十六夜の登る頃   作:雪楓❄️

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お久しぶりすぎて、この作品覚えていただけているか分かりませんが一応更新しました。



一話から改めて読んでいただければ幸いです





12話

翌日、私の元に新しい知らせが届いた。

内容は予想通り、「九校戦」について。昨日の今日ということもあり、その対処の速さには少しばかり驚いたが、内容は私の想像通りであった。

 

(…………まぁ、こうなるよね)

 

内容を簡単にまとめると、{四葉花楓の九校戦出場は認められない}である。

長々とその言い訳と取れる説明が書いてあるが、結局九校戦とは学生のための大会などではないということだろう。

悪い言い方をすれば、品評会。もしくは、十師族の力を誇示するための大会といったところだろう。

いくら、十師族とはいえまだ学生。私が出ることによりその力が霞んで見えては本末転倒である。

 

「…残念です。花楓さんの魔法が見られると思ったのですが」

 

「まぁ、仕方ないよ。それに、私の魔法だけなら見れるから楽しみにしておいて」

 

私の横で落ち込んでいる水波ちゃんをあやすようにそう言うと、水波ちゃんは首を傾げている。

もちろん、私の九校戦出場は不可能だが、私は学生である前に戦略級魔法師であり、存在そのものが幻とされた世界最強の魔法師。

つまり、その力をどこかで示す必要がある。とはいえ、私が力を示す相手は国内ではなく国外。いうなれば、私の本当の意味での存在証明である。

 

「当日になるまでお楽しみだよ」

 

私は理解が追い付かず、少し放心状態の水波ちゃんの頭なで、家を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校に辿り着くなり、私は一人物思いにふけていた。

もとより、十師族。しかも、タブーの一族である四葉の次期当主。さらには、戦略級魔法師ということで私の周りあまり人が寄り付かないのは当然といえる。

そのうえ、皆夏休み前ということもあり旅行の話であったり、九校戦の話などと私とは縁遠い話をしているため私は一人物思いにふけているわけである。

 

(…………達也もエンジニアとして受け入れられたっぽいし私の役割ないなぁ)

 

元よりエンジニアとしてねじ込むつもりではあったのだが、私の推薦ということもあり思いの外すんなりと受け入れられた。

達也自身の能力というのが一番だが、二科生である達也を九校戦メンバーとして受け入れたのは服部先輩たちの後押しも大きかった。

 

(明日暴れてあげようかな……)

 

明日には、九校戦の発足式もあり達也と深雪の晴れ姿を見れるはずだったのだが、どこぞのお偉いさんのせいで私は見ることが叶わない。

それも、私たちを外交の道具としか思っていない者たち。

 

「はぁ。憂鬱……」

 

九校戦の集まりで深雪たちがいない教室で、私のため息に反応する人は誰一人いなかった。

 

 

 

 

 

 





長くなく、申し訳ありません

次回から本格的に九校戦に入りたいと思います


また、活動報告にて皆様にお聞きしたいことがあるのでよろしければ目を通していただけると幸いです。
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