「この思いを公式にして」
という小説も連載し初めました。
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<君に届け#7/>
あの事件から2日後…
「なあ、桐谷。小林がいなくなってもう仲直り
したのに、どうして奥沢はお前を避けてるんだ?
いつも通りのお前らになると思ったんだけど。」
そう僕に話しかけてきたのは水野だ。
あの事件以来すっかり仲良くなってしまった。
「さあ?僕もそれで困ってたところ」
そう、前回の事件の翌日から何故か仲直りした
のに奥沢が話さなくなってしまったのだ。
僕はそれで今少し悩んでいる。
「お前も大変だな。」
水野は根は良い奴だった。
きっと小林に上手く騙されてああなっちゃった
のだと思う。
そうだ。小林と言えば…
あの事件で次の日に親と共に先生に呼ばれ、
色々あって転校した。
小林はお坊ちゃんらしいからすぐに転校できる
のだろう。
まあ転校は自業自得だ。
「それにしても暇だなー。授業中に話す相手が
いねーとここまで暇になるとは。」
「そうだな。ドンマイ。まあ、昼休みとか休み
になったタイミングで俺が来てやるからよ。」
水野、お前初登場とキャラかなり変わったな。
まあ今の方がいいけど。
そんなことを話しているとあっという間に
昼休みも終わり、4時間目に突入した。
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「はい。それじゃあ皆さん、急遽席替えを
しましょう。」
4時間目の始まりに急に先生がそう言った。
「えー!何で!」
クラスの大半が驚きと批判が混ざったような
返事をした。
「良いから。皆もしたいでしょ。」
先生。タイミング悪すぎんだよ。
確かに今までの僕だったら、奥沢の隣じゃ
なくなることに喜んで、大賛成していたよ。
だけど……
今は違う。
奥沢に少し興味を抱いてることにやっと
気づいたんだ。
なのに… どうして…
結局先生に流され、僕らは席替えをした。
さて、席はというと…
ポジションは3の川の窓際。
まあまあ悪くないだろう。
ここなら目立たずに授業をサボれる。
そして隣は…
「よ。僕は桐谷。名前は?」
「い、市ヶ谷有咲です。よ、よろしく。」
金髪女だった。
ヤバイ。まあまあ可愛い。
「何緊張してるんだよ。」
「ご、ごめん。」
反応もまあまあ可愛いな。
そんな変態なことを考えていると、いつも
タイミングの悪い担任が話始めた。
「はい。それじゃあ皆さん。これから一年間、
その隣の人と一緒になる訳だから、これから
仲良くしてね。喧嘩しちゃダメよ。」
先生。それ入学した日も言ってたよ。
なのにさ、それから2週間ちょっとで席替え
してるよ。うん。
「という訳で、授業をしたいわけですが、
ちょっと先生用事が入っちゃったので仲良く
予習しててね。」
「はーい。」
先生の用事とは何だろうか。
小林のことかな。だったら申し訳ない。
「ねえ、桐谷君。」
「うん?」
急に隣から市ヶ谷に話しかけられ少しビビった。
しかし、市ヶ谷の可愛い顔を見て、すぐにその
感情は消えてしまった。
「下の名前、何?」
ちょっと待て。教えてなかったっけ?
「翔平だけど。教えなかった?」
「うん。上の名前しか。」
「マジか。」
これは完全に僕のミスだった。
「桐谷翔平ねー。君がそうだったんだ。」
「え?」
市ヶ谷からの突然の発言に僕は正直ビビった。
本日二度目だけど。
「いや、何でもないよ。」
何だろう。
僕はこういうのが気になっちゃう奴だ。
「何?もしかして、昔からあなたを探して
いました。昔、あなたに助けられたことがあるん
です。みたいな、よく少年ホップステップにある
展開?もしかしてヒロインですか?」
僕はふざけていつも通りに言ったはずだった。
市ヶ谷はまた可愛い反応をすると思った。
しかし…
「は?ち、チゲーよ。なに言ってんだお前ー!」
市ヶ谷からは大きなツッコミが帰ってきた。
「え?」
僕は思わずキョトンとしてしまった。
「アッ////」
「市ヶ谷、もしかしてお前、猫被ってたか?」
「う、うるせー。近づくな////」
なるほど。どうやら市ヶ谷は猫を被っていた
ようだ。本当はツンデレとかいうやつみたいだ。
「隠せなかったな。」
「う、うるせーって言ってんだろ!」
「まあ、それも可愛いからいいけどね。」
「な、何が可愛いだ//// 別に可愛くねーし」
この通りな。
そんな話をして盛り上がっていると先生が
戻ってきた。
「皆、ちょっとうるさいわよ。自習は静かに
しなさい。分かった?」
少し盛り上がりすぎたか。
しかし、僕は先生の言葉を聞き逃さなかった。
「先生。僕は先生の言うとおりにしましたよ。」
「桐谷君、嘘つくんじゃありません。桐谷君も
話してましたよ。それに、これはクラス全体に
話してるんです。そうムキにならないで。」
「だって先生が仲良く自習しててねって言った
んですよ。僕らは仲良くするために話すと言う
手段をとったんです。」
「ッ!」
先生は言葉がでないようだった。
結局先生はその件には触れずに5時間目を
始めた。
「翔平。今の良かったぞ。」
市ヶ谷が僕の屁理屈を誉めてくれた。
「おう。ありがとう。」
市ヶ谷とはこれから仲良くやっていけそうだ。
そんなこんなで僕の小学一年生はあっという間に
終わってしまった。
そう。あれ以来、奥沢と話すこともなくだ。
to be continued
ここまで読んで下さり有難うございます。
どうでしたか?
なんか今回いつも以上にグダクダ。
次回は番外編を挟み、一度現在に戻ります。
どうか「この思いを公式にして」と共にお楽しみ
ください。
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