十六夜の登る頃   作:雪楓❄️

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かなりお久しぶりです!!

私生活が落ちつたのでこれからは地道に更新していきたいと思います。





10話

 

達也に任せた情報収集は、翌日の夜には完了していた。流石の仕事の早さにだと関心したが、頼んだ相手が響子さんなら当然のような気がしてしまった。

何故、響子さんかとわかったかと言うと一重に今私たちをブランシュのアジトへと運んでくれているのが響子さんだからである。

 

「それで、相手の規模は?」

 

「大したことは無い。リーダー含め数十人程度だ」

 

達也は大したことはないと言うが、普通に考えればこの人数が相手にするには少なくはない人数だ。

もしこの中に1人でも足でまといになり得る人がいれば、決して余裕などないだろう。足でまといが居ればだが。

 

「さて、そしたら私は裏から回るから深雪と達也は表からお願い。響子さんは、裏口へ車を回したあと逃げ出してきた人がいた場合お願いします」

 

「わかった。花楓、気をつけろよ」

 

「………誰にものを言ってるのかな?大黒特尉?」

 

少し意地悪な表情をしながら言った私の意図を察した達也は苦笑いをすると私から目を逸らした。

 

「それじゃ、潰しますか」

 

そう言い私は裏口の方へと歩いて向かった。

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁ」

 

断末魔が鳴り響く。氷像のように固まっている者、足だけ凍りつき意識を保っている者。その姿は様々だが、全員この世の終わりのような表情をしている。もちろん、その視線の先にいるのはたった一人の少女である。

 

「もう少し上品な声は出せないのかな??あなた達は私の友人たちを狙ったんだ、覚悟は出来ていたでしょう」

 

その言葉に反応する者は誰もいないが、少女はため息を1つ吐くとそれ等を侮蔑し先へと進んだ。

 

 

 

 

 

「えーと、ここで最後かな?」

 

あらかたの部屋を回った私が最後に辿り着いた部屋には何も無く、ただ色んな資料が散らばっているだけだった。

 

「お、お前は誰だ!!」

 

目の前のドアから焦った様子で入ってきた男は、私を見るなり大声で叫んだ。大方、達也から逃げて来たのだろうがそのまま達也に捕まっていた方が幸せだっただろうに。

 

「そうね、これでわかるかしら?」

 

胸元のネックレスを握り、私はその部屋を夜で包み込んだ。この魔法は真夜さんの代名詞だが私【四葉花楓】の代名詞でもある。今では、氷月真宵の代名詞となりつつあるが。

 

「まさか……四葉花楓っ」

 

先程まで息巻いていた男の表情はみるみるうちに絶望へと変わっていった。これも私が氷月真宵であると世間に公表した影響だろうか。

 

「そうね、それじゃあ…………さようなら」

 

【流星群】はその男の身体を貫くはずだったのだが、貫く前に途中で掻き消されてしまった。

 

「花楓、重要な参考人だ」

 

「……わかってるわよ」

 

達也に言われなくても四肢を貫く程度で済ませるつもりだったとはいえ、四肢を貫いてショック死する可能性は有り得たと考えると強くは否定出来ない。

 

「それじゃあ、達也と深雪は先に帰ってて?私は後処理して、彼らの対応しておくから」

 

私は遠くから聞こえてくるサイレンの音の方を指さし、達也に言った。一般家庭である達也たちが関わっているのがバレると些か面倒だ。

 

「あぁ、花楓も早く帰ってきてくれ」

 

「はーい」

 

達也は私の方を振り向いた後、後ろから来た深雪と共に裏口の方へと消えていった。

私は達也と深雪がある程度離れたことを確認したあと、アジト全てをニブルヘイムにより凍りつかせた。

 

「……これでバレないかな?」

 

深雪と達也の痕跡を消した私は、その後到着した警察に事情を説明した。

十師族、それも戦略魔法師でもある私への信頼というのは中々なものらしく特に何も言われることも無くその場を収めることができた。

 

(さて、帰りますかね…)

 

叔母への報告を含め、まだやることはある。何よりも家に置いてきた水波ちゃんのこともある。

 

(……それにしても、この程度か)

 

大亜連合関連というから少しぐらい手応えがあってもいいかと思ったが、少し拍子抜けではある。

真夜さんをいたぶり、穂波さんを危ない目に合わせた、あの大亜連合。少しは奴らに繋がるかと思ったのだが。

 

「…………くっ」

 

私の声にならない慟哭は風によって掻き消された。

 

 

 

 

 

 






短くて申し訳ござません

次回から九校戦に入る予定なのでよろしくお願いします~


それではまた!
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