出掛けるし!」

 

八幡「はい」

 

優美子「今日は八幡のコーディネートしたいし」

 

八幡「服ならあるだろ」

 

優美子「ダメ!あーしの彼氏なんだから、格好良くしたいし」

 

~~~~~~~~~~

 

ショッピングモール

 

優美子「これなんかどう?」

 

八幡「オタクに服のセンスと、お金をかけるとか期待してはいけない。某同人サークル代表が言っていたぞ」

 

優美子「じゃあ、あーしの見立てでいいかな?」

 

八幡「お任せします」

 

優美子「アンタ顔は悪くないんだから」

 

八幡「優美子のコーディネートで、モテモテになったら、どうするんだよ。まぁ、ならんとは思うが」

 

優美子「あーしが側にいて、寄せ付けないから大丈夫だし」

 

八幡「お、おう」

 

優美子「そ・れ・に!」

 

八幡「おう」

 

優美子「浮気したら、只じゃ済まさないし」ゴゴゴ

 

八幡(久しぶり炎獄の女王・三浦を見た…)

 

~~~~~~~~~~~

 

八幡「そろそろ、昼飯にしないか」

 

優美子「そうだね」

 

八幡「優美子は何か食べたいモノあるか?」

 

優美子「普段、外食一人だと何を食べてんの?」

 

八幡「ラーメン」

 

優美子「たまには、二人でラーメン屋行く?」

 

八幡「天下の三浦優美子がラーメン屋かよ」

 

優美子「関係ないし。ほら、行こう」

 

八幡「はいはい」

 

………

……

 

優美子「美味しかった~」

 

八幡「お前、すげぇ注目されてたぞ」

 

優美子「気にしないし」

 

八幡「次はどこ行くんだ?ボーリング?カラオケ?」

 

優美子「八幡は、出掛ける時は、どこに行くの?」

 

八幡「基本は本屋かな。あとアニメ○ト」

 

優美子「さすがに、ア○メイトはムリたから、本屋行くし」

 

~~~~~~~~~~

 

本屋

 

八幡「これ面白そうだな」

 

優美子「なにそれ?」

 

八幡「ラノベってやつ」

 

優美子「面白いの?」

 

八幡「これは1巻だから、読んでみないとな」

 

優美子「あーしでも読めそうな本ある?」

 

八幡「家にあるから、読んでみるか?」

 

優美子「試してみる」

 

八幡「そうか」

 

~~~~~~~~~~~

 

ゲーセン

 

優美子「観念するし!」

 

八幡「プリクラはハードル高いって」

 

優美子「あーしと撮るのイヤなんだ…」

 

八幡「わ、わかったよ」

 

優美子「早くするし♪」

 

八幡「へ~い」

 

………

……

 

八幡「ほっぺにキスとか、恥ずかしかった…///」

 

優美子「細かいこと気にしない」

 

八幡「夕方になったけど、どうする?」

 

優美子「ちょっと話したいことがあるから帰ろう…」

 

八幡「おう」

 

~~~~~~~~~~

 

八幡の部屋

 

八幡「で、話ってなんだ?」

 

優美子「…あーし、仕事やめる」

 

八幡「え?お前、何言ってるの!モデルとかテレビの仕事とか楽しそうだっただら」

 

優美子「楽しいよ。でも、八幡と別れたくない…」

 

八幡「別れるなんて言ってないだろ?」

 

優美子「このままだったら、たぶん別れちゃう…。結衣に気づかされた」

 

八幡「だからって、辞めることないだろ」

 

優美子「あーし、中途半端は嫌いだし」

 

八幡「はぁ~。優美子は、そういうタイプだったな。もう止めねぇよ」

 

優美子「いきなり辞めれないから、受けてる仕事をこなしてからになると思う」

 

八幡「それで、実家に戻るのか?」

 

優美子「何言ってるの?」

 

八幡「怖いから。こっちで一人暮らしか?」

 

優美子「あ!」

 

八幡「怖い怖い。あと恐い」

 

優美子「一緒に暮らすに決まってるしょ!」

 

八幡「マジで!」

 

優美子「イヤなの?」

 

八幡「いつかは同棲したいと思っていたが、このタイミングで言われるとは、思ってなかったからな」

 

優美子「考えてくれてたんだね」

 

八幡「まあな。ご両親に挨拶行かないとなぁ…」

 

優美子「えっ!結婚してくれるの!」

 

八幡「ちげぇよ!今の仕事を、たとえ間接的にとはいえ、辞める原因は俺にもあるわけだからな」

 

優美子「それは、私が決めたことだし」

 

八幡「それにだな…/// 結婚を前提にお付き合いしてるので、同棲させてくれって」

 

優美子「結婚を前提に…///」

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

数週間後

 

三浦家前

 

八幡「うぇ…」

 

優美子「どうしたん?」

 

八幡「緊張で吐きそう…」

 

優美子「大丈夫?」

 

八幡「ここまで来て逃げれんだろう」

 

八幡「そういえば、俺のこと両親にはなんて説明したんだ?」

 

優美子「なにも。彼氏連れてくって言っただけ」

 

八幡「おいおい、大丈夫かよ…。一応、一張羅のスーツ着て来たけど…」

 

優美子「大丈夫!格好いいよ」

 

八幡「ありがとう。行くか!」

 

優美子「うん!」

 

ガチャ

 

優美子「ただいま!」

 

八幡「失礼します」

 

三浦母「おかえり。そちらが…」

 

優美子「彼氏」

 

八幡「初めまして。比企谷八幡です。こちら、つまらないものですが…」

 

三浦母「これは、ご丁寧に。さ、上がってください」

 

八幡「はい、失礼します」

 

………

……

 

リビング

 

優美子「パパ。ただいま!彼氏連れてきたし」

 

三浦父「…」ポカーン

 

八幡「初めまして。優美子さんとお付き合いしてます、比企谷八幡です」ペコッ

 

優美子「パパ?」

 

三浦父「おぉ!すまん。まぁかけてくれ」

 

八幡「失礼します」

 

三浦父「優美子の彼氏と聞いて、もっと軽いヤツが来ると思っていてな。そんなヤツ連れてきたら、追い返してやろうかと思っていたんだ」

 

優美子「パパ、ヒドイし!」

 

三浦父「いやぁ、すまん。で、比企谷君は、仕事はなにをやっているんだ?」

 

八幡「地方公務員です」

 

三浦父「また固い仕事だな。具体的には?」

 

八幡「教師をしています」

 

優美子「今は総武高なんだ」

 

三浦父「だが、千葉と東京では、会うことも大変だろう」

 

優美子「あーし、モデル辞めるから」

 

三浦父「なに?」

 

三浦母「え?」

 

優美子「千葉に帰る」

 

三浦父「そうか!じゃあ、ウチに…」

 

優美子「ううん」

 

三浦母「千葉で一人暮らしを?」

 

八幡「そ、それはですね…。ど、同棲をさせていただけないかと…」

 

三浦父「なにぃ?」

 

八幡「中途半端な気持ちではなく、ゆくゆくは結婚したいと考えてまして…」オドオド

 

優美子「…///」

 

三浦父「比企谷君」

 

八幡「はい…」

 

三浦父「君は飲めるのかね?」

 

八幡「はい?」

 

三浦父「酒だよ」

 

八幡「ほどほどに…」

 

三浦父「そうか!ママ、ビールを出してくれ。お祝いだ」

 

三浦母「は~い」

 

八幡「へ?」

 

三浦父「いやぁ、優美子にこんな良い人があらわれるとは…」

 

優美子「そうでしょ」

 

八幡「待ってください…。今すぐ結婚するわけでは…」

 

三浦父「いずれは、するんだろ?」

 

八幡「はい。そのつもりですが…」

 

三浦父「じゃあ、いいじゃないか!前祝いだ!」

 

優美子「パパったら…///」

 

三浦父「優美子の彼氏だから、金髪にピアスとかだったら、どうしようかと思ったら、真面目そうな好青年を連れてきて…。正直、ほっとしてるんだ」

 

八幡「はぁ」

 

三浦父「モデルの仕事も、最初は反対だったんだ。だが、本人が一生懸命やっているのも無下に出来んしな。優美子、仕事はどうするんだ?」

 

優美子「もう、セーブしてるし。あと友達に頼んで、こっちで仕事も探してる」

 

八幡「仕事探してるのは、知らなかったな」

 

優美子「結衣と姫菜が探してくれてる」

 

三浦母「比企谷君は、優美子のどこがいいのかしら?」

 

優美子「ママ、やめてよ…///」

 

八幡「僕は…、あることがきっかけで恋愛に踏み出せないでいたんです。好意が自分に向いているとわかっていても、それはまやかしだと自分に言い聞かせていました…。優美子さんは、そんな僕に真っ直ぐに向かって来てくれました。その好意に、自分自身に言い訳が出来ないくらいに、答えたいと思えたんです。僕は優美子さんの真っ直ぐなところが大好きです」

 

優美子「八幡…///」

 

八幡「な、なにを言ってるんですかね…///」

 

三浦父「いやいや。優美子は、見た目は派手だがな、そういうところがあって、時々、友達や先生とぶつかることがあったんだ。比企谷君は、優美子をよく見てくれている」

 

三浦母「優美子は比企谷君のどこがよかったの?」

 

八幡「それはいいじゃないですか…///」

 

優美子「優しいところ…かな…///」

 

八幡「そんなことはないぞ。俺は自分大好きだからな」

 

優美子「また、そんなこというし!」

 

優美子「八幡は、誰も見てなくても、誰にも評価されなくても…、自分が傷ついても、がんばっちゃうの」

 

八幡「おい…」

 

優美子「文化祭のことも知ってるし」

 

八幡「うっ…」

 

優美子「だから、あーしは八幡が傷つかないように一緒に居たいし、もし傷ついてもあーしが癒してあげる…///」

 

八幡「優美子…、その…、ありがとうな…///」

 

三浦母「ラブラブね」

 

三浦父「比企谷君、改めて娘を頼むよ」

 

八幡「はい!」

 

~~~~~~~~~~~

 

帰り道

 

八幡「結局、結婚まで話が言っちまったな」

 

優美子「イヤだったの?」

 

八幡「遅かれ早かれ、そのつもりだったからな」

 

優美子「じゃあ、問題ないし♪」

 

八幡「次の休みは、ウチの実家だな」

 

優美子「うっ!」

 

八幡「緊張してるのか?」

 

優美子「そ、そんなことないし!」

 

八幡「大丈夫だ。ウチは小町さえ味方にすれば」

 

優美子「千葉村に来てた娘?」

 

八幡「懐かしいな…。そうだな。可愛いぞ」

 

優美子「結衣から聞いてたけど、やっぱりシスコンなんだ…」

 

八幡「ちげぇし」

 

優美子「じゃあ、あーしと小町ちゃん、どっちが可愛い?」

 

八幡「両方…」

 

優美子「あっ!」ギロッ

 

八幡「恐い恐い、あと怖い」

 

優美子「まぁ、確かに妹ちゃん可愛かったから、仕方ないか」

 

八幡「小町、マジ天使」

 

優美子「そういう、キモイ発言しないの」

 

八幡「へいへい」

 

優美子「小町ちゃんが天使なら、あーしはなに?」

 

八幡「嫁(仮)」

 

優美子「よ、嫁…///」

 

八幡「いちいち反応が可愛いんだよ」

 

優美子「か、可愛い…///」

 

八幡「あと、指輪買いに行くか?」

 

優美子「うん…///」

 

八幡「もう逃げられないぞ」

 

優美子「あーしは逃げないし!八幡こそ、逃げられないからね」ウインク

 

八幡「あぁ。俺も逃げるのはやめたんだよ」

 

優美子「なにそれ?」

 

八幡「また今度、教えるよ」

 

 

 

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