「1-Aの四葉花楓」
「1-Aの司波深雪」
「1-Eの司波達也です」
あの騒動?の翌日の昼休み、真由美さんに呼ばれた私たち3人は生徒会室に訪れていた。
生徒会室のインターホンを押し各自名を告げると真由美さんのいつも通りの明るい声が聞こえてきた。
「「「失礼します」」」
頭を下げ、3人とも生徒会室へと入る。
「さ、遠慮しないで座って」
真由美さんに促され上座から私、深雪、達也の順番で座る。特に指定した訳では無いが常日頃から染み付いた癖から自然とそうなってしまう。
「3人ともお昼は?」
「私は持参してます」
「俺たちも」
真由美さんの問いかけに、3人とも手に持っているお弁当を少し上にあげる。
(………あれは穂波さんが……)
達也たちの持っているお弁当は十中八九穂波さんが作ったものだ。私のお弁当も水波ちゃんが作ってくれたものだから別に不満があるわけではないが、やはり穂波さんの手料理というものは羨ましい。
「あら、自分で作ったの?」
「いえ、私は同居している子が」
「私たちは義姉が作ってくれたものです」
私も深雪たちも決して嘘はついていないが、穂波さんを深雪が義姉呼びをしているということはそういうことなのだろうか。
「あらそう」
そう言うと真由美さんは生徒会役員の1人に自分の分を頼むとこちらに向き直る。
「さて、それじゃあ生徒会のメンバーを紹介しますね。摩利の隣にいるのが三年生で会計の市原鈴音。通称リンちゃん」
「私をそう呼ぶのは会長だけです」
黒い長髪が良く似合う先輩は、入学式の時に私に話しかけてくれた先輩だった。雰囲気からして、真由美さんよりも生徒会長に向いている気がする。
「その隣が二年生で書記の中条あずさ。通称あーちゃん」
次に紹介されたのは先程真由美さんにパシ……頼まれ事をしていた先輩。確かにあーちゃんというあだ名がピッタリと言った見た目である。
「会長!下級生の前であーちゃんは止めてください!私にも上級生としての威厳というものがあるんです」
中条先輩には悪いが、全く先輩の威厳というものは欠片も感じられない。
「あとここには居ないけど生徒会副会長のはんぞーくんを入れた四人が今期のメンバーになります。そして本題ですが、毎年新入生総代の生徒さんには生徒会への勧誘をするのが通例となっています。って言いたいんだけど、花楓ちゃん入れないわよね?」
「そうですね。いざとなれば、国の呼び出しに応じない訳にはいかないので、生徒会となると厳しいかと思います」
こればかりはどうにもならない。学校運営に携わる生徒会に不定期で参加出来ないというのは余りいい事ではないだろう。
「わかりました。そこで、次席の深雪さんにお願いしたいのですが、余り物のようで申し訳ないのですが…」
「いえ、喜んで末席に座らせていただきます」
真由美さんの考えとは裏腹に、深雪はすんなり承諾する。深雪はあまりこういうことは気にしないし、私自身こうなることは分かっていたのであらかじめお願いしておいた。
(……まぁ1時間膝枕しただけだけど)
深雪の髪の毛を1時間も撫でられるなんて言う至福の一時を提供して貰えた上に深雪も説得出来るという一石二鳥ぶり。これほどいい交渉が他にあるだろうか。いやない。
「それで俺は何故呼ばれたのでしょうか」
私が回想に耽っていると達也がそんなことを言った。
「それは私から説明するよ」
達也の質問に答えたのは真由美さんではなく、摩利さんだった。
「達也くんと花楓には、風紀委員に入ってもらいたくてね」
「え、私もですか?」
「あぁ、花楓はもちろん先日のあれを見て達也くんも実力は申し分ないしな。それにあの服部が君の名前をあげていたからな。花楓の方も、風紀委員の方は生徒会と違って自由が効くからな」
真由美さんの仕業だとは思ったが、そこまで言われては断る理由もない。それよりも、あの服部先輩が二科生である達也を風紀委員に推すなんてことになるとはあの頃からは想像もできない。
「私はそういうことなら…」
「俺も、服部さんがそう言ってくれているなら喜んで」
達也も服部先輩に推されたのが内心嬉しいのか素直に承諾する。
達也が承諾したタイミングで予鈴が鳴り、生徒会と風紀委員の仕事については放課後に説明するという事でこの場は解散となった。
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