後半カオス。
空港火災から一年がたち、ぼくらは訓練校を終えた後の配属場所を話し合っていた。
「姉御はやっぱ教導隊?」
「無理に決まってるだろ。ぼくみたいなルーキーが行ける場所じゃない」
「お前でも足りないって、相当だな。そんなに厳しいのか?」
「エース達が集まる場所だからな。そもそも新人が教導隊、なんておかしいと思わないのかよ」
「ってことは、まだ決めてないん?」
「誘いはいくつか受けてるけど、まだだ」
「じゃあみんなでここへ行こうぜぃ」
「……それは、本局か?」
マリクが出したモニターには、『次元航行部隊第6艦隊強行偵察課』と書かれている。
「これはどういうところなんだ?」
「強行偵察。つまり、悪徳業者とドンパチやることが多いことで有名な、第6艦隊にしか無い幻の課」
芝居めかしたマリクの言葉に、聞いたことがある、とティルクが、
「『強行偵察』の名のもとに、時には人を殺す任務もあるし、たくさんの命を見殺しにして逃げることなどが多く、まさに『
もっとも、普段は違法研究施設に潜入・破壊する任務が主らしいがな、と締め括る。
なるほど。それを聞くと、『強行偵察課』が一つしか無いことも頷ける。
局が進んで人を殺していると知られたら、問題があるだろう。『第6艦隊』というあまり目立たない隊に組み込まれているのも、それが理由だろう。
「姉御、どうします?」
「オレら、姉御に付いていきます。嫌だと言われても」
「僕も姉御の為ならなんだってしますぜ」
「俺も、お前達と行きたいと思う。どうだ?」
「だってさ、どうする、『相棒』?」
正直に言うと、興味がある。ここでしか出来ない仕事も、たくさんあるんだろう。
つまりそれは、誰かがやらねばならないことでもある、ということだ。
ぼくは全員に頷き掛けた。
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「好きこのんでこの部隊に行くとはな。お前らは変わってると思ってたが、まさかここまでとは」
「ありがとうございます」
「ま、決めたなら止めやしねえよ。お前らならやれるだろ……ほれ、出来たぞ」
その直球な信頼の言葉に、ぼくは少しだけ微笑みながら推薦状を受け取る。
「んじゃ、今晩の準備はOKか?」
「ええ。みんな昼飯を抜いてまで楽しみにしてますよ」
「そりゃいい。そろそろ出ておくか」
ぼくは頷き、部屋を出る。
すると、そこには相棒の姿があり、ぼくは笑って話し掛ける。
「教官からの推薦状は貰ったし、あとはなにかあるかな、『潤』?」
「そうだな。ひとまずは大丈夫だろ。『一騎』も今日は盛り上がるとしようぜ」
「そうだな。もう
~~~~~
「お前ら! 教官の奢りだぞ! 好きなだけ食え! 店のもん全部食い尽くせ!!」
「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」
「さあ肉を焼け! まずネギ塩タンだ!」
「マリク! てめえにはピーマンがお似合いだ!」
「そんな緑のキモいもん喰えるか! てめえはもやしでも喰ってろこのもやし!」
「なんだとボケナス!」
「誰がナスビだ! かいわれ!」
「お前が魔力光紫なんて似合わねえんだよ!」
「うるせーショッキングピンク!」
「てめえ、オレが気にしてることを!」
「ドリンクバーでミックスジュース! さあ飲めウィルス」
「まっず! おいリブレンド、なんだよこれ?」
「コーラをベースに、カルピス、紅茶、緑茶、烏龍茶、メロンソーダ、アイスコーヒーにビールにソフトクリームを溶かし混ぜ、ガムシロップを二個、ミルクを一個入れてさらにかき混ぜ、ミニシュークリームをトッピング! さらにシュークリームにショートケーキのイチゴを乗せ、トドメに塩こしょうで味を整えた!」
「むしろ崩れてんだろが! お前が飲め!」
「--ッ」
「うわぁ吐いたキモッ!」
「ぼえーーーっ!」
「下手糞! マイク持つな! 歌うな! オレに寄越しやがれ!」
「なんだとぅ! オレのジャイ〇ンリサイタルの良さが理解できんのか!」
「引っ込め公害!」
「引っ込めゴミ!」
「姉御! ずっと黙ってたけど、あんたのこと好きだったんだ! 付き合ってくれ!」
「断る」
「ヒュー!! だっせぇ! ヴィンズだっせぇ!!」
「姉御にガチ告白して玉砕して泣くとかだっせぇ!!」
「お前ら、もう少し静かに食おうぜ」
「余裕こいて冷静な奴ぶってる兄貴! あんたにはこのトマトをくれてやんよ!」
「トマト!」
「ミニトマト!」
「完熟トマト!」
「まだ青いトマト!」
「フルーツトマト!」
「ホールトマト!」
「腐ったトマト!」
「握り潰したトマト!」
「オレが丹精込めて栽培したトマト!」
「オレがかじったトマト!」
「ぶち殺すぞてめえらっ!!」
「姉御がかじったトマト!」
「「「それはオレのもんだああああああああああぁぁぁぁっ!!」」」
「うわぁ変態だきもっ!」
「いいかげんにしろ! 俺にトマトを投げるな」
「はい隙ありー」
「おお、兄貴の口にナイスショット」
「教官、肉焼けましたよ」
「おお、悪いな」
「兄貴ぃ! 兄貴が痙攣してる! だれか、兄貴に水を!」
「ほら、トマトジュースだ! 急いで兄貴に!」
「兄貴! これを飲んで――ああ! 兄貴ィィィィィッ!!」
「ティルク、タレ取って」
「味噌ベースと醤油ベース、どっちだ?」
「……じゃあ、皿も二つ取って」
「誰か綿アメ食うー?」
「なにアフロ作ってんだよ! お前ほんと天才だな!」
「ふはははは! もっと誉めるがいい!」
「お前ほんとゴミだな」
「そんな誉め言葉をぶつけてくれたお前にはオレが舐め回したトマトを食らわしてやる!」
「食らうかそんなもの!」
「ああ! ライアが弾いたトマトが兄貴に!」
「そんな兄貴の皿には上ハラミを乗せておこう」
「んじゃオレは上カルビ」
「我輩は上塩タン」
「トマト」
「トントロも必要だな」
「エリンギも乗せよう」
「にんにくにくにくにんにくにん♪」
「歌うな、つってんだろ! 音痴! 去ね!」
「というか焼いた方がよくね?」
「兄貴なら自分で焼くだろ。変換資質持ってるし」
「お前は変換資質をなんだと思ってるんだ」
「教官、からあげにレモンかけます?」
「好きにしろ」
「姉御ぉぉぉぉぉ! そんなオッサンにうつつを抜かしてないでオレを慰めてくれええぇぇぇぇぇ!」
「近寄るなゴミ」
「ああ、姉御に罵られるこの快感」
「おい、誰かこいつを連れていけ」
「はい姉御、カルピス?」
「コーラ注いで来いって言ったろうが」
「ちょいと媚薬が入ってますが」
「さっすがクォーツ、お前変態だな!」
「だろう? さあ姉御。ぐいっと」
「お前が飲め」
「ぬおおおおおおおおお! 漲る!」
「この変態を店から追い出せ」
「イエッサー!」
「ったく。……あ、ハラミが焼けてる」
「姉御ぉ! あーんして!」
「追い出せと言ったよな」
「すんません、出してもなぜか店の中にいるんです」
「仕方がないな、ほら、食え」
「ありがとうございます!」
「うわ、あいつ床に置かれた皿に乗っけた肉喰ってるぞ」
「それもまた愛だ」
「ヴィンズ、どうした急に」
「姉御、オレは今でも、貴女を愛しています」
「さっさと帰れ」
「まだオレが頼んだクッパがこないんですよ」
「お前が頼んだクッパならオラが頂いてるぜぃ」
「てめぇふざけんな!」
「怒るなって。オラのビビンバやるから」
「全然違うだろうが!卵と米しか合ってねえよ!」
「ミッド人ならパンを食えパンを」
「お前もミッド人だろ!いいからクッパ返せ!」
「怒るなって、パイナップルやるからさ」
「いらんわ10円ハゲ!」
「おまえ……」
「……すまん、失言だった」
「そろそろラストオーダーだけど、なにか注文する?」
「パフェ」
「チョコパフェ」
「バナナパフェ」
「イチゴパフェ」
「抹茶パフェ」
「焼き肉全品満足セット」
「食えるんだろうな?」
「もちろんさ!」
――以下割愛――
※作中に登場した食べ物は全て阿呆がおいしくいただきました※
深夜のハイテンションで勢いに任せて書くと大変な事になる、とこの話で学びました。
ぶっちゃけ見直したら作者も引きました。